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制作① 合わせ目消し、ラインモールドの彫り直しなど ⇒ 制作② 小改修と塗装その1 ⇒ 制作③ 塗装その2、スミ入れ、細部の塗装など ⇒ 制作④ ドライブラシ、メタルパーツによるディテールアップ他
今回は、バンダイホビーセンター専用エコプラ HG 1/144 ガンキャノンのレビューをご紹介します!
バンダイホビーセンター専用エコプラ HG 1/144 ガンキャノンは、『機動戦士ガンダム』に登場するMS『RX-77-2 ガンキャノン』のエコプラ版1/144スケールモデルキットです。マテリアルリサイクルによって生成されたエコプラを使用し、再現されたキットになっています。バンダイホビーセンター専用のマーキングシールが付属。価格は838円(税込み)です。
「ガンプラリサイクルプロジェクト※1」の一環で製造されたエコプラ『HG 1/144 ガンキャノン』がキット化。1999年5月発売のHGシリーズ第1弾HG ガンキャノン(以下、通常版、旧キット)と内容は同じで、バンダイホビーセンターからガンプラ製造時に出る廃材をマテリアルリサイクル※2し、製造されたキットになっています。
※1ガンプラのランナーを回収し、ケミカルリサイクルによって新たなプラモデル製品へと生まれ変わらせることを目指すプロジェクト。※2使用済みのプラスチックを破砕・溶融・固形化して再利用を行うリサイクル方式。
成型色はブラックのみ。通常はレッドベースのガンキャノンですが、エコプラなので各部とも同一色で統一されています。色んな製品のプラスチックを再利用する為、色のムラが出ないように黒い顔料を混ぜて作られているとのこと。
シールは通常版と同じで頭部ゴーグルのみの色分けとなっています。
製品素材は一般的なガンプラと同じPSとPEです。パーツの組み合わせ強度が高いので、仮組みなどで分解する場合は、ピンバイスでダボ穴を広げるなどしてパーツが分解しやすくしておくと良いかと。
ポリキャプはPC-120を使用し、関節強度はまずまず。特に大きな装備もないため自立は安定しています。ポリキャップにはハンドパーツが含まれていますが、前腕とは仕様が違っているので組み付けることは出来ないようでした。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
ビーム・ライフル、手首に角度の付いた平手(左右)、スプレー・ミサイルランチャー(左右)が付属。
バンダイホビーセンター専用のオリジナルマーキングシールが付属。バンダイホビーセンターのロゴやガンプラのロゴなどが含まれています。
劇場版に登場したガンキャノンが再現できる『108』『109』ナンバーのマーキングシールが付属しています。
親しみやすい丸型で可愛らしく造形されています。ゴーグルはグリーンのシールでの色分けで、唯一の色分け箇所なのでかなり目立ちます。後頭部のアンテナは別パーツ化。
頭部は前後の組み合わせで頭頂部から中央にかけて合わせ目ができます。後ハメなどは必要ないのでそのまま消せば問題ないかと。
両肩にはガンキャノンの象徴である240mmキャノン砲を装備。
肩側から伸びる軸と240mmキャノン砲基部のポリキャップとの接続で、ポリキャップ部分が可動し、上下にスイングさせることができます。
240mmキャノン砲はポリキャップを挟んで組み合わせる簡易的なタイプ。砲身は上下に合わせ目ができます。砲口は開口してあります。
胴体部。全体が黒成型色なので造形がわかりにくいところがありますが、重量感あるスタイルで造形されています。エアインテークや腰部中央の丸モールドは別パーツ化され、塗り分けしやすくなっています。
リアアーマーはモールドがほとんどなく、シンプルで簡易的な作り。
上半身を少し引き伸ばすことで腰に隙間ができ、フロントアーマーが展開できるようになります。フロントアーマーはカパッと全体が展開するタイプ。腰アーマー裏にモールドは全く造形されていません。
腕部。ガンキャノンらしいシルエットで、筒状の細身形状になっています。二の腕は関節強度が高いので、無理にねじって破損させないように注意が必要です。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、前後とも合わせ目は段落ちモールド化されています。肩装甲は挟み込みタイプで合わせ目あり。右手のハンドパーツはトリガーに指を添えたタイプの武器持ち手になっています。
左手のハンドパーツは柔らかい表情の付いた平手になっています。(黒成型色のみなのでカメラのピントが合いにくい・・・;)
脚部はガンキャノン特有の全体が太く厚みのあるシルエット。
大腿部、膝から下共に左右の組み合わせですが、大腿部は前後の合わせ目が共に段落ちモールド化。膝から下も膝の装甲部分以外は段落ちモールド化されています。一応膝関節から下が分離するので、合わせ目を消すのはラクかと。
ソールもガンキャノンらしい厚みのあるデザイン。特に脚甲はパーツ分割されておらず、脚底や足首すべて一体型の左右挟み込みタイプです。脚底など全体的に合わせ目ができます。
バックパックは2筒を左右に装備したコンパクトなタイプ。側面のダクトは別パーツ化されています。本体部分はモナカ割で各面に合わせ目ができます。
下部にはスリット入りのダクトが造形。
ガンキャノン本体とは3ダボ接続なので、他キットとの交換などはできません。
HGUCガンキャノン(REVIVE)と並べて比較。REVIVE版は全体的に細身でスタイリッシュに仕上がっています。好みが分かれそうではありますが、旧キットも味があってよく見えます。
HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)、HGガンタンクと並べて。V作戦で開発された3機になります。黒成型色なので造形的に分かりづらいですが、シルエット的にREVIVE版と組み合わせてもそこまで不自然さはなさそうです。
頭部の可動は、顎引きはわずかですが、見上げる動きは広く展開させることができます。左右へは両肩のキャノン基部が干渉しやすいですが、無理やり動かせば水平程度まで向けることができます。アンテナを破損させないように注意。
腕は胸部からの軸接続で水平程度まで上げることができます。肘は1重関節で90度程度まで曲げることが可能。肩の前後スイングはなし。
腰は少し引き伸ばすことで、上半身を少し反らせることができます。
腰は360度回転させることが可能。ただし干渉を避けるためかなり浮かせるので、見た目はあまり良くないようです。アクションベースやスタンドへは、アクションベースに付属しているコの字パーツを股間部にはめ込んでのディスプレイとなります。
前後開脚はまずまず展開が可能。
膝はかなり深くまで曲げることができます。膝関節は合わせ目が段落ちモールド化。膝装甲は前面と同じく裏にも合わせ目ができます。
足首は前後左右とも適度にスイングが可能。
フロントアーマーを展開しておくことで、左右への開脚はハの字程度まで展開が可能。股間部にコの字パーツを挟んでいなくても同じ可動域でした。
内股、ガニ股は共に45度程度まで。
立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、古いキットなので現代のキットほど幅広い可動域ではないものの、この厚みのある装甲な割にはまずまず動く印象。腰の回転や立膝なども意外とこなしてくれますし、肘膝の可動も柔軟なのでポージングはしやすそうです。
ビームライフル。射程距離はRX-78-2のものと差はないものの、精密射撃が可能なモデルとのこと。接近戦でも使用される装備になります。特徴的なデザイン。
左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
可動させるようになっているのかは分かりませんが、センサーは外側に開くことができます。
ビームライフルを装備して。
黒成型色のみなので動きがわかりにくいところがありますが、シルエット的に、シンプルに構えさせるだけでも十分かっこいいですね。
ビームライフルは右手の武器持ち手で保持させますが、持ち手がバラけやすいのと、ダボ固定ではなく遊びが多いので取り扱いに少し注意が必要です。
肩の前後スイングができませんが、両手持ちのような姿勢も取ることができます。
手首に角度の付いた平手が付属。平手は内側が肉抜き穴になっています。
平手を使うことで、寝そべった状態での射撃ポーズ(240mmキャノン砲発射態勢〈メモリアルアクション〉)が再現可能。
オプション装備であるスプレーミサイルランチャーが別途付属。肩の340mmキャノン砲と組み替えることで、弾幕展開仕様の装備を再現することができます。
スプレーミサイルランチャーは本体部分が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。ちなみにREVIVE版ガンキャノンへは、基部形状が違うので組付け出来ず。
スプレー・ミサイルランチャーはガンキャノンのオプションで、砲撃よりも弾幕の形成に有効な兵装になります。試作段階まで進んだ接近戦用の装備ですが、実用化に至らなかったとのこと。
適度に上下スイングさせることができます。左右へは可動せず。
240mmキャノン砲とは違った形態、シルエットのガンキャノンを楽しむことができます。筒が太いぶん、肩のスプレー・ミサイルランチャーの存在感が際立っています。
付属のマーキングシールは切れ目が入っていないので、デザインナイフなどで切り出してから貼り付けるようになります。
黒成型色にそのまま貼るとふちが白く出てしまいます。ふちを残さずカットする、つや消しを吹くなど何らかのカモフラージュも必要かも。(エコプラ HG RX-78-2 ガンダム レビューからの引用です。)
ランナータグにエナメル塗料を筆塗りしてみました。フラットイエロー、フラットレッドなど隠蔽力が弱い色味は多少ムラになりやすそうです。重ね塗りするなどする必要がありそうですね。金属系は下地が黒なので発色良く塗装できそうです。
アクリジョンとシタデルを筆塗り。こちらも隠蔽力が弱い塗料はムラが出るので注意が必要そうです。シタデルは問題なくきれいに塗り分けられています。(エコプラ HG RX-78-2 ガンダム レビューからの引用です。)
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ベースが旧版ですが、バランスの取れたプロポーションで全体的に丸みがあって可愛らしいですし、かっこいい良キットになっています。黒成型色のみで構成されていますが、ポージングさせるとこの色味がむしろ合っていると感じさせるくらいの説得力がありますね。
気になる点は、右手が武器持ち手になっているので、両手ともにシンプルな握り手が付属していると良かったかと。このあたりはHGヘイズル改を含め、古いキットにありがちなところではありますね。
砲撃シーンが再現可能な平手やスプレー・ミサイルランチャーによって遊びの幅が広がりますし、黒成型色のガンキャノンは通常版にない良さがあって塗装なしでも十分。エコプラならではの魅力が詰まったキットになっているのがいいですね。
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エコプラ HG 1/144 ガンキャノン
塗装済み完成品レビュー | 素組みレビュー | パッケージ・ランナーレビュー
制作① 合わせ目消し、ラインモールドの彫り直しなど ⇒ 制作② 小改修と塗装その1 ⇒ 制作③ 塗装その2、スミ入れ、細部の塗装など ⇒ 制作④ ドライブラシ、メタルパーツによるディテールアップ他