今回は、2010年1月に発売されたMG 1/100 GNX-603T ジンクスのレビューをご紹介します!
MG ジンクスは、『機動戦士ガンダム00』に登場するMS「GNX-603T ジンクス」の1/100スケールモデルキットです。ジンクスの特徴的な機体形状を再現。エクシアの流れを汲む進化したフレーム、GNビーム・ライフルやGNシールドといった武装により、印象的なポージングが可能となっています。価格は4,400円(税込)です。
国連軍の擬似太陽炉搭載型MSで、劇中ではセルゲイ・スミルノフ、ソーマ・ピーリス、パトリック・コーラサワーなどが搭乗。チームトリニティと交戦した他、ソレスタル・ビーイングとも激しい戦闘を繰り広げた機体「GNX-603T ジンクス」がMGでキット化。
2009年7月に発売されたMG ガンダムエクシアの内部パーツ、GNドライヴを流用しつつ、胴体内部にGNドライヴ[T]を持つ特徴的な機体形状が新規パーツを用いて再現されています。
成形色はグレーとホワイトを基調に、四眼や額センサー、胸部GNドライヴ[T]、GNビーム・ライフルのセンサーなどにパープルクリアーを配色。その他、内部や関節、武装類はダークグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属しますが、四眼と額のサブ・コントロール・システムを補うくらいでわずか。頭部GNバルカンなど一部に塗装が必要ですが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
KPSは不使用。内部や関節などのダークグレー成形色パーツにはABSが使用されています。ABSは塗装やスミ入れ時に破損、ひび割れを起こしやすいので注意が必要です。説明書でもABSへの塗装は推奨されておらず、塗装する場合はより安全な水性塗料が推奨されています。
GNドライヴ[T]の一部パーツのみアンダーゲート仕様です。
ポリキャップはPC-130を使用し、全身各部に組み込みます。肘や膝はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。負荷のかかるような装備はないため、問題なく自立が可能です。ただし経年で関節が弱ると前方に倒れやすくなるので、長期に楽しむ場合は補強を考慮したほうが良いかもです。
GNビーム・ライフル用のロングバレルとセンサーパーツ、GNビーム・ライフル、GNシールド、GNビームサーベル刃、フィギュア(セルゲイ・スミルノフ:素立ち・座り、ソーマ・ピーリス)、GNドライヴ[T]用の台座が付属。
MGガンダムエクシア用の余剰パーツがいくつか付属。
擦って転写するガンダムデカール、通常のマーキングシールが付属。ガンダムデカールにはセルゲイ機、ピーリス機、パトリック機、ダリル機など30機分の機体番号が収録されています。
■内部フレーム
全身各部にはメカニカルな内部フレームが造形されています。肩部、腰部のクラビカルアンテナにも裏打ちパーツを兼ねた簡単なフレームが造形。クラビカルアンテナ基部など一部は簡単に組み付けているだけで、この状態で弄ると外れやすいので注意です。
■各部形状
MG ジンクスの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。アンテナなどの装飾は少なく、四眼と額の楕円状のサブコントロールシステムが特徴的に造形。面長なシルエットで、どことなく強面の年配らしさを感じさせる個性的なデザインになっています。
頭部は全体的に合わせ目が出来ないパーツ構成。こめかみのGNバルカンはグレーに塗り分けが必要です。パーツで色分けされていないのはちょっと残念ですね。
頭部フレーム。四眼はクリアパープル成形色パーツの上からシールを貼っての色分け。ブラックライトには反応しませんが、パーツ分割されているので塗装してクリアパーツを活かしても良さそうです。
首はボールジョイント接続で前後など柔軟に可動。後頭部装甲は前後に可動し、首との干渉が避けられるようになっています。
■胴体部
胸部・腹部。肉厚な胸部装甲と細身の腹部がスタイリッシュに造形。胸部中央にはGNドライヴを装備するなど、疑似太陽炉搭載機の特徴的な機体形状が再現されています。その中でも胸元から肩に伸びるの長いクラビカルアンテナが特に目を引きます。
肩のクラビカルアンテナ。ガンダムのアンテナを強化・再設計したGN粒子発生器です。シンプルなデザインですが、複数パーツ構成で強度が高く、しっかりとした造りになっています。裏面にも細かなモールドが造形。付け根はボールジョイント接続で柔軟に可動します。
首は1軸固定。肩は複数パーツ構成で前後や上下に広く可動します。肩の装甲も可動に合わせて前後にスライド。固定強度はそこまで高くはありませんが、構造的に外れる心配はなさそうです。
腰部も白いT字型装甲に加え、左右には肩部以上に長いクラビカルアンテナを装備するなど、ジンクス特有のシルエットが再現されています。リアアーマーには特徴的なフィンやスラスターを装備。
腰部クラビカルアンテナも複数パーツ構成で完成度が高いです。特に展開ギミックはないですが、内部も一部にメカニカルなモールドがデザインされています。
腰部クラビカルアンテナもボールジョイントとヒンジ型パーツで柔軟に可動します。ただし固定強度があまり高くなく外れやすいので注意です。あらかじめ補強しておいたほうが良いかも。
前面のT字型装甲は前方に展開可能。さらに上部ハッチを開くことでコックピットが露出します。内部にはパイロットフィギュアが格納されています。
パイロットフィギュアはソーマ・ピーリスとセルゲイ・スミルノフが付属し、お好みで選択が可能。どちらも人革連らしい無骨なデザインで、劇中の雰囲気がうまく表現されています。
リアアーマーのフィンはボールジョイント接続で柔軟に可動。中央のスラスターカバーも下げることができます。
左右のフィンは外側に展開可能。裏面にはモールドが適度に造形されていますし、バーニア内部やスラスターカバーの内側などもモールドが造形されていてチープな感じは全くありません。
リアアーマー基部も上下に可動。適度に表情を変化させることができます。
股間部にはスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。
胴体内部フレーム。胸部はGNドライヴ[T]を収納するため、空洞になっています。フレーム状態だとコックピットがむき出しになります。この状態での搭乗は怖いですね;
■背部
背部中央にはコーン型のGNドライヴ[T]を装備。コーンの一部が露出した状態で、(疑似)太陽炉搭載機であることがよく分かる仕様になっています。
下部装甲を下げることでロックが解除され、GNドライヴ[T]を引き抜くことができます。引き抜く際はGNドライヴ[T]の4基ジョイントが展開。外装とのロックも解除される構造になっています。造りが緻密。
内部は胸部表面まで空度状態。
■GNドライヴ[T]
GNドライヴ[T]。GNドライヴの設計データを基に開発された疑似太陽炉です。複数の円型パーツの多重構造で、ファンをイメージしたクリアパープルパーツやメカニカルなダークグレーパーツなどが細かく組み合わさって構成されています。
中央は分離可能で、内部にLEDユニット(別売り)2個を収納することができます。LEDユニットは赤が推奨されています。
GNドライヴ[T]用の台座が付属し、組み合わせることでGNドライヴ[T]を単体でディスプレイさせておくことができます。複数個集めて並べることで、劇中の国連軍にGNドライヴ[T]が提供されたシーンっぽく演出することができそうです。
■腕部
腕部。派手さはないですが、円状の肩部装甲やエッジの効いた装甲、筒型前腕装甲などがメカニカル且つ特徴的に造形されています。
腕部内部フレーム。
上腕は前後の組み合わせで側面の合わせ目はモールド化。前腕も複数パーツ構成で合わせ目はモールド化されています。
ハンドパーツは親指と人差し指、残りの3指が個別に可動。指はトゲ感が強く、荒々しい雰囲気が感じられるようになっています。手首は上下に可動。指はそのままGNクローとして使用可能とのこと。
肩部も多数パーツ構成で合わせ目はなし。フレームとの兼ね合いでメカニカルな色分けを実現しています。
■脚部
脚部。こちらも腕部と同様、シャープな装甲や曲状の装甲の組み合わせによって独特の脚部形状が再現されています。大腿部装甲やアンクルアーマーのパーツによる色分けも細かめ。
脚部内部フレーム。
大腿部は基部が左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も各部に多数の外装を被せていく仕様で合わせ目はありません。
足の付け根はロールや上下に柔軟に可動。大腿部装甲は前方にスライド展開し、内部のサーベル柄が取り出しやすくなっています。
後部装甲はヒンジ接続で幅広く展開可能。内部にはエクシア用のダボがそのまま露出しますが、特に用途はありません。装甲内側にはモールドがきっちりと造形されていて見栄えがします。
ソール部はハイヒール型ですが、つま先は薄型で特徴的なデザイン。踵は尖った装甲で自立を支えてくれます。
足裏はつま先側にモールド入りの裏打ちパーツが造形。肉抜き穴などもなく見栄えが良いです。踵のバーニアも別パーツ化されているため、塗り分けがしやすいかと。アンクルアーマー裏も裏打ちパーツが造形されるなど細部に気遣いが感じられます。
■他キットとの比較
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。 MGの中では中間サイズ程度ですが、肩のクラビカルアンテナでそのぶん大きく見えます。ジンクスの全高は19.0mですが、少しオーバースケール気味な感じも・・・。
一番くじのソリッドクリアですがMG ガンダムエクシアと並べて。発売時期が近いため、組み合わせても特に違和感はなさそうです。発売されてから少し年月は経っていますが、どちらも造形的なクォリティは高いですね。
MG ガンダムデュナメス(2019年3月発売)、MG ガンダムキュリオス(2020年5月発売)と並べて。発売時期に10年ほどの差があるため、多少情報量や構造的な差も見受けられますが、外観は良いので組み合わせてもそこまで違和感はないかなと思います。
MGジンクスⅢ(画像左がアロウズ型、右が連邦カラー)と並べて。デザイン的に大きな差はないですが、クラビカルアンテナの形状が異なるため、その分だけシルエットが少し違って見えます。
HG ジンクスと並べて比較。プロポーションにそこまでの差はないですが、MGはパーツによる色分けが細かいのと、大腿部やや太めでメリハリが感じられます。
■各部可動域
首の可動ギミックによって頭部は幅広く上下します。左右へも干渉を避けるようにすることで水平程度までスイング可能。
腕は45度程度までしか上げられず。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
肩は適度に前後スイングが可能。(確認しやすいように一部パーツを外しています)
腹部可動ギミックにより、上半身を適度に前後させることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は、付属のジョイントパーツを股間部に組み付け、アクションベースなどと組み合わせます。
前後開脚は、前方はクラビカルアンテナなどが干渉しやすいですが、股を開くようにして干渉を避けることで水平程度まで展開できます。後方は干渉がないので幅広く展開可能。
膝は1重関節ですが、干渉が少ないので深くまで曲げることができます。
足首は前後左右とも適度に可動。
左右への開脚は、水平まではいきませんが、広く展開させることができます。
大腿部と股間部の装甲が干渉するため、内股は殆ど出来ず。足の付け根がロールするので、がに股は幅広く展開可能。
立膝は一見綺麗に見えますが、各部の干渉で少し不自然な姿勢になります。
可動域の総括としては、広く可動する箇所もあれば、干渉などで可動が制限される箇所もあります。ですが各部の可動を上手く活かすことで、動きのあるポーズも十分に再現出来そうではありますね。
■武装類
GNビーム・ライフル。内蔵された大型GNコンデンサーからエネルギーを供給するビーム・ライフルで、ジンクスの主兵装です。ガンダムのものと同等とのこと。この形態は近距離での連射用になります。
複数パーツ構成で合わせ目はありません。左右の組み合わせ箇所も段落ちモールド化されていて完成度が高いです。
フォアグリップは左右にスイング可能。後部のジョイントもボールジョイントで左右に可動します。中央下部のグリップ自体も少し前後にスイング可能。
付属のロングバレルとセンサーパーツを組み合わせることで、GNロングバレルビーム・ライフルへの換装が可能です。
GNロングバレルビーム・ライフル。こちらは連射性に優れた通常のGNビーム・ライフルとは異なり、長距離狙撃用になります。射程延長の変わりに連射性が低下しているとのこと。ロングバレル組み付け字はフォアグリップは側面に配されます。
ロングバレルも合わせ目が出来ないパーツ構成。下部にはタンク状の装甲がメカニカルに造形されています。
銃口下部と上部センサーはクリアパープル成形色パーツでの再現。各部のクリアパープルパーツは特にブラックライトには反応しません。
GNシールド。腕部に装備する実態盾です。裏面は全体に裏打ちパーツが造形され、モールドも適度に入っていますが、一部は肉抜きっぽい造り。
裏面のジョイントはロール可能。
裏面のダボを押し込むことで表面のディフェンスロッドが引き出され、干渉なくロールできるようになっています。ディフェンスロッドはGN粒子を放出しながら回転させることで、小型GNフィールドを発生させるとのこと。ロッドは上下で長さが少し違うので組み間違えないように注意です。
セルゲイ・スミルノフとソーマ・ピーリスフィギュア。ヘアスタイルや顎髭、パイロットスーツなどの造りが良く、劇中のキャラクターの特徴が上手く表現されています。
■ポージング
一通り武装して。足首の関節強度が高くないので、普通に自立した状態でもバランスが悪いと前方に倒れることがあるので注意です。
首が上向きにできるので、飛行状態も綺麗に格好良く決まるのが良いですね。このシンプルな姿勢のままディスプレイさせておくだけでも十分にジンクスの格好良さが伝わってきます。
GNビーム・ライフルの保持は、手のひらのダボをグリップの溝に組み付け、後部ジョイントを前腕に組み付けて固定します。2箇所で固定されるため、かなりしっかりと保持させることができます。
肩可動の制限で少し腕が伸ばしづらいため、派手な射撃ポーズは難しいところがあります。ですがそれなりには再現できるので特に問題は無いかと。
GNシールドは裏面ジョイントの縦型ダボを前腕に組み付けます。軽武装なので特に干渉がなく取り回しもラクです。ただし固定強度があまり高くないため、キットを弄る際に手が当たるなどすると外れることがあるので注意です。
クラビカルアンテナや後部スラスターなどによって背部も映えますね。むしろジンクスの場合、前側よりも後ろ側のほうが格好良く、ディスプレイが映えるまであると思います。
やや肩の可動が制限されますが、GNビーム・ライフルの両手持ちもまずまずな姿勢で再現することができます。劇中でもこのポーズが多かったですが、劇中シーンも特に違和感なく再現できそうです。
股間部に組み付けるディスプレイ用ジョイントパーツがやや外れやすく、キットに角度を付けると外れ落ちることがあるので注意です。
GNビーム・ライフルなどでの射撃ポーズも良いですが、シンプルに自然な姿勢でポーズを取らせても十分様になりますね。
GNロングバレルビーム・ライフルも特に不自由なく保持できます。片手でバレルを支えても良いですし、片手でも腕が垂れること無く構えられるようになっています。
GNビーム・サーベルは膝から柄を取り出し、付属のビーム刃を組み付けて使用します。柄は手のひらにダボ固定できますが、ダボが浅めで外れやすいため、指でしっかりと握らせて保持させると良さそうです。
■LEDユニット発光
LEDユニットを発光させて。胸部側は全体がしっかりと発光するため、ジンクスが起動している様子がしっかりと確認できるようになっています。暗闇の赤い光が禍々しい雰囲気を感じさせますね。
背面はコーンの付け根のみに赤い光が漏れる状態で、静かながらも確かに起動しているという雰囲気が感じられるようになっています。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。全体的にシャープで洗練された造りになっています。1/100サイズなので存在感がありますし、細部まで丁寧に造り込まれていて完成度が高いですね。色分けも緻密ですし、見えにくい装甲裏にもきっちりとモールドがデザインされています。さすがMGといった感じで、簡単なポーズでも十分様になりますし、造形物としてのクォリティはやはり高いです。
気になる点は、内部や関節がポリキャップ&ABSパーツ構成なため、関節がヌルっと可動し、可動強度もそれほど高くはありません。足首関節もやや弱く、自立時に上半身の重量でキットが倒れることもあるので注意が必要です。グリグリ弄ってポーズを付けたい場合は各部を補強しておいたほうが良いかもですね。
多少干渉などでポーズが付けにくいところはありますが、ポージング時には肩部や腰部クラビカルアンテナなどの造形美が感じられてとても格好良いですし、武装類もシンプルながらジンクスの機体形状ととても良く合っています。量産機らしいいぶし銀の良さが感じられる、玄人好みの崇高さを持ったキットなのが良いですね。
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