HG モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディ レビュー

今回は、HG 1/144 モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディのレビューをご紹介します!

HG モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディは、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント』に登場するMS「モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディ」の1/144スケールモデルキットです。モンキーロディの特徴的な機体形状を再現。パーツの差し替えにより、モンキークラブロディも再現可能となっています。バール、サブマシンガン、シールド、手榴弾といった武装類も付属。価格は1,870円(税込み)です。

厄祭戦中期頃に開発されたロディ・フレーム採用機で、劇中では598(ゴーキュッパ)が搭乗。テイワズ商船を襲撃し、ガンダム端白星と交戦した他、脱走後は共闘。MAハラエルとの戦闘で損傷し、モンキークラブロディへと改修された機体「モンキーロディ(598機)/モンキークラブロディ」がHGでキット化。

2015年12月に発売されたHG マンロディをベースに、頭部や胴体部、肩部、前腕部、脚部などの一部、武装類、モンキークラブロディ用の腕部などが新規造形で再現されています。

成形色はややくすみのあるホワイトとグレーを基調に、肩部やモンキークラブロディ用の腕部、手榴弾にオレンジを配色。その他、武装類がダークグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部や腰部のオレンジライン、背部モールドやシールドのブルーラインなど各部を補います。一部モールドをダークグレーやオレンジに塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

腕部や脚部、関節などのグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用で塗装に対応しています。

ポリキャップはマンロディと同じPC-002を肩部や腰部、足の付根、足首などに使用します。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。クロー状のソールで先端が尖っているため、多少不安定さがありますが、上手くバランスを調整すれば自立は問題なく可能です。

■付属品

サブマシンガン、バール、シールド✕2、シールド用ジョイントパーツ✕2、手榴弾✕2、モンキークラブロディ再現用の腕部パーツ(左右)、平手(手榴弾用)が付属。

HGマンロディ用のパーツが多数付属。脚部パーツなどがないため、マンロディのカラバリとして組むことはできません。

■モンキークラブロディ

腕部を組み替えてモンキークラブロディに。どことなく1stのズゴックを思わせる容姿になっています。赤やブルーグレー基調に塗り分けても面白いかも。

■モンキーロディとモンキークラブロディの各部形状

形状の異なる部分のみ、HGマンロディと比較しながら各部を見ていきます。腕部はモンキークラブロディも含めて比較していきます。

■頭部

頭部。額の1本アンテナとスリット状のモノアイが特徴的に造形。マンロディがグシオンのような丸みのある容姿をしているのに対し、モンキロディは胴体部に埋め込まれた状態で固定式。胴体部に沿った山型の頭部が新規パーツを用いて再現されています。モノアイスリット下のモールドはオレンジのシールでの色分け。

メット部は1個パーツ構成で合わせ目はありません。

メット部を外すと内部からモノアイ用の装甲が露出。この部分にはモノアイの可動ギミックが内蔵されており、マンロディの首周りの溝がうまく有効活用されています。

モノアイは黒いモノアイスリットパーツに三角型のモールドが造形され、その上からピンクのシールを貼っての色分け。左右にスイングさせることでモノアイが左右に可動し、表情を変化させることができます。

■胴体部

胴体部は一部にマンロティのパーツを流用しつつ、モンキーロディ用に各部が新造。重装甲仕様の丸みと厚みのある機体形状が再現されています。フロントアーマーの一部モールドはオレンジのシールでの色分けで、各部モールドはダークグレーに塗り分けが必要。特にコックピットハッチの開閉ギミックなどはありません。

マンロティと同様、背部中央にはロディ・フレームの1基エイハブ・リアクターが造形されています。左右バーニアは別パーツでの再現で、ボールジョイント接続で柔軟に可動します。2重スリットで見栄えも良いですね。

胴体内部構造。

肩部はポリキャップ仕様で前方にスイング可能。頭部内部はマンロディの形状がそのまま残されています。

腹部は簡単ですがフレームが造形。一部パーツがモンキーロディ用に新造され、使用するポリキャップもボールジョイントに変わっています。腰はポリキャップ接続で柔軟に可動。裏面には肉抜き穴があり簡易的。

腰アーマー裏の造りは簡易的。ですが新造されたサイドアーマーにはマンロディにはなかったモールドが造形されています。リアアーマー内側にもメカニカルなモールドが造形。手前には3基スラスターも造形されています。サイドアーマーもモンキーロディ用に新造され、手榴弾がマウントできる仕様になっています。

手榴弾は2個パーツ構成で中央の合わせ目は段落ちモールド化。サイドアーマーとはダボ接続になります。

■腕部

腕部。上腕はマンロディと同形状ですが、肩部や膝から下の部分はモンキーロディ用に新造。丸みのあるオレンジショルダーやエッジの効いた前腕部など、各部のシルエットが少しずつ変化しています。前腕のシリンダーシャフトも別パーツでメカニカルに造形されています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。

オレンジショルダー(肩部アーマー)は前後の2枚パーツ構成。上部は合わせ目があるのか段落ちモールド化されているのか細かくて確認が難しいですね。肩内部とはヒンジ接続で上下への展開が可能です。

モンキークラブロディ腕部。肩部や上腕形状はモンキーロディと同じですが、前腕には4股のクローユニット、前腕側面には厚みのあるシールドを装備。マッシブで重厚感ある雰囲気を醸し出しています。

肘関節部分を引き抜き、前腕部をモンキークラブロディのものと組み替えます。

シールドは簡単な1個パーツ構成。裏面はモールドがきっちりと造形されています。裏面はグレーに塗り分けが必要。

前腕は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。一部モールドはダークグレーに塗り分けが必要です。

4股のクローはヒンジ接続で展開可能。中央にはマシンガンの砲口が別パーツで色分け、造形されています。クロー各種は1個パーツ構成でシャープ。内側に肉抜き穴などはありません。

クローの基部は1ダボ接続でロール可能。

■脚部

脚部。膝関節から上はマンロティと同形状ですが、膝から下がモンキーロディ用に新造。特にソールはフレームクローのような細くシャープな装甲に変化しています。後部モールドはライトブルーのシールでの色分け。

脚部内部構造。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は前後の組み合わせですが合わせ目はモールド化されてます。マンロティは側面にガッツリ合わせ目がありましたが、このモンキロディは出来が良くなっていますね。

ソール部はシャープなクロー状の装甲が造形。中央にはバーニアも別パーツで造形されています。

クローのような装甲は前後に可動。前後幅を広げることができます。踵の2股クローもヒンジ接続で角度変更が可能。可動箇所が多く様々な表情付けが可能です。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。RX-78-2とほぼ同サイズ程度になります。HGとしては中間か小柄な部類。

ベースのHGマンロディと並べて。カラーリングや新造された頭部、腕部、脚部などから印象がだいぶ違って見えますね。

劇中で交戦、共闘したHGガンダム端白星HGガンダムアスモデウスと並べて。3体組み合わせてハラエル戦を再現しても面白いかと。

HG鉄華団コンプリートセットに付属のランドマンロディとも並べて。カラーリングは似ていますが、モンキーロディは白成形色が少し純白に近い色味になっています。

■各部可動域

フォーマットがマンロディベースなので、各部可動域もマンロディに近いものがあります。マンロディと比較しながら各部可動域を簡単に見ていきます。

頭部は固定式なため、マンロディのような可動ギミックはありません。肩や前腕が新造されたため、各部が少しですが広く可動するようになっています。

腰は少し構造が変わっていますが、可動域にそれほど差はないようです。上半身を適度に前屈させることができます。

下半身の可動域はほぼ同じ。腰は干渉なく360度回転可能。膝は2重関節で90度程度まで曲げることができます。ソールが柔軟に可動するため、立膝はマンロディ以上にきれいな姿勢で再現することができます。

左右への開脚は水平まで幅広く展開可能。足首は少し前後する程度。左右へも僅かに角度が変わる程度です。

■武装類

サブマシンガン。モンキーロディが装備する小型のサブマシンガンです。マンロディやガンダムグシオンとは異なるデザインのものが新造されています。ちなみにマンロディとガンダムグシオンのサブマシンガンは同形状です。

簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。特にグリップエンドのマガジン交換ギミックなどはありません。

マンロディの90mmマシンガンと並べて。デザイン的にはだいぶ違っていますが、どちらも実物のマシンガンのようなミリタリー感が表現されています。

バール。格闘戦に用いられる作業用の工具です。

簡単な1個パーツ構成で背の部分などに肉抜き穴があります。

リアアーマーのラックを引き出すことで、バールをリアアーマーにマウントさせることができます。サブマシンガンをマウントさせることはできないようでした。

シールド。腕部に装備する小型のシールドです。装甲を流用した装備で、曲面的なデザインで造形されています。モンキークラブロディのシールドと同形状ですが白成形色での再現。簡単な1個パーツ構成で表面には簡易的なモールドが造形されています。表面のライトブルーラインはシールでの色分け。

■ポージング

一通り武装して。

サブマシンガンは一旦手甲をバラし、ハンドパーツでグリップを握らせて保持します。特にダボ固定ではないため、少し上下しますが、グリップとハンドパーツ穴とのサイズが合っているのである程度安定した保持ができます。

片足立ちは無理ですが、前後のクローが開けるので自立ポーズは割と安定しています。ですがバランスを細かく調整する必要もあるので、あまり自立ポーズには向かない感じではありますね。

頭部パーツがサクッと取り外せるので、モノアイを動かすのがラク。簡単に表情を変化させることができます。

シールドはジョイントパーツを前腕後部に組み付けて装備します。横長のダボでしっかり固定されるので外れたりすることはありません。両前腕にマウント可能です。

浮かせてディスプレイさせる場合は一般的なHGと同様、アクションベースやスタンドの3.0mm軸を股間部に差し込みます。背部のバールは干渉でポロリしやすいので注意。

足の付根の可動域が広いので、クローで掴みかかったり蹴り飛ばすようなポーズもリアルに演出できます。

手榴弾保持用の平手(左)が付属するので、投擲時のシーンを再現することもできます。平手は節々がかなり細かく造形されていてリアル。

手榴弾には3.0mm穴があるので、アクションベースやスタンドを使えば単体でのディスプレイも可能。手榴弾はグシオンやマンロディに付属していなかったので待望の立体化かと。

バールも手甲パーツをバラし、グリップを握らせて保持します。ダボ固定ではないですが、隙間なく握らせられるので特に保持がズレたりすることはないようでした。

本来工事に使用する道具なので攻撃ポーズがなかなかシュール;ですがこの現場の雰囲気や泥臭い感じがモンキーロディと合っていて良いかなと思います。

腕部を組み替えてモンキークラブロディに。

肩は通常のモンキーロディと同じなので、腕を動かしても特に難しさはありません。モンキーロディと同じように動かせます。通常の腕部よりもボリューム感があるので、こちらだとポーズが派手になってより格好良く演出できますね。

ズゴックのような見た目をしているので親しみやすくて良いですね。劇場版での活躍も楽しみです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ホワイトとオレンジのカラーリングがマンロディベースの丸く可愛らしい容姿とうまくマッチしていますし、新造された箇所も造りがよく、細部まで丁寧に造形されています。小柄なキットでもモノアイの可動ギミックもしっかりと再現されていますし、シールド裏のモールドや腕部、脚部などの造りも細かくて良いですね。

気になる点は、各部にHGマンロディのフォーマットが流用されているため、多少関節が外れやすかったり関節強度が高くないためふらついたりすることころがあります。愛嬌ではありますが、ポーズを取らせているとたまに外れたりポロリしたりすることがあるので少し注意です。

モンキークラブロディの腕部は水陸両用MSのような馴染み深い雰囲気もあり、ポーズがよりダイナミックに演出できますし、可動域もそこそこ広いので派手なポーズも十分に演出可能。キット化されたことで、端白星やアスモデウスと組み合わせ、アプリで見せたバトルシーンが豊富に再現できるようになったのも嬉しいですね。

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