今回は、2008年1月に発売されたHGUC 1/144 RGZ-91 リ・ガズィのレビューをご紹介します!
HGUC リ・ガズィは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するMS「RGZ-91 リ・ガズィ」の1/144スケールモデルキットです。リ・ガズィの特徴的な機体形状を再現。B.W.S.(バック・ウェポン・システム)が付属し、スペース・ファイター形態への変形が可能となっています。価格は3,300円(税込)です。
Zガンダムの量産化を目指して開発された試作攻撃型MSで、劇中ではアムロ・レイやケーラ・スゥ、チェーン・アギらが搭乗。ロンド・ベルに配備され、第二次ネオ・ジオン抗争にてサザビー、ヤクト・ドーガなどと戦闘を繰り広げた機体「RGZ-91 リ・ガズィ」がHGUCでキット化。
Zガンダムの簡易変形モデルとされる特徴的な機体形状、スペース・ファイター形態(戦闘機形態またはウェイブライダー形態)を可能にするBWS(バック・ウェポン・システム)、武装類が新規造形で再現されています。
成形色はライトブルーを基調に、頭部や胸部、ソール部、BWSなどにブルーを配色。その他、頭部や腹部、スネのモールド、背部スタビライザー、BWSのプロペラントタンクなどがレッド、胸部エアインテークや肩部スラスターがイエロー成形色での再現となっています。内部や関節、ビーム・ライフルなどはメタリックグレー成形色での再現。
ホイルシールが付属しますが、頭部ツインアイとセンサー、BWSのウイングを補うくらいでわずか。一部ダクトやモールド、前腕グレネード・ランチャーなどを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
KPSは不使用。内部や関節、ビーム・ライフルなどのメタリックグレーパーツにはABS素材が使用されています。ABSは塗装、スミ入れ時に破損やクラックを起こす可能性があるので注意です。説明書ではABSへの塗装は破損のおそれがあるため、推奨されていません。
ポリキャップはPC-123プラスを使用し、全身各部に組み込みます。肘、膝共にABSとポリキャップ接続で関節強度はまずまず高め。背部バックパックも軽装で負荷はかからないため、自立は安定します。
■付属品
BWS、ビーム・ライフル、シールド、ビームサーベル(ビーム刃、柄)✕2、武器持ち手(右)、平手(左)、ジョイントパーツ(BWS用、シールド用)が付属。マーキングシールは付属しません。
■各部形状
HGUCZガンダム(041)と比較しながらHGUC リ・ガズィの各部を見ていきます。特にパーツ流用などはないですが、ゼータはリ・ガズィの開発元なので参考にしていただければと。
■頭部
頭部。マスクにへの字スリットのないゼータ顔ですが、頭頂部には触覚のような細身のアンテナのみでシンプル。ヒロイックながらも量産機仕様の無駄のないデザインになっています。アンテナ基部の小アンテナもきっちりと再現されていて良いですね。
メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側頭部にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。とさか前後のセンサーは特にクリアパーツ化されておらず、表面にシールを貼っての色分けです。
アンテナパーツは平らになっているので、U字に曲げて頭部パーツに組み付けます。軟質素材なのである程度の干渉には耐えられますが、強度が弱いのでを曲げるなどして折ってしまわないように注意が必要です。
ツインアイは赤いモールドパーツにシールを貼っての再現。頭部底面にはジオン所属機を思わせる動力パイプが造形。特にジオンとの関連はないと思われますが、一部にこういった意匠があるのは面白いですね。
■胴体部
胴体部。各部ともゼータの流れを汲むデザインで、胸部にはエアインテークや厚みのある装甲が造形。ヒロイックなカラーリングでの再現となっています。腰部周りもフラットな装甲でバランスよく造形されています。
首はABSパーツ構成で前後に可動。肩はポリキャップとABSパーツ構成で適度に前後します。
サイドアーマーは2枚パーツ構成。下部には劇中でα・アジールを撃破したグレネード・ランチャーも造形されています。弾頭は別パーツ化されているわけではないですが、裏打ちパーツ側に造形されているため、緻密さがありリアルです。リアアーマーのバーニア共々別パーツ化されているので塗り分けがしやすいかと。
腰アーマー裏は裏打ちパーツこそないですが、各部ともメカニカルなモールドが造形されていて細部の造りに配慮がされています。塗り分けたり、参考にして裏打ちパーツを自作するなどしても良さそうですね。股間部はボールジョイント接続。
■腕部
腕部。ゼータに似た雰囲気はありますが、厚みはありつつも、量産機らしい無骨さも感じられるデザインになっています。
上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕も左右の組み合わせですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化されているようです。ただ、少し造形が甘く、一部が合わせ目っぽいので処理するのもありですね。
前腕装甲をスライドさせることでグレネード・ランチャーの弾頭が露出。弾頭を押し出すことでハッチも開けるようになっています。弾頭は赤く塗り分けが必要。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで、上部や側面に合わせ目ができます。肩内部パーツを挟むため、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。側面スラスターは別パーツ化されているので塗り分けなどの処理はラクそうです。
側面の装甲は展開可能。裏面も簡易的ですがモールドが造形されています。
■脚部
脚部。全体的に細身ですが、ゼータの意匠を感じさせる脹脛装甲が造形。ただしゼータよりもシンプルで丸みがあり、量産機らしい合理性が感じられるデザインになっています。
脚部は全体に内部フレームが造形。
大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールド化。膝から下は左右と前後で複数の外装パーツを被せる仕様でこちらも合わせ目はありません。
側面アポジやスラスター類も内部パーツとの兼ね合いできっちりと色分けされていて造りが良いです。大腿部側の内部フレームは左右の組み合わせで合わせ目ができます。
脚部はスペース・ファイター形態(戦闘機形態またはウェイブライダー形態)用に少し変形が可能。膝をS字にすることでロックが解除され、膝から下を少し収納することができます。それによって後部バーニアが露出。バーニアは別パーツ化されているので塗り分けなどしても良さそうです。
ソール部もゼータ系にとても良く似たハイヒール型。
足裏は肉抜き穴などはなく、全体に見栄えのするモールドがデザインされています。つま先はスペース・ファイター形態用にコンパクトに閉じることができます。
■バックパック
バックパック。ゼータは幅のあるウイングバインダーを装備しているのに対し、リ・ガズィはシンプルなスラスターとスタビライザーのみの構成。
バックパック上部のハッチは展開可能。ハッチは特に固定されていないため外れやすいので注意です。内部にはサーベル柄が収納されていますが、取り外して使用するタイプではありません。
中央スタビライザーは展開可能。上下2枚パーツ構成ですが、裏面はスリット状のスラスターが緻密に造形されています。バックパック下部のバーニアは別パーツ化。
背部バックパックは3ダボ接続。よく見られる2ダボのものとは幅が異なるため、無改造で他キットと組み合わせるのは難しいようでした。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。HGとしては中間くらいの大きさになります。リ・ガズィの全高は21.5m。
同作品登場機であるHGUC νガンダム、HGUC サザビーと並べて比較。どちらもリ・ガズィに比べると大型。発売時期が同じなので、特に組み合わせても違和感はないですね。リ・ガズィ自体のクォリティも高く、プロポーションバランスが良いです。
その他、HGUC ギラ・ドーガ、HGUC ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機)とも並べて。逆シャア登場機はどれも内部・関節にメタリック成形色が採用されていて、ガンプラとしての力の入れようが感じられて良いですね。
HGUC ゼータガンダム(041)、HGUC ゼータガンダム(リバイブ)と並べて。リ・ガズィはゼータの簡易試作モデルなので、胸部や脚部装甲、背部スタビライザーなど各部にZガンダムの意匠が感じられるデザインになっています。
MG リ・ガズィ(旧版、ユニコーンVer.)と並べて。成形色は旧版とほぼ同じ。ですがプロポーションはユニコーンVer.(リメイク版)に近く、全体的にバランスよく造形されています。
■各部可動域
顎引きは干渉で制限されますが、首の可動ギミックによって高くまで見上げる動きが可能です。顎と襟が干渉しますが、うまく交わすことで左右へも広く可動します。
腕は水平よりも少し上まで上げられます。肘は1重関節ですがV字程度まで深く曲げることができます。
肩は少し前後スイングが可能。
腰を少し引き抜くことで、上半身を僅かながら前後させることができます。
腰は干渉なく360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のカバーパーツを外し、ポリキャップ穴にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。カバーを付けることでジョイント穴が隠れる仕様で見栄えに配慮されています。
前後開脚は、前方へは水平まで展開可能。後方はリアアーマーが干渉するため制限されます。
膝は2重関節で、装甲が干渉するまで深く曲げることができます。膝装甲裏は抜けた状態ですが、関節パーツを差し込む仕様で抜け穴は見えません。
足首は適度に前後しますが、左右への可動はわずか。
股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度までと制限されます。
内股、ガニ股も共に45度程度までと制限されるようです。
立膝はきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、特別広く可動するわけではないですが、全体的にまずまず可動するのである程度のポーズは再現できそうですね。腰は広くロールでき、股間部はボールジョイントで制限されるので、その辺りは上手く考慮しつつのポージングとなりそうです。
■武装類
ビーム・ライフル。リ・ガズィの主兵装です。エネルギーCAPシステムの改善により、マガジンに相当するユニットにはメガ・エネルギーパックと呼ばれるパーツが採用されているとのこと。メタリックグレー成形色での再現で重厚感や高級感が感じられるようになっています。
砲身、本体部分は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。銃口のみ別パーツ化。特にEパックの脱着や後部ストックの伸縮ギミックはありません。
シールド。防御用の実体盾です。Ζガンダムの物より有効範囲が広く、通常の機体用シールドよりも耐久性を重視した構造を持つとのこと。派手さはないですが、程よく厚みがあり守備力の高さを感じさせる造りになっています。
裏面は裏打ちパーツとともに緻密なモールドが造形。上部ハンドグレネードの脱着ギミックはありませんが、存在するだけでもメカニカルさが強調されて見栄えがします。
シールド裏にはビーム・ライフルが収納可能。ただしこの場合ジョイントパーツが組み付けられないため、BWS時のみの収納となります。
■ポージング
一通り武装して。
ビーム・ライフルは付属の武器持ち手で保持します。グリップのダボを手のひらに組み付けるため、しっかりとした保持が可能。持ち手は手首に角度が付いているので、後部ストックと前腕との干渉も避けられるようになっています。
シールドは付属のジョイントパーツを前腕に組み付けて装備します。組み替えることで側面と後方に配置が可能。ヘイズルなどと同じ仕様です。
腕の角度によってはジョイントパーツからシールドがスルッと抜け落ちることがあるので注意です。
平手が付属するので、劇中のような銃身を支えるポーズもシーンに忠実に再現できるようになっています。
前腕のグレネード・ランチャー射出シーンを演出。ヒロイックなデザインなのでポーズが映えますね。簡単なポーズでも安定した格好良さがありますし、ゼータ系を踏襲したシャープなシルエットも魅力的です。
ビーム・サーベルはダボ固定ではないため、ハンドパーツからやや抜けやすいですが、太さがあるのでふらつく感じはありません。サーベル刃はクリアイエロー成形色での再現で、ブラックライトには反応しませんでした。
内部や関節にはνガンダムなどと同じメタリック系のパーツが使用されているため、素組みでも塗装したような仕上がりになっていて高級感が感じられるのが良いですね。
■BWS(バック・ウェポン・システム)
BWS(バック・ウェポン・システム)。リ・ガズィ専用のサブ・フライト・システムです。ブースターパックとも呼ばれ、リ・ガズィとドッキングすることによりスペース・ファイター形態(はウェイブライダー形態)による一撃離脱戦法が可能となっています。
機首は上下の組み合わせですが、合わせ目はパーツによる色分けの境目になっています。機首先には大口径ビーム・キャノンを装備。砲口部分はきっちりと開口されています。
左右上部には小型の対艦用ビーム・キャノン、側面には丸みのあるアーマーを装備。アーマーはMGでは確か展開するようになっていたと思いますが、HGではそういったギミックはありません。ビーム・キャノンは1個パーツ構成。
装甲内部。少数パーツで構成されていますが、装甲裏には裏打ちパーツが造形されていてチープさを感じさせない造りになっています。
ウイングは上下2枚パーツ構成。合わせ目もモールド化されるなどしっかりとした造りです。下部の赤いプロペラント・タンクも合わせ目こそできますが、モールドがメカニカルで造りの良さが伺える仕様になっています。ウイングの一部は青いシールでの色分け。
機首の付け根下部にポリキャップ穴があり、アクションベースやスタンドを使用することでBWSを単体でディスプレイさせることができます。
劇中では使い捨て状態でしたが、ある程度の遠隔誘導や最低限の相互通信システムを備えていたとのことで、リ・ガズィと組み合わせて戦闘シーンを再現してみても面白いかと。
■スペース・ファイター形態(戦闘機形態またはウェイブライダー形態)
スペース・ファイター形態への変形は、まずリ・ガズィ本体の両肩を下げます。
脚部はS字にしてつま先を伸ばしておきます。
そしてBWSの左右装甲をバラし、中央部をリ・ガズィの背部に組み付けます。リ・ガズィのスタビライザーを少し上げ、左右からバラしたHWSの装甲を組み付けます。
シールドはジョイントパーツを外し、内側にビーム・ライフルを組み付け。
付属のスペースファイター形態用ジョイントパーツで挟んでリ・ガズィに組み付けます。これでスペース・ファイター形態への変形完了です。
スペース・ファイター形態。リ・ガズィ本体はほぼ寝そべり状態のシンプルな形態ですが、BWSを装備していることで戦闘機風のシャープなシルエットに変化しています。
上半身はBWSがしっかりと組み付いているため、姿勢が崩れる心配はありません。下半身は特にロック機構などはないですが、股間部など各部の関節強度が高いので姿勢(形状)が崩れるようなことは少ないです。
スペース・ファイター形態で飾る場合はシールド用ジョイントパーツの3.0mm穴を使ってディスプレイさせます。細身の支柱でもディスプレイできますが、そこそこ重量があるため、アクションベース8など支柱の太いものを使ったほうが安心ではありますね。
ビーム・キャノンやウイングが可動しないため、表情に変化を付けることはできませんが、スペース・ファイター形態でシンプルに飾っておくだけでも十分に見応えがあります。ヤクト・ドーガのファンネルと組み合わせてフィフス・ルナ攻防戦シーンを再現してみるのもありですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。だいぶ前のキットですが、基本的にHGUCの逆シャア登場機は造りが良く、このリ・ガズィもかなりクォリティが高いです。合わせ目も比較的少なめですし、内部や関節がメタリック成形色になっているのも嬉しいですね。MGでは頭部のアンバランスさが感じられましたが、こちらは後発ということもあってプロポーションバランスがよく、かなり格好良く仕上げてあります。
気になる点は、頭部アンテナが細いため、少し引っ掛けると曲がってしまうことがあります。なのでキットを弄る際は常に気をつけておいたほうが良さそうです。それと全体的に完成度は高いですが、胴体部や肩部、前腕部などに合わせ目があるので処理が少し面倒かなと。
BWSも単体で十分に遊べますし、リ・ガズィとの組み合わせもバッチリ。固定強度が高く、スペース・ファイター形態で飾っても安定したディスプレイが楽しめるようになっています。武装類自体は平凡ですが、前腕や腰部のグレネード・ランチャー、平手などでポージングの表情付けも十分。HGとしては最初のリ・ガズィですが、既に決定版とも言える高いクォリティで、購入に迷っている方にも自信を持ってオススメできるキットですね。
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