HG ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機) レビュー

今回は、HG 1/144 ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)のレビューをご紹介します!

HG ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-2027/A ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)」の1/144スケールモデルキットです。ヒルダ・ハーケン機の特徴的なカラーリングを成型色で再現。SEEDアクションシステムと豊富な武装により、様々なポージングが再現可能となっています。大気圏用パックも付属。価格は3,190円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ザフトがグフイグナイテッドの後継機として開発したMSで、劇中ではハーケン隊隊長であるヒルダ・ハーケンが搭乗。ブルーコスモス本拠地への合同作戦時、ブルーコスモス残党やファウンデーション王国のブラックナイトスコードルドラなどと激しい戦闘を繰り広げた機体「ZGMF-2027/A ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)」がHGでキット化。

 本体部はHG ギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)(以下、アグネス機)のカラバリですが、量産機仕様のブルーを基調としたカラーリングが成形色で再現されています。

背部装備はアグネス機がボレロSを装備していたのに対し、こちらはボレロAを装備。ボレロAはHG ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)からの流用となっています。

成形色はブルーと淡めのブルーを基調に、各部に淡いブルーグレー、オレンジ、ダークグレーなどを配色。その他、内部や関節はグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属し、頭部モノアイや襟周り、脚部スラスター、背部ボレロのウイングやミサイルランチャーなどを補います。ボレロAはシールを貼らないと少し物足りないですが、本体は素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。スラスター内部など一部は塗装が必要。

内部や関節のグレー成型色パーツ、胴体部などのブルー成形色パーツ、ソールやボレロAのウイングなどのダークグレーパーツにはKPSパーツが使用されています。ABSは不使用。なので塗装時も破損を気にせず安心して取り組めそうです。

ポリキャップはボールジョイント型のPC-7を胴体部とシールド基部に使用するくらいでわずか。肘や膝関節はPSとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にボレロAを装備していますが、バランスを調整すれば問題なく自立が可能です。

■付属品

自航防盾、自航防盾用エフェクトパーツ✕2、ビームライフル、ビームライフル用ジョイントパーツ、スレイヤーウィップ(握り手付き)、ファルクスG7ビームアックス(柄:長・短、ビームアックス用ビーム刃2種)、ビームサーベル刃、ビームアックス用持ち手(右)、回転ビーム機銃口✕2が付属。(ビームサーベル刃は1本余剰です。)

■各部形状

HG ギャンシュトローム(ヒルダ・ハーケン専用機)の各部を見ていきます。

■頭部

頭部。円錐状の装甲と十字のモノアイスリットというギャン特有のデザインですが、左右にアンテナを配すなどSEED FREEDOM独自のデザインで造形。アンテナはシールでの色分けですが、モノアイスリットのふちやひさしなどはパーツできっちりと色分けされています。

メット部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。消す場合は内部パーツの後ハメが必要。後頭部センサーは塗り分けが必要そうですね。頭頂部パーツを外すとモノアイが露出。

モノアイはボールジョイント接続で柔軟に可動。表情を変化させることができます。表面はピンクのシールでの色分け。モノアイは小さいので紛失注意と、動かす際、シールがずれる可能性があるので注意です。

■胴体部

胴体部はエッジのあるゴツゴツとした装甲が造形。適度に起伏があり、重厚な雰囲気を醸し出しています。コックピットハッチなどパーツによる色分け再現度も高く、ブルーを基調としたカラーリングが締まった感じで良いですね。

胸部ハッチは展開可能。付属の回転ビーム機銃パーツを組み付けることで、MMI-T818トリデンティ3銃身回転ビーム機銃を再現することができます。砲口部分のモールドや裏打ちパーツの造りも細かいです。

腰部。フロントアーマーは幅のある装甲が造形。リアアーマーは西洋騎士の甲冑を思わせる、シャープな縦長装甲になっています。フロントアーマーのダクトのオレンジがワンポイント。

左サイドアーマーのサーベル柄は取り外し、ビーム刃を組み付けることでMA-GFD230 フェロセカーレ ビームサーベルとして使用することができます。

首はKPSパーツ構成で前後にスイング可能。肩は円形のグレーパーツが埋め込まれていて適度に動きを付けることができます。腰アーマー裏に裏打ちパーツはないですが、モールドによるフレームがデザインされています。塗り分けるともっと映えそうですね。

■腕部

腕部。尖ったショルダーアーマーや丸みのある腕部装甲が特徴的。西洋騎士風のデザインで造形されています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。肘から下は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

手首には鞭武装「スレイヤーウィップ」射出口が造形。不使用時はグレーのカバーパーツで蓋をするようになっていますが、使用時はグレーのパーツを取り外し、付属のスレイヤーウィップ(握り手付き)に組み替えます。

カバーパーツを外すと後部モールドも抜けた状態になってしまうのはちょっと残念かも。スレイヤーウィップ(握り手付き)のウィップ後部が射出口とピッタリ合うようになっているのは良いですね。

ショルダーアーマー。白い装甲部分は左右の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールドっぽく造形。側面ダクトはグレーパーツできっちりと色分けされています。

ショルダーアーマーは外側にカチカチッとスライドすることで、腕を上げる際の干渉が避けられるようになっています。

■脚部

脚部も丸みと尖りのある装甲、裾の広いスカートアーマーが特徴的に造形。1stのギャンをオマージュしたような西洋騎士風のデザインになっています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は左右の組み合わせですが、こちらも前後の合わせ目は段落ちモールド化されているようです。膝の部分はアンダーゲート仕様になっているため、うまく切り出さないと隙間ができるかも。

足の付根は鍵型ダボ接続で抜けない仕様になっています。上下やロールなど柔軟に可動。後部楕円状スラスター内部はきっちりとスリットモールドが造形。内側のみオレンジに塗り分けが必要です。左右の小型スラスターはオレンジのパーツにグレーのシールを貼っての色分け。穴がシールで埋まってチープに見えるので、できれば塗装で塗り分けたいところです。

ソール部。上向きのつま先が特徴的なデザインで造形。構造自体はシンプルですが、脚甲の段差や足裏のモールド入り裏打ちパーツなど造形はかなり良いです。つま先は角度変更が可能。

■バックパック

背部には大気圏内用バックパックである「EQM-545ボレロA」を装備。空力特性を考慮した構造を採用し、エンジンを複数搭載した飛行速度重視のユニットになっています。型式番号のEQMは「Equipment」の意味とのこと。

バックパック本体部分は左右にエンジンユニットを装備。ユニットは45度ほど角度変更が可能です。

基部も45度ほど展開が可能。基部を起こすと左右エンジンユニットも合わせて展開します。

エンジンユニットは上下など多数パーツの組み合わせで、合わせ目は段落ちなどでモールド化。ウイングはライトグレーのシールで色分けします。

ミサイルランチャー(M71ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒)は上下の組み合わせですが、合わせ目はモールドっぽく造形。発射口は赤いシールで色分けします。一部はグレーに塗り分けが必要。ウイングは青いシールで色分けします。

ウイングは1個パーツ構成。色分けはすべてシールです。

ウイング基部は簡単な2枚パーツ構成ですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

エンジンユニットは上に展開するとゴリッとロックがかかりますし、ウイングも左右に展開可能。画像のように飛行状態を再現することができます。

ウイングはボールジョイント接続で柔軟に可動するため、前後にロールさせることも可能。

HGゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)のボレロAと並べて比較。ルナマリア機は左側にインフェルヌス電磁砲(リニア砲)を装備しているためやや攻撃的。ウイングや本体部分はブルーとレッドで対称的なカラーリングになっています。リニア砲とミサイルランチャーは交換可能。

ギャンシュトローム背部とボレロAとは1ダボ接続なので、アグネス機のボレロSも装備可能。

HG SEEDのザクウォーリアなどと同じ背部形状なので、ガナーウィザードやブレイズウィザードなどを装備させることができます。ボレロAをHGザクウォーリアに装備させることはできず。

■他キットとの比較

HGギャンシュトローム(アグネス・ギーベンラート専用機)と比較して。背部装備が違っているため、少し印象が異なります。ヒルダ機のほうが1stのギャンに近いカラーリングなので親しみやすいかも。アグネス機のほうが少しヒロイックさが強いかなという印象ですね。ボレロAとボレロSは交換組み換えが可能です。

1stのHGUCギャンと並べて。ギャンシュトロームのデザインもかなり良いですが、ギャンのデザインは洗練されていて無駄がないですね。

HGギャン・クリーガーと並べて。別作品ですが似た雰囲気がありますね。

HGエグザべ専用ギャンと並べて。エグザべ機は最新シリーズの機体なだけあってギャンシュトロームよりもクセが強め。デザインがどんどん進化していきます;

■各部可動域

アグネス機のカラバリなので、可動域はアグネス機と全く同じ。頭部は少し上下します。腹部と腰部ボールジョイントで上半身は広く反らすことができます。

腕はY字程度まで上げることが可能。肘は2重関節で深くまで曲がります。

腰は干渉しますが、90程度までは捻ることができます。膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。立膝はきれいな姿勢で再現することができます。

左右への開脚はハの字以上に幅広く展開可能。足首も45度程度まで曲がり、接地性は十分です。

■武装類

MMI-M635D ビームライフル。ゲルググメナースと共通のビーム兵器ですが、ギャンシュトロームが装備するものは近距離戦仕様で銃身が短くなっています。表面はスリットモールドが多くミリタリー感が強め。

本体部分は左右の組み合わせですが、多くの箇所は段落ちモールド化。一部にのみ合わせ目ができます。(右側面の角型穴はゲルググメナース用のジョイント穴)

フォアグリップは左右にスイング可能。センサーは青いシールでの色分けです。

HGゲルググメナースのビームライフルと並べて比較。

付属のジョイントパーツによってビームライフルをサイドアーマーにマウント可能。角型ダボで適度な固定強度があり、頻繁に外れるようなことはありません。

リアアーマーにもマウントできますが、後部スラスターとも干渉しやすく、外側に突き出るような感じでイマイチでした。

MMI-KX8E4 自航防盾。1stのギャンが持つギャンシールドのような正円状のシールドです。表面にはメカニカルなモールドが造形。ブルーとオレンジのカラーリングが特徴的です。(アルビレックス新潟・・・?)

グリップとシールドとの接続部はボールジョイント型ポリキャップ接続でロール可能。少し引き抜けばより柔軟に可動させることもできます。グリップ自体も左右(上下)に可動します。

裏面に付属のエフェクトパーツを組み付けることで、円形のビームサーベル展開状態を再現することができます。

MA-MR ファルクスG7 ビームアックス。スラッシュウィザードのものと共通の斧状大型格闘武装です。

基部は1個パーツ構成ですが、シャフト展開状態が細かくきれいに造形されています。発振器、ビームエフェクトパーツ共にモールドが入っていて見た目も良いですね。

後部のクローはヒンジ接続で上下に可動。

各部を分解し、携行用の柄パーツと組み替えることでコンパクトな収納状態を再現可能。リアアーマーにマウントすることができます。

■ポージング

ビームライフルは通常の握り手でグリップを挟んで保持します。グリップが太く、ハンドパーツに隙間なく収まるのでふらつかず安定した保持が可能。

背部ボレロAに少し重量があるため、接地状態でポーズを取らせると後方に倒れやすいです。なのでスタンドで支えてやったほうが、安定したポージングができて良いかも。

今回は試していませんが、フォアグリップを使った両手持ちも問題なく再現可能です。肩のスライドギミックやボールジョイントで柔軟に可動するため、ゆったりと保持することができます。(アグネス機で検証済み。)

自航防盾は前腕に太めのダボを直接組み付けられますし、グリップを握らせて保持することもできます。保持方法が選べるという楽しみがあって良いですね。

自航防盾は幅があるため、前腕に装備すると背部のボレロAと干渉しやすいです。なのでうまく干渉を避けるように構えるようにします。画像のように前方に向けると干渉は避けられます。

ストッパーがあるため、グリップを握らせた状態でも盾の向きがクルッと変わるようなことはありません。向きを直す必要がないのでこの仕様はかなりありがたいですね。

自航防盾にエフェクトパーツを組み付けて。多少重量が増しますが、関節強度が高いので腕が重量で垂れるようなことは全くありません。ラクラクと構えてくれます。

全体的に可動が柔軟でよく動きますし、関節強度も高いのでポージングがかなりしやすいです。動かしやすく、サクサクっとポーズが変えられるのが良いですね。

手首に角度のついたハンドパーツが付属するので、フェロセカーレ ビームサーベルで突くようなポーズも再現可能。

ファルクスG7ビームアックスはハンドパーツで柄を挟んで保持します。特にダボ固定ではないですが、柄に適度な太さがあるため、スルッと移動することなく保持できています。手甲パーツが緩むとくるっと反転してくるので注意。.

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ブルーを基調としたカラーリングには、アグネス機とは違った雰囲気と魅力があって良いですね。1stのギャンにも近いカラーリングで、量産機仕様というのはもったいないくらいにギャンらしさが出ていますし十分な風格があります。

気になる点はほぼありません。あらゆる面で完成度が高く、関節強度の高さ、ポージングのしやすさ、取り扱いやすさなども申し分なしです。あえて言うならシールによる色分け箇所が多いかなというくらい。

武装類も豊富に付属しているため、ポージングバリエーションが多彩ですし、その分遊びの幅も広いです。他キットのボレロやウィザード系が装備できるのも魅力。ギャン好きならぜひ入手しておきたい、ギャンならではの格好良さ、雰囲気、存在感を併せ持つキットなのが良いですね。

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