HGAW ガンダムレオパルド レビュー

今回は、HGAW 1/144 GT-9600 ガンダムレオパルドのレビューをご紹介します!

HGAW ガンダムレオパルドは、『機動新世紀ガンダムX』に登場するMS「GT-9600 ガンダムレオパルド」の1/144スケールモデルキットです。インナーアームガトリングの変形や左腕との合体・収納ギミックを再現。各部ミサイル開閉ギミックにより、印象的なポージングが可能となっています。価格は2,420円(税込)です。

第7次宇宙戦争で旧地球連邦軍の切り札として投入されたNT専用MSの1機で、劇中ではロアビィ・ロイ他が搭乗。フリーデンに雇われ転戦し、後方支援や雪上走行、水中戦闘など多彩な活躍を見せた機体「GT-9600 ガンダムレオパルド」がHGAWでキット化。

他キットからの流用はなく、インナーアームガトリングやブレストガトリング、グレネードランチャー、ショルダーミサイル、ホーネットミサイルといった武装を持つ火力重視型仕様の機体形状が新規造形で再現されています。

成形色はマットなエメラルドグリーンとホワイトを基調に、胸部や脚部、ソール部、インナーアームガトリングの一部などにダークブルー、頭部や胸部、各部ミサイルにレッド、頭部アンテナや胴体部などにイエローを配色。その他、内部や関節、バックパックなどがパープルグレー成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属しますが、頭部や武装のセンサー、一部モールドを補うくらいで少なめ。肩部ミサイルやダクト内部などを塗り分ける必要がありますが、大部分がパーツで色分けされているため、素組みでも十分なくらいに仕上がります。

外装パーツや内部、関節といった多くのパーツはKPSとなっています。内部や関節などのパープルグレー成型色パーツはやや硬めのKPS。ABSは不使用です。

ポリキャップも不使用。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部にバックパック、左後方に巨大なインナーアームガトリングを装備しているため、後方左側に少し負荷がかかりやすいですが自立は可能です。

■付属品

セパレートミサイルポッド、ビームナイフ刃が付属。

■各部形状

HGAW ガンダムレオパルドの各部を見ていきます。

■頭部

頭部。バランスの良い丸型のシルエットですが、額には小アンテナを含む4本アンテナが造形。側面にはスリットモールドやダクト、ヘッドバルカン、ヘッドキャノンを装備するなど、頭部だけでも重火器仕様であることが伺える造りになっています。額センサーはオレンジのシールでの色分け。シールが小さいので貼り付け時の紛失に注意です。

メット部は左右と前面パーツの組み合わせですが、合わせ目は各部ともモールド化。後頭部センサーは塗り分けが必要です。ヘッドバルカン、ヘッドキャノンはパーツできっちりと色分けされています。

ツインアイは赤いパーツにシールを貼っての色分け。

■胴体部

胸部・腹部。エッジの効いた装甲でマッシブさや重厚感が感じられる造りになっています。エアインテークや中央の丸型装甲などは各部ともパーツできっちりと色分けされていて完成度は高め。エアインテーク内部はグレーなどに塗り分けると締まった感じがして良さそうです。

首はダブルボールジョイントで柔軟に可動。肩は外側に引き出せ、前後や上下に可動するようになっています。

胸部装甲を展開することで、内部からブレストガトリングが露出。8口の砲口は緻密に造形されているほか、周囲の内部装甲もメカニカルなデザインでまとめられています。展開時は頭部アンテナが干渉しやすいので注意。

腰部も各面に厚みのあるアーマーが造形。モールドは少なめですが、存在感が感じられる造りになっています。こちらもヘリウムコアや中央上下のダクトなどはパーツできっちりと色分けされています。

腰アーマー裏は各面ともモールドが無く簡易的な造り。

股間部は前後や上下に広めに可動します。基部がボールジョイントなため、左右で同じ方向ではなく、反対方向へ動くのでその点は注意です。

■腕部

腕部形状は左右非対称。右腕は肩部に小型シールドを備えたミサイルポッド(ショルダーミサイル)、前腕には大口径2門、小口径4門のグレネード・ランチャーを装備するなど、こちらも各部に銃火器仕様らしい存在感のある武装が備わっています。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせで内側にのみ合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメなどの加工が必要。構造的に後ハメが難しいので段落ちモールド化したほうが良いかも。

グレネード・ランチャーは前後にスライド展開が可能。砲口は各部とも開口が浅めなので、内部を黒く塗り分けると良さそうです。

右肩のショルダーミサイルは前後の組み合わせで側面に合わせ目ができる仕様。表面装甲が展開し、内部から8口のミサイル弾頭とハッチ裏の3機ミサイルが露出します。ハッチ側の3基ミサイルは1個パーツ構成で弾体を白、ミサイル間をグリーンなどに塗り分けが必要です。中央センサーはグリーンのシールでの色分け。

小型シールドは2枚パーツ構成で裏打ちパーツがきっちりと造形されています。ボールジョイント接続で適度に可動。

左腕は比較的細身でシンプルなデザインですが、左肩にはインナーアームガトリングと合体するためのラッチを装備。

左腕の上腕は右腕と同形状の筒型パーツ構成。前腕部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

ラッチは可動式。(可動、合体ギミックについては後述します。)ラッチ下のグリーンの装甲は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。

■脚部

脚部はマッシブ感あるデザインで造形されています。脚部も若干左右で形状が異なり、右脚部側面にはビームナイフのホルダーを装備。膝の三角モールドはシールでの色分けです。

脚部内部構造。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は左右と前面装甲の組み合わせですが、後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。脚の付け根は1個パーツ構成でロールが可能。

膝にはホーネットミサイルが備わっており、手前に展開することで内部の赤外線ホーミングミサイルが露出します。ミサイルは筒型。3.0mm穴などはないので、単体でディスプレイさせるには爪楊枝や真鍮など細いものを差し込むしかなさそうです。

右脚部側面のビームナイフ柄は引き抜け、付属のビーム刃を組み付けることでコンパクトな携行武装として使用することができます。ビーム刃はクリアオレンジ成型色での再現ですが、ブラックライトには反応しませんでした。

左脚部の脹脛側面にはセパレートミサイルポッドがマウント可能。脹脛表面のカバーパーツの一部を押し込むことで簡単に取り外せます。個体差かもですが、カバーパーツはちょっとした衝撃で外れることがありました。

セパレートミサイルポッド。対パトゥーリア戦で使用されたオプション武装で、表面のハッチを展開することで、内部の4基弾頭が露出します。弾頭は赤いパーツでの色分け。

ポッド本体は左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。接続部を脹脛に埋め込む仕様なので上下にロールさせることはできません。それと脹脛形状が異なるため、右脚に装備することも出来ないようでした。

ソール部。こちらも少し厚みのあるシルエットで、つま先の角型ダクトが存在感を放っています。重厚さが伝わってくるようなデザインが印象的。つま先ダクトは別パーツ化されているので、塗り分けてみても面白そうですね。

脚底は簡単な1個パーツ構成。足裏は肉抜き穴を利用しつつ、ローラーや無限軌道のモールドが見栄え良く造形されています。ほぼ肉抜き穴を埋める必要がないデザインになっていて秀逸。

■バックパック

背部には起伏のあるメカニカルなバックパック、左側面にはアームを介して超大型のインナーアームガトリングを装備。

バックパックはパープルグレー成型色のみでの再現。3個パーツ構成で上下に合わせ目ができますがあまり目立ちません。

レオパルト本体とはスライドロック式の横長ダボ接続。背部のグリーン外装をレオパルド本体に組み付けることでロックがかり、抜けない仕様になっています。

インナーアームガトリング。ガンダムレオパルトの象徴とも言える巨大なビームガトリング砲になります。レオパルドの武装の中で最も強力な武装で、この装備だけでも並のMSの火力を軽く超えるほどの威力を持つとのこと。円筒型の太く存在感ある武装になっています。

本体部分は複数パーツ構成で各部ともパーツで細かく色分けされていますし、グリーンの装甲部分も左右の組み合わせですが段落ちモールド化されていて造りは良いです。

上部センサーはグリーンのシールでの色分け。先端ガトリング砲口は8口仕様で各口とも簡単に開口されています。ガトリングの砲身部分はロール可能。後部ダクト類もパーツできっちりと色分けされています。

白い装甲をスライド収納して表面装甲を展開することで、内部に左腕を収納することができます。

インナーアームガトリングは太めのアームでバックパックにガッチリと接続されています。アームは2個パーツ構成で適度な強度があり、上下やロールなど柔軟に可動します。

■インナーアームガトリングと腕部との合体ギミック

インナーアームガトリングを使用する場合は、まず左肩上部のセンサー?を引き抜いて固定を解除します。そして90度角度を変え、ラッチを側面に倒します。

インナーガトリングの内部に腕部を収納し、センサー部分を押し込んで固定。

白い装甲を閉じたらインナーアームガトリングと腕部との合体完了です。一度腕部とインナーアームガトリングを外して組み合わせたほうがラク。腕部は鍵型ダボ接続になっているので、胴体部からムリに引き抜いて破損させないように注意です。

インナーアームガトリングは背部のアームが突っ張るため、画像のように砲口を下げるのは難しめ。なので下げたり角度を変えたりしたい場合は、一旦アーム(赤◯)を外し、バックパックを外側にスライドして干渉を避けるようにしてから角度を変えるようにします。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。HGAWは小柄な機体が多いですが、このガンダムレオパルドも同様。RX-78-2よりも頭頂高がやや低めに設定されています。ガンダムレオパルドの頭頂高は16.8m。

HGAW ガンダムXHGAWガンダムダブルエックスと並べて。ガンダムXが2010年、ダブルエックスが2013年発売で発売時期に10年以上の差がありますが、各種ともクォリティが高いので組み合わせて飾っても特別違和感はなさそうですね。

劇中で共闘したHGAW ガンダムエアマスター(2014年発売)、同シリーズで立体化されているHGAW ドートレス(2020年発売)と並べて。HGAWはドートレスが久々の立体化でしたが、今後レオパルドに続いてヴァサーゴ、アシュタロンがHGAW化されるのは喜ばしいですね。

HG 1/100 Gファルコンユニット ガンダムダブルエックスとも並べて。スケールが異なるため、流石にレオパルドとジーファルコンを組み合わせることはできません。ジーファルコンもぜひHGAW化してもらいたいものです。

1/144ガンダムレオパルド、HGBF ガンダムレオパルド・ダ・ヴィンチが手元にないので、入手したらまた比較してみたいと思います;

■各部可動域

頭部は少し上下する程度。左右へは干渉なくスムーズにスイングします。

肩の引き出しギミックにより、腕はY字程度まで上げることができます。(引き出さない場合は水平程度まで。)肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

前後へも適度にスイング可能。前方には広めに可動するようでした。

腹部可動ギミックによって上半身は少し前後します。腰は1軸接続なのでロールのみの可動となります。

腰は干渉なく360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は、一般的なHGと同様、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。

前後開脚は、前方へは水平まで展開可能。後方はリアアーマーが干渉するので制限されます。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。

足首は前後左右とも適度に可動。

足の付け根がボールジョイント接続なため、左右への開脚はハの字程度までとなります。

足の付け根がロールしますが、内股、ガニ股ともに45度程度までと制限されます。

立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、ややマッシブなため部分的に装甲が干渉するほか、構造の関係で可動が制限されるところもありますが、肩の引き出しギミックや各部の可動ギミックによって、適度に動かせるようになっています。特別大きな動きが必要な機体でもないので、これらの可動域を駆使すれば、劇中シーンの再現は十分にできそうです。

■ポージング

セパレートミサイルポッドを装備して。

腰回りは簡単なボールジョイント接続ですが、しっかりと腰を落として地表を滑走するポーズも十分に再現することができます。サイドアーマーや付け根ボールジョイントがやや外れやすいですが、負荷による破損を防ぐため、あえてこういった仕様にしているのかも。

右腕を突き出して前腕のグレネード・ランチャー発射ポーズを再現。スライドさせるだけで射撃体勢が取れるため、ポージングがラクですし、肩が柔軟に可動するのでポーズが格好良く決まります。

基本的には飛行出来ない機体ですが、浮かせてのディスプレイも十分様になりますね。脚部を弄る際、多少ビームナイフ柄に手があたって外れたり位置が変わったりすることがあるので注意。

ビームナイフを装備して。柄をハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。付け根が太くハンドパーツにしっかりと固定できるので、落としたりすることなく安定した保持が可能です。

足首がある程度深く曲がるので、股を開いての接地ポーズも割とバランスよく自立させることができます。

インナーアームガトリングを腕部と合体させて。左腕部がそのまま巨大なガトリング砲となり、独特のシルエットに変化します。レオパルドならではのギミックでかなり魅力的。

劇中の第7次宇宙戦争の回想シーンっぽく。GTビットもキット化されると良いですね。

インナーアームガトリングを前方に展開しても、さほど負荷はかからないので問題なく自立させることができます。脚の後部にエフェクトパーツを配置して滑走シーンを表現しても面白いかと。

各部ハッチを開いてミサイルの乱れ発射シーンを演出。各部弾頭が露出することで、ダイナミックで迫力のあるポージングが楽しめるのが良いですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。近年発売されるガンプラと同じく、文句のつけようが無いくらいの高クォリティの造形、プロポーション、可動が楽しめる完成度の高いキットになっていますね。細部もエッジが効いていて造りが良いですし、バルカンの穴やちょっとした凹凸までエッジが立っていて造形の質が高いです。成型色もマットな質感で塗装済みのような仕上がり。

気になる点は殆どないですが、インナーアームガトリングにアームを接続したままだと、自由が制限されてしまうのはちょっと勿体ないですね。自由に角度を付けたり砲口の向きを変えたい場合は、背部アームを外して動かす必要がありそうです。

ちょいちょい合わせ目があるのは残念ですが、何と言っても重厚感がよく、滑走ポーズがかなり様になりますし、各部ハッチを展開しての全弾射撃ポーズは圧巻。インナーアームガトリングの造形も申し分なく、存在感はピカイチです。待望のキット化ですが、長らく待った甲斐のある、期待以上のクォリティを持ったガンダムレオパルトになっているのが良いですね。

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執筆者:nori
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