HG メッサーF02型 マインレイヤー装備 レビュー

今回は、HG 1/144 Me02R-F02 メッサーF02型 マインレイヤー装備のレビューをご紹介します!

HG メッサーF02型 マインレイヤー装備は、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』より、MS「Me02R-F02 メッサーF02型 マインレイヤー装備」の1/144スケールモデルキットです。リアスカートに装備する特徴的な「マインレイヤー・ユニット」を再現。 幅広い可動域、可動ギミックにより、多彩なアクションポーズが可能となっています。ボーナスパーツとして指揮官機用の頭部パーツも付属。価格は3,740円(税込み)です。

AEが反地球連邦組織「マフティー」の主力機として開発したMS「メッサー」のマインレイヤー装備仕様で、劇中ではゴルフやフェンサーが搭乗。ギャルセゾンから出撃し、地球連邦軍らと激しく交戦した機体「Me02R-F02 メッサーF02型 マインレイヤー装備」がHGUCでキット化。

HGメッサーF02型をベースに、背部マインレイヤーユニットとマインレイヤーマウント用のリアアーマー(ベクタード・テール・スタビライザー)、アームパーツが新造されています。

成形色はメッサー一般機と同じ。レッドブラウンとライトブラウンを基調に、各部にイエローやダークブラウンが配色されています。その他、肘や膝など一部装甲がダークブラウン、内部や関節、スラスター、武装類はグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部モノアイや動力パイプ、肩部動力パイプ、脚部装甲の一部、マインレイヤーの一部を補います。バーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

グレー成型色パーツはKPS素材です。ABSは不使用で塗装に対応しています。脚部の一部外装パーツやリアアーマーパーツはアンダーゲート仕様。

ポリキャップは不使用。肘や膝など各部関節はKPSとPS素材の構成で関節強度はまずまず高めです。多少KPS部分が経年でポロリ、ヘタレなどが出てくるので長期で楽しむ場合は補強などが必要そう。特に負荷のかかる装備はないので自立は問題なく可能です。

■付属品

大型シールド、ロング・ビーム・ライフル、武器持ち手(右)、平手(左)ディスプレイ用ジョイントパーツ、指揮官機用頭部パーツ、ビームサーベル刃×2が付属。

通常のリアアーマー(ベクタード・テール・スタビライザー)(左右)、スパイクパーツが余剰で付属します。組み替えることで通常のメッサーF02型が再現可能。

■各部形状

形状の異なる部分のみ、通常のHGメッサーF02型(以下、F02型)と比較しながら、HG メッサーF02型 マインレイヤー装備(以下、マインレイヤー又はマインレイヤー装備)の各部を見ていきます。

■頭部

どことなく昆虫っぽさを感じさせる、前後に長く平たいメッサー特有のデザインで造形されています。口元の動力パイプや口先のモールドはパーツでの色分けを再現。パイプの付け根はイエローのシールで色分けします。

ブラウンの後頭部パーツは上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。動力パイプパーツを挟むため、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。パイプ裏は肉抜きがあります。

ライトブラウンのメット部パーツを外すことで内部のモノアイパーツが露出。モノアイはグレーのパーツにモノアイのピンクシールを貼っての再現でモールドは造形されていません。ピンクのシールは予備があるので、紛失や破損に対応できます。

グレーのパーツを左右にロールさせることで、モノアイの位置を変化させることができます。モノアイシールの予備があるので、シールの位置を変えるのもありかと思います。

アンテナ付きのメット部パーツに組み替えることで指揮官機仕様も再現可能。アンテナパーツは細身なので、組み付ける際は折ってしまわないように注意が必要です。

■胴体部

胸部・腹部にはエアインテークが造形されるなど、どことなく連邦とジオンの機体を組み合わせたようなヒロイックさのあるデザインになっています。

胴体内部。腹部は可動ギミックによって深くまで反らすことができます。

首はヒンジ接続で前後にスイング可能。角型の基部パーツも適度に引き起こすことができます。

胸部に内蔵されたスライドギミックにより、肩は45度ほど前方にスイングさせることができます。

フロントアーマーには厚みと幅のある装甲が造形。

リアアーマーをF02型と並べて比較。マインレイヤー装備はその名の通り、表面に4基(片側装甲につき2基)のマインレイヤーユニットを装備しています。

マインレイヤーユニットを外した状態で。リアアーマー(ベクタード・テール・スタビライザー)はマインレイヤー装備用に新造。表面にはレイヤーユニットマウント用のジョイントダボやモールドが造形されています。

マインレイヤーユニットはグレーの装甲枚と弾頭パーツ(2基)で構成され、側面に合わせ目はモールド化。表面装甲はダークブラウンのシールでの色分けです。

機雷パーツはブラウンパーツでの色分けで、細かなモールドが造形されていて見栄えがします。手前のフックもチープな感じはなく、自然な形で造形されていて良いですね。

マインレイヤーユニット内部。機雷は2個のみモールドが造形されています。

フロント、リアアーマー(ベクタード・テール・スタビライザー)裏にはフレーム状のモールドがメカニカルに造形されています。各部を塗り分けたりすると映えそうですね。

アーム部分を通常のF02型と比較して。アームパーツが一部追加されているため、ベクタード・テール・スタビライザーをより柔軟に展開できるようになっています。

リアアーマー(ベクタード・テール・スタビライザー)はアームによる接続で幅広く展開可能。

なので左右に開いたりすることで、マインレイヤーの散布状態だけでなく、ホバー走行や空中姿勢制御を時のポーズなども再現できそうです。

アームの一部に肉抜きはありますが、多数パーツの組み合わせでかなり柔軟に可動します。

■腕部

右腕部。ジオン系の機体を思わせる丸みのある装甲と、角型スパイクが備わった刺々しいスパイクアーマーが造形。ワイルドな雰囲気を醸し出しています。

上腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。前腕はブラウンの装甲が左右の組み合わせで合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は肘パーツなどの後ハメが必要。

右肩には肩全体を覆うくらいのスパイクアーマーが造形。スパイクは各部とも別パーツ化されています。

肩内部は前後に厚みのある装甲が造形。上部動力パイプの一部は黄色いシールで色分けします。側面のブラウン装甲は上下に可動。

左肩にスパイクアーマーはなく、肩内部と同じものが造形されています。ただし側面には黄色いスラスターが追加されています。こちらも側面のブラウン装甲は上下に可動。

■脚部

脚部。F02型なので膝から下には幅のあるリフティング・フレアを装備。膝周りもメカニカルな装甲が細かく配置されています。膝の左右と後部の装甲は一部をライトブラウンのシールで色分けします。

大腿部は左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下のリフティング・フレア部分は左右の組み合わせで後部中央に合わせ目ができます。尖った部分なのでそんなには目立ちませんが、アンダーゲートの処理が甘いと隙間ができやすいので注意です。

ソール部。シンプルながらもエッジの効いた大柄装甲で存在感があります。

足裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形。1個パーツ構成なため、中央スラスターなどの塗り分けにはマスキングが必要です。リフティング・フレア内部は3口スラスターなどがメカニカルに造形。F01型仕様の脚部の名残も残されています。

■バックパック

背部には特徴的な球状スラスターを持つバックパックを装備。その他上下に小型のバーニアを配するなど、味のあるデザインになっています。

下部にも小型のバーニアが造形。特に可動ギミックはありませんが、別パーツ化されているので塗り分けなどしても良さそうです。

中央の球状スラスター、上下のスラスターカバーともにヒンジ接続で上下に可動。球状スラスターのバーニア口も別パーツ化されているので塗り分けても良さそう。特にリアアーマーのマインレイヤーとの干渉はありません。

バックパックは細身の2ダボ接続ですが、小型バーニアを固定するようになっているため、脱着はしません。

■他キットとの比較

ベースのHGメッサーF02型と並べて。リアアーマーのマインレイヤーの有無以外の形状は全く同じ。成形色も同じです。なので背部の様子が少し違っているくらい。

HGメッサーF02型(指揮官機)と並べて。カラーリングが異なりますが、付属のパーツに組み替えれば同形状にすることは可能。リアアーマーだけ塗装して組み換え、マインレイヤー付きの指揮官機を再現しても面白そうですね。

一般発売のHGメッサーF01型と並べて。F01型とは脚部の形状が異なります。

同作品登場機であるHG Ξガンダム、HG ペーネロペーと並べて。メッサーも大概大きいですが、ガンダム、デカすぎます;

■各部可動域

可動域は通常のメッサーF02型と全く同じ。F01型ともほぼ同じです。頭部はわずかに上下する程度。腕は水平まであげることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。左右への開脚はハの字程度まで。足首もそこまで深くまでは曲がりません。

腰も干渉で殆ど回せず。膝は割と深くまで曲げることができます。立膝は少しバランスが悪く、崩れた姿勢になりますね。

可動域の総括としては、やや肉厚な装甲が干渉するため、可動は制限されるようです。このため、躍動感あるポーズを再現するのは難しいので、大きさを活かして重厚なポーズを表現していくのが良いのかなと思います。

可動域はF01型と大体同じなので、以下のリンクからF01型のレビューをご参考くださいm(_ _)m

⇒HG メッサ―F01型 レビュー

■武装類

ロング・ビーム・ライフル。メッサー専用のビームライフルです。右側面のオプティカル・サイトによって長距離の狙撃なども可能とのこと。グレー成型色のみでの再現で、設定画と同じにする場合は一部をダークグリーンやダークグレーに塗り分ける必要がありますが、塗装見本はグレーのみでした。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。特にパーツを挟まないので後ハメなどは不要。

センサーや銃口は別パーツ化されているため、サクッと塗り分けてみても良さそうです。

大型シールド。左腕部に装着する追加装甲になります。シールド自体は簡単な2枚パーツ構成で裏面はメカニカルに造形されています。こちらも設定画に合わせる場合、裏面の一部をダークグリーンに塗り分ける必要があります。

裏面のジョイントパーツはロール可能。ウェポン・ベイにはサーベル柄が2本格納されています。サーベル柄は取り外し、ビーム刃を組み付けることでビームサーベルとして使用可能です。

サーベル柄は右肩のスパイクアーマーにも組み付け可能。

■ポージング

一通り武装して。正面だと通常のF02型と同じですが、背部はマインレイヤーユニットを装備しているため、アオリ視点などから見ると攻撃的な雰囲気が感じられるようになっています。

 

ビームライフルは付属の武器持ち手でグリップを挟んで保持します。ダボ固定ではないですが、グリップが太くハンドパーツ穴に隙間なく収まるのでしっかりとした保持が可能。

シールドはジョイントパーツの横長ダボを肘に組み付けて装備します。長ダボに長さがあるため、深くしっかりと組み付けることができます。ジョイントパーツを組み替えればシールドの向きを変えることも可能。

浮かせてディスプレイさせる場合は股間部に付属のジョイントパーツを組み付けます。ジョイントパーツにはスタンドやアクションベースの3.0mm軸を差し込みますが、重量でクルッと反転しやすいので注意です。重量で3.0mm軸が折れてしまうこともあるのでその点も注意。

脚を前方に展開してベクタード・テール・スタビライザーを広げるなどすれば、マインレイヤーを散布するようなポーズも再現することができます。

重厚な機体で関節もそこまで広くは可動しないですが、それでもどんなポーズでも格好良く映るのがこのキットの魅力でもあります。

ビームサーベルを装備して。サーベル柄は太さがあるので、ハンドパーツ穴に隙間なく収まりますし、スルッと抜け落ちたりすることもありません。保持しやすいです。ビーム刃はクリアイエローですがブラックライトには反応せず。

通常のメッサーF02型と組み合わせて。臨場感が感じられて良いですね。マインレイヤー装備が2体あれば、劇中のゴルフとフェンサー機によるダバオ空襲シーンも再現できそうです。

メット部パーツを組み替えて指揮官機仕様に。やはり頭部にアンテナがあると指揮官機の風格が感じられて良いですね。頭部があまり回らずモノアイもそこまで深く回らないので、雰囲気で表現していますがそれでも格好良い♪

適当に何枚かどうぞ。

以上です。この重量感がたまらなく良いですね。頭部などの造形を見ればゲテモノ感が感じられますが、ポーズを取らせればなんとも魅力的なキットに変化します。色分け再現度も高く配色バランスも良いですし、要所がよく動くのでポージングでは柔らかい表情が付きます。マインレイヤーユニットの造りも申し分なし。

気になる点は、通常のメッサーと同様、付属のジョイントパーツがスライド固定式なため、飛行ポーズ(うつ伏せ)を取らせるとキットがスルッと抜け落ちてしまうことがあります。それとジョイントパーツの3.0mm穴が微妙に太く、スタンドの3.0mm軸を差し込んでもクルッと角度が変わることがあるので多少補強したほうが良いかもです。

マインレイヤーユニットによって背部からの見た目も通常版とは異なり重厚なものになっているので、アオリ視点からの見た目が映えますし、浮かせて散布ポーズを取らせたり他のメッサーと組み合わせるなどすれば、より戦場の臨場感が感じられるようになります。ベクタード・テール・スタビライザーもより幅広く可動するなど、特別仕様のメッサーが楽しめるのが良いですね。

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