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HG ガンダムフラウロス(流星号) レビュー

今回は、2016年12月に発売されたHG 1/144 ASW-G-64 ガンダムフラウロス(流星号)のレビューをご紹介します!

HGガンダムフラウロス(流星号)は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期に登場するMS『ASW-G-64 ガンダムフラウロス(流星号)』の1/144スケールモデルキットです。フラウロス特有の機体形状を再現。全身各所の隙間から露出するガンダムフレームにより、リアルでメカニカルなディテールが再現されたキットになっています。砲撃モードへの変形も可能。価格は1,540円(税込み)です。

厄祭戦末期に開発された72機のガンダム・フレーム採用機の1機で、火星ハーフメタル鉱山の試掘場で発見。ノルバ・シノが搭乗し、ハシュマル戦の支援やアリアンロッド艦隊戦でも戦闘に加わった砲撃戦特化型の重火力MS『ASW-G-64 ガンダムフラウロス(流星号)』がHGでキット化。

HG ガンダムバルバトスルプスHG ガンダムバエルなどに使用されている『HG 1/144 ガンダムフレーム4』を流用しつつ、流星号特有のピンクの機体色や背部の大型レールガン、マシンガンといった特徴的な機体形状が新規パーツを用いて再現されています。

成型色は全身のピンクをメインに、胸部や上腕、大腿部などにホワイト、各部ダクトにイエローを配色。内部・関節や武装類はダークグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部や肩部ラインモールド、頭部や背部ユニットのノーズアート、背部レールガンとスラスターの一部などを補いまずまずの量。一部ダクトやモールドなどをグレーに塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

内部・関節、武装類のダークグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-002を肩や足の付け根、足首などに組み込みます。関節強度はまずまず高め。背部にレールガンやスラスター、マシンガンを持つ大型のユニットを装備しているため、少し後方に負荷がかかります。ですが長めのかかとで支えられているため、自立は安定します。

ガンダムフレームの肩部パーツが余剰で付属します。

外装を外した状態で。簡易的ですが全身各部にガンダムフレームが再現されています。膝から下は外装パーツを組み合わせてポリキャップを固定しないと安定性が保てないので外装パーツを組み付けています。

頭部はフラウロス用に内部フレームも新造されています。額の六角形センサーモールド以外のフレーム部分は比較的シンプルなデザイン。

胴体部はガンダム・フレーム4がそのまま流用されているため、2基のエイハブ・リアクターやシリンダーシャフトなどがメカニカルにデザインされています。

腕部も全体がガンダムフレーム4で構成されています。他のHG鉄血のオルフェンズシリーズを組んでいればかなり見慣れたフレーム形状ですね。

脚部もガンダムフレーム4がそのまま使用されています。ふくらはぎの動力パイプなどが印象的。

外装を組み付け、背部ユニットを外した状態で。どことなくヒロイックさ、スポーティーさが感じられるカラーリングになっています。

頭部はL字に曲がったアンテナや口元のスリットダクトなどが印象的。ガンダムフェイスとは一線を画す独特の頭部形状が再現されています。額のセンサーやアンテナのノーズアートはシールでの色分け。小さいパーツが多いので、組立時のパーツ紛失に注意です。

内部フレームのメット部は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。細かく分解できるので、合わせ目はそのまま消すだけで良さそうです。

胸部はガンダムタイプの雰囲気を残しつつも、厚みのある重厚な装甲が造形。胸部中央の装甲は砲撃モード用に展開させることができます。

首、肩ともにポリキャップ構造。肩のポリキャップは上方に展開するようになっています。

腰部は前後ともT字型で軽装。厚みのあるサイドアーマーはポリキャップ接続で、上下やロールなどフレキシブルに可動します。

腕部。上腕、前腕自体は細身ですが、ショルダーアーマーや前腕の装甲などで全体的に厚みのあるシルエットに。

前腕の装甲は砲撃モード用に展開可能。アームはヒンジ接続ですが、適度な可動強度があるので自然に動くようなことはありません。

上腕外装は筒型パーツで合わせ目はなし。前腕外装は左右の組み合わせですが、こちらも合わせ目は端でモールド化されています。部分的にフレームの動力パイプが露出するなどメカニカル。

ショルダーアーマーは厚みのある装甲が造形。前後の組み合わせですが、こちらも合わせ目はモールド化されています。側面の装甲はラインモールドが黄色いシールでの色分け。前後のスリットダクトは下部をグレーに塗り分ける必要があります。

側面の装甲は適度に展開可能。可動強度があるので自然に閉じるようなことはありません。HGなので裏面は簡易的な作り。

脚部。外装を纏っていますが、派手に飛び出た箇所はなく全体的に細身。膝のスリットダクトは黄色いパーツでの色分けです。他のガンダムフレーム採用機と同様、後面は部分的にフレームが露出するメカニカルなデザインになっています。

ソール部は派手さはなく構造もシンプルですが、前後に突き出た装甲を持つ接地性に優れた構造。どことなく獣感も感じさせるデザインになっています。

足裏はつま先裏全体が肉抜き穴。つま先はポリキャップ構造で適度に反らすことができます。

背部には2基のレールガン(ギャラクシーキャノン)とマシンガン、砲撃モード用の装甲を持つ特徴的な大型ユニットを装備。派手な武装による攻撃性の高さと、ボリューム感を感じさせるユニットになっています。

背部ユニットは鍵型ダボ接続である程度しっかりと固定されます。ダボ幅が同じなので、HGルプスレクス用のバックパックなども装備可能です。ユニット側は簡単な裏打ちパーツが造形。装甲裏の一部は肉抜き穴です。

レールガン、マシンガンともにアームによる接続で、各部がダボ接続で広めに上下します。

なのでレールガンのバレルを上下に展開させることができますし、下部の機関部も上下にスイング可能。脇のマシンガンも上下に幅広く可動します。

レールガン (ギャラクシーキャノン)。超遠距離射撃用のレールガンになります。2基のリアクター出力をレールガンに集中することで、弾丸を爆発的なスピードで撃ち出し、圧倒的な破壊力を生み出すとのこと。こちらはバレル部。

簡単なモナカ割ですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。ピンクの装甲部分はシールで色分けしますが、形状が少し複雑なので破らないよう丁寧に貼り付けます。

砲口は開口しておらず、浅めのモールドが造形されているのみ。特に射出する弾頭なども造形されていません。

レールガンの機関部。適度にモールドが造形されていてメカニカル。こちらもピンクの装甲部分はシールが複雑なので慎重に貼り付けます。

120mmマシンガン。フラウロス専用の120mm口径マシンガンになります。左右の組み合わせで上下に合わせ目ができますが、形状は特別複雑ではないので合わせ目消しはラクそう。

背部ユニットから脱着が可能。グリップを展開させることで携行火器としても使用することができます。

中央の装甲は少ないパーツ構成ながら、表面には適度なモールドが造形されているため簡素な感じはありません。

砲撃モードの他凹部に当たる部分は、前面スリットモールドや側面のノーズアートはシールでの色分け。後部ダクトはグレーに塗り分けが必要です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて大きさを比較。陸ジムとルプスレクスの中間くらいですが、レールガンが上部に伸びているため適度に大きさがあります。

同フレームが使用されているHGガンダムルプスレクス、HGガンダムバエルと並べて。腹部などフレームが露出した箇所は同じですが、外装が全く別ものなので機体形状も3種とも違ったものになっています。

頭部の可動は、顎が干渉するため、顎を引く動きはあまり出来ず。見上げる動きは適度に展開可能です。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。

肩のポリキャップとボールジョイントの可動により、腕はY字程度まで上げることができます。肘は1重関節ですが、V字程度まで深く曲げることが可能。

肩はボールジョイントで適度に前後スイングさせることができます。

腰のボールジョイントとフレームの胸部可動により、上半身を適度に前後させることができます。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

腰アーマーが軽装なので、前後開脚は干渉が少なく、広めに展開させることができます。

膝は1重関節でV字程度まで曲げることが可能。

足首は少し前後に可動。左右へはかなり幅広く可動します。

左右への開脚は水平以上に幅広く展開させることができます。

大腿部と股間部が干渉するため内股はわずか。ガニ股は広く展開させることができます。

大腿部と膝から下の長さに差があるため、立膝は少し不自然な形での再現となります。

可動域の総括としては、HG鉄血のオルフェンズのフォーマットなので、細身で全体的な可動域は広め。可動が制限される箇所も少なく、ポージングの自由度は高いです。ですがそのぶん関節が外れやすかったりするのでそのあたりは注意です。

武装類が少ないのでポージングのパターンは多くはないですが、背部のレールガンなどに存在感があるのでそのまま構えるだけでも十分な迫力がありますね。

背部ユニットが肩部アーマーと干渉し易いため、腕の可動に少しぎこちない感じはありますが、関節各部に適度な可動域があるので下半身などの表情付けはしやすいです。

前腕の装甲に厚みがあるので、打突系のポーズは割りと様になりますね。フレームの構造上、上腕が肩から抜けやすいので注意です。

120mmマシンガンを保持した状態でポージング。グリップを展開してハンドパーツに差し込むだけで良いのでサクッと保持させることができます。

ただしマシンガンの後部が長いため、やや前腕と干渉しやすいので注意。銃口を突き出しての射撃ポーズは問題なく再現することができます。

2丁あるので両手での射撃ポーズも再現できますし、攻撃用の武装があまりないフラウロスにあってこのマシンガンは何気に貴重。MSオプションセットがないと本当に表現が限定されてしまうので、このような融通の効く武装はありがたいですね。

砲撃モードへの変形は、背部レールガンのバレルを起こして機関部と連結。マシンガンは後方に展開しておきます。そして胸部装甲を展開し、腕部を前方に。前腕の装甲も前側に展開しておきます。

腰を180度反転させ、膝を曲げて後脚にします。腕部は肘を曲げて前脚に。

バックパックの頭部型装甲を展開してフラウロスの頭部を覆い隠し、レールガンの砲口を上下組み替えたら砲撃モードへの変形完了です。

砲撃モードをいろんな角度から。4脚を接地させた生物的な容姿が特徴的。地上戦における命中率の向上と、砲撃字の衝撃吸収、即時回避を補助する設計思想を実現しているとのこと。

関節強度がそこまで高くなく、特にロックで固定する箇所もないので、姿勢はやや崩れやすいです。ですが細かく調整することで4本脚の生物的な形状は十分に表現することができます。

浮かせてディスプレイさせることで、跳ね回るような躍動感あるポーズも再現可能。多少頭部を覆い隠している装甲が干渉し、フラウロスの頭部アンテナがポロリすることがあるので注意です。

砲口を反転させる以外は組み換えの必要もなく、フラウロスの四肢をそのまま活かした柔軟なポージングができるのが良いですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ガンダムフレーム採用機ですが、射撃に特化した機体形状で個性的。フェイスもスリットモールドなどにひとクセありますが、背部レールガンや脇に備えるマシンガンなどが格好良く、重厚感あるポージングを再現することができます。マシンガンも単体保持ができるため、両手に構えての射撃ポーズも演出可能。武装類の少なさが補えるのはありがたいですね。

気になる点は、フラウロス本体は各部が柔軟に可動しますが、背部ユニットが大柄なため、肩部など干渉しやすい箇所がいくつかあります。脇のマシンガンも腕の可動を少し妨げる感じがあるので、うまく調整しつつポーズを取らせたいところです。

砲撃モードは生物的な容姿でインパクトがありますし、しっかりと接地しての砲撃シーンや全身の可動を活かした躍動感あるポーズも再現可能。変形ギミックを楽しむのもありですし、劇中でも結構目立っていた機体なので、別売りのMSオプションセットを加えつつシーンを演出するなどして楽しみたいですね。

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1件のコメントがあります。

  1. 匿名

    on 2023年9月14日 at 02:54 - 返信

    戦犯機体

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