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HG ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機) レビュー

今回は、HG 1/144 ZGMF-2025/F ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)のレビューをご紹介します!

HG ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-2025/F ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)」の1/144スケールモデルキットです。ゲルググメナースのボリューム感ある機体形状を再現。内部構造「SEEDアクションシステム」により、印象的なアクションポーズが再現可能なキットになっています。偏光整形を使用したビームシールドも付属。価格は3,190円(税込み)です。

ザフトがザクウォーリアの後継機として開発した量産型MSで、劇中ではルナマリア・ホークが搭乗。オルドリン自治区での戦闘鎮圧の他、巡航核ミサイルの迎撃にも尽力した機体「ZGMF-2025/F ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)」がHGCEでキット化。

1stのゲルググを思わせるようなボリューム感あるフォルムに加え、ウイングやリニア砲、ミサイルランチャーを持つバックパックユニット(ボレロA)を備える特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。

成形色はレッドやワインレッドを基調に、胸部や膝部、ソール部、背部ユニットなどにブラック、腰部ダクトやアンクルアーマーに淡いパープル、頭部アンテナやウイングの一部などにホワイトを配色。

その他、各部ダクトや内部・関節、背部ユニット、武装類の一部はグレー成型色での再現となっています。全体的にマットな質感の成形色パーツが使用されています。

シールは腰部や脚部スラスター、背部ユニットのウイングなどを補います。量的にはそこそこ多め。各部のダクトやモールド、ライフルのセンサーなどそこそこ塗装で塗り分ける箇所がありますが、シールを貼れば違和感や物足りなさがないくらいの仕上がりにはなります。

内部・関節、武装類などのグレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはボールジョイント型のPC-7のみ使用し、一部に組み込みます。関節各部はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にウイングや複数の武装を持つバックパックを装備しているため、後方に負荷がかかりますが、足底の接地がしっかりとしているので自立は安定します。

強化ビームライフル、試製35式改レールガン、マグヌスグラディウス特斬槍(ビーム刃✕2、柄:長✕1、短✕1)、レフルジェンスビームシールド、武器用ジョイントパーツが付属。

余剰パーツがいくつか付属します。モノアイパーツが余るので、モノアイの色を変えて組み替えたりして楽しんでも良いかも。

背部ユニットを外した状態で全身から。

頭部。1stのゲルググというよりはSEED系のザクとジンを組み合わせたようなデザインで、額には特徴的な1本アンテナ、頬にはザフト系MS特有の動力パイプが造形。

上部のメット部が1個パーツ化されるなど、全体的に合わせ目ができないパーツ構成になっています。

モノアイはモールドにピンクのシールを貼っての色分けで、下部のレバーを可動させることでモノアイを左右に振ることができます。

胴体部。胸周りに屈折したスリットダクトが造形されるなど、どことなく1stのゲルググを想起させるデザインになっています。ただし少し胴長で独特のアレンジも。ダクト内部はパーツできっちりと色分けされています。

首はボールジョイント軸で前後にスイング可能。肩もボールジョイント軸で、前方へのスイングや上下など、「SEEDアクションシステム」によって柔軟に可動するようになっています。

腹部にも可動ギミックがあり、前後に広くスイングするようになっています。

腰部は装甲自体は薄型ですが、各部に幅のあるメカニカルな装甲を装備。腰回りや裾のダクトなどもパーツで細かく色分けされています。サイドアーマーのダクトはパーツにシールを貼っての色分けですが、リアアーマー中央のスラスターやダクトはパープル、ホワイト、グレーなど細かく塗り分ける必要があります。

フロントアーマーは左右だけでなく、中央(表面)の装甲も展開するようになっています。このあたりは他のキットにはないギミックで良いですね。

腰アーマー裏に裏打ちパーツはありませんが、サイドアーマーとリアアーマー裏には適度なモールドが造形。フロントアーマーにモールドはありません。リアアーマーには1stのゲルググと同様、5機のスラスターを装備。

スラスターもかなりメカニカルで見応えのある造りになっています。バーニアが別パーツ化されているので、塗り分けると更に萌えそう。股間部に可動ギミックはありません。

股間部には可動ギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。

腕部、トゲ感と丸みのあるショルダーアーマーや厚みのある前腕装甲など、こちらも1stのゲルググを想起させるシルエットになっています。特にシールによる色分け箇所はなく、細部までパーツできっちりと色分けされています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕も左右の組み合わせですが合わせ目は段差などでモールド化されています。前腕装甲の先端には小型のビーム砲?のモールドも細かく造形されていました。

ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、上部の合わせ目は段落ちモールド化されています。側面の装甲内部は黒、中央のダクト内部は赤に塗り分けが必要。

脚部。こちらもスカート状の脚部装甲が1stのゲルググを思わせるボリューミーな造り。ただし大腿部にはモールドがデザインされるなど、SEED系ならではのアレンジも効いています。

側面のダクトはパーツにシールを貼って色分けしますが、後部の角型スラスターはグレーに、フチをホワイトに細かく塗り分ける必要があります。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右と前面装甲の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

スカートアーマーの内側には腰部と同様、2機のメカニカルなスラスターが造形されています。

ソール部は簡単なパーツ構成ですが、厚みのあるデザインでどっしりとしています。

足裏はかかと側がパーツで色分けされていますが、つま先側はモールドと肉抜き穴が混在した形。つま先は深く角度変更が可能です。

背部にはM71ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒(ミサイルランチャー)、MAM-G3L1 インフェルヌス電磁砲(リニア砲)を備えるバックパック「ボレロA」を装備。

ジンのバックパックを思わせるウイングやメカニカルな武装類がズラッと並ぶ、ボリューミーなユニットになっています。ちなみに宇宙用を「ボレロS」、大気圏用を「ボレロA」と呼ぶそう。

バックパック基部は簡単なフレーム構造ですが、左右にはウイングやスラスター口を持つユニットを装備。ユニットのウイングは一部を白いシールで色分けします。

ユニットは上下の組み合わせで側面の合わせ目は段落ちモールド化。

左右のウイングユニットも、ウイングこそ大部分をシールで色分けしますが、ユニット部分の白い先端部や上部の発射筒(ミサイルランチャー)などはパーツで細かく色分けされています。

M71ペレグリヌス6連装近距離誘導弾発射筒(ミサイルランチャー)は角型ダボでしっかりと固定されますが、一応脱着が可能です。合わせ目も段落ちなどでモールド化。先端の弾頭部分は赤いシールで細かく色分けするようになっています。

反対側に装備するMAM-G3L1 インフェルヌス電磁砲(リニア砲)。ロングサイズのリニアガンですが、ライトグレーの基部からの脱着はありません。グレーのリニアガン本体は左右モナカ割ですが、合わせ目は段差や段落ちなどでモールド化。

センサーや砲口部分はシールでの色分けです。

砲身部分はスライドが可能。収納時はカチッとロックがかかります。

ウイングは外側に展開しますし、基部もボールジョイント接続で柔軟に可動します。

基部やユニットにはスライドギミックがあるため、ユニットを水平に配置することができます。

水平にすることでフライトユニットとしても機能させることができます。

背部はボールジョイント型ポリキャップを埋め込んだ1ダボ接続ですが、左右には角型のダボ穴が造形。

この形状はHG SEEDのザクウォーリアなどと同じなので、ゲルグルメナースにガナーウィザードやブレイズウィザードなどを装備させることができます。ただし逆に、HG ザクウォーリアにボレロAを装備させるのは難しいようでした。

ガナーウィザード、ブレイズウィザードは若干小ぶりには見えますが、装備させてもそこまで違和感はないかなと思います。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGとしては少し大きめでルプスレクスよりも大型です。陸ジムと比べて頭2つ分ほど大きめ。ゲルググメナースの全高は19.5mです。

HGUCシャア専用ゲルググと並べて。

部位ごとにアップで確認。ゲルググメナースは最新シリーズの新フォーマットゲルググなのでかなりスタイリッシュ。各部にアレンジが効いていますし、部分的にザクの要素も踏まえています。

HGUCゲルググマリーネ、手持ちなところでHGUCシン・マツナガ専用ゲルググJと並べて。

首がやや短いため、頭部は少し上下する程度。左右へも干渉しやすく、45度程度までのスイングとなります。

腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節でV字程度まで深く曲げることができます。

肩はボールジョイントで後方に少しスイング可能。前方へはSEEDアクションシステムの可動によって幅広くスイングさせることができます。

腹部の可動ギミックや腰のボールジョイントにより、上半身は幅広く前後させることができます。左右へも少しスイング可能。

腰は干渉なく360度回転可能。アクションベースやスタンドヘは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

前後開脚は股間部の可動ギミックやフロントアーマーの可動によって前方に幅広く展開させることができます。後方はリアアーマーが可動しませんが、交わすようにすれば広めに展開します。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。装甲に厚みがありますがそんなに影響はなさそうです。

装甲や後部スラスターが干渉するため、足首は少し前後する程度。左右へは広めにスイングします。

左右への開脚は水平程度まで広く展開させることができます。

脚の付け根がロールするので、内股、がに股は共に広く可動させることができます。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、装甲が肉厚ですが、肩や肘、膝、腰、股間部といった要所は幅広く可動します。なのでポージングも干渉などなく楽しめそうです。首だけやや可動が制限されるので、モノアイを可動させるなどしてうまく表情をつけたいですね。

MMI/M6336E 強化ビームライフル。ギャンと共通のビーム兵器になります。どことなく1stのゲルググ用ビームライフルにも似たシルエットで、砲身部分が長く印象的なビームライフルになっています。

本体部分は左右の組み合わせで上下の一部に合わせ目ができます。合わせ目箇所は少ないので、合わせ目処理は比較的ラクそう。上部センサーはフチを白く塗り分けが必要です。銃身から銃口にかけて別パーツ化されているので、塗り分けてみても良さそうですね。

フォアグリップは左右にスイング可能。センサーはブルーのシールでの色分けです。

試製35式改レールガン。最終決戦で携行した実弾武器になります。おそらくデスティニーガンダムspecⅡなどが使用したものと同じ。なのでHGCEデスティニーガンダムなどに装備させても良さそうです。

本体部分は全体が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。起伏は少ないので合わせ目消しはラクそう。

側面のフォアグリップは前後にスイング可能。上部センサーはシールでの色分けとなっています。

銃口内部は別パーツ化されているので、塗装などで塗り分けると印象が変わってきそうです。

付属のジョイントパーツを使用することで、強化ビームライフル、レールガン共にリアアーマーにマウント可能。強化ビームライフルは背部ユニットとの干渉はありませんが、レールガンは干渉します。ですがユニットが可動するので干渉は避けることができます。腰をひねると干渉する場合があるので注意です。

MMI-MD95/A レフルジェンスビームシールド。シルエットは1stのゲルググ用シールドをイメージしたようなものですが、表面は抜かれた状態でクリアブルーの偏光樹脂パーツが使用されています。

裏面のグリップ基部はボールジョイント型ポリキャップで柔軟に可動。

クリアパーツを外して片側の装甲を反転させ、重ね合わせることで収納状態も再現することができます。

収納状態の特斬槍はリアアーマー上部にマウント可能。強化ビームライフルやレールガンとの共存も可能です。

一通り武装して。

強化ビームライフルはグリップにハンドパーツを組み付けて保持します。グリップとハンドパーツに隙間がないので、ふらつくことなくしっかりと保持させることができます。

関節強度が高いですし、SEEDアクションシステムのKPS構造でポージングがし易いです。HG水星の魔女シリーズから採用された少し硬めのKPSなので関節も抜けにくいですし、キットも取り扱いやすくて良いですね。背部にマウントしているライフル類が干渉で外れやすいのでその点は注意です。

レフルジェンスビームシールドは収納時は前腕に1軸ダボ固定しますが、展開時はグリップをハンドパーツに握らせます。収納時は干渉して腕が動かしづらかったりしますが、基部がボールジョイント型ポリキャップなので干渉は避けられます。

グリップはハンドパーツに隙間なく差し込めるので、クルッと反転したりすることは無く、しっかりと保持させることができます。なので前方に向けてディフェンスするようなポーズも再現することができます。

強化ビームライフルの両手持ちも難なく再現可能。なのでパケ絵のようなポーズや劇中で核ミサイルを狙撃するようなポーズも思う存分、再現することができます。レフルジェンスビームシールドは展開時でも前腕に組み付け可能。ただし干渉しやすいです。幸い基部がロールするので、射撃ポーズで干渉しないように配置することができます。

背部ユニットを展開すれば、また違った雰囲気のゲルググメナースを楽しむことができます。腰の関節強度が高いので、特に重量で上半身が反ったりということはありません。しっかりと姿勢を維持してくれます。

脚部スカートアーマーなどにボリュームがあるので、ポーズに重厚感が出ますし、ポーズがいちいち格好良いですね。可動が柔軟なので表情もつけやすいですし、文句のつけようがありません。

試製35式改レールガンを装備して。試製35式改レールガンも強化ビームライフルと同様、グリップにハンドパーツを組み付けて保持します。フォアグリップが幅広く前後するので、両手持ちもゆったりとした姿勢で保持することができます。

片手保持だと若干手首が垂れるような感じはありますが、肩や肘はしっかりとしているので腕を伸ばしての射撃ポーズもラクにこなしてくれます。

MAM-602 マグヌスグラディウス特斬槍を装備して。こちらもグリップに通常の握り手を挟んで保持します。特にダボ固定ではないですが、グリップに少し起伏があって引っかかるので、スルッと移動することなく保持できます。

ですが弄っていると少しずつずれてくるので、気になる場合は中に詰め物をするなどしておくと良いかも。ビーム刃はクリアピンクパーツでの再現。シールドのクリアブルー偏光樹脂共々ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ゲルググらしい重厚感あるシルエットに加え、各部が柔軟に可動するフォーマットでポージングの質は十分。可動箇所が多いこともあってより自然な動きが再現できますし、取らせるポーズがいちいち格好良いです。干渉も比較的スムーズで取り扱いやすいので、サクサクとポージングチェンジができるのも良いですね。

気になる点は、首が短いため、頭部を左右に振るのが少しぎこちなく、動かしすぎると頭部が外れてしまうので注意です。それと武器をリアアーマーにマウントしていると、腰を捻ったときに干渉で外れやすいので注意。

背部ユニットを展開すれば、また違ったスタイルのゲルググメナースを楽しむことができますし、背部のミサイルランチャーやリニアガンも、塗装は必要ですがディテールがしっかりとしていて完成度が高いです。試製35式改レールガンもデスティニーガンダムに持たせて楽しむのもあり。懐かしさを感じつつも、進化したゲルググが身近に楽しめるのが良いですね。

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2 件のコメントがあります。

  1. バナナ猫

    on 2024年3月23日 at 10:44 - 返信

    ザクウォーリアルナマリア専用機よりゲルググメナースの方がかっこいいですね

  2. バナナ猫

    on 2024年3月23日 at 10:46 - 返信

    ゲルググメナース劇場版すごい活躍でしたね

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