今回は、MG 1/100 ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]のレビューをご紹介します!
MG ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]は、『ADVANCE OF Z ~ティターンズの旗のもとに~』より、『ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]』の1/100スケールモデルキットです。胴体部やウィンチキャノン、ロングブレードライフルの一部などを新規造形で再現。フルアーマー形態の特徴的な機体形状が再現されたキットになっています。価格は8,800円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ヘイズルに緊急脱出ポッド[プリムローズ]を組み込んだ形態『ガンダムTR-1[ヘイズル・アウスラ]』がMGでキット化。ヘイズル改をベースに、胴体部に緊急脱出ポッド[プリムローズ]を配置。頭部高性能光学センサーユニットや腰部サブアームユニット、脚部スラスターユニット、背部トライブースターユニット、ロングブレードライフル、ウィンチキャノンといった装備を持つ複合重装備型MSになっています。
成型色はホワイトを基調とし、腹部やウィンチキャノン、ソール部などをダークブルーに、各部ダクト類などをイエローに配色。関節や内部パーツはグレー成型色にまとめられたA.O.Z(ADVANCE OF Z)シリーズ定番のカラーリングになっています。
脚部ダクトやスネのセンサーなどをホイルシールで補いますが少なめ。塗装が必要な箇所もダクト内部などくらいでそれほど多くはなく、素組みで十分な色分けが再現されています。
ポリキャップ(PC-130B)を使用し、組み立て直後の関節強度は高め。背部にトライブースターユニットを背負っていますが、中央のシュツルム・ブースターを下げた状態だと比重がかからず自立は安定しています。内部フレームはABSで、その他のパーツ(トライブースターユニットの一部やロングブレードライフルの基部など)はKPSが使用されています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。) ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
ロングブレードライフル、ロングブレードライフル用ジョイントパーツ、シールドブースター、シールドブースター用ジョイントパーツ、プリムローズディスプレイ用ジョイントパーツ、ウィンチキャノン射出状態再現用のリード線、ビームサーベル刃が付属。
ディスプレイ用のスタンド(スライドロック式のアクションベース+高さ調整が可能な支柱パーツ)、予備支柱パーツ、コの字パーツが付属します。
ヘイズル・アウスラのエンブレムが入った水転写デカールが付属。MG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]拡張セットに付属しているものと同じです。
余剰パーツが大量に付属します。(MGヘイズル改、MGフルドド、MGアドバンスド・ヘイズル、MGヘイズル2号機、MGガンダムMk-ⅡVer.2.0などのパーツ類)
アクションベースのランナーに付属している各種パーツが余剰で付属。
頭部。アドバンスド・ヘイズルが持つ高性能光学センサーユニットを装備。メット部は前後挟み込みタイプで上部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメ加工が必要。
頭頂部のセンサーはクリアーグリーンパーツでの色分けです。センサーのハッチは開閉可能。
センサー内部はクリアーグリーンパーツでの色分け。ツインアイはシールなどでの色分けはありません。
胸部から腹部。プリムローズを中心に、右脇にウィンチキャノンをアーム接続。左にはミサイルポッドやチャフ散布複合ユニットを備えたウェポンラッチを装備しています。
プリムローズはダクトなどがパーツによる色分け。ダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。装甲は縦に合わせ目ができます。単純なパーツの組み合わせなので合わせ目を消すのはラクそう。センサーはグリーンのシールでの色分けです。
コックピットハッチは開閉可能。内部にはパイロットフィギュアが格納されています。
ウィンチキャノン。個性的な形状をした攻撃ユニットです。後部スリット入りダクトなどはパーツで細かく色分けされています。
脇に接続するアームはフレキシブルに可動します。センサーはグリーンのシールでの色分け。
基部は上下にスライドします。
上部の装甲は組み換えなしで展開が可能。
内部にはスリット状のモールドが造形されています。
ミサイルポッド(マイクロミサイルポッド・バインダー)パーツ。構成するパーツ数は少ないですが作りはまずまずです。表面の赤いポッドはシールでの色分け。基部はスライドや角度変更が可能です。
腰部にはアドバンスド・ヘイズルと同じサブアームユニットを装備。
サブアームは上下、付け根の回転、アームの展開など様々な動きが可能。
アームの爪が展開可能で、武装類を保持させることができます。裏打ちパーツも造形。
腰部はヘイズル改などと同じです。サイドアーマーにはビームライフルのマガジンを装備。腰アーマー裏はリアアーマーのみ裏打ちパーツが造形。フロントとサイドはモールドのみ造形されています。
リアアーマーのスラスターはパーツで色分けされています。
マガジンは合わせ目が端にくるようになっています。
腕部は二の腕が筒型で合わせ目なし。前腕は左右挟み込みタイプで合わせ目は端にくるようになっています。そのままモールドとしておいても良さそう。ハンドパーツは親指と人差指、残り3指が可動するタイプです。手首もスイングが可能。
腕部内部フレーム。MGガンダムMk-ⅡVer.2.0をベースにしたフォーマットになります。
ショルダーアーマーはヘイズル・アウスラ用に新造。パーツで色分けされています。肩内部の装甲は合わせ目が出来ますが、分離するので消すのはラクです。
脚部。ヘイズル特有の肉厚な装甲。前後の黄色いダクト内部は黒いシールでの色分けです。スネのセンサーはグリーンのシールでの色分け。膝後部にはメッシュパイプが使用されています。
脚部内部フレーム。こちらもMGガンダムMk-ⅡVer.2.0をベースにしたフォーマットです。
ソール部はアドバンスド・ヘイズルと同じ。ヘイズルの扁平なソールに脚底部補助スラスター・ユニットを装備した形です。後部に合わせ目ができます。黄色いダクトパーツを挟み込むので、合わせ目を消すのは手間そう。
背部トライブースターユニット。ヘイズル2号機のものと同じです。2基の可動式ユニバーサル・スラスター・ポッドと、後部の大容量プロペラントタンクを兼ねたテール状シュツルム・ブースターで構成。
バックパック本体はヘイズル改などのものと同じ。ダクトはパーツで、センサーはグリーンのシールで色分けされています。
可動式ユニバーサル・スラスター・ポッド。スラスターなどがパーツで色分けされていますが、装甲には合わせ目ができるので、消す場合は後ハメ加工などが必要そうです。
テール状シュツルム・ブースター。左右挟み込みタイプですが、合わせ目は端にくるようになっています。そのままモールドとしておいても良さそう。センサーはグリーンのシールでの色分け。
先端のダクトなどもパーツで色分けされています。
ユニバーサル・スラスター・ポッドの基部は角度変更が可能。
シュツルム・ブースターは上下に可動します。
MG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]拡張セットと既存のキットを組み合わせた状態のヘイズル・アウスラ(画像右)と並べて比較。成型色や形状なども全く同じです。組み合わせた方は経年でヘタれて股間部などが弱くなっていました。他のキットが揃えられなかったり、組み換えるのが面倒な場合は、このすべて揃ったヘイズル・アウスラを入手するといいですね。
右のヘイズル・アウスラの組み合わせ構成は以下のとおりです。(すべて別売りです。)
・MG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]拡張セット
・MG ガンダムTR-1[ヘイズル改]
・MG ガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]
・MG TR-1[ヘイズル2号機]アーリータイプ/ヘイズル予備機/ジム・クゥエル
・MG Gパーツ[フルドド]
MGガンダムTR-1[ヘイズル改]、MGガンダムTR-1[アドバンスド・ヘイズル]とも並べて。
頭部は適度に見上げる動きが可能です。左右へもラクにスイングが可能。
腕は水平まで展開。肘は深くまで曲げることができます。肩はわずかに前後する程度なので画像は省きました。
上半身は適度に前後スイングさせることができます。
肉厚な装甲ながら、腰は360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへのディスプレイは、付属のコの字パーツを挟んでのディスプレイとなります。固定されず前後に傾いたりするので注意が必要です。
腰アーマー類が干渉するため、前後開脚はわずかです。
膝はある程度深くまで曲げることが可能。大腿部前面の装甲はスライドします。膝の作り込みもいいですね。
足首は前後へは広めに可動。左右へはあまり広くはスイングしないようです。
左右への開脚はハの字程度まで。ですが股間部のボールジョイントが既にヘタってしまい、浮かせてのディスプレイだと脚部が重量で垂れてきました。
内股は膝が干渉するので45度程度までですが、がに股は幅広く展開が可能です。ただし足の付根が外れやすいので注意が必要です。
立膝はやや難しい状態。横から見ると自然な印象ですが、様になる立膝ではありません。
可動域の総括としては、装甲の厚いキットなため干渉しやすく、可動域もそれ相応で不十分な箇所が多いです。それに加えて股間部がヘタれやすいので、派手なポーズというよりはシンプルなポージングでその形状と存在感を楽しむのが良いかもですね。
ロングブレードライフル。ヘイズル改のビームライフル(ヘイズル・アウスラで新造)とフルドドのロング・ブレード・ライフルで構成されたロングサイズの武装になります。
前後の構造はMGフルドドのものと同じ。各部ともパーツで色分け、造形されていてリアルです。
前後とビームライフルは分離可能。
後部のストックは収納可能で、内部から接続アームも展開が可能です。
ビームライフルはヘイズル・アウスラで新造されたもので、グレー成型色のKPSになっています。左右挟み込みタイプで上下に合わせ目ができます。
フォアグリップは展開が可能。センサーはグリーンのシールでの色分けです。マガジンの脱着はなく、センサーの収納ギミックもありません。
グリップは可動式なので、ロングブレードライフルをラクに保持させることができます。
ロングブレードライフルはアームで肩に接続固定させます。(ジョイントパーツを組み忘れてます。ご了承くださいm(_ _)m)ハンドパーツはダボ固定できますが浅め。肩にアームが接続されているので、グリップに添えるだけで保持が可能です。
シールド。ヘイズル改などに付属しているものと同じです。
裏面は接続ダボが展開可能ですが、ヘイズル・アウスラでは特に使用しません。
前腕にジョイントパーツを取り付けての装備となります。
一通り武装して。
ロングブレードライフル射撃体勢を取るだけでかなりの迫力があります。ロングブレードライフルを前方に向けると、肩などがウィンチキャノンと干渉しやすいので注意が必要です。
かなりの重量感。シールドは組み替えることで配置変更が可能です。
ウィンチキャノンを展開して。
付属のリード線と接続すれば、ウィンチキャノン射出状態も再現することができます。
専用台座を使えばヘイズル・アウスラ本体と射出したウィンチキャノンを一緒にディスプレイさせることも可能。
サーベルはグリップがダボ固定ですが、浅めなので外れやすいです。ですが指パーツで握らせればぽろりすることなく保持することができます。
サブアームを展開すればさらにダイナミックなポーズが再現可能。3爪でビームライフルを握らせましたが、保持にやや不安定さがありました。ビームサーベルだとうまく握れそうですね。
各部を分離させ、胴体部のみとすることでプリムローズ単体として使用可能。
プリムローズを変形させて単体でディスプレイ。変形方法はMG 緊急脱出ポッド[プリムローズ]拡張セットのレビューをご参考くださいm(_ _)m
機首部分の側面はグリーンのシールでの色分けです。
軽量なのでディスプレイしやすいです。下部にジョイントパーツを取り付けてのディスプレイとなります。
プリムローズ背部にヘイズル改のバックパック、前方にウィンチキャノンとミサイルポッドを装備して。
独特の機体形状になっています。装備が増えたことで多少重量が出てきますが、ディスプレイに不自由さはありませんでした。
ウィンチキャノンを展開して射撃体勢に。
リード線を使ってウィンチキャノン射出状態も。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。プリムローズを含め、サブアームユニットや背部トライブースターユニット、ウィンチキャノン、ロングブレードライフルといった武装によって重量感あるヘイズルが楽しめますし、普通にディスプレイさせるだけで十分な迫力が味わえるのがいいですね。プリムローズやウィンチキャノンの作りもよく、変形や展開させるだけでさらに迫力がアップします。
気になる点としては、ヘイズル改ベースなので股間部がどうしても弱く、ヘタれると開脚したり、浮かせてディスプレイさせるとヘナっと足が閉じたりするので、好みのポーズを再現したいなら、早くから補強が必要となってきそうです。重武装で干渉もしやすいので、派手なポーズを演出というわけにはいかなそうです。
今回はあまり試していないですが、プリムローズ単体と別売りキットを組み合わせることでトライブースター装備など様々な形態が再現出来ますし、リード線によるウィンチキャノンの射出や組み換えなど遊びも多いです。そのままディスプレイするだけでもフルアーマー形態の十分な存在感が味わえるキットですね。
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1件のコメントがあります。
匿名
on 2021年3月15日 at 23:02 -
後ろのバックパックが無いとプリムローズに推進力がないっ!?ww