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製作① 小改修① ⇒ 製作② 小改修② ⇒ 製作③ 塗装その1 ⇒ 製作④ 塗装その2 ⇒ 製作⑤ 塗装その3 ドット迷彩など ⇒ 製作⑥ 塗装その4 ⇒ 製作⑦ スミ入れ、フィギュア塗装、つや消しコートなど ⇒ 製作⑧ メタルパーツの取り付けなど ⇒ 製作⑨ モノアイ改修、メタルバーニア取り付けなど
今回は、MG 1/100 ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググのレビューをご紹介します!
MG 1/100 ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググは、『機動戦士ガンダムMSV-R』より『青き雷光』の異名を持つユーマ・ライトニング中尉専用の高機動型ゲルググ1/100スケールモデルキットです。パーソナルカラーのブルーをベースに、頭部やブースターパック、脚部タンク、ビーム・ライフルなどを新規造形で再現。ラッツリバー3連式ミサイルに加え、ゲルググ標準装備のビームナギナタやシールドも付属します。価格は5,940円(税込み)。プレミアムバンダイ限定商品です。
MGゲルググVer.2.0をベースに、各部をところどころ新規パーツによって再現されたMGユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ。パーソナルカラーのライトブルーとホワイト、ダークグレーの色合いが特徴的です。
ランナーはMGゲルググVer.2.0のものが流用されていますが、ところどころくり抜かれた形状で梱包されています。なのでそれほど余剰パーツは多く付属しません。新規造形のブースターパック(バックパック)や脚部裏の増設タンクやスラスターが新鮮。
関節強度はまずまずで、最近のキットに比べるとやや遊びが多い印象です。足裏が広めで、肘、膝といった重要な関節はしっかりとしているので自立は安定しています。ですが見た目の通りゴテゴテしているので、その分干渉箇所も多く、多少ポージングの妨げになるところもあります。
頭部。ユーマ・ライトニング専用機として新規造形されています。ブレードアンテナ下部にはクリアーレッドのセンサーを再現。ゲルググとは違ったメカメカしい形状になっています。例えるなら、ゴジラがメカゴジラになったみたいな?おでこのダクト型モールドは塗り分けが必要です。
※撮影時に明度が高い状態で撮影したため、パソコンで設定している明度によってはモールド類が光で潰れてしまって見えない場合がありますがどうぞご了承いただければと思いますm(_ _)m
側面のモールドは別パーツによって色分けされています。内部のモノアイはクリアーパーツになっています。
とさか内部にはグレーのパーツを挟み込むようになっているので、スリットが色違いのパーツによってリアルに再現されています。
画像ではわかりにくいかもしれませんが、頭部を左右に振ることでモノアイも左右に可動します。
胸部。ゲルググVer.2.0と全く同じ形状。適度にモールドやパネルラインが入っています。前後はさみ込みなので側面に合わせ目が出来ますが、段落ちモールド化されています。
下部のダクトは開口していていて、薄っすらと内部を確認することができます。
コックピットハッチは左側に開閉します。内部にはコックピットがしっかりと再現されていてリアル。
腹部、腰部。こちらもゲルググVer.2.0と同じ形状です。ジオン機らしいスカート型。モールドやパネルラインも適度に入っているので物足りなさは感じません。
フロントアーマー、サイドアーマー裏は内部フレームによって網形状が再現されています。
リアアーマーにも網型形状のフレームが再現されていて、5基のスラスターも装備しています。スラスターは軸もバーニアもボールジョイントによって柔軟に可動します。
バーニア内部は縦にスリットが入っていて、細かい所もリアルに再現されています。
腕部。こちらもゲルググおなじみの形状。二の腕や前腕ははさみ込みになりますが、モールドっぽくなっているのでムリに合わせ目を消す必要はないかもです。
ショルダーアーマー。こちらもゲルググおなじみの形状ですね。適度にモールドが入っています。側面のダクトも別パーツによって色分けされています。
アーマーの付け根には同じ形状のパーツを数枚重ねて取り付ける仕様になっています。アーマー内側にもダクトっぽいパーツが埋め込まれていてリアル。アーマーの内側にまで細かいモールドが入っています。
前腕側面の装甲は前後にフィンの付いたダクトが別パーツによって再現されています。
ハンドパーツは親指以外は全指可動式。武器を保持するためのダボも付いています。なぜか左てのひらにだけビス止めをするようになっています。手甲パーツにシールドをマウントするので外れ無いようにという説も・・・。
脚部。基本的にはゲルググVer.2.0と似ていますが、少しメカニカルな形状に。太もも裏からふくらはぎ裏に沿って新規造形の増設タンクやスラスターが装備されています。外装パーツには適度にモールドやパネルラインが入っていて物足りなくない仕様になっています。合わせ目も出ない組み合わせになっているのがいいですね。
腿裏から動力パイプが伸びた特徴的な形状に。
動力パイプはMGプロヴィデンスガンダムと同じく、TPE(熱可塑性エラストマー)と 呼ばれる合成ゴム素材になっていて、膝を折り曲げると柔軟に曲がるようになっています。
増設タンクはモナカ割ですが、動力パイプやダクト類の造形はしっかりとしたものになっています。下部のダクトも赤い別パーツによって色分けされています。
足首から下の部分。甲パーツなど、若干ゲルググVer.2.0とは違う形状になっているようです。足裏はスラスターは網目状モールドが入っていますし、中央もファンのようなモールドが入っていてとてもリアルです。足裏は前後で色違いのパーツが採用されています。
足首内部には前後にシャフトとシリンダーが再現されています。
腰部や脚部のスカート底面には凸凹型のモールドが入っています。ちょっと見えにくいですが、脚部のスカート内部にも3基のスラスターが造形されています。
新規造形のブースターパック。動力パイプや小型のスラスターなど、独特の形状で新鮮です。
ダクトや小型スラスターの内部もスリットなどよくできた作りになっています。
下部の4基スラスターも内部に縦にスリットが入っています。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MGダブルゼータガンダムVer.Ka(強化型拡張パーツ装備済み)と比較してみました。ダブルゼータはかなり大きいキットですが、それを感じさせないくらいゲルググも大きいです。ジム・コマンドがかなり小さく見えます;
MGブレニフ・オグスザクⅡ、HGルプスレクスとも比較してみました。ザクⅡもかなり小さく見えますね;
頭部の可動はまずまずかと。平たい頭部と首との間にそこそこ隙間があるので可動も柔軟。
左右へも問題なく可動。特に干渉する箇所はありません。
腕部はショルダーアーマーの可動に関係なく、水平程度にまで可動。
特に内部パーツが露出するといったギミックもないので、腕部の前後スイングは僅かになります。武器の両手持ちなどには少し不自由さがあるかもです。
肘はしっかりと可動。二の腕と前腕がくっつくくらいよく曲がります。
腹部は胸部と腹部が可動するようになっているので、柔軟に前後可動してくれます。
左右へも適度に可動します。
腰もダクトのあるパーツを交わしつつ360度回転してくれます。
付属のマウントパーツを使用してアクションベースにマウントすることができます。
まっすぐな状態でディスプレイする場合は安定しますが、キットを少し前後に傾けるとすぐに外れて落ちたりします。ゲルググにある程度重量があるのと、マウントパーツの固定がやや不十分なため、ディスプレイには少し不安定さがありますね。
アクションベースを使って開脚すると重さに耐えきれず脚が垂れてきます。なのでこの状態で広く前後開脚することはできませんでした。
仕方がないので下に設置した状態で前後開脚しました。それでもあまり広いとは言えない可動域です。
肉厚の脚部なので、膝もそれほど広く可動せず。
足首は適度に前後可動します。
つま先の角度が調整可能。
左右への開脚もハの字程度。開きすぎると干渉して、サイドアーマーのフレームから外装パーツが外れたりします。
足首の可動もそこまで広くはないですね。スカートが広いので、その内部で適度に可動します。
内股は水平に可動しますが、がに股はハの字くらいにしか可動せず。この辺りは他のキットと真逆の可動域になっています。
一応立て膝した状態です。腰部のアーマーが干渉したり、膝の可動域が狭かったりなので、立膝には不向きのキットと言えるかもしれません。
リアアーマーの一部が展開し、武器マウント部が露出します。
リアアーマーは下部に少しスライドします。
フロントアーマーもワイドに展開しますが、これでも立膝などでは大腿部が干渉してしまいます。
ブースターパックは下部のスラスターが少し前後可動します。
背中にはポリキャップ仕様の穴が2箇所あり、それに合わせてブースターパックのダボも2箇所でマウントするようになっています。
シールド、ビーム・ライフル2基(形状が異なります。)、ナギナタ柄、ビームナギナタ刃☓2、ビーム・サーベル刃☓2、ミサイル・ランチャー、ラッツリバー3連式ミサイル、ナギナタ用マウントパーツ、シールド用マウントパーツ、ジオン兵フィギュアが付属。
その他余剰パーツが幾つか付属します。手首や膝外装などを組み替えてカラバリを楽しんでみてもいいですね。
ユーマ・ライトニングパーソナルマークやジオンロゴなどが入った水転写デカールが付属します。プレバンホームページは塗装やスミ入れのみで仕上げてあるっぽいですが、デカールを貼ってオシャレに仕上げるのもいいですね。
ビーム・ライフル。独特の形状をした新規造形の武装になります。モールドも細かく入っていますし、グレネードランチャーも色分けされていてリアルです。グレネードランチャーは取り外し不可。
センサーはクリアーレッドのパーツを取り付けるようになっていますが、抜けにくくなりそうだったので後の塗装を考慮して取り付けていません。
本体部分は左右はさみ込みタイプなので上下に合わせ目ができます。
グレネードランチャーは赤い内部パーツに白い筒型パーツを組み合わせるので、発射口が赤色になるように再現されています。
ダボとダボ穴によってしっかりと保持が可能。ですが引き金のところには指が2本入るように保持します。これはプレバンホームページでもこのようにしてありました。
シールド。ゲルググVer.2.0から付属するおなじみのシールドです。画像では見えにくいですが、下部の2箇所のダクトはスリット入りで、覗き穴は開口しています。表面にヒケが見られるので表面処理は手間そうです。
ハンドパーツの紹介でもお伝えしましたが、手甲パーツを挟み込み、グリップを掴んで保持します。結構不安なところもありますが、意外としっかりと保持できています。塗装した場合は擦れが気になるところかもしれません。
もう1基のビーム・ライフル。こちらも色分けはされていませんがグレネードランチャーがマウントされています。
こちらにはクリアーのセンサーパーツが付属しますが、抜けにくくなりそうだったので後の塗装を考慮して取り付けていません。
本体部分ははさみ込みタイプなので上下に合せ目あり。ストックも左右はさみ込みになります。バイポッド(2脚)が付いているので立てかけることもできます。バイポッドの付け根は細いので、破損しないよう、曲げる時は少し慎重さが必要かもです。
新規造形パーツのラッツリバー3連式ミサイル。小型で軽量の武器になります。特徴的な形状で新鮮。
後方には3基のバーニアっぽいパーツが付いていて、前方の3基ミサイルは色分けパーツで再現されています。
前腕側面のパーツを取り外し、そこにラッツリバーを取り付けます。奥までしっかりと差し込むことでかっちりと固定されます。
これが正しい射撃スタイルなのかはわかりませんが、一応バイポッドを使用したポージングをしてみました;
ビーム・ライフルのバイポッドとグレネードランチャーは取り外し可能。
グレネードランチャーのところに付属のパーツを取り付けることで標準的な形状のビーム・ライフルも再現可能です。
ビームナギナタ柄は黄色い成型色で再現。
ナギナタ刃を両端にマウントさせます。刃はしっかりと固定されるのでポロリはありません。
ビーム・サーベル刃をマウントしてロングサイズにすることもできます。
ナギナタ柄はリアアーマーにマウント可能。ダボ穴によってしっかりと固定されます。付属のマウントパーツを使用することでシールド裏にもマウント可能。
マウントパーツを使用することで背中にナギナタ柄とシールドをマウントすることができます。MGゲルググVer.2.0おなじみの装備になります。
シールドのアームが柔軟に可動するので、シールドの配置を自由に可動させることができます。らしさのあるスタイリッシュなポージングが可能です。
ミサイル・ランチャー。新規造形の大型武装になります。キマイラ艦隊で製作された簡易型とのこと。確かに部品の寄せ集めで作られた感も各部に感じられます。まずは左右からビュー。
そして上下からのビューになります。どの角度から見ても四角い特徴的な武装になっています。
グリップは左右はさみ込みですが中央は段落ちモールドになっています。グリップにはダボ穴あり。
ミサイルは赤いパーツで色分けされ、前後とも程よい形状が再現されています。
ダボをグリップに差し込むことでそこそこ保持してくれました。ただ、完璧にかっちりと保持出来るかというとそこまでではないですし、大型武器なので干渉することも多いです。なので塗装剥げやポロリなどには多少注意が必要かと。ショルダーアーマーに担がせるのが一番安定するかも。
以上です。MGゲルググVer.2.0おなじみのゴテっとしたフォルムに、ユーマ・ライトニング専用機の特徴的な武装が加わることで迫力のある一機に仕上がっていると思います。特にミサイル・ランチャーやラッツリバー3連式ミサイルはポージングを豊かにしてくれますし、専用機としてのカラーリングも独特でいいですね。
欠点はVer.2.0が少し古めということもあり、武器の保持力や可動域の狭さ、アクションベースに設置した時の不安定さなどは否めません。ですが新しく加えられた武器やパーツ類でなんとか補おうとしている部分も見られます。
それと、脚後部の新規造形タンクやスラスターは、動力パイプがゴムなのでゴミがついたり、塗装が難しかったりするのがちょっとマイナスかと。ですが形状もいいですし、よくできた作りになっていると思います。
ゲルググVer.2.0は造形がいいので、あまりポージングを派手にしなくてもかっこよく決まってくれますし、武器類が豊富なので楽しみも多いです。メカニカルなディテールもいいので、MGザクⅡのようにシリーズ化されれば人気の一機として存在しそうですね。
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MG 1/100 MS-14B ユーマ・ライトニング専用高機動型ゲルググ
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製作① 小改修① ⇒ 製作② 小改修② ⇒ 製作③ 塗装その1 ⇒ 製作④ 塗装その2 ⇒ 製作⑤ 塗装その3 ドット迷彩など ⇒ 製作⑥ 塗装その4 ⇒ 製作⑦ スミ入れ、フィギュア塗装、つや消しコートなど ⇒ 製作⑧ メタルパーツの取り付けなど ⇒ 製作⑨ モノアイ改修、メタルバーニア取り付けなど
2 件のコメントがあります。
SANSHIKI
on 2018年1月23日 at 20:02 -
自分も購入しました。速く組みたいけど積んであるモノが、まだ多数あるので何時になるのやら・・・・
まぁ、こいつが出たからにはジョニー・ライデンの帰還で出ている、ジョニー・ライデン専用機とジャコビアス専用機も出してほしいですね。
nori
on 2018年1月24日 at 14:45 -
コメントありがとうございます!
ジョニー・ライデン専用機ももちろんですけど、ジャコビアス機のセンサーやストライプはぜひ再現してキット化してもらいたいものです!
ゲルググがシリーズ化されるなら、MGザクⅡシリーズとは少し違ったラインナップだとうれしんですけどね。
ベースキットが古いとは言え、そういった楽しみがあるのがシリーズ化の魅力でもありますよね!