今回は、SDW HEROES 隠密ガンダムエアリアルのレビューをご紹介します!
SDW HEROES 隠密ガンダムエアリアルは、『SDガンダムワールド ヒーローズ 輝羅鋼物語』に登場するキャラクター『隠密ガンダムエアリアル』のSDキットです。往年の名キャラクター「隠密頑駄無」を思わせる特徴的な容姿を再現。可動に特化した内部フレームの他、インモールド成形技術を用いた輝羅鋼、組み替えによる手裏剣ギミックが再現されたキットになっています。「SDW HEROES 天下無双大将軍」(別売り)との連動も可能。価格は1,540円(税込み)です。
佐助と才蔵の後輩にあたる次世代の忍の筆頭で、78代目と同じく、若くして輝羅鋼を託される才覚と人格を併せ持つキャラクター「隠密ガンダムエアリアル」がSDW HEROESシリーズに登場。『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するMS「ガンダムエアリアル」とシノビを組み合わせたような特徴的な容姿が新規造形で再現されています。
成型色はホワイト、ブルー、ゴールドを基調に、頭部やソール部にレッドを配色。その他、額の十字や胸部装甲、襟巻きといった各部がクリアブラック成型色での再現となっています。
シールはホイルシールとステッカーシールが付属。ホイルシールは全身各部の装甲やモールドを補い、一方のステッカーは首の襟巻きや胸部シェルユニットの色分けを補います。ホイルシールとステッカーだけでは色が足りないので、設定通りに色分けする場合は各部を細かく塗り分ける必要があります。
同日発売のSDW HEROES 78代目武者頑駄無と同じく「輝羅鋼(きらはがね)」のランナーが付属。胸部や肩部の装飾を補います。輝羅鋼は射出成形とフィルムの貼り付けを同時に行う「インモールド成形」技術の応用によって製造されたパーツ。ABSが使用されています。
KPSは不使用。ほとんどのパーツはPS素材で構成されています。パーツはランナーから手で切り離すことができますが、Cランナー(輝羅鋼』パーツ)だけはニッパーで切り取る必要があります。
関節・内部パーツも78代目武者頑駄無と同じ、「SJP-3フレーム」が使用されています。SJP-3フレームは他のSDW HEROESシリーズに採用されている「SJP-1」に比べ、一部のパーツ(白◯)が形状の異なるものに変更されています。
特に負荷のかかるような装備はなくSDで低頭身。脚底もしっかりと接地するため、自立は安定しています。
忍者刀「星影」、短刀、シーサー、十字手裏剣「水面」用ジョイントパーツ、SDW HEROES 天下無双大将軍専用の輝羅鋼パーツが付属。
シールを貼らない状態で。適度にパーツで色分けされているため、シールを貼らなくてもそこまでの違和感はないですね。ただ、腰部やソール部などは少しあっさりとしていて物足りないので、よく見せたいのであればシールは必須かなと思います。
説明書に記載はありませんが、全身の装甲をパージすることで軽装状態を再現することができます。
頭部。頭部アンテナやシャープなマスクなど、ところどころにエアリアルのデザインを踏襲しつつ、忍らしいデザインで各部が再現されています。額の十字や右目を覆う眼帯も印象的に造形。額アンテナは白シールで色分けしますが、左右の紐のようなモールドは赤く塗り分けが必要です。
メット部は白い部分が左右の組み合わせですが、後頭部に少しできる合わせ目は段落ちモールド化。側面や後頭部のスリットダクト、一部装甲などはゴールドやレッドに塗り分けが必要です。
メット部は脱着が可能。胸部も装甲が取り外せ、エアリアルの胸部を模した装甲が露出します。
額の十字内部にはシェルユニットのようなデザインのシールを貼るようになっています。モールドの造形はなし。眼帯は脱着が可能。取り外すことで通常のツインアイにすることができます。
襟巻きはクリアブラック成型色パーツでの再現。裏面にステッカーを貼って色分けしますが、曲部に貼るため、部分的に少し浮きやすいところがあるので注意です。
襟巻きにはシェルユニットのようなモールドが造形。首は左右にボールジョイント穴がありますが、襟巻きは左側にしか組み付けられないようでした。右につけると干渉します。襟巻きは接続部が上下に可動。
眼帯はクリアブラックパーツにシールを貼っての再現。シールを貼らず、塗装してクリアパーツを活かすこともできます。
胴体部。胸部は人面のような独特のデザインで、クリアブラックパーツや輝羅鋼パーツで個性的に演出。腰アーマーも忍びのような網状装甲とエアリアルを基にしたデザインで造形されています。胸部クリアブラックパーツは裏面からステッカーを貼ってシェルユニットっぽく演出。フロントアーマーも各部がシールで細かく色分けされています。
リアアーマーは左右にガンビットのような羽を装備。リアアーマー、青いガンビット共にブルー、ホワイト、ゴールドなどに細かく塗り分けが必要です。
説明書に記載はないですが、ガンビットは基部がロールしますし、クリアブラックの部分も可動。表情を変えるなどして楽しむことができます。
肩部はこれまでのSDW HEROESシリーズでは外側にスライドし、前後に少しロールする程度でしたが、78代目武者頑駄無以降はフォーマットが変わり、前方に幅広くスイングするようになっています。
腹部はこれまでのSDW HEROESシリーズと同様、可動ギミックによって上半身を適度に上下させることができます。
腰アーマー裏は表面の造形に沿った簡易的な作り。
リアアーマーはジョイントパーツを介して組み付けるため、比較的外れやすいので注意です。裏面には通常の角型ダボ穴もあるので、何かしらカスタマイズの用途もあるのかもしれませんね。
腕部。こちらもエアリアルのデザインをベースに、ガンビットに網状のモールドが造形されるなど忍びの雰囲気を併せ持っています。肩と前腕のガンビット、ショルダーアーマー各部はシールでの色分け。
上腕は別途フレームパーツが新造。ボールジョイントによる可動ギミックが追加されています。上腕内側とハンドパーツ裏は肉抜き穴。前腕の一部装甲はゴールドとグレーに塗り分けが必要です。
肘は45度ほど角度変更が可能。曲げる角度は大したことはないですが、ボールジョイントなので可動が柔軟です。
ショルダアーマー、前腕のガンビット共に脱着が可能。左肩は輝羅鋼の装飾で綺羅びやかに演出されています。
ガンビットは共に1個パーツ構成。ショルダーアーマーと前腕のガンビットは組み替えることができます。特に説明書に解説はないですが、尖ったガンビットで打突攻撃などが演出出来そうですね。
脚部。全体がガンダムエアリアル特有のデザインでスタイリッシュに造形。大腿部は忍の衣のような膨らみのある装甲が印象的にデザインされています。膝のモールドはゴールドに塗り分けが必要。脚甲の一部はシールで色分けしますが、つま先中央やかかと上部は白く塗り分けが必要です。
膝は90度ほど角度変更が可能。側面に装備するガンビットは簡単な1個パーツ構成で裏面の作りは簡易的。
足裏や大腿部、膝下のクリアパーツ内側などもガッツリ肉抜き穴ですが、腰アーマーで隠れますし、膝下もクリアブラックパーツなのでそんなには目立ちません。
バックパックはガンダムエアリアルのバックパックそのままのようなデザイン。簡単な1個パーツ構成で、上部サーベル柄はホワイトに、中央の装甲はレッドに、ラインモールドやスリットダクトはゴールドなど各部を細かく塗り分ける必要があります。
他のSDW HEROESシリーズと同じ2ダボ接続なので、79代目武者頑駄無などのバックパックと交換してカスタマイズすることができます。(画像右はSDW HEROES 孫権ガンダムアストレイ 赫炎翔虎のバックパック)
同日発売のSDW HEROES 78代目武者頑駄無と並べて。隠密ガンダムエアリアルは78代目武者頑駄無を心から慕い、二人でよく茶屋巡りをするとのことなので、劇中では共闘などがあるのか楽しみですね。
ビットオンフォーム状態のHGガンダムエアリアルと並べて。多少ガンビットの配置などは違っているようですが、ひと目でエアリアルをデザインベースにしているのがわかりますね。
先輩であるSDW HEROES 佐助デルタガンダム、SDW HEROES 才蔵ガンダムデルタカイと並べて。佐助と才蔵は大部分が共通ですが、隠密ガンダムエアリアルは別物。
後頭部が干渉するため、頭部は少し上下する程度。左右へも襟巻きなどが干渉するため、結構厳しいですが、一応真横にまでスイングさせることができます。
腕は水平までは上がらず。45度程度までとなります。肘は可動ギミックによって少し角度変更が可能。前腕の装甲を外せばもう少し広く可動します。
肩はボールジョイント接続で適度に前後します。肩に展開ギミックがあるので、前方へはより幅広くスイングさせることができます。
腹部と腰部ボールジョイントによって上半身を適度に上下させることができます。
腰は干渉が少なく、360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
前後開脚は広めに展開可能。思った以上に広く可動しますね。
足首は前後左右とも少し可動する程度です。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。
股間部はボールジョイントで可動が制限されますが、足首がロールするので内股、ガニ股は適度に可動させることができます。
可動域の総括としては、襟巻きが干渉するため、頭部を左右に振るのが少し難しかったりします。ですが肩や肘など、その他の箇所は適度に可動するようになっているので、頭部の可動に注意すればある程度様になるポーズは再現できそうです。
忍者刀「星影(ほしかげ)」。二刀流でも使いやすいよう調整された特注の忍者刀とのこと。柄と刀の簡単な2個パーツ構成とシンプルです。ホワイト成型色のみで構成されているので、柄、刀共にブルーやゴールドなどに細かく塗り分ける必要があります。
刀は鞘から抜刀が可能。刃の部分もシルバーに塗り分ける必要があります。
短刀。説明書に名称などは記載されていませんが、簡単な1個パーツで取り扱いやすい武装になっています。グリップはレッドに、その他はシルバーやグレーなどに細かく塗り分ける必要があります。
星影、短刀共に背部にマウント可能。リアアーマーのガンビットに沿って斜めに配置すれば見栄えがします。
シーサー。簡単な2個パーツ構成ですが、顔や口などがかなり細かくリアルに造形されています。
別売りのSDW HEROES78代目武者頑駄無に隠密ガンダムエアリアルの眼帯を組み付け、兜の頭頂部にシーサーを組み付けることで容姿を変化させることができます。シーサーによって武者農丸風にもなりますし、眼帯によって強者な雰囲気が強調されますね。
天下無双大将軍用の輝羅鋼パーツ。この隠密ガンダムエアリアルでは使用しません。2024年3月に発売されるSDW HEROES 天下無双大将軍と組み合わせて使用するので、それまで大切に保管しておきます。
一通り武装して。
星影はハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。柄も太めで特にスカスカした感じはありません。1個パーツ構成なので取り扱いもラク。
頭部の向きを変えると襟巻きが干渉で外れやすいので注意。干渉で首を振る動きがぎこちなく、向きを変えるのが難しいところがあります。ですが襟巻きは自然になびくようにデザインされているため、それだけでポーズに動きがつくので欠かせません。
短刀も装備して二刀流で。肘がボールジョイント接続で曲がったりするので、適度に表情が付けられて良いですね。
肩は広く展開しますが、腕組みは難しいようでした。それなりに動きをつける程度かなと。
肩と前腕の装甲(ガンビット)を組み替えることで少しシルエットが変化します。組み替えても全く不自然さがなく格好良いですね。
腕を突き出しての打突ポーズも様になります。
78代目武者頑駄無と組み合わせて。78代目は往年のデザイン、隠密エアリアルは近年のガンダムシリーズのデザインで真逆な印象。
リアアーマーのガンビットをバラして付属のジョイントパーツと組み合わせることで、十字手裏剣「水面(みなも)」が再現可能。隠密が意のままに操る巨大手裏剣とのこと。
水面という名前の通り、青成型色の印象的なデザインになっています。ガンビットを塗装すれば白も加わるので、水しぶきのような雰囲気が出てリアルに演出出来そうですね。
ジョイントパーツには3.0mm軸と3.0mm穴があるので、水面をハンドパーツに持たせることもできますし、スタンドなどに組み付けて投擲ポーズを再現することもできます。
輝羅鋼パーツはブラックライトで照らすとクリアグリーンの部分が発光します。
SDW HEROES 軍馬にも騎乗可能。リアアーマーを外し、軍馬の背にあるジョイントに組み付けます。固定強度はあまり高くはないですが、展開した腹の部分に脚が置けるのでバランス良く騎乗させることができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。近年作品の主人公機であるガンダムエアリアルがベースということもありってとても新鮮味が感じられていいですね。各部にエアリアルの造形を持ちつつ、シノビの雰囲気がうまく再現されていると思います。各所のガンビットも打突系、手裏剣等の武装類として器用に採用されていて面白いです。
気になる点は、とにかく襟巻きが干渉しやすく、首を左右に動かすのが難しいです。動かすたびに引っかかって外れるのでちょっと面倒。もう少し干渉が避けられるような構造になっていると良かったですね。それとステッカーは襟巻きの曲状部分に貼るので、少し浮きやすいのが気になりました。
眼帯も独特の雰囲気があって良いですし、干渉する襟巻きもポーズに動きが出るためポージングには必須。何気に78代目とは対象的な雰囲気があるのも面白いですね。78代目をパワーアップさせるシーサーや眼帯も付属しているので、ぜひ組み合わせて、遊びの幅を広げてみるのも良いのではないでしょうか。
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