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HG セイバーガンダム レビュー

今回は、2005年3月に発売されたHG 1/144 ZGMF-X23S セイバーガンダムのレビューをご紹介します!

HG セイバーガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS『セイバーガンダム』の1/144スケールモデルキットです。変形機構を持つ特徴的な機体形状を再現。一部パーツの差替えにより、MA形態への完全変形が可能なキットになっています。着脱可能な肩部ビームサーベルや変形可能な背部アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲も細かく再現。価格は1,650円(税込み)です。

ザフト(Z.A.F.T)が開発した5機の試作型MS「セカンドステージシリーズ」の1機で、ザフトに復隊した「アスラン・ザラ」の搭乗機『セイバーガンダム』がHGでキット化。航空機への変形機構を備える可変MS特有の機体形状が再現されています。「セイバー」は英語で「救世主」という意味。※カオス、ガイア、アビス、インパルス、セイバーの5機。

成型色はレッドをベースに、各部にホワイトやダークグレーを配色。アスランのパーソナルカラーはピンクですが、少し赤みの強いカラーリングになっています。頭部アンテナのみイエロー成型色での再現。シールは頭部センサーや各部装甲の白、背部ウイングを補うなどまずまずな量があります。胸部中央のV字や脚部各部のダクトなど細い箇所は塗装が必要。

KPSやABSは使用されておらず、全てPS素材での構成となっています。

ポリキャップはPC-123プラスとPC-15のほとんどを使用し、関節各部に埋め込みます。関節強度は高め。背部に2基のアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を装備していますが、少し後方に比重がかかる程度で自立は安定しています。

キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー

MA-BAR70高エネルギービームライフル、MMI-RD11空力防盾、MA-M941ヴァジュラビームサーベル刃✕2が付属。

頭部。イージスガンダムに似た形状で、V字アンテナと縦に長いセンサーが印象的。やや面長でヒロイックに造形されています。センサー表面と裏面の白はシールでの色分け。メット部は前後挟み込みタイプで頭頂部から側面にかけて合わせ目ができます。左右のMMI-GAU25A 20mmCIWS対空機関砲はグレーに塗り分けが必要。

胸部、腹部。各部がパーツで細かく色分けされていますが、胸元の白はシールでの色分けです。胸部中央のV字は黄色く塗り分けが必要。成型色が赤なので、V字の筆塗りは隠蔽が気になるところです。

上肩には縦に長い角型ダクトが造形されるなど、MA形態用の特殊な形状が再現されています。ダクト内部は黒、フチを黄色に塗り分けが必要です。

腰部はフラットなフロントアーマーに、ウイングのようなサイドアーマーが造形。フロントアーマーの一部やダクトは白いシールでの色分けです。中央上部は黄色いシールでの色分けですが、三角マークはモールドが造形されています。

リアアーマーも派手なものではありません。

腰アーマー裏は各部ともモールドや裏打ちパーツはなし。サイドアーマーの先端には安全基準フラッグが造形されています。股間部のボールジョイントが白化したので、大腿部を外すのは断念しました。

腕部は角型でベーシックなデザイン。作り自体も簡易的でモールドなども殆ど造形されていません。

二の腕は筒型、前腕は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。前腕側面にはシールドマウント用のハードポイントが造形。

ショルダーアーマーは適度に幅のあるデザイン。先端にサーベルホルダーが造形されるなど、少し変わった作りになっています。挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。左肩にのみ、ダボ穴(MA形態時に高エネルギービームライフルをマウントさせるためのハードポイント)が造形されています。

サーベル柄は脱着が可能。適度な固定強度があり、ホルダーにカチッと固定されます。

脚部は細身の大腿部から裾にかけて広くなるように造形されています。膝から下の部分的なダクトはグレーに塗り分けが必要。

大腿部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。膝から下の後部合わせ目は端にくるようになっています。

前側はスネに合わせ目ができます。膝から分離するので、合わせ目を消すのは比較的ラクそう。膝のダクトは内部を黒に、ふちを黄色に塗り分ける必要があります。後部には角型のスラスターが造形。こちらも内部を黒に、ふちを黄色に塗り分けが必要です。スラスターカバーは固定式になっていて微妙に可動する程度。

ソールはハイヒール型。派手な作りではないですが、つま先やかかと、内部パーツそれぞれ色分けされています。内部パーツは左右の組わせで合わせ目ができます。足裏はモールド入の裏打ちパーツで肉抜き穴はありません。凹みスラスターが特徴的で、変形機らしさが感じられます。

つま先は深く曲げることが可能。

背部にはM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲やMA-7Bスーパーフォルティスビーム砲、ウイング、スタビライザーなどを含む複合ユニットを装備。

左右のM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲兼ウイングはボールジョイント型のアーム接続。アームは裏面に肉抜き穴があります。

アームはポリキャップ接続で上下にスイングが可能。MA形態や武装用にM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲の位置を変えることができます。中央のカバーは上下にスライドが可能。

下部には2基のスラスターが造形。ここも内部を黒に、ふちを黄色に塗り分けが必要です。中央のスタビライザー裏面は簡易的に開口されています。こちらもポリキャップ接続で上下にスイングが可能。赤と白のパーツで色分けされています。

基部が回転するので、左右に角度を変えることも可能。

M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲兼ウイング。セイバーガンダム特有の武装で、主兵装である大型ユニットになっています。

M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。白い装甲は1個パーツ構成で、側面のスリット入ダクトは黒く塗り分けが必要。

砲口は簡易的ですが開口されています。上部のMA-7Bスーパーフォルティスビーム砲は別パーツでの色分け。内部に組み込むので、塗装する場合は後ハメなどが必要そうです。

後部はスリット入りダクトが造形。周りは白いシールでの色分けです。

ウイング自体は1個パーツ構成ですが、基部はポリキャップとパーツを組み合わせます。ウイングの白と黄色はシールでの色分けです。

ウイングはポリキャップ接続により、上下や回転などフレキシブルに可動します。

M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲は脇を通して前方に向けることも可能。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを確認。HG SEEDのキットなので小柄。陸ジムと同じくらいになります。セイバーガンダムの全高は18.61m。

同シリーズ(HG SEED)のHG(フォース)インパルスガンダムHGカオスガンダムと並べて。同じフォーマットなのでプロポーションは似ていますが、セイバーやカオスガンダムはDESTINYで後発なので、比較的バランスが良くなっている気がします。

HGCEのフォースインパルスガンダムやHGCEフリーダムガンダムと並べて。HGCEと並べると多少プロポーションに違いを感じますが、組み合わせてもなんとか行けそうな気も。できればセイバーもHGCE化を期待したいですね。

頭部は広めに上下可動します。多少顎が干渉しますが、左右へも問題なくスイングが可能。

腕は胸部からの軸接続で、水平程度までしか上がらず。肘も1重関節で90度曲がる程度です。肩の前後スイングはできないので画像は省きました。

胸部や腹部、腰部もポリキャップの腰部接続部がわずかに可動する程度なので、上半身の前後スイングもありません。

腰は干渉なく360度回転が可能。股間部にアクションベースへのディスプレイ用ジョイント穴はなく、浮かせる場合は股間部にコの字パーツを挟んでのディスプレイとなります。

以下、白化した股間部のボールジョイントが折れてしまったため、可動域の詳細は省略しています。ご了承くださいm(_ _)m(また追加しておきます;)

MA-BAR70高エネルギービームライフル。MA(マティウス・アーセナリー)社製のビームライフルで、フリーダムやジャスティスのMA-M20ルプスをベースにしているとのこと。表面には適度にモールドが入っています。

銃口以外はモナカ割で上下に合わせ目ができます。

センサーのマルイチモールドはブルーやホワイトに塗り分けが必要。

MMI-RD11空力防盾。対ビームコーティングシールドで、表面にはカナード翼が造形されています。表面の黄色いモールドはシールでの色分け。

前腕へのジョイントパーツは基部のポリキャップが上下にスイング可能。回転もします。

一通り武装して。股間部ボールジョイントの修復に時間がかかりました_| ̄|◯

高エネルギービームライフルはグリップとハンドパーツに隙間があるので、かなりの遊びがあります。手甲パーツはしっかりと組み付いているので、簡単にバラけることはないですが、ポージングでは少し気を使うかも。首や腰がよく回るので、射撃ポーズなどがかっこよく決まるのはいいですね。

空力防盾は前腕にしっかりとダボ固定できますが、肩のサーベル柄と干渉しやすいので注意が必要です。幸いシールド基部が上下に傾けられるので、少し干渉を避けることができます。

背部ウイングやアムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を展開させれば、ダイナミックなフライトシーンを再現することも可能です。

アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲はフリーダムガンダムのクスィフィアスレール砲のようなスタイルで射撃することも可能。ポージングの幅が広がります。背部のアームがあまり長くないので、少し脇と干渉しやすいかも。

ヴァジュラビームサーベルは柄が細いので、ハンドパーツに差し込んでもスルッと抜け落ちてしまいます。なのでポージング時は腕の角度を調整しつつ、抜けない角度で構えさせる必要があるかと。サーベル刃はクリアーピンク成型色です。

MA形態への変形は、腰を180度回転させ、ハンドパーツを外してショルダーアーマーを下げておきます。肩のサーベル柄は前腕のシールド用ハードポイントに収まります。

そしてウイングを左右に展開し、M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を前方に展開。背部中央の装甲は引き伸ばしておきます。

つま先を伸ばし、膝をS字に。リアアーマーにシールドを取り付けたら、MA形態への変形完了です。

MA形態を色んな角度から。

変形は簡易的ながらも、シャープでスピード感あるデザインになっていますし、左右のM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲なども違和感なく配置されています。かっこいいですね。

股間部に3.0mm軸差し込み部分などがないため、コの字パーツだと角度をつけたときに傾いて落下したりします。アームで掴ませるなど何らかのディスプレイ対策をするか、コの字でも崩れないような位置でディスプレイするなど対処が必要かと。

ビーム・ライフルは左側のショルダーアーマーにマウント可能。

関節強度は高いので、腕部や脚部の形状が崩れることは少ないです。M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲のアームの強度があまり高くないので、手が当たると少し角度が変わるなどしますが、全体的な取り扱いにくさはないですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。HG SEEDのフォーマットで可動域はどうしても物足りないものがありますが、それを補うくらいにM106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲造形など背部の造形がよく出来ていますし、簡単なポーズでもかっこよく決まります。ウイングを展開すればダイナミックなフライトポーズも演出できるのがいいですね。

気になる点は、脚の付け根にあるポリキャップ口がパーツに埋め込むような形になっているため、股間軸のボールジョイントをはめ込んだときにかなりの強度になっています。自分は大腿部を外そうとして白化し、更に可動域を確認しているときに股間軸が折れてしまったので、破損が気になる場合は予めボールジョイントを削ったりグリスを塗るなどして和らげておくと良いかと。それと、MA形態にできるキットながら、浮かせた状態でのディスプレイが考慮されていないのはちょっともったいないですね。

M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲は脇から展開させることで、クスィフィアスレール砲のような武装として使えるのでポージングの幅が広がりますし、MA形態も取り扱いが難しくはないので、劇中シーンの再現もしやすいです。発売から15年以上が経っていますが、なかなか侮れないキットになっているのがいいですね。

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