今回は、2010年12月に発売されたMG 1/100 LM312V04(B-part)+SD-VB03A コア・ブースター Ver.Kaのレビューをご紹介します!
MG コア・ブースター Ver.kaは、『機動戦士Vガンダム』に登場する支援機『コアブースター』の1/100スケールモデルキットです。MG VガンダムVer.Ka(別売り)と組み合わせることで『Vダッシュガンダム』が再現可能。コアブースター各部にマウント可能なビームカノン砲、ミサイルポッド、ディスポーザブルバズといった武装が多数付属するなど、単機でもディスプレイ要素の高いキットになっています。価格は2,420円(税込み)です。
Vガンダムの支援機『コア・ブースター』がVer.Kaでキット化。オーバーハングパックとコア・ファイターがドッキングした形態で構成されています。Vガンダムと同じく丸みを帯びた航空機らしいシルエットで再現。
MG Vガンダム Ver.Kaと同じくトリコロールカラーの清潔感あるカラーリング。細部までパーツで色分けされているため、素組みで十分な仕上がりになっています。シールはガンダム頭部と各部にある円形ハードポイントのみ補うようになっています。
ランディングギアが付属しないため、接地状態(駐機状態)でのディスプレイはできないようです。
組み換え式の台座(BA-1)が付属し、コア・ブースターにジョイントパーツを取り付けてディスプレイさせます。ジョイントパーツはアクションベースなどに取り付けることもできます。
コア・ブースターは前部のコア・ファイターと後部のオーバーハングパックに分離可能。接続強度が高く、簡単に抜けたりすることはありません。
前部のコアファイター。MG Vガンダム Ver.Kaに付属しているものと同じで2体付属し、Vガンダムタイプとヘキサタイプで頭部を組み換えることができます。その他パイロットフィギュアもウッソとマーベットでチョイスが可能。変形して組み合わせることで、トップファイターやボトムファイター、Vガンダムの再現も可能です。
Vガンダムタイプとヘキサタイプを色んな角度から。
ウッソとマーベットフィギュア。造形が少し違っています。
肩のダクトふちはホワイトのVer.KaカラーとブルーのTVカラーとでチョイスが可能。これもMG VガンダムVer.Kaと同じです。
Vガンダムとヘキサの頭部を並べて。Vガンダムタイプはオーソドックスですが、ヘキサタイプは各部が色分けがされていて個性的。
Vガンダムのアンテナは固めの素材(画像左)と柔らかめの素材(画像右)が付属。変形時の破損を避けたい場合は柔らかいアンテナを組むようにします。
ランディングギアはクリアーパーツによる造形でグレーに塗り分けが必要です。コアファイターを乗せるだけで駐機状態でのディスプレイが可能。
クリアーの支柱が付属し、コア・ファイターを単体でディスプレイさせることができます。(底板は付属しません。)
この支柱パーツは付属の台座に取り付けられるので、コア・ブースターとコア・ファイターを合わせてディスプレイさせることも可能です。ただ、少し固定が甘く、スルスルと支柱が外れやすかったりするので注意です。(普通にディスプレイさせるぶんには問題なし。)
コア・ファイター(Vガンダムタイプとヘキサタイプ)をフライトシーンで。
後部のオーバーハングパック。左右対称の形状で、MG VガンダムVer.Kaと組み合わせても違和感のない配色、カラーリングになっています。各部ともパーツで細かく組み合わさっているため、合わせ目は出ないようになっています。
コア・ファイターとの接続部はグレーパーツで造形され、コア・ファイターをそのまま差し込み、中央のダボで固定するようになっています。
ユニット裏面にもハードポイントが造形。
左右にはキャノンユニットが造形され、キャノンユニットは前部のガトリング砲、中間部のウイング、後部のオーバーハングキャノンで構成されています。(Vガンダムに装備した場合は配置が逆になります。)
キャノンユニットは外側に引き出しが可能です。接続部はボールジョイント軸でフレキシブルに可動。接続部は抜けやすいので、引き出すときに外れないようにする必要があります。
先端は赤いパーツでガトリング砲?(赤◯)が造形。中間部のハードポイントは赤い円形シールを貼り、白いパーツを被せての色分けです。(白いパーツは外れやすい場合があるので注意です。)
キャノンユニット上部のビームガン?は複数パーツによって細かく色分けされ、スラスター(オーバーハングキャノン)内にスライド式で収納可能です。
ウイングの先は黄色いパーツでの色分けで、パネルラインが造形されるなど、航空機らしさが表現されています。ウイングは上部のビームガン?を収納することでユニット内に隙間ができ、そこに収納可能となっています。
後部のスラスター(オーバーハングキャノン)。四方が色付きパーツ構成で合わせ目はありません。スラスター口(砲口)は特に開口されていません。
ガトリングガン、ビームジャベリン、ビーム・スマートガン(折り畳み式)、ミサイルポッド☓2、ディスポーザブルバズ、ビームライフル、ビームカノン☓2、ウッソ・エヴィンフィギュアが付属。
その他、ここまででご紹介したV字アンテナや肩パーツ、台座、支柱パーツなどが付属しています。
余剰パーツがいくつか付属します。Vガンダムヘキサの月面生産型用の脚甲パーツ、MG VガンダムVer.Ka用のハードポイント内部パーツも付属。
説明書に記載はないですが、月面生産型用の脚甲パーツが付属しているので、組み換えることでVガンダムヘキサ月面生産型が再現可能です。また、MG VガンダムVer.Ka用のハードポイント内部パーツが付属しているので、組み換えることで脚部にミサイルポッドなどを装備させることができます。
専用のマーキングシールとガンダムデカールが付属。ホイルシールも赤い円形ラインシールが3つ余っています。
ガトリングガン。複数パーツの組み合わせで細かく造形されています。筒型パーツなどで構成されているため、合わせ目ができないようになっています。
ガトリングガンの接続基部は収納可能。
上部の装甲を展開し、内部からグリップを引き起こすことで、Vガンダムなどで保持が可能になります。
Vガンダム(MG VガンダムVer.Ka)に保持させて。肘の赤い装甲をガトリングガン内部に押し込み、グリップを武器持ち手で握らせるため、保持強度はまずまずあります。
ビーム・スマートガン(収納形態)。特徴的な形状ですがコンパクトにまとめられています。
上部のマウント基部は展開収納が可能。
センサー部分を起こし、砲身をスライドして伸ばすことでビームスマートガン射撃形態になります。
センサーはクリアーパーツ構成で、左右のグリップは付け根ボールジョイントとレールによってスライドしたりフレキシブルに可動したりします。
グリップはダボを差し込むことで、側面に固定させることができます。
ビーム・スマートガンは脇に抱えるようにして保持させれば問題ないですが、Vガンダムの指パーツがポロリしやすかったりグリップもふらつきやすいので、しっかりと保持させたい場合ははじめからある程度補強しておいたほうが良いかも。
特殊な武装でひと味違ったポージング演出が可能です。
ビームジャベリン。細身で見た目はシンプルですが、各部がパーツで色分け、構成されています。ビーム刃は付属しません。
武器持ち手で保持しますが、しっかりと固定できるわけではなく、親指で支えつつ挟み込んでの保持となりそうです。
ビームカノン。こちらも形状はシンプルですが、複数のパーツで構成され、合わせ目はモールド化されています。
砲身部分は伸縮可能です。
ビームカノンはサイドアーマーにマウント可能。こちらも固定強度が高くないので、予め補強しておいたほうが良いかもです。
ビームカノンにはグリップがありますが、手を入れる隙間が細く、握らせるのは少し難しいです。ですが保持できるとF91のヴェスバーっぽいポーズも再現できます。
ビーム・ライフルはMG VガンダムVer.Kaなどに付属しているものと同じです。センサーはクリアーパーツでの再現で、分解することでビームピストルとしても使用可能。
ミサイルポッド。弾頭などはパーツで色分けされています。合わせ目もできない構造。
ディスポーザブルバズ。筒型パーツによる組み合わせで、合わせ目はできない構造になっています。
武装各種をコア・ブースターに装着して。超武装感が味わえるのがいいですね。
ハードポイントの固定強度が弱く、武装類がポロリしやすいのが難点。
コア・ファイターをヘキサタイプにしたり、武装を組み換えたりするなど、自由に組み合わせて楽しむことができるのがいいですね。
コア・ファイターと編隊を組んで。
オーバーハングパックを変形させてMG VガンダムVer.Ka(別売り)に装着し、Vダッシュガンダムに。
Vガンダムの背部は装甲やウイングを閉じてコンパクトにしておきます。
オーバーハングパックに重量があるため後方に比重がかかりますが、自立は問題なく可能です。
少し重武装感が加わって、Vガンダムのかっこよさが増しました。
オーバーハングパックの本体部が干渉してVガンダム頭部の可動が制限され、上向きにするのが難しくなっているようです。
各部の強度が弱く、ポロリの連鎖が起こってしまうのが痛いところです。武装するととてもかっこいいので、補強などしてうまくポージングを決めたいですね。
ヘキサタイプの頭部と脚甲パーツに組み換え、腰にビーム・カノンを装備すれば、Vガンダムヘキサ 月面生産型も再現可能です。
Vガンダムヘキサにオーバーハングパックを装備させればVダッシュガンダムヘキサに。
脚部のハードポイントを余剰の穴あきパーツに組み換えれば、脚部にミサイルポッドなどを装着させることもできます。赤い円形ラインも予備シールを使えば貼り替えなしで色分けが可能。
以上です。コア・ブースターには密度感があり、近未来的なデザインでかっこいいですね。シャープなフォルムはデザイン性も高いですし、各部ハードポイントによって様々な武装を試すことができるのも魅力的。
欠点としては、MG VガンダムVer.Kaと同様にパーツの組み合わせ箇所が弱く、武装類や各部の装甲パーツがポロリしやすいです。取り扱いにくさがあるので、ポージングにはストレスが溜まりそう;ある程度前もって補強しておくのも手ですね。
欠点はありますが、背部のオーバーハングパックをはじめ各種武装を装備することで、Vガンダムをとても重量感ある武装MSとして表現できますし、かっこよさも際立ちます。どの武装も特殊で凝った作りになっていて、秀逸なポーズが演出可能な良支援機として楽しめますね。
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