HG シャリア専用リック・ドム(GQ) レビュー

今回は、 HG 1/144 MS-09 シャリア専用リック・ドム(GQ)のレビューをご紹介します!

HG シャリア専用リック・ドム(GQ)は、『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』に登場するMS「MS-09 シャリア専用リック・ドム」の1/144スケールモデルキットです。シャリア・ブル専用機の特徴的なカラーリングを成形色で再現。高機動形態への変形ギミック、ジャイアント・バズ、電磁ハーケンといった武装により、印象的なポージングが可能となっています。価格は3,630円(税込み)です。

ジオン公国軍が開発した宇宙用重モビルスーツ「リック・ドム」をエースパイロット用として優先的に配備した機体で、劇中ではシャリア・ブルが搭乗。シャア・アズナブルの赤いガンダムと共に出撃し、第1次ソロモン会戦などで活躍した「MS-09 シャリア専用リック・ドム」がHGでキット化。

2025年9月に発売されたHGリック・ドム ガイア機/オルテガ機(GQ)のカラバリで、ブルーを基調としたシャリア・ブル専用機特有のカラーリングが再現されています。ガイア機/オルテガ機と同様、背部に脚部と同型のスラスターユニットを持つ特徴的な機体形状も再現されています。

成形色はブルーとブラックがメイン。その他は肩部や前腕部、膝部などにダークブルー、頭部にレッド、胸部や脚甲など各部にブルーグレーが配色されています。肩部や腰部バーニア、脚底のスラスター、電磁ハーケンなどがシルバー、内部や関節はダークグレー成形色での再現。

ホイルシールは付属せず。腰部や脚底のバーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、塗装する箇所は少なめ。ほぼ組み立てるだけで十分なくらいの色分けが再現されています。

ブルー、ブラック、ダークブルー、ブルーグレー、ダークグレーなどの内外パーツはKSPで軽量。塗装時破損しやすいABSは使用されていないので安心して塗装ができそうです。

ポリキャップも不使用。内部や関節はKPSを交えた構造で密度感ある造りになっています。肘や膝はKPSがメインで関節強度はまずまず高め。背部に重厚なスラスター(脚部)ユニットを装備しているため、後方に負荷がかかりますが問題なく自立が可能です。足首関節が硬めで角度がつきにくく、外側が浮きやすいのが少し気になるくらい。

■付属品

ジャイアント・バズ、ヒート・サーベル(柄、サーベル刃)✕2、電磁ハーケンパーツ(手甲、リード線、ハーケン)、平手が付属。余剰パーツはありません。

専用のマーキングシールが付属。胸部拡散ビーム砲や腰部センサー、腰部の赤いラインの色分けを補います。個体差かもですが、赤い腰部センサーシールはどうも粘着が弱く、貼り付けが難しかったので貼っていません。

■各部形状

ガイア/オルテガ機、HGUCドムと比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドム。形状、カラーリング共にガイア/オルテガ機と同じ。HGUCドムともカラーリング、デザインはそのままですが、GQ版はサイズ感が違っていてコンパクトに造形されています。

モノアイはボールジョイント接続で柔軟に可動。先端部分はクリアピンク成形色パーツでの再現です。シールではなくパーツできっちり色分けされているのが良いですね。クリアパーツはブラックライト(UVライト)で照らすと少し発光します。

モノアイは赤い十字型の外装パーツを外すことで動かせますが、クリアパーツによるバイザーなどはないのでピンセットや爪楊枝を差し込んで動かしても良さそうです。

■胴体部

胸部、腹部をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドムと比較して。GQ版ドム特有の胸部ドーム状装甲、斜線モールドなどが特徴的に造形。HGUCとは全く異なりますが、それでもドムらしさを感じさせるデザインになっています。左胸の拡散ビーム砲はガイア/オルテガ機はシルバーのシールでしたが、こちらはメタリックグリーンで一層綺羅びやかになっています。

首はダブルボールジョイントで柔軟に可動。襟も少し上下に可動します。

肩の楕円装甲は複数のジョイントパーツ構成で幅広く展開可能。

ジョイントを軸にしてロールさせることもできます。

腰部をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドムと比較して。こちらもHGUCとは形状が全くの別物。ですがカラーリングやスカート状の装甲など、GQ版はそれらしい雰囲気が上手く再現されています。背部にはメカニカルなスラスターが造形。

スタスターは燃料タンクやスラスター口などが細かく造形。ドム本体から接続される動力パイプこそ簡易的ですが、バーニアがシルバーパーツで色分けされるなど見栄えのする造りになっています。球状の部分と後部3基スラスターとの接続部はロール可能。

スラスターは接続部が1軸でロール可能。表情を変化させることができます。

腰部との接続部は前後にスイングしますし、後部のスラスターユニットとの接続部も上下に幅広く可動します。各部に干渉を避けるための可動ギミックが集約されているのも秀逸。

腰部アーマーはボールジョイント接続で柔軟に可動。裏面にもケーブルのようなモールドが見栄え良く造形されています。

■腕部

腕部をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドムと比較して。こちらもショルダーアーマーのインナーに赤が配色されるなど、ドムらしさを感じさせる造りになっています。ですがHGUCとは異なり、肩上部にはセンサーのようなモールドがワンポイントで造形。

手首は上下にスイング可能。ハンドパーツもきめ細かな指モールドがデザインされていてディテールが緻密です。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちモールド化されているようです。

ショルダーアーマーもドムらしい曲状装甲が造形。合わせ目は内側の赤パーツに少しできるくらいです。肩内部も合わせ目は段落ちモールド化されているようでした。

■脚部

脚部をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドムと比較して。GQ版、HGUC共に肉厚ですが、GQ版は大腿部がかなり細身に造形されているため、スタイリッシュで脚が長く見えます。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下のスカートアーマーは筒型で合わせ目はありません。これだけ大きなパーツが筒型なのは驚きです。

膝裏の装甲は膝を曲げることで内部に収まる仕様。簡単な1軸関節ですが、それでも深くまでしっかりと曲げることができます。足の付根も2個パーツ構成でロールや上下に可動。

ソール部はシルエットこそ1stのドムと同じですが、脚甲や脚底には細かなモールドが造形。独自のアレンジが加えられてかなりの存在感を放っています。脚部装甲で大部分が隠れるのがもったいないほど。

足首のボールジョイントは前後や左右柔軟に可動します。ただ、可動が固めなのと、脚部スカートアーマーとの干渉でソールがあまり動かせないのが難点。

踵も上下に可動。表情が変えられます。

足裏は多数のバーニアが造形。これまでのガンプラではあまり見ない、集合体構造でややクセのある仕様になっています。各部バーニアはヒンジ接続で前後にスイング可能。中にはこのディテールに恐怖を感じる方もいるかと;

■バックパック(スラスターユニット)

背部には脚部と同型のスラスター(脚部)ユニットを装備。まさに脚部を背中に背負っているような、独特でクセの強いデザインになっています。HGUCの背部がかなり可愛く見えますね;

背部のアームとは角型ダボ接続。脚部も同じ仕様なので、脚部と交換することができます。ただし交換する場合は大腿部をバラす必要があります。

背部のアームを展開することで、3本脚を使用しての高機動形態を再現することができます。

3基の脚部ユニットが連なるとエゲつないバーニア量;ですがコレこそがこのキットの特徴てもあり、ディスプレイを華やか且つダイナミックに演出する要因でもあります。

■他キットとの比較

HGリック・ドム ガイア機/オルテガ機(GQ)と並べて。ガイア/オルテガ機は1stのドムと同じパープルとブラック基調ですが、シャリア機はブルーとブラック基調で華やかさやヒロイックさが感じられるようになっています。このGQシリーズでもシャアやドズル専用が発売されるかもですね。

HG赤いガンダムと並べて。共にGQの世界線で1年戦争を戦った機体なので、シャリア機がキット化されたことで組み合わせて劇中シーンが再現できるようになったのは嬉しいですね。後はHG赤いガンダム用拡張セットの発売が楽しみです。

HGUCドム/リック・ドム、HGUCリック・ドムⅡとも並べて。シャリア機はGQ版のドムなので、HGUCに比べてプロポーションバランスが良くスタイリッシュ。緻密なパーツ構成で細部もきめ細かく造形されています。

■各部可動域

各部可動域をガイア/オルテガ機、HGUCドム/リック・ドムと並べて簡単に確認。GQ版ドムはHGUCに比べて可動箇所が多く、各部が広くダイナミックに可動します。頭部や腹部は広く反らせますし、腕も水平以上に上げられます。肘は2重関節でV字程度まで曲げることが可能。

腰(腹部)は背部ジョイントを避ければ360度回転可能。膝も深く曲がりますし、立膝もきれいな姿勢で再現できます。HGUCがGQ版ドムの動きについていけていないのが面白いですね。

左右への開脚も水平まで幅広く可動。肉厚な装甲ながらこれだけ展開できるのは見事。外装が大きいため、どうしても干渉はしますが、それでも十分に動きのあるポーズが付けられるようになっています。

■武装類

ジャイアント・バズ。実体弾を射出し、遠距離から敵拠点や戦艦などを攻撃するハニーウォール&ライセオン (H&L) 社製の360mmロケット砲です。砲口周辺や後部マガジンラックには網状のモールドがオシャレに造形されています。

砲身は簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。砲口やセンサー、グリップなどは別パーツ化されていますが、各部とも後ハメなので合わせ目消しはラクそうです。

砲口は開口。下部のフックに可動ギミックはありません。センサーもモールドが緻密。前面は別パーツ化されており、塗り分けがしやすくなっています。

マガジンの脱着ギミックなどはありません。

フォアグリップは左右にスイング可能。グリップも上下に可動します。フォアグリップを伸ばした状態だと干渉するので、フォアグリップの角度を変えてグリップを上下させます。

HGUCドム/リック・ドムのジャイアント・バズと並べて。形状は全くの別物でサイズ感もデザインもかなり違っています。

電磁ハーケン。手首部に備えられた有線兵器で、先端のハーケンを射出して敵機体や兵器に巻き付け、高圧電流を流してダメージを与える武装です。元キットであるガイア/オルテガ機から再現されているプラモデルオリジナルのギミックになります。

ハーケンはシルバー成形色の1個パーツ構成。展開状態のみ付属しています。

手甲からの射出状態がリード戦とパーツで再現されています。左手の手甲パーツを組み替えて装備します。

■ポージング

一通り武装して。

ジャイアント・バズは通常の握り手でグリップを挟んで保持します。特にダボ固定ではないですが、グリップが太く、ハンドパーツとピッタリ合うのでふらつくことはありません。

グリップが前後しますし、リック・ドムの手首もスイングするので肩にもラクに担がせることができます。後部弾倉が肩のサーベルホルダーと干渉しやすいので上手く避けるようにして構えます。

肩が幅広く展開するので、ジャイアント・バズの両手持ちも容易に再現可能。肩の展開だけでなく肘や手首も可動するのでゆったりと保持できます。

画像では分かりづらいかもですが、シャリア機のブルーはマットな質感で通常のドムカラーよりも落ち着いた雰囲気があります。1stのドムも青いアナベル・ガトー機がありましたが、こちらも一部を塗り分けてGQ版アナベル・ガトー仕様にしても面白いかも。

上半身をロールさせると、肩にマウントしているヒートサーベルが後部スラスターユニットと干渉しやすいので注意。上手く交わすようにして上半身を動かします。

ヒート・サーベル刃はガイア/オルテガ機ではグリーンでしたが、こちらはシルバー成形色での再現となっています。サーベル自体もガイア/オルテガ機は1本のみ装備(1本余剰)でしたが、このシャリア機では2本装備する設定なため、二刀流ポーズが再現できます。

関節強度は高いですが、その分股間部や大腿部外装パーツに負荷がかかります。その影響でポージングで弄っていると、股間部や大腿部外装がゴソッと剥がれる(バラける)ことがあるので注意です。

後部スラスター(脚部)ユニットを展開して高機動形態に。シャリア機が劇中で高機動形態になることはなかったですが、シャリアカラーのドムでもガイア/オルテガ機のようになりふり構わずな感じが表現できるのは面白いですね。

手甲パーツを組み替えて電磁ハーケン射出上体を再現。ハーケンが軽量なのでリード線が垂れることはありません。リード線からハーケン、手甲が抜けやすいので、ある程度強度を上げて置いたほうが取り扱いがラクです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。GQ版ドムの造形はもちろん、緻密なパーツ構成でディテールが良く。プロポーションもスタイリッシュで文句のつけようがありません。HGの域を超えるくらいに造形物としての完成度が高いです。それに加えてシャリア機特有のブルーカラーがとても良くマッチしていて凄く格好良いですね。

気になる点はあまりないですが、関節に強度があるゆえに外装パーツの組み合わせ箇所に負荷がかかり、弄っていると股間部や大腿部がバラけることがありました。また、足首も関節強度が高く曲がりにくいため、自立時に脚底の外側が浮きやすいので少し調整してやる必要がありそうです。

ドムなので良いキットであることは間違いないですし、成形色も全体的にマットな質感があり、組み立てるだけで十分なくらいのクォリティを持ったキットに仕上がっています。何気に同日発売のグスタフ・カールに注目が集まっていますが、こちらも蔑ろにするには勿体ないくらいに質の高いキットでファンの心をくすぐるギミックが多数。コアなファンでも初心者でも、ドム好き、GQ好きにはオススメのキットですね。

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執筆者:nori
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