今回は、HG 1/144 GF13-011NC ドラゴンガンダムのレビューをご紹介します!
HG ドラゴンガンダムは、『機動武闘伝Gガンダム』に登場するMF「GF13-011NC ドラゴンガンダム」の1/144スケールモデルキットです。特徴的な機体形状と各種武装を徹底再現。分離・合体が可能なコアランダー、延長用パーツによる伸長状態が再現可能なドラゴンクローなど、特徴的なギミックが再現されたキットになっています。価格は3,960円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
第13回ガンダムファイトのネオチャイナ代表「サイ・サイシー」が搭乗するモビルファイターで、戦う場所を選ばない適応能力の高さと高速無音での活動が可能な他、拳法を活かした俊敏且つ多彩な攻撃も繰り出す機体「GF13-011NC ドラゴンガンダム」がHGFCでキット化。
HGガンダムローズやHGガンダムマックスターに採用されている(HG 1/144 Gガンダムフレーム1)を流用しつつ、三国武将の鎧をイメージしたような特徴的な機体形状が新規パーツを用いて再現されています。
成形色はイエロー、グリーン、ホワイトを基調に、頭部や胸部、腰部、脚部など各部にレッドを配色。その他、内部や関節、ハンドパーツなどがダークグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部センサーや胸部、ドラゴンクローのダクト、コアランダーのキャノピーを補いますが多くはありません。ショルダーアーマー内側やコアランダーのダクトなど一部を塗装で塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
イエローとダークグレー成形色パーツはKPSはKPS素材となっています。ABSは不使用。付属のアクションベースもPS素材です。
ポリキャップも不使用。肘膝ともにKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかるような装備はないため、自立は安定します。
■付属品
フェイロンフラッグ(柄✕6、槍型ビームエフェクト2種、フラッグ型エフェクト✕6)、頭部超硬カッターパーツ、腕部ドラゴンクロー延長パーツ✕4、真・流星胡蝶剣用エフェクトパーツ2種、ハンドパーツ各種(平手2種:左右、掌底:左、握り手:左右)、アクションベース5が付属。
アクションベース5用のジョイントパーツが付属。お好みでご自由にお使いくださいとのことです。(左上の支柱パーツは真・流星胡蝶剣エフェクトディスプレイ用に使用します。)
余剰パーツがいくつか付属します。
■各部形状
HGFCドラゴンガンダムの各部を見ていきます。
■頭部
頭部は三国武将の鎧兜のような特徴的なデザイン。フェイスもヒゲのような頬のモールドが特徴的に造形されています。
V字アンテナの中央センサーはグリーンのシールで色分けします。
頭部は合わせ目ができないパーツ構成。赤いメット部も1個パーツを上から被せる仕様になっています。
ツインアイは特にクリアパーツは使用されておらず、赤いパーツにシールを貼っての色分けです。
後頭部に伸びる竜尾のような装飾も特徴的。装飾は各部がボールジョイント接続で柔軟に可動。付属のパーツを先端に組み付けることで、超硬カッター展開状態を再現することができます。
■胴体部
胸部・腹部。特別派手ではないですが、中央の円形装甲が印象的に造形されています。左右のエアインテーク内部は黒いシールでの色分け。
首は前後にスイング可能。肩は前方に展開することができます。
腹部は内部の細かな可動ギミックによって前後や左右など柔軟に可動するようになっています。
腰部は各面とも縦に長い装甲が造形。こちらも三国武将の鎧のようなデザインになっています。
腰アーマー裏は各部とも簡単なモールドが造形。裏打ちパーツの自作などは不要、そのままで十分なくらいの仕様になっています。
股間部にはスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。
■腕部
腕部は反ったかたちで厚みのあるショルダーアーマーに加え、竜皮膚のような上腕装甲、前腕のドラゴンクローなどが印象的に造形。
上腕の白い装甲は筒状やコの字状パーツの組み合わせで合わせ目はなし。
ドラゴンクローは各部がパーツできっちりと造形、色分けされています。特に目の部分は鋭い赤目だけでなく、ダークグレーのクマドリまでパーツできっちりと色分けされていて秀逸。
頬のダクトが黒いシールなのがちょっとだけもったいないところです。口の部分は幅広く展開可能。ハンドパーツを外すことで炎吹き出し口として使用することができます。
腕部は一部に簡単な内部フレームが造形。
付け根はボールジョイント接続で柔軟に可動。内側の黄色い装甲も展開することができます。
ドラゴンクローは付属の延長用パーツと組み合わせることで、伸長状態を再現することができます。最大4本の延長パーツが組み付け可能。延長パーツは左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちモールド化されています。細部まで丁寧な造り。
延長用パーツは内側のジョイントも少し上下に可動。なのでクローのアームはボールジョイントと内側ジョイントの可動で少し反らすことができます。
ショルダーアーマーはパーツ数はそれほど多くはないですが、合わせ目ができないパーツ構成で造りは良いです。側面にはフェイロン・フラッグ柄も装備。(脱着、展開ギミックはなし。)アーマー内部は黒く塗り分けが必要です。
■脚部
脚部。派手ではないですが、拳法着のような特徴的なデザインで造形されています。膝の赤い装甲やスネのグリーンのモールドもなぜかインパクトがありますね。
大腿部は筒型で合わせ目はなし。下腿部も上が左右、下が前後の組み合わせですが、各部とも合わせ目は段落ちモールド化されています。
足の付根はKPSパーツ構成で柔軟に可動。
ソール部は比較的シンプルですが、足甲の白い装甲が特徴的。合わせ目ができないパーツ構成です。つま先に少し肉抜き穴がありますが、モールドとしておいても良いくらいですね。
■バックパック(コアランダー)
背部には脱出兼用のホバー型車両であるコアランダーを装備。上部にはサーベルホルダーのように折りたたまれたフェイロンフラッグを装備しています。
コアランダーは脱着可能。コックピット部分はドラゴンガンダム本体への脱着と車両形態再現用に上下します。
キャノピーはグリーンのシールでの色分け。
コアランダーは機首、基部ともに上下の組み合わせですが、各部とも合わせ目はモールド化。機首部分はエフェクトパーツを挟み込む仕様なため、隙間があります。
フェイロンフラッグは左右に展開可能。
特に3.0mm穴などはないため、浮かせてディスプレイさせる場合はアクションベースなどのアームで挟む必要がありそうです。
後部フェイロンフラッグが可動するので少し動きをつけても良いですね。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。キットの大きさはRX-78-2程度で特に大きくはありません。少し肩幅があるくらいですね。ドラゴンガンダムの全高は16.4mですが、キットは少しオーバースケールなのかもです。
劇中でファイトを繰り広げたHGFCシャイニングガンダム、HGFC Gガンダムと並べて。Gガンダムはだいぶ前のキットなので少し造形に古さが感じられますが、どちらと組み合わせてもそんなに違和感はないかなという感じかと。
同じシャッフル同盟であるHGガンダムローズ、HGガンダムマックスターと並べて。どれも近年のキットなので造りがよく完成度が高いです。(ガンダムローズの肩アーマー形状が違いますがご了承ください;)
■各部可動域
頭部はやや広めに上下します。特に顎を引く動きは深くまで再現可能。左右への広くスイングしますが、後頭部の装飾が干渉する場合があるので注意です。
ドラゴンクローがショルダーアーマーと干渉しますが、うまく交わすようにすれば水平よりも上まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。
肩はボールジョイントで少し前後にスイング可能。前方へは肩が引き出せるため、その分広めにスイングします。
腹部の可動ギミックと腰のボールジョイントにより、上半身は広めに前後させることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
前後開脚は前後とも水平程度まで展開可能。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。膝装甲裏は肉抜きっぽい造り。殆ど見えず気にもならないですが、ちょっとだけもったいない気分;
足首は前後左右とも広めに可動します。
左右への開脚は水平程度まで幅広く展開させることができます。
内股は45度程度まで角度変更が可能。がに股は水平まで幅広く展開します。
立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができます。
可動域の総括としては、各部ともかなり広めに可動するので、劇中での中国拳法のようなポーズも十分に再現できそうです。腕部は竜首のようなデザインでありながら広く可動するというなかなか秀逸な構造になっていてすごいですね。
■武装類
フェイロンフラッグ。槍状の格闘武装になります。肩部と背部に装備されていて、旗や槍状のビームが発生可能な他、錯乱用のホログラムで敵を幻惑させるといった運用も可能。
先端部は取り外しが可能。
フラッグ状✕6と槍状2種のビームエフェクトパーツが付属し、それぞれ柄パーツに組み付けることができます。
アクションベース5が付属。形状、付属品ともに市販されているものと同じです。クリアグリーン成形色はアクションベース1と2で商品化されていますが、ここまでド緑なのはかなり珍しいですね。
真・流星胡蝶剣再現用のエフェクトパーツ。その名の通り蝶を象ったようなデザインになっています。ピンクとグリーンのがグラデーションが神秘的。
エフェクトパーツは一旦コアランダーの白いパーツをバラして組み付け、背部に装着します。
「真・流星胡蝶剣」と印字されたプラモデルオリジナルのエフェクトが付属。今川泰宏総監督が考案されたもので、使用することで派手な演出を楽しむことができます。
付属の曲状竜首パーツにドラゴンクロー(ハンドパーツなし)を組み付け、エフェクトパーツに組み付けて使用します。白い竜首部分は簡単なモナカ割ですが、合わせ目は段落ちモールド化。
アクションベースの底板と付属の支柱パーツを使用することで、エフェクトを浮かせてディスプレイさせることができます。
真・流星胡蝶剣のエフェクトパーツはどちらもPET素材での再現。裏面は若干ザラつきがありますが表裏ともにさほど変わりません。
■ポージング
まずは武装類を使わず簡単にポージング。
多様なハンドパーツが付属。使用することでより自然な表情をつけることができます。特に武器がなくても十分に動きが出ますね。
KPSによる関節強度が高いので、上手くバランスを調整すれば片足でも十分に自立してくれます。掌底パーツが付属するので、ゴッドガンダムやマスターガンダムなどと同様、拳法のようなポーズも自然なかたちで表現することができます。
ただ、ドラゴンクロー口内の手首ジョイント部が可動しないため、あまり手首を自由に動かせないのは少し難点かも。
足首が深くまで曲がるので、深く腰を落としてポーズを取らせてもバランスよく接地できるのは良いですね。
フェイロンフラッグはアクションベースの底板に差し込んで固定することができます。真ん中にMFを設置すれば、ビームでの結界を表現することも可能。ドラゴンクローを展開したドラゴンガンダムを添えれば宝華教典・十絶陣も再現できます。
フェイロンフラッグは付属の握り手で保持。握り手がKPSパーツ構成で干渉すると隙間ができやすく、隙間ができるとスルッと抜けることがあるので注意です。
突き刺すようなポーズはかなり格好良く決まるので良いですね。後頭部の装飾がコアランダーのフェイロンフラッグと干渉しやすく、避けながら頭部を左右に振る必要があるので少し面倒かも。
エフェクトパーツはブラックライト(UVライト)で照らすと鮮やかに発光します。アクションベースのクリアグリーンは発光せず。
ドラゴンクローを延長し、伸長状態を再現。ジョイントの固定強度は高いので、特に腕が垂れたりすることもなく、しっかりと姿勢を維持することができます。
真・流星胡蝶剣再現用のエフェクトパーツを組み付けて。その名の通り蝶のような幻想的なポージングを楽しむことができます。エフェクトパーツは特にポージングでのストレスはありません。干渉するとたまにコアランダーごと外れることがありますが、特にストレスを感じるほどではないかなと。
今川泰宏総監督考案のエフェクトパーツを使用して「真・流星胡蝶剣」を再現。ギミックが多く、いろんな楽しみ方ができるのが良いですね。このキットもゴールドメッキ仕様のハイパーモードがキット化されるんですかね;
プレバンから発売されたその他のシャッフル同盟と組み合わせて。残るはボルトガンダムだけですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。造形、プロポーションともに申し分なし。ドラゴンガンダムの良さが詰まったキットになっています。頭部や腕部ドラゴンクロー、武装類などの造りも良いですし、フェイロンフラッグやエフェクトパーツなども遊び心があって面白いです。ポーズも決まりやすく、格好良い劇中シーンを演出することができます。
気になる点は、可動域は広いものの、それでも干渉する箇所が多く、ショルダーアーマーがポロリしたり、後頭部の装飾が背部フェイロンフラッグと干渉して少し動かしづらかったりするところがあります。なので躍動感あるポーズを取らせたい場合はポロリを回避するため、じっくりゆっくり動かしていくほうが良いかもですね。
それでもドラゴンクローの延長ギミックは展開することでかなり迫力が増しますし、真・流星胡蝶剣のエフェクトパーツを使うことでディスプレイを華やかに演出することができます。他のシャッフル同盟機と同様クォリティが高く、演出なども申し分ない、劇中シーンの高い再現性を持ったキットなのが良いですね。
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