今回は、RG 1/144 RX-93ff νガンダムのレビューをご紹介します!
RG RX-93ff νガンダムは、ららぽーと福岡に設置された実物大νガンダム立像「RX-93ff νガンダム」の1/144スケールモデルキットです。RX-93ff νガンダム最大の特徴であるロングレンジ・フィン・ファンネルに加え、可動式の肩部などを新規パーツで再現。立像と同様の可動やロングレンジ・フィン・ファンネルの展開ギミック、単独での飛行イメージが演出可能となっています。表情豊かなハンドパーツも付属。価格は4,950円(税込み)。GUNDAM SIDE-F限定の商品です。
νガンダムがロングレンジ・フィン・ファンネルを装備した形態で、第二次ネオ・ジオン抗争に間に合わなかった装備バリエーションの1つ。商業施設「ららぽーと福岡」に実物大立像として建造された「RX-93ff νガンダム」がRGでキット化。
2019年8月に発売されたRG νガンダムをベースに、RX-93ff独自のカラーリングが成形色で、頭部や立像と同様の動きを再現する肩部、背部ロングレンジ・フィン・ファンネル、各部装甲パーツなどが新規造形で再現されています。
成形色はホワイトとダークブルー、ブルーを基調に、各部にライトグレー、イエロー、レッドを配色。その他、内部や関節、ロングレンジ・フィン・ファンネルの一部がダークグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールは付属せず。一部ダクトやモールドを塗り分ける必要がありますが、RGなのでパーツによる色分けが細かく、素組みで十分なくらいに仕上がります。アドバンスド・MS・ジョイントは不使用。
ダークグレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは使用されていないので、塗装やスミ入れによる破損は気にしなくて良さそう。多くの外装パーツはアンダーゲート仕様でゲート跡が露出せず、きれいな見た目に仕上がります。
ポリキャップも不使用。背部にロングレンジフィン・ファンネルを装備していますが、立像と同様、支えとして使用できるので自立は問題なく可能です。
■付属品
シールド、ニュー・ハイパー・バズーカ、ビーム・ライフル、ロングレンジ・フィン・ファンネル用ジョイントパーツ、ハンドパーツ各種(平手:左右、立像準拠の平手:左右、握り手:左右、武器持ち手:右)、ビームサーベル刃2種とグリップエンド用ビーム刃、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
RGνガンダム用のパーツが余剰で大量に付属。各部を組み替えて異なるカラーリングを楽しむことができます。フィン・ファンネルパーツが付属していないため、通常のνガンダムを完全再現することはできませんが、本体部分はパーツが一通り付属しているので再現可能です。
専用のリアリスティックデカールが付属。RX-93ff特有の虹色アムロエンブレムが収録されています。
虹色のアムロエンブレムが収録された水転写デカールが付属。塗装する場合はこちらを使用すると良さそうです。
■内部フレーム
全身にメカニカルな内部フレームが造形。大部分がKPSパーツによって構成されているため軽量です。
頭部は簡単な内部フレームが造形。通常版と同形状で、ツインアイととさか前後のセンサーは蛍光クリアグリーン成形色パーツにシールを貼っての再現です。クリアパーツはブラックライト(UVライト)に照らすと適度に発光します。
胴体内部フレーム。こちらも通常版と全く同じです。外装で隠れますが、エアインテーク内側などもメカニカルなモールドがデザインされています。フレームの状態で飾っても映えそう。
腕部内部フレーム。大部分は通常版と同じですが、肩部はRX-93ff特有の可動ギミックが再現されているため、一部パーツが新造されて形状が変わっています。
脚部内部フレーム。こちらは通常版と全く同じです。
バックパックにも内部フレームが造形されています。RGは細部までこだわって造られているので良いですね。
■各部形状
形状の異なる部分のみ、RGνガンダム※(以下、通常版)と比較しながら各部を見ていきます。※今回は手元にあるRGνガンダムHWSのνガンダムと比較しています。
■頭部
頭部を通常版と並べて比較。大部分の形状は同じですが、RX-93ffは表面パーツとアンテナ周りのパーツが新造。ひさしや額の形状が変化したことで、よりνガンダムらしいフェイスに変化しています。通常版の頭部はやや不評だったりもするので、こちらと組み替えてアップデートさせても良いかも。
各部ダクトやモールドもパーツでメカニカルに造形、色分けされています。メット部は合わせ目ができないパーツ構成。
■胴体部
胴体部。形状は通常版とほぼ同じですが、配色が異なるため、カラバリ用に胸部周りのパーツが一部新造されています。サイドアーマーのダクト内部はグレーに塗り分けが必要。
首は白い基部を含め広く前後させることができます。肩接続部も多数パーツ構成で、前方へのスイングや上下など幅広く可動します。
HWS装備用に胸部上部や脇の装甲が展開可能。胸部センサーもツインアイやとさかセンサーと同じ蛍光クリアグリーンパーツでの再現でUVライトに反応します。
腹部コックピットハッチは上下に開閉可能。中央の装甲自体も展開し、コックピットハッチが露出します。ハッチはモールドのみで内部は再現されていません。
腹部には可動ギミックがあり、上半身を幅広く前後させることができます。
フロントアーマーは裾の装甲を下げることでHWSジョイント穴(赤◯)が露出。HWSが装着できるようになっています。
フロントとサイドアーマー基部は前後にロールし、アーマーのポジションを変えられるようになっています。
腰アーマー裏は各部とも表面の色分けを交えた裏打ちパーツが造形。各部ともメカニカルなモールドが造形されていて緻密です。各部とも前後などに展開可能。
股間部や腰回りにはスライドによる可動ギミックがあり、脚部や腰回りの脚部の可動域を広げることができます。底面パーツをもとに戻すことでロックがかかって固定されるため、自然にスライドしてしまうようなことはありません。
■腕部
腕部を通常版と並べて比較。形状はほとんど同じですが、ショルダーアーマーはこのキット特有の可動ギミックが再現されているため、内外パーツとも一部が新造されています。その他、上腕や手甲パーツ(赤◯)などもRX-93ff用にモールド入りのものが新造されています。
上腕、前腕共にフレームに外装を被せていく仕様で合わせ目はありません。
手首は上下にスイング可能。
左前腕にはサーベルホルダーが造形。装甲をスライドさせることでサーベル柄が引き起こされ、抜き差しがしやすくなっています。
ショルダーアーマーは多数パーツでメカニカルに造形。上部や前後モールド、側面ダクトなどもパーツできっちりと色分けされています。
前後アーマーはヒンジのアームパーツによって適度に展開することができます。
肩の付け根は通常版よりも縦長穴になり、上下に可動するようになっています。
RX-93ff独自の構造により、ショルダーアーマーを上げて干渉を避けることで、腕を上げられるようになっています。ららぽーと福岡のνガンダム立像に準じた可動が再現されています。
■脚部
脚部を通常版と並べて比較。形状はほとんど同じですが、配色が少し違っているのと、ふくらはぎの装甲(赤◯)はモールド入りのものが新造されています。
脚部も腕部と同様、内部フレームに外装を細かく被せていく構造で合わせ目はありません。
膝を曲げると大腿部の前後装甲がスライド展開し、膝のシリンダーシャフトも伸縮。更に深く曲げることで、後部スラスターと膝装甲もスライド。細かくメカニカルな可動ギミックが再現されています。
裾の装甲も足首の可動に合わせてスライド。裾の装甲は左右で形状が違っているので組み間違えないように注意します。
脚部後部のスラスターはバーニアが別パーツ化。メタリック系などで塗装すると映えそうです。ソール部はつま先(クロー)が別パーツで色分けされていますが、クロー展開ギミックはありません。
かかとは通常版は1個パーツ構成でしたが、RX-93ffでは色分けを再現するため、パーツ分割されて2個パーツ構成になっています。
足裏は細かなモールド入りの裏打ちパーツが造形。スラスターも別パーツ化されているため、塗り分けがしやすいです。つま先は適度に反らすことができます。
■バックパック
バックパックを通常版と並べて比較。形状はほとんど同じですが、RX-93ffはロングレンジ・フィン・ファンネル装備用に左側のジョイントが1軸仕様になっています。右側にはサーベルホルダーが造形。
ロングレンジ・フィン・ファンネルのジョイント部分は左右にロールが可能。スラスター表面の装甲も展開させることができます。
下部スラスターも上下に可動。表情を変化させることができます。バーニアは各部とも別パーツ化されていて塗り分けがしやすくなっています。サーベルホルダーは上下にロール可能。可動ギミックが豊富です。
バックパックは太めの角型ダボ接続。見た目によらず割と抜けやすいですが、ロングレンジ・フィン・ファンネルは通常のファンネルより軽量なので負荷は少ないかと。
■他キットとの比較
HWSですがRG νガンダムと並べて。通常のνガンダムがダークグレーを基調とした渋めなカラーリングなのに対し、RX-93ffはブルー基調で少しポップなカラーリングになっています。背部装備が異なるため、全体的なシルエットも変化しています。
背部装備を外した状態で比較して。
ENTRY GRADE RX-93ff νガンダムと並べて比較。さすがにRGとEGでは密度感がかなり違っていますし、造形、色分け、可動域あらゆる面でRGのほうが質が高いです。
BB戦士 RX-93ff νガンダムと並べて。SDは可愛くて良いですね。親子連れ・・・・?
■各部可動域
各部可動域は通常版とほぼ同じ。首周りの可動ギミックによって頭部は広く上下させることができます。肩部構造が変わっていますが、腕は高くまで上げることが可能。肘も2重関節で深くまで曲がります。上半身もしっかりと反らすことが可能。
腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節や各部可動ギミックによって深くまで曲げることができます。立膝もきれいな姿勢で再現可能。
左右への開脚も水平まで幅広く展開可能。足首も適度に角度変更が可能です。
ガンプラ技術の粋を集めたキットで、各部ともかなり幅広く可動するため柔軟です。そのため可動域にはほぼ死角がなく、可動箇所も多いためより自然な表情が付きます。躍動感あるポーズはもちろん、自分の再現したいポーズも思いのままに決められそうですね。
■武装類
ロングレンジ・フィン・ファンネル。バックパックに装備する無線制御式の大型ファンネルです。機体の全高に匹敵するサイズのオールレンジ兵装で、バックパック装備時には本体ジェネレーターと直結し、艦艇を一撃で撃破する威力を発揮するとのこと。
全体的にカラフルなカラーリングの武装ですが、各部ともパーツで細かく色分けされていて凄みがあります。
各部とも多数パーツを組み合わせる構造で合わせ目はありません。特に底面は赤いラインモールドがパーツでキチリと色分けされていて見事。
上部の装甲は展開可能。左右の羽のような装甲もハの字に展開します。
後部の黄色い尾翼をスライドさせることで、砲身部分が展開可能。
砲身内側はスリットモールドが造形。赤い装甲内側は肉抜きっぽいですが、節がスリットモールドっぽく見えるようになっています。
付属のジョイントパーツを使用することで、ロングレンジフィン・ファンネルを背部にマウント可能。ジョイントパーツは各部が上下やロールなどフレキシブルに可動し、ロングレンジフィン・ファンネルをお好みの位置に配置することができます。
ジョイントパーツを可動させれば前方に向けてキャノンを放つような体勢も再現可能。
アクションベースに付属のジョイントパーツを使用すれば、ロングレンジ・フィン・ファンネルを単体でディスプレイさせることも可能です。
ニュー・ハイパー・バズーカ。280mm口径の実弾兵器です。ららぽーと福岡の特別映像では使用していませんが、RX-93ffでもおまけ的に付属しています。
砲身は各部とも筒型パーツ構成で合わせ目はありません。下部のグリップは前後にスイング可能。
上部のリブは展開可能です。
砲口はしっかりと開口。後部マガジンも弾頭パーツがきっちりと別ーパーツ化されていてリアルです。
砲身は伸縮が可能です。
上部のリブによってバックパック中央にマウント可能。
ビーム・ライフル。νガンダム専用のビーム・ライフルです。内部など各部がパーツで細かく造形されていてメカニカル。
白い装甲は左右の組み合わせですが、下部の合わせ目は段差モールド化されています。
側面のリブを展開することで、ビーム・ライフルをリアアーマーにマウントさせることができます。
シールド。腕部に装備する専用シールドになります。HGUCなどのシールドとは少しデザインが違っていて個性的。RG独自のデザインで、モールドが裏打ちパーツを交えて色分けされています。
裏打ちパーツはメカニカルなモールドが造形。ジョイント部分はロールや左右へのスイングなどフレキシブルに可動します。下部には赤いミサイル、中央にはビーム・キャノンも造形されています。ビーム・キャノン銃口は別パーツ化されているので塗り分けてみても面白いかも。
■ポージング
一通り武装して。背部バズーカとロングレンジフィン・ファンネルは干渉なく装備させることができます。シルエットが通常版に比べてまとまっているのはなかなか良いですね。
ビーム・ライフルは付属の武器持ち手で保持します。手のひらのダボをグリップに差し込むため、しっかりとした保持が可能です。トリガーに指を添える自然な形なのも良いですね。
シールドはジョイントを左前腕に組み付けるだけで装備可能。カチッとハマりますが、多少干渉などでポロリしやすいのと、サーベルホルダーとともに外れたりすることがあるので注意です。
浮かせてディスプレイさせる場合はバックパック下部のヒンジにジョイントパーツを組み付けます。ジョイントパーツはかなり太く長い造りで、アクションベースなどに付属している角型3.0mmジョイントパーツに対応。
ニュー・ハイパー・バズーカは付属の握り手でグリップを握らせて保持します。握り手は手首が上下にスイングするようになっていますし、グリップも前後に可動するので干渉なく保持できます。
多少肩の構造が違っているぶん、肩装甲の形状を合わせる必要があるため、通常版に比べて少し煩わしい感じがありますが、気になるのはそれくらい。ポーズは取らせやすく、とても良く動くのでポーズが決まりやすいです。
ロングレンジフィン・ファンネルを展開して前方に向け、ビーム・キャノン射出状態に。全長を超える巨大サイズの武装で存在感は抜群。肩からの展開もこれまでのνガンダムにはない武装で独特の格好良さがあります。
付属のジョイントパーツを前腕に組み付けることで、ロングレンジ・フィン・ファンネルを前腕に装備することもできます。関節強度が高いため、ロングレンジフィン・ファンネルを装備しても特に腕が垂れたりすることはありません。
巨大ビーム・サーベル刃は付属しないので、劇中サザビーとのバトルシーンの演出が制限されてしまうのはちょっと残念かも。
ロングレンジフィン・ファンネルを単騎でディスプレイさせ、ビット射出状態を再現。
ビームサーベルを装備して。グリップエンドのビーム刃を含め、和を感じさせるデザインがとても良いです。グリップのダボ穴が片側にしかないため、左手では保持できず。特別映像内のギラドーガを分断するシーンを再現するのは難しいようでした。
HG νガンダム用 ブースターベッドと組み合わせて。特に股間部などにジョイントできるわけではないのでただ乗せているだけです。角度を付けると落下しやすいので、再現する場合は注意が必要。
HWSも装備可能。
余剰パーツを使用すれば、フィン・ファンネル装着など更なるカスタマイズが可能。(フィン・ファンネルはHWSから拝借しています。)
■ららぽーと福岡の実物大立像状態
ららぽーと福岡の実物大立像と同じ平手パーツが付属し、組み替えることで立像と同じポーズを再現することができます。
アオリ視点から撮影すると、実際にららぽーと福岡を訪れて立像を眺めているような演出ができるのが良いですね。
キットなので俯瞰から立像を眺めるような雰囲気を味わうこともできます。腕が立像と同じ可動を表現するので、実際に上げ下げしてその様子を楽しんでみるのも良いかと。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。KPS内部フレームで構成された近年のRG構造なので、キットの質はかなり高め。ポージングの自由度も高く、ポロリもほとんどなく取り扱いやすいです。RX-93ff仕様のブルーカラーも通常のνガンダムとは違った雰囲気がありますし、頭部ひさしや各部外装の形状(デザイン)が違っていることで、アップデートされたνガンダムっぽく楽しむこともできます。
気になる点は、肩構造がRX-93ff仕様になっているため、ポーズを付ける際に隙間ができないよう、イジって位置を修正する必要があるので少しだけ手間かなと。それと通常版と同様、シールドが干渉でややポロリしやすいので注意です。それと巨大ビーム・サーベル刃が付属しないのはちょっと残念。
ロングレンジフィン・ファンネルはかなり造りが良く、パーツによる色分けには凄みを感じますし、砲身展開ギミックもなかなか秀逸。付属のジョイントパーツで様々な攻撃態勢が再現できるなど遊びの幅も広いです。その他の武装も通常版と同じく付属するのでポージングに事欠きません。えげつない余剰パーツで破損の補填や改修にも使えそうですし、クォリティ高く満足度も高い、優れたキットになっているのが良いですね。
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