今回は、HG 1/144 レオンのレビューをご紹介します!
HG レオンは、『新機動戦記ガンダムW DUAL STORY G-UNIT』より、MS「OZ-06MS-SN3 レオン」の1/144スケールモデルキットです。リーオーを改修、カスタマイズしたレオンの重厚な機体形状を新規パーツを交えて再現。ウォーリアーアックスやビームサーベルといった武装が付属し、迫力あるポージングが可能となっています。価格は2,640円(税込み)です。
「星屑の三騎士(スターダストナイツ)」の1人であるブルム・ブロックスの専用機としてリーオーをカスタムした機体で、劇中ではレオスやレオールと共に登場。ガンダムジェミナスと死闘を繰り広げた他、ハイドラガンダムに撃破された「OZ-06MS-SN3 レオン」がHGでキット化。
2018年5月に発売されたHGACリーオーのパーツを内部や関節、一部外装に流用しつつ、レオンのマッシブ感ある機体形状が新規パーツを交えて再現されています。ウォーリアーアックスも新規造形での再現。
成形色はやや明るめのグリーンとゴールドを基調に、胸部周りにレッドを配色。その他、内部や関節、サイドアーマーなどはグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールは頭部センサーと胸部フック用のみが付属。パーツによる色分け再現度が高く、細部までパーツできっちりと色分けされているため塗装はほぼ必要がありません。素組みで十分な仕上がりになります。
グレーの内部・関節パーツはKPS素材。ABSは不使用です。
ポリキャップはボールジョイント型のPC-7を使用し、腹部と肩部に組み込みます。肘や膝はPSとKPSによるヒンジ接続で関節強度はまずまず高め。特に負荷のかかるような装備はなく、足底も広いため自立は安定します。
■付属品
ウォーリアーアックス、ビームサーベル刃✕2が付属。
HGACリーオーの余剰パーツが多数付属します。一部パーツがないため、リーオーとして組むことはできません。
■各部形状
HGACリーオーと比較しながらHGレオンの各部を見ていきます。
■頭部
頭部をリーオーと比較して。リーオーは角型センサーと赤いスリット装甲が特徴的ですが、レオンはひさしとヘッドアックスのみのシンプル設計。ですがどことなく威厳を感じさせるデザインになっています。合わせ目ができないパーツ構成。
センサーはクリアレッドパーツの下にシルバーのシールを貼っての再現。光を当てるとパーツの赤がキラリと輝きます。
■胴体部
胸部・腹部をリーオーと比較して。胸部周りはリーオーとよく似ていますが、レオンは左右に厚みのある装甲が造形。マッシブ感がかなり強くなっています。腹部フックの赤はシールでの色分け。両肩にはバルカン口も造形されています。
肩上部も赤いパーツでの色分けとなっています。首はボールジョイント接続。肩はリーオーと同じボールジョイントの受け口で前方に展開可能です。
両肩の装甲は内部ヒンジパーツで左右に展開可能。
腹部腰部は2箇所のボールジョイント型ポリキャップ接続で柔軟に可動。
背部をリーオーと比較して。特に装備はなく、形状もリーオーとあまり変わらず。左右装甲の角型スラスターが造形されているくらいです。
背部のカバーパーツは取り外しが可能。ですが新造された左右装甲が干渉するため、飛行ユニットや宇宙用ユニットは装着できないようでした。装備が限定されますが、1ダボのユニットであれば組み付けられるものもありました。
腰部をリーオーと比較して。中央のふんどし部分はリーオーとあまり差はありませんが、レオンは各面のアーマーが新造。守備力の高さを感じさせる厚みのある装甲になっています。
サイドアーマーのジョイントパーツはリーオーの足首パーツの流用で前後への角度変更が可能です。
腰アーマー裏は各部とも簡易的な造り。リアアーマー以外に裏打ちパーツはなく、リアアーマー裏も特にデザインされたものではないようです。股間部に可動ギミックはありません。
■腕部
腕部をリーオーと比較して。リーオーは全体的に細身ですが、レオンは肩と上腕に厚みのある装甲が造形。かなり重厚でマッシブ感の強い容姿になっています。肘から下はリーオーと同じ。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。
肘はヒンジパーツに外装パーツを被せる仕様で組み立てやすさに配慮されています。
ショルダーアーマーは丸みのある大柄なゴールド装甲。上部の合わせ目は段落ちモールド化されています。
肩内部とゴールド装甲とはボールジョイント型ポリキャップ接続で柔軟に可動。内側にはサーベル柄が内蔵されています。
■脚部
脚部をリーオーと比較して。大腿部形状は同じですが、膝から下はレオン用の厚みのある装甲が造形。装甲は前面のアポジや側面の◯モールドまでパーツできっちりと色分けされています。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は左右の組み合わせですが、こちらも前後の合わせ目は段落ちモールド化されています。
脚の付け根は上下やロールなど柔軟に可動。
膝はヒンジ接続で、大腿部、膝から下を組んでから組み合わせる簡単組み立て構造。
脚の付け根はリーオー内部はボールジョイント型ポリキャップ構造でしたが、レオンでは一部パーツ(赤◯)が新造。脚部の重量にも耐えられるよう、強度を高めてあります。
大腿部のカバーパーツは取り外しが可能。飛行ユニット仕様の脚部ブースターなどを組み付けることができます。カバーパーツは小さいので紛失注意。
ソール部は厚みがありますが、簡単な2個パーツ構成で造りはシンプル。
足裏はふちの肉抜き穴が気になりますが、中央にはメカニカルなモールドやスラスター口が造形されています。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。肉厚ですが、大きさはRX-78-2よりも頭一つ分大きい程度。レオンの頭頂高は19.2mです。
HGACリーオーと並べて。リーオーは小柄でシンプルな量産機らしいデザインですが、レオンは全身に厚みのある装甲で覆われているため、マッシブ感が強いです。
HGレオスと並べて。どちらも西洋風の意匠ですが、レオスはより高貴でエレガントな佇まい。一方のレオンは、重厚でパワフルなスタイルが印象的です。
HGレオールと並べて。レオスと同様、共に西洋風ですが、レオールは女性的なシルエットが特徴的。パワフルなレオンに対し、レオールはエレガントかつ柔らかい印象を受けるデザインになっています。
劇中で死闘を繰り広げたHGACガンダムジェミナス01と並べて。
■各部可動域
頭部は少し上下に可動。左右へはわずかにスイングする程度です。
腕は水平程度まで上げることができます。肘は1重関節でV字程度までの可動となります。
肩は前後にスイング可能。後方はボールジョイントで適度にスイングします。前方へは肩の展開ギミックやボールジョイントによって少し広めにスイングします。
腹部や腰部ボールジョイントにより、上半身を適度に前後させることができます。
腰は少し干渉しますが360度回転可能です。浮かせてディスプレイさせる場合は通常通り、股間部にスタンド類の3.0mm軸を差し込みます。
前後開脚は、前方へは水平まで広く展開可能。後方はリアアーマーが干渉するため制限されます。
膝は2重関節で深くまで曲げることができます。
足首は適度に前後します。左右へは少し可動する程度。
左右への開脚はハの字以上に広く展開させることができます。
内股はわずか。がに股はハの字程度まで展開可能。
立膝は少し前後に広がりますが、まずまずな姿勢で再現できます。
可動域の総括としては、フォーマットの関係上めちゃくちゃ広く可動するわけではないですが、この肉厚な容姿にしてはよく動く仕様になっていると思います。左右への開脚も広いですし、腰周りも比較的柔軟。なのである程度様になるポーズが再現できそうです。
■武装類
ウォーリアーアックス。機体の全長を越えるほど大柄な斧武装になります。劇中では使用されていない、プラモデルで新設定された武装。
斧部分はエングレービングや金具部分がゴールドパーツできっちりと色分けされています。
基部は簡単な左右の組み合わせで側面に合わせ目ができる仕様。
グリップ部分は裾のゴールドパーツを外すことでハンドパーツに差し込めるようになっています。
■ポージング
ウォーリアーアックスを装備して。
柄部分をハンドパーツに差し込んで保持しますが、程よい太さがあるのでクルッと回転することなく保持できます。
ただし手甲パーツのダボが短いため、少し隙間が開くとクルッと反転することがあるのと、アックスを弄っているとたまにポロリすることがあるので注意です。
頭部がほとんど動かないため、表情がつきにくいですが、腰をひねるなどして動きをつけるとポーズが様になって良さそうですね。
柄が長いので両手持ちも問題なく再現可能。肩にも可動ギミックがあるため、ゆったりと保持することができます。
足首はあまり広く曲がりませんが、脚底が大きいので片足立ちも可能です。うまくバランスを調整しつつポーズを取らせます。
左右に広く開脚できるので、迫力あるダイナミックなアクションポーズも十分に再現することができますね。
腰回りの関節強度が高いので、脚を上げた状態でのポーズもラクに再現することができます。
ビームサーベルを装備して。こちらもグリップ幅がハンドパーツ穴と合っているので、抜け落ちることなく保持できます。ただし手甲パーツが緩むと落としやすくなるので注意。
ビームサーベル刃はクリアピンク成形色での再現。ブラックライト(UVライト)で照らしても発光はしませんでした。
適当に何枚かどうぞ。
3体揃ったことでスターダストナイツが再現できるようになったのは嬉しいですね。
以上です。このマッシブ感がとても良いですね。リーオーベースながらもこの重装甲に耐えられるような強度アップが各部に図られていますし、可動域もしっかりと確保されていて完成度が高いです。色分けも良いですし、合わせ目も気にならないくらいで素組みで十分に楽しめます。
気になる点は、リーオー系なので頭部の可動がほぼなく、その分だけ表情が付けにくいところがあります。ですがまぁそれがリーオー系の特徴でもありますし、逆に無表情、無機質さが出て良いかも。
全体的に可動域が広いためポーズが決まりやすいですし、ダイナミックなアクションポーズも十分に対応できます。新規のウォーリアーアックスもエングレービングがしっかりと別パーツ造形されていますし、大柄で存在感が抜群。レオンに華を添えるような、打撃、斬撃の質の高いポージング演出を楽しむことができます。これでスターダストナイツがすべて揃ったので、ジェミナス系と合わせ、G-UNITの世界観を幅広く楽しめるのが良いですね。
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