今回は、2000年12月に発売されたHGUC 1/144 RX-78GP01Fb ガンダムGP01Fb フルバーニアンのレビューをご紹介します!
HGUC ガンダムGP01Fb フルバーニアンは、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するMS『ガンダムGP01Fb フルバーニアン』の1/144スケールモデルキットです。胸・肩部バーニアやフレキシルブルに可動するバックパックブーストポッドなど、宇宙仕様の特徴的な機体形状が再現されたキットになっています。ディスプレイモデルの宇宙仕様コア・ファイターⅡも付属。価格は1,650円(税込み)です。
月のフォン・ブラウンにて、ガンダム試作1号機ゼフィランサス(GP01)を宇宙仕様に改修した機体『ガンダム試作1号機フルバーニアン(GP01Fb)』がHGUCでキット化。2000年8月に発売されたHGUCガンダムGP01ゼフィランサス(以下、ゼフィランサス)のパーツを一部に使用し、各部にバーニアやブーストポッドが造形。宇宙仕様の機体形状が再現されています。コード・ネームは「ゼフィランサス・フルバーニアン」。
成型色はゼフィランサスと同じ、ホワイト、ブルー、レッド、イエローをベースにしたトリコロールカラー。シールは頭部や膝部モールド、シールドを補うくらいで少なめです。大部分はパーツで色分けされていますが、各部のモールドやバーニアなどは塗装が必要です。
ポリキャップはPC-123プラスとPC-20を使用し、ほぼすべての関節がポリキャップ接続。背部にブーストポッドを装備していますが自立に影響はありません。関節や各部の組み合わせ強度は高めで自立も安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
コア・ファイターII-Fb、ビームライフル、ビームサーベル、シールド、武器持ち手(左)が付属。
ゼフィランサスと形状が異なる部分のみ、比較しながら各部を見ていきます。
頭部はゼフィランサスと同じ。RX-78-2に似たオーソドックスなフォルムですが、とさか側面のアンテナや後頭部ダクトなど部分的にメカニカルさがあり、全体的にやや渋めになっています。頬のダクトはグレーに塗り分けが必要です。
メット部は前後挟み込みタイプで、上部から側面に合わせ目ができます。とさか前後のセンサーはグリーンに塗り分けが必要です。
胴体部をゼフィランサスと比較して。胸部の基部はゼフィランサスからの流用ですが、エアインテークがフルバーニアン用のものになり、腹部や中央のコックピットハッチがになっています。腰部はフラットな形状のアーマー類が新造。コックピットハッチの上下モールドやフロントアーマー上部のモールドはグレーに塗り分けが必要です。
エアインテークにバーニアの開閉ギミックはなく、常に露出した状態です。バーニアは内部を赤に、ふちをグレーに塗り分けが必要です。胸部中央のV字も黄色く塗り分けが必要。
腰アーマー裏はサイドアーマーのみ裏打ちパーツが造形。フロントとリアはモールドもなくシンプルです。股間部はボールジョイント接続。
腕部をゼフィランサスと比較。二の腕以下は同じですが、ブルーのショルダーアーマーがフルバーニアン用に新造されています。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右挟み込みタイプで前後に合わせ目ができます。肘から分離するので合わせ目消しはラクそう。二の腕前後や前腕側面のラインモールドはグレーに塗り分けが必要です。
ショルダーアーマーをゼフィランサスと比較して。ゼフィランサスはシンプルなタイプですが、フルバーニアンでは外側に長く展開。挟み込みタイプで上部や側面に合わせ目ができます。先端には複数のバーニアやアポジモーターが造形。共に内部を赤、ふちをグレーに塗り分けが必要です。
側面の装甲は可動式ですが、強度が弱くプラプラな状態。気になる場合は予め固定強度を上げてやると良いかと。(個体差があるかもです。)
脚部をゼフィランサスと並べて比較。大腿部は同じ形状ですが、膝から下がフルバーニアン用のフラットなタイプに新造されています。ソールも縦長のものが新造。アンクルアーマーのモールドや大腿部のラインはグレーに塗り分けが必要です。膝の赤い横ラインはシールでの色分け。
大腿部、膝から下共に左右挟み込みタイプですが、前面の合わせ目は段落ちモールド化。共に後部に合わせ目ができますが、膝から分離するので大腿部側の合わせ目は消しやすそうですが、膝から下は関節パーツを組み込むので消すのが手間かも。
アンクルアーマーと後部のスラスターカバーは展開が可能。スラスターカバー内部には小型のバーニアが造形されています。バーニア内部は赤く塗り分けが必要。
ソール部の造りは簡易的。ですが足裏はモールド入りの裏打ちパーツが造形され、肉抜き穴などはありません。脚甲のラインモールドや足裏中央のバーニアはグレーに塗り分けが必要です。
バックパックはをゼフィランサスと並べて比較。バックパックはフルバーニアン用のものが新造。左右には筒状のブーストポッドが造形されています。
バックパック基部は前後パーツの組み合わせで側面に合わせ目ができます。バーニア内部は赤く塗り分けが必要。
ブーストポッドは筒状パーツの組み合わせで合わせ目はなし。バーニア内部は赤に、表面のアポジモーターは内部を赤、外部をグレーに塗り分けが必要です。
基部はポリキャップ接続で、上下左右や回転などフレキシブルに可動します。
サーベルホルダーは左右にスイングが可能。バックパックはゼフィランサスと同じくポリキャップの1ダボ接続。なのでバックパックを交換することも可能です。
背部をゼフィランサスと比較して。
HGUCガンダムGP01ゼフィランサスと並べて。
デザイン的に好みは分かれそうですが、主人公機なので両方入手しておきたいところです。
HGUCガンダムGP02Aサイサリスと並べて。造形はもちろん、ホワイト成型色なども大きく異なります。この2体があると、劇中の熱い決闘シーンを再現したくなりますね。
HGUCガンダムGP3ステイメンとも並べて。ステイメンのほうがやや小型。フルバーニアンの全高は18.5m、ステイメンの全高は18.2mです。
頭部はわずかに上下する程度です。左右へは干渉なくスムーズに可動。
腕は水平にまでいかず。肘は90度程度まで曲げることができます。
肩もわずかに前後する程度。
胸部、腹部が可動せず、腰部とも軸接続なので上半身の前後スイングは殆どできません。画像は省きました。腰は干渉なく360度回転が可能。アクションベース3.0m軸用の穴がないので、股間部にコの字パーツを取り付けてのディスプレイとなります。
フロントアーマーが適度に展開するので、前後開脚はまずまず広め。リアアーマーが大きめなぶん、後方はやや制限されます。
膝は90度程度まで曲げることが可能。
足首はアンクルアーマーや後部スラスターカバーを展開することで幅広く前後スイングさせることができます。左右への可動はわずか。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。開きすぎると脚が抜けるので注意が必要です。
内股、がに股はわずか。
立膝もぎこちない感じになりました。
可動域の総括としては、全体的にゼフィランサスと大きく変わらずで特別広くはないですが、腰の回転や膝の可動、足首の前後可動などはゼフィランサスよりも広め。なので、それらを活かせばある程度のポーズを取ることはできそうです。
コア・ファイターII-Fb。左右にブーストポッドが造形された宇宙仕様のコア・ファイターIIになります。フルバーニアン本体への変形、組み込みギミックはなく、単体で使用するディスプレイモデル。
機首や胴体部はゼフィランサスからの流用ですが、後部は新規造形での再現となります。
コア・ファイターII-Fbをいろんな角度から。3.0mm穴は造形されておらず、3基のランディングギアによる駐機状態になっています。
機首本体はモナカ割で中央に合わせ目ができます。先端にダボ接続部がないので少し開き気味。キャノピーはグレーパーツでの色分けですが、窓枠は黒く塗り分けが必要です。
後部は上下挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要。バーニア各種は内部を赤く塗り分ける必要があります。側面のブーストポッドは基部の回転が可能で、アポジモーターは内部を赤に、外部をグレーに塗り分けが必要です。
ランディングギアを外してスタンドなどに付属するアームパーツなどで挟めばフライトシーンの演出も可能。
ですがランディングギアの部分にカバーパーツがないので、ダボ穴が露出した状態になってしまいます。
ゼフィランサスのコア・ファイターⅡ、ステイメンのコア・ファイターⅡ-Spと並べて。それぞれ形状が違っていてバリエーションが豊か。
シールド。ゼフィランサスに付属しているものと同じです。表面の青はシールでの色分け。前腕へのジョイントパーツは回転します。劇中のような伸縮ギミックはありません。
ビームライフル。こちらもゼフィランサスに付属しているものと同じです。
本体部分はモナカ割で上下に合わせ目ができます。センサーやフォアグリップは左右に可動。
ビームライフルとシールドを装備して。
20年以上前のキットですが、プロポーションはいいですね。足首の可動域があまり広くないので、接地状態で脚を広げると外側がやや浮き気味になるのは少し気になるかも。
ビームライフルは武器持ち手で保持しますが、ダボ固定ではなく遊びもあり、持ち手から抜け落ちることがあるので注意が必要です。
腰が回転するので、射撃ポーズなどもバランスよく自然な感じでの再現が可能です。カラーリングもいかにもガンダムタイプらしく、ヒロイックさがあって映えますね。
シールドはポリキャップとジョイントパーツでしっかりと固定。
グリップを握らせるとよりガッチリと保持できますが、反りぎみになるので握らせずに装備したほうがいいかも。
ビームサーベルも多少遊びがありますが、柄の凹凸が引っかかるので抜けにくくなっています。白一色なので、ビーム刃はピンクに塗り分けが必要。
古いキットですが、造形の良さからかどんなポーズでも様になるのがいいですね。股間部にコの字パーツを組み付けていると、脚を動かした時に付け根が外れやすいので注意が必要です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。20年も前のキットですが、レトロ感のある機体形状はとても魅力的。各部に備えられたバーニアが機体の軽快感を感じさせますし、プロポーションや造形もよく、ヒロイックさもあってとてもかっこいいキットになっていますね。
気になる点は、胸部や肩部のバーニアが固定式で常に露出した状態なので、組み換えなどで収納状態も再現されていると良かったですね。あと、ビームライフルが持ち手から外れやすく、キットの角度によっては抜け落ちてしまうので注意が必要です。
サイサリスなどと組み合わせると更に迫力が増し、劇中のイメージを想起させてくれます。造形的な甘さや可動の不自由さはあるものの、まだまだ色褪せない良さを感じることができますし、十分な満足感が味わえるキットになっているのではないでしょうか。
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