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HG MSオプションセット9 レビュー

今回は、2017年3月に発売されたHG 1/144 MSオプションセット9のレビューをご紹介します!

HG MSオプションセット9は、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』より、MS各種との組み合わせが可能な各種武装1/144スケールオプションセットの第9弾です。HG ガンダムバルバトスルプスレクスやHGグレイズ、HGマンロディなどと組み合わせることで特徴的な装備を再現することができます。ゲイレール・シャルフリヒター用の換装パーツも付属。価格は660円(税込み)です。

内容物はマルチラック・バックパック、陸戦型グレイズ用ホバーユニット✕2、ゲイレール・シャルフリヒター用換装パーツ(頭部、腰部)、ランドマン・ロディ用脚部(左右)、レッグブースター用ジョイントパーツ✕2、ルプスレクス改修プラン用パーツ(レギンレイズ用肩部装甲、上腕パーツ)、グシオンリベイクフルシティ用ライフル✕2。パーツはすべてKPS素材です。

陸戦型グレイズ用ホバーユニットやランドマン・ロディ用脚部、ゲイレール・シャルフリヒター用換装パーツなどは各部を塗装で塗り分ける必要があります。

ゲイレール・シャルフリヒターの頭部センサーを色分けするためのホイルシールが付属。

ランドマン・ロディ用脚部。丸みのある肉厚な脚部形状が再現されています。別売りのHGマンロディと組み合わせることで、機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第2期に登場するランドマン・ロディを再現することができます。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。ただし組み付け時の向きに注意。モールド(赤◯)が後側になります。側面のダクトはグレーなどに塗り分けが必要。

膝から下は左右の組み合わせで前後に合わせ目ができます。少し目立ちやすい合わせ目で、消す場合は後部のスラスターや膝関節などを後ハメ加工する必要があります。

ソールは簡単なハイヒール型で内側は肉抜き穴。内側が抜かれているので、ランドマン・ロディ自立時はそんなに目立たないかと。

膝は90度ほど曲げることが可能。つま先とかかとは個別に可動します。

HGマンロディ(別売り)と組み合わせてランドマン・ロディに。シンプルに脚の付け根以下を組み替えるだけでランドマン・ロディを再現可能。ランドマン・ロディは鉄華団がブルワーズから鹵獲したマン・ロディを地球用に改修した機体になります。

劇中のランドマン・ロディはオレンジとホワイトの鉄華団仕様だったので、鉄華団仕様を再現するバイは全体を塗装する必要があります。ですがこのグリーンを基調としたミリタリーカラーもまた違った良さがあっていいですね。

HG鉄華団コンプリートセットに付属しているランドマン・ロディと並べて。形状は全く同じ。カラーリングが異なるだけです。どちらも違和感がなく、素組みで十分な仕上がり。

ソールつま先側の可動が制限されるので、しっかりと接地できる感じではないですが、ソールが縦に長いので自立は安定します。

低頭身なので取り扱いやすいですし、肉厚ですが小回りが効くので、ポーズが取らせやすくて良いですね。

続いてルプスレクス改修プラン用パーツです。付属しているのはグリーンのレギンレイズ用肩部装甲と白い上腕パーツ。別売りのHGガンダムバルバトスルプスレクスHGガンダムバルバトスに付属している第1形態用腕部と組み合わせることで、採用されなかった改修プランの形態を再現することができます。

パーツはどちらもシンプルな1個パーツ構成。

ルプスレクスの腕部と第1形態用腕部の各部を分解して組み替えます。

組み替えた腕部をルプスレクスに組み付けて、採用されなかった改修プランのガンダムバルバトスルプスレクスに。火星本部からの脱出時に考案された最終決戦仕様とのこと。※HG鉄華団コンプリートセットのルプスレクスを使用しています。

腕部の長さが左右で異なる特徴的な容姿になっています。

部品の寄せ集め的な感じはありますが、左腕部は小回りが効いて使いやすいですね。

ランドマン・ロディ用の脚部にジョイントパーツを組み付けることで、レッグブースターとして使用することができます。

改修プランのルプスレクス背部にレッグブースターを組み付けて。

肉厚なブースターなため、ルプスレクスの肘が干渉し易いですが、ブースターの基部などが可動するので干渉は避けることができます。

背部の重量が増すため、上半身が少し反り気味になるので注意です。予め補強して胸部フレームの固定強度を上げておいたほうが良いかも。

独特の形状をしたスラスターなので、背部からの見た目もヒトクセありますね。

ゲイレール・シャルフリヒター用換装パーツ。頭部と腰部(フロントアーマー)のパーツが付属しています。別売りのHGゲイレールと組み合わせることで、ゲイレール・シャルフリヒターを再現することができます。

頭部と腰部を組み替えてゲイレール・シャルフリヒターに。ゲイレール・シャルフリヒターは重装甲と重装備をコンセプトに、ギャラルホルンが開発したゲイレールの姉妹機。「シャルフリヒター」はドイツ語で「処刑人」という意味です。

頭部は円盤状で個性的。宇宙人のような印象的なデザインになっています。前面のセンサーはシールでの色分け。

中央に合わせ目ができますが、そのままモールドとしておいても良さそう。

腰部は簡単な1個パーツ構成。モールドは少なめで特に裏面にもモールドはありません。

劇中に登場した姿で再現する場合はHG MSオプションセット8+SAUモビルワーカーに付属しているクロウシールドとピッケルも組み合わせる必要があります。組み付けた状態で全身から。※両肩にクロウシールドを装備する場合は2個必要。)

劇中のゲイレール・シャルフリヒターを再現する場合は全身をサンドイエローに塗り分ける必要がありますが、素組みでも意外と部位ごとに色分けされているため、そんなに違和感は無いですね。

こちらもなかなかクセが強いです。劇中でも活躍シーンは多くはないですが、ゲイレールの脇を固めたり、ランドマン・ロディと並走するシーンなどを再現する場合には、あるとシーン演出が豊かになって良いですね。

グレイズ用のマルチラックバックパック。陸戦型グレイズ(グレイズ地上戦仕様)が装備するオプションのバックパックになります。

シンプルな2ダボ接続なので、グレイズの背部にマウントできますし、ルプスレクスなど同幅ダボのキットに組み付けることが可能。

HG MSオプションセット4+ユニオンモビルワーカーに付属しているバトルブレードが組み付け可能。横から差し込むだけで組み付けることができます。固定強度はまずまず高めで簡単には抜けません。

脚部ホバーユニット。こちらも陸戦型グレイズ用の装備になります。グレイズのソール部分をこちらに組み替えることで陸戦型グレイズ(グレイズ地上戦仕様)が再現可能。脚甲などはグレイズに合わせてグリーンに塗り分ける必要があります。

足裏も裏打ちパーツでメカニカルに造形。肉抜き穴はありません。

マルチラックバックパックとホバーユニットを組み付けて陸戦型グレイズに。劇中では大腿部側面にも大型ホバーユニットを装備していますが、そちらを再現したい場合はHG グレイズ(地上戦仕様) ツインセット(別売り)を入手する必要があります。

HG グレイズ(地上戦仕様) ツインセットのグレイズ(地上戦仕様)と並べて。ツインセットのほうは大腿部にホバーユニットを装備しているため、重厚感がありますが、バックパックとソールを組み替えただけのシンプルな陸戦型グレイズもなかなかいい味が出ていますね。

ブーツカットを履いているような独特の格好良さがあります。グレイズがミリタリー調のグリーンなので、どこかギラドーガを彷彿とさせる感じがなくもないような・・・・。

HG MSオプションセット2&CGS モビルワーカー(宇宙用)に付属している地上用ブースターユニットを装備すれば、更に地上での機動性に特化した武装スタイルを楽しむことができます。

最後にグシオンリベイクフルシティ用のライフル。リベイクからの継続装備で、120mmロングレンジライフルになります。ロングバレルに存在感があって重機的。HGガンダムグシオンリベイクに付属しているものとだいたい同じですが、後部マガジンの幅と成型色が若干違っています。フォアグリップは可動せず。左右のマガジン脱着ギミックもありません。

砲身部分は簡単なモナカ割で上下に合わせ目ができます。

一旦、下部のグリップガードを外して保持します。

少しグリップが細いため、ふらつきがありますが、下部のグリップガードが支えになるので抜けることはありません。

このセット2個分を使用すれば、劇中のグシオンリベイクフルシティ初登場時のライフル4本持ちを再現することもできます。弾雨が途切れそうにないくらいの攻撃的なポーズが取れるのが良いですね。

もちろんHGイオフレーム獅電など、その他のキットに持たせることも可能です。フォアグリップが可動しないので、少し持たせ方に注意が必要ですが、HG鉄血のオルフェンズシリーズは肩可動が柔軟なので両手持ちもし易いかと。

適当に何枚かどうぞ。

以上、HG MSオプションセット9のレビューでした。

続いてHG MSオプションセット9のパッケージ・ランナーレビューです。

パケ絵は塗装済みの内容物一式に加え、4基のライフルを装備したグリオンリベイクフルシティ、レギンレイズの肩部装甲やレッグブースターを装備したバルバトスルプスレクス、ゲイレール・シャルフリヒターが掲載。

パッケージサイズはHGBCなどのオプションセットよりも高さが1.5cm程度大きめ。このMSオプションセットの中では一番大きいパッケージになります。

横絵はこのオプションアイテムを装備したキット各種の画像が簡単に掲載されています。説明書に解説がないため、横絵の情報はかなり重要。

開封。多数のランナーが1袋分にまとめられています。

説明書。裏面下部にはカラーガイドも記載されています。

↑A1、A2ランナー。A1はグリーンとダークグレー、A2はホワイトとダークグレーのイロプラランナーで、共にルプスレクス改修プラン用パーツ、グシオンリベイクフルシティのライフルパーツです。

↑A3、A4ランナー。共にグリーンとダークグレーのイロプラランナーで、ランドマン・ロディの脚部パーツ、レッグブースターのジョイントパーツ。

↑A5、A6ランナー。共にダークグレー成型色で、A5はゲイレール・シャルフリヒターの換装パーツ。A6は陸戦型グレイズのマルチラックバックパック、脚部ホバーユニットパーツです。

以上です。どのアイテムも主要キットを色鮮やかに飾るような装備ではないですが、なかなかコアなファンの心をくすぐる味のあるアイテムになっていると思います。ゲイレール・シャルフリヒターは個性的で魅力的な容姿ですし、ランドマン・ロディは他のMSにはない可愛らしさ、親しみやすさがあります。ルプスレクスの改修プランも通常の巨腕とは違って小回りが効くのが良いですね。

陸戦型グレイズも地上における専用装備として、グレイズの装備バリエーションに幅を持たせてくれますし、リベイクフルシティのライフルも既存ものとは言え、劇中初登場時の4本持ちを再現する場合は必須。確保しておけば、シーン演出にも一役買ってくれますし、何気に痒いところに手が届くアイテムとして重宝しそうなのが良いですね。

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