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製作① 改修その1 ⇒ 製作② 改修その2 ⇒ 製作③ 改修その3 成形、エッチングパーツ追加など ⇒ 製作④ 改修その4 続、成形、エッチングパーツ追加など ⇒ 製作⑤ 改修その5 メタルパーツ、マズル埋め込みなど ⇒ 製作⑥ 改修その6 メタルバーニアの取り付けなど ⇒ 製作⑦ 塗装その1(タミヤサフピンク、ライトグレー、ホワイトの比較) ⇒ 製作⑧ 塗装その2 マスキングの方法 ⇒ 製作⑨ 塗装その3 ⇒ 製作⑩ 塗装その4 ⇒ 製作⑪ スミ入れ、デカール貼り、フィギュア塗装など ⇒ 製作⑫ マスキング剥がしなど ⇒ 製作⑬ 仕上げその1 フィニッシュシートの貼り付けなど ⇒ 製作⑭ 仕上げその2
今回は、MG 1/100 ジャスティスガンダムのレビューをご紹介します!
MG 1/100 ジャスティスガンダムは、機動戦士ガンダムSEEDに登場するNジャマーキャンセラー搭載機『ジャスティスガンダム』の1/100スケールモデルキットです。パイロットはアスラン・ザラ。背中にファトゥム-00を装備し、マスターグレード化によってシャープなプロポーションがリアルに再現されています。価格は5,184円(税込み)。
各部が細かく色分けされ、内部にはMGフリーダムガンダムVer.2.0やMGプロヴィデンスガンダムと同じフレームを採用。関節可動に柔軟性を持ったフレームなのでポージングも多彩に演出可能です。
全身はおなじみのピンクで再現され、ファトゥム-00はパープルで色分けされています。ファトゥム-00を背負うと自立はできませんでした。なのでアクションベース2を使って自立をサポートしています。
ファトゥム-00を外すと自立が可能。MGフリーダムガンダムVer.2.0と同じく足裏面積が狭いので少し心もとなさもあります。ですが、関節を見直したのか、MGフリーダムガンダムVer.2.0やプロヴィデンスガンダムよりも各部がガッチリとしていて強度が高いので、自立もわりと安定しています。
このジャスティスガンダムも、他のMGSEED系キットと同じくポリキャップを使わない仕様になっています。
頭部。サジットゥス20mm近接防御機関砲なども細かく色分けされていて、塗り分けはほぼ不要。とさかや額、ツインアイ類がシールで再現されている以外はパーツによって色分けされています。センサーからツインアイにかけてと、とさか前面の青い部分は、シールの下がクリアーパーツになっています。
頭部はとさか以外は左右挟み込みタイプですが合わせ目は段落ちモールドでわからないようになっています。とさか裏面には肉抜き穴っぽいものがあり、アンテナ裏面には少し溝があります。
バストアップ。胸部に沿った白いラインもパーツで色分けされ、胸部前面の機関砲も別パーツによって色分けされています。
コックピットハッチ展開ギミックを装備。ハッチを展開することで内部のパイロットフィギュアが確認できます。コックピットハッチも裏面や内部に細かくスリットが入っています。
ハッチは柔軟に展開。アスラン・ザラのパイロットフィギュアはザフト軍の赤服専用パイロットスーツ仕様です。
腰回り。腹部は細身で、上下2段で構成。内部も細かくパーツ分けされていてリアルです。フロントアーマーやサイドアーマーにも細かいモールドが適度に入っています。
腕部。前腕は複数のパーツを組み合わせているので合わせ目はなし。二の腕は前後挟み込みですが、合わせ目は段落ちモールドっぽいので特に消す必要はなさそうです。
ショルダーアーマーは前後挟み込みで上部にカバーをハメるタイプ。側面に合わせ目がありますが、段落ちモールドでわからないようになっています。側面にはバッセル ビームブーメランを装備し、脱着可能。一部がピンク色のパーツによって色分けされています。
脚部。前後とも細かいモールドがはいっていて、細かいパーツで組み合わせてあるので合わせ目はありません。足裏にはしいたけ(フィン型)のモールドがあり、ダクト類もこまかく形成されているのでリアルです。
足首から下の部分。先端もシャープでパーツによって色分けも再現。足裏には複数のモールドがあり、ファトゥム-00にマウントするためのジョイントが内蔵されています。
サイドアーマーもダクト型のモールドが多数入っています。裏面には3箇所程度肉抜き穴があるので、気になるなら埋めてしまうのもありです。
フロント、リアアーマーにはモールド付きの裏打ちパーツが再現されています。フロントパーツ裏面の隙間が気になるなら埋める等の処理をしてもいいですね。リアアーマーは先端までは裏打ちパーツがないので、こちらも適度に塗り分けてもいいですね。
背中部分もパーツによって細かく色分けされています。
新型のアクションベースが付属。各部にストッパーが付いた、安定性が高く使いやすい台座です。
ファトゥム-00。中央のマウントパーツを台座に設置して固定します。マウントパーツ手前のダボをジャスティスガンダムの背中に差し込んで固定します。裏面もパネルラインや色分けパーツによって細かいディテールが再現されています。
フロントエンジンブロックのダクト内部にもフィン型のパーツを内蔵。フォルクリス機関砲やケルフス旋回砲塔機関砲も色分けパーツによって細かく再現されています。
小さいウイングもパーツによって色分け。
後方各部ダクトやエンジンスラスターもリアルに再現されています。
フォルティスビーム砲も先端が別パーツで色分けされ、裏面もモールドや可動ギミックなどが内蔵。細かいところも抜かりがありません。
HGガンダムバルバトスルプスレクス、MGガンダムVer.3.0と。SEED系ということもあり、宇宙世紀キットよりもサイズは大きめです。ですがファトゥム-00をコンパクトにできるということもあってそれほど大きくは感じません。
MGプロヴィデンスガンダムとも比較してみました。こちらは内部フレームも同型ということもあってサイズはほぼ同じです。プロヴィデンスガンダムはバックパックが大きいぶん、場所の確保が少し大変です。
頭部の可動はまずまず。首が少し長めなので、顎引きや見上げるスタイルも適度に表現可能です。
首周りに干渉物もないので、左右への首振りもしっかりと可動。
腕部は処理の干渉などで水平程度に。個人的にはもう少し柔軟性が欲しいところです。
前後へは適度にスイングします。
肘の可動は十分。肘部の可動範囲の広さはこのフレームキットの醍醐味です。
肩から胸部にかけてパーツが可動します。この可動ギミックによって、違和感のないビーム・ライフル両手持ちポーズなどが可能になっています。
肘部も適度に伸縮。腕をしっかりと伸ばしたようなポージングも楽しめます。
手首パーツも独立しているので少し可動します。ハンドパーツは親指以外の指は一体型パーツの仕様です。
フレームの構造上、前かがみはそれほど出来ませんが、胸を張る(見上げる)ポーズは柔軟に可動します。
腰は深くまで回転します。
サイドアーマーは水平くらいにまで可動。
MGフリーダムガンダムではポロリの対象だったビーム・サーベル柄のマウント部分も、ハッチ付きでしっかりとマウント。内部にもダボがあるので、柄を固定させておけます。ビーム・サーベル柄を抜き取った後はそのまま穴が開口した状態です。
サイドアーマーは前後にも可動。
フロントのダクトは少し可動します。ダクト内部もスリット型パーツで構成。
ジャスティスガンダム本体のみの場合は付属のアタッチメントを使用してアクションベースにマウントします。
マウントパーツがしっかりとしているので、台座に設置しても安定しています。
股関節が柔軟なので前後開脚もしっかりと可動。
太ももにスライド機構があるので、肘の可動も柔軟。
股関節には細かいパーツを組み合わせた可動機構が採用されているので足を最大限に伸ばしたような躍動感のあるポージングが可能です。
アキレスのパーツが可動しない影響で、つま先立ちのようなスタイルはほぼ出来ません。つま先は少し上に上がる程度。足の甲が十分に可動するので、その分だけポージングはきまる感じです。
サイドアーマーが展開する分だけ左右への開脚も可能です。ビーム・サーベル柄を外してサイドアーマーを後方へ回転させると、もう少し広範囲に開脚させることができます。
足首の可動もそこそこ。アンクルガードの範囲内で可動です。アンクルガードも適度に上下可動します。
脹脛裏のスラスターは適度に可動。
内股もがに股も水平以上にしっかりと可動。股関節が別パーツ化されているので回転可動も柔軟です。
立膝もスリムでスタイリッシュに。
ファトゥム-00を使用してジャスティスガンダムを台座にマウント。安定性は高いです。ジャスティスガンダムにはやっぱりファトゥム-00がないとって感じです(^^)
マウント用のアタッチメントは角度を変えるために、柔軟に可動するようになっています。
アタッチメントを可動して、ファトゥム-00飛行スタイルに。
エンジンブロック上部のMS搭乗部が左右にスライド展開します。
展開した内部にもスリット入りの円形モールドなどが細かく入っています。
裏面もパネルラインなどが細かく入っています。
ウイングは柔軟なアームによって展開させることができます。
ウイングはホワイト、パープル、イエローのパーツによって色分けされ、適度にモールドが入っています。
ケルフス旋回砲塔機関砲は適度に回転可動します。先端の砲身は開口はしていませんが、上下に細かく可動します。
スラスターはスライド展開に合わせて上下のアーマーが展開。噴射口が露出します。
フォルティスビーム砲は根元を引き出すことが可能。白いビーム砲自体もスライド可動する多様性があります。
引き出した部分が可動するので、ファトゥム-00をジャスティスガンダムにマウントさせた状態でもビーム砲を前方に向けることができます。
フォルティスビーム砲は左右へも少し可動します。なので頭部のアンテナを回避するなど細かく多彩な演出が可能です。
ラケルタビームサーベル刃☓2、ラミネートアンチビームシールド、ルプスビームライフル、バッセルビームブーメラン刃☓2、ファトゥム-00用マウントパーツ、ハンドパーツ握り手(左右☓2※)、ハンドパーツ平手(左右)、武器用ハンドパーツ(右)、アスラン・ザラフィギュアが付属します。※ハンドパーツ握り手は、一つはビーム・サーベルやシールド用で、もう一つはバッセルビームブーメラン用です。)
MGフリーダムガンダムVer.2.0用のランナーを流用しているので、余剰パーツが多数付属しています。
赤服版アスラン・ザラのフィギュアが付属。
ラミネートアンチビームシールド。MGフリーダムガンダムVer.2.0に付属していたものの色違いです。裏面のスリット部分などは特に色分けはありません。
前腕裏面にマウントさせ、グリップをハンドパーツで保持させます。
保持力はかなりしっかりとしていて、少しのことでは外れません。
ルプスビームライフル。MGフリーダムガンダムVer.2.0と同じもので、フレーム部分が色違いのピンクになっています。(アンダーゲートをカットし忘れてしますが、パーツはアンダーゲートによって見栄えが良くしてあります。)
グリップやサブグリップは可動式。センサー部分にはクリアーパーツを差し込んでシールを張るようになっていますが、後の塗装を考慮して取り付けていません。
武器用ハンドパーツを使用して保持させます。保持力はやや弱めで、ポージングをしているとグリップが抜けてしまうことがたまにあります。
リアアーマーにマウントさせることも出来ます。
シールドのガンポートに先端を差し込んで射撃するスタイルも可能です。
ルプスビームライフルの両手持ちも余裕で可能。
ラケルタビームサーベルはMGフリーダムガンダムVer.2.0のものよりも長いサイズになっています。保持力はしっかりとしています。
MGフリーダムガンダムVer.2.0同様に、柄を連結させて薙刀風を演出。
バッセルビームブーメランは、ショルダーアーマーから柄を外してブーメラン刃と組み合わせます。
専用のハンドパーツを使用して保持させます。保持力はまずまず。この画像を見るとろうそくを持っているような印象もあります(笑)
足裏のジョイントパーツを展開。ジョイントパーツには一応引き出し用のダボがありますが、可動が硬いのでマイナスドライバーなどを差し込んで引き抜いたほうがいいかと思います。(個体差があるかもです)
MS搭乗部のカバーを外してマウント部分を露出させます。
足裏のジョイントパーツをファトゥム-00に差し込んでマウント。アクションベースを介していても割りと安定しています。
※画像では付属のアタッチメントを使用していませんが、説明書にはアタッチメントを使用する旨の記載があります。ですので、ディスプレイの際は説明書をご参考下さい。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。各部リアルさや色分け具合などはほぼ完璧とも言える素晴らしい出来に仕上がっていると思います。MGフリーダムガンダムVer.2.0やMGプロヴィデンスガンダムの関節類の強度の甘さなどを見事に補い、ポージング時のストレスも極めて少ないようになっていて遊ぶのにも十分なキットになっていますね。
欠点があるとすれば、ルプスビームライフルやシールドグリップの保持に少し手間取るというくらいでしょうか。ファトゥム-00へのマウントや上部に立たせたりするのもほとんど崩れることなくマウントしてくれますし、ポージングも問題なし。台座を伸ばして高く配置する場合は台座ごと倒れないよう注意が必要かもです。
水転写デカールがないので、そのあたりはプレバンのオプションセットが発売されるのを待ちたいと思います。(発売されればですけど^_^;)
今後のVer.2.0が必要ないくらいの完成度を誇っていて、MGジャスティスガンダムの永久保存版とも言えるものになっていますね。ディテールも出来上がっていると思います。これひとつあればジャスティスガンダムの良さが全て体感できるくらいなので、SEEDファンならぜひ入手しておきたいキットですね。
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MG 1/100 ZGMF-X09A ジャスティスガンダム
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製作① 改修その1 ⇒ 製作② 改修その2 ⇒ 製作③ 改修その3 成形、エッチングパーツ追加など ⇒ 製作④ 改修その4 続、成形、エッチングパーツ追加など ⇒ 製作⑤ 改修その5 メタルパーツ、マズル埋め込みなど ⇒ 製作⑥ 改修その6 メタルバーニアの取り付けなど ⇒ 製作⑦ 塗装その1(タミヤサフピンク、ライトグレー、ホワイトの比較) ⇒ 製作⑧ 塗装その2 マスキングの方法 ⇒ 製作⑨ 塗装その3 ⇒ 製作⑩ 塗装その4 ⇒ 製作⑪ スミ入れ、デカール貼り、フィギュア塗装など ⇒ 製作⑫ マスキング剥がしなど ⇒ 製作⑬ 仕上げその1 フィニッシュシートの貼り付けなど ⇒ 製作⑭ 仕上げその2
4 件のコメントがあります。
匿名
on 2017年6月29日 at 19:52 -
こんばんは 丁寧な解説ありがとうございます
下半身がどっしりとしてガンダム感が増してますね
ファトゥム00にドダイYSの面影がw
軍事兵器にジャスティスとかフリーダムって機体名はどうなんでしょう?w
nori
on 2017年6月30日 at 05:05 -
コメントありがとうございます!
こちらこそサイトへのご訪問ありがとうございますm(_ _)m
確かにドダイの面影ありますね♪少し意識してデザインした部分もあるのかもしれません(^^)
自由とか正義とか、兵器としては明らかにキラキラネームですねぇ^_^; 普通じゃありえないですが、ストーリー的にザフト国民の平和の願いを込めてというのが正しい見方なのかもしれません。
動物農場
on 2017年7月6日 at 20:20 -
私もザフトガンダムのなかでは最高だと思ってます。
自由や正義というネーミングは戦争大義が自分たちにあることや地球からの独立を願っての 事でしょうね。
この後ザフトはリジェネイト(再生)、テスタメント(神との契約)、プロヴィデンス(天帝)といった機体を開発しますが、それら機体名も機体の特徴やプロパカンダ的な意味をもってます。
nori
on 2017年7月7日 at 16:32 -
コメントありがとうございます!
なかなか深いコメントを頂き感謝ですm(_ _)m
ジャスティスの完成度は誰もが認めるところなんですね(^o^)
フリーダムやジャスティスはまだ願いを込めたネーミングでいいですが、徐々に思想の方向性が変わってきているような気も・・・・。