今回は、MG 1/100 ZGMF-1001/M ブレイズザクファントム(ディアッカ・エルスマン専用機)のレビューをご紹介します!
MG ブレイズザクファントム(ディアッカ・エルスマン専用機)は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』より、MS「ZGMF-1001/M ブレイズザクファントム(ディアッカ・エルスマン専用機)」の1/100スケールモデルキットです。ディアッカ機のカラーリングを成型色で再現。ビーム突撃銃・MA‐M8 ビームトマホークといった各種武装パーツが付属し、多彩なポージングが可能となっています。価格は5,390円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ザフト軍が開発した量産型MS「ブレイズザクファントム」の内、ディアッカの専用機として配備された機体で、劇中ではディアッカ・エルスマンが搭乗。宇宙要塞メサイアの攻防戦で活躍した機体「ZGMF-1001/M ブレイズザクファントム(ディアッカ・エルスマン専用機)」がMGでキット化。
2020年12月に発売されたMG ブレイズザクファントム/ブレイズザクウォーリア※のカラバリで、黒を基調としたカラーリングと両肩にビームシールド、背部にブレイズウィザードを装備した特徴的なザクの形状が再現されています。※大元はMGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)。
成形色はダークグレーとブラックを基調に、各部にホワイトやレッドを配色。その他、脚部スラスターが淡めのイエロー、背部ブライズウィザードがライトグレーやグレー成型色での再現となっています。
ランナーはF1がグレーとブラック、G1がホワイトとイエローで2枚ずつあるので、色味を間違えて組まないように注意が必要です。
ホイルシールが付属しますが、モノアイの色分けを補うくらい。一部ダクトやモールドを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
ダークグレーとブラック成形色パーツはKPS素材。脚部動力パイプはアドバンスドMSジョイントと同じ、ABSとPPによる多重成形なので、塗装する場合は破損などに少し注意が必要です。
一部外装パーツはアンダーゲート仕様。ゲート跡が露出せず、見栄えの良い仕上がりになります。
ポリキャップは不使用。肘や膝などの関節各部はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にブレイズウィザードを装備しているため、多少後方に負荷がかかりますが、バランスを調整すれば問題なく自立可能です。
■付属品
ビーム突撃銃、ビームトマホーク(ビーム刃付き)、指パーツ各種(平手用:左右、武器持ち手用:左右、握り手用:左右)、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。
ザクウォーリア系のパーツが多数余剰で付属します。頭部と肩部を組み替えることでザクウォーリアも再現可能。
専用の水転写デカールが付属します。ジュール隊やディアッカの英字名、口癖である「GREAT!」マーキングが収録されているのが良いですね。
全身各部にはKPSパーツによる内部フレームが造形。ザクウォーリア、ザクファントム共通のフレームで、ランナータグには「1/100 Z.A.F.T.フレーム」と印字されています。
胴体内部フレーム。細身なため、シルエットからはザクであることは確認しづらいかも。
腕部内部フレーム。膝は左右の組み合わせで、後面中央は合わせ目っぽくなっています。
脚部内部フレーム。側面のスラスター内部にも簡単なフレームが造形されています。膝は左右の組み合わせですが、こちらの合わせ目は段落ちモールドっぽく造形。
■各部形状
両肩のビームシールドと背部のブレイズウィザードを外した状態で。MGはHG SEEDに比べて足が長くスタイリッシュですが、程よい肉付きでプロポーションバランスが良いです。
■頭部
頭部。SEED系ザク特有のフリッツヘルムに加え、血涙のようなモールドが特徴的に造形。グレーを基調としたカラーリングも軍人らしい渋みを感じさせるところがあります。モノアイカバーはクリアパーツでの再現。
MGらしく口内のスリットモールドや動力パイプのモールドも細かく造形されていて造りが良いです。
モノアイはモールドにピンクのシールを貼っての色分け。メット部を外し、上部レバーで左右に振ることで表情を変化させることができます。
■胴体部
胸部・腹部。他のバリエ機は各部がパーツで適度に色分けされていますが、ディアッカ機は黒基調なため、あまり色味の変化は見られません。エアインテークの白が目立つ仕様で、硬派な雰囲気が感じられるようになっています。
首はヒンジ接続で前後にスイング可能。肩は前方に広く展開可能。
上下にもスイングします。基部は1軸ですが、やや細身でねじ切れやすいので注意。撮影後、実際にグリーンのブレイズザクファントム共々片側がねじ切れてしまいました;
腹部コックピットハッチは展開可能。内部からコックピットが露出します。内部にはザフト兵のパイロットフィギュアが収納されています。特にディアッカと指定されているわけではないですが、塗装で黒く塗ればディアッカっぽくなります。
腰部は各面に厚みのあるアーマーを装備。裾の赤いダクトは裏打ちパーツとの兼ね合いで色分けされています。スリット状のダクト内部はグレーに塗り分けが必要。
側面のハンドグレネードは一応取り外しが可能。簡単な2個パーツ構成で裏面の造りは簡易的ですが、ヒューズ(発火装置)なども造形されていてそれらしくなっています。
サイドアーマーは簡易的ですが、フロントとリアアーマーにはモールド入りの裏打ちパーツが造形。赤一色なのでメタリック系で塗り分けたりすると変化が出そうですね。
股間部にはスライドギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。
■腕部
腕部。程よく厚みのある装甲が造形。グレー一色ですが、造りが良く、モールドが細かいので造形にメリハリがあります。ショルダーアーマーは左右腕部とも同形状で、簡易的な装甲とビームシールド用のハードポイントになっています。
上腕は前後の組み合わせで側面は合わせ目っぽくなっています。前腕は多数パーツの組み合わせで合わせ目はモールド化。
手首には可動ギミックがあり、スイングさせることができます。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4指を組み替えるタイプ。
ショルダーアーマーは合わせ目ができないパーツ構成。丸穴下の肉抜き?が少し気になるかなというところ。モールドと解釈しても良いのかなと・・・。
ビームシールド。両肩に装備する、対ビームコーティングが施された盾になります。表面には3基のスパイクが造形。スパイクは別パーツ化されているので塗り分けてみても良さそうです。
裏面はふちが肉抜きっぽいですが、なんとかモールドと解釈できるかなというところ。裏打ちパーツにはモールドも細かく造形されています。
裏面のアームはロックが解除でき、ボールジョイントパーツによってフレキシブルに可動します。予備のドラムマガジンはビーム突撃銃のものと交換可能。ただし1個パーツ構成で裏面は肉抜き穴です。
■脚部
脚部。モールドの入った装甲、動力パイプなどにより、ザク系特有の脚部がバランスよく造形されてます。カラーリングは殆どがグレーですが、スラスター下部のライトイエローにインパクトがあっておしゃれ。
大腿部は前後、膝から下は前後など各面から外装を組み付ける構造。パーツの境目の一部が合わせ目っぽいですが、モールドとしておいても良さそう。
後部スラスターは上下に可動。側面のスラスター内部共々赤いパーツで色分けしますが、一旦組み込むと外しにくいので仮組み時は少し注意が必要です。
左右の装甲、スラスターはハの字に展開可能。表情を変化させることができます。足首可動時の干渉も避けることができます。
動力パイプは多重成形で、ランナーから切り出すだけで組み付け可能。自由に角度を変えることができます。膝の装甲は少し可動。足の付根も2個パーツ構成でロールや上下など柔軟に可動します。
ソール部。stのザクとは異なり、少しゴツゴツしたスタイリッシュなフォルムで造形されています。
足裏はメカニカルな裏打ちパーツが造形。肉抜き穴などはありません。つま先は適度に角度変更が可能。
■バックパック
背部には機動戦闘用の装備であるブレイズウィザードを装備。左右にスラスター兼用の縦長ユニット、中央にはスタビライザーを装備したウィザードになっています。
ブレイズウィザード基部。スラスターがメカニカルに造形されています。黒いパーツをグレーの装甲パーツで挟むだけの簡単な仕様ですが、合わせ目はモールド化されていて造りが丁寧。他のブレイズザクファントムやウィザードセットに付属しているものと同じです。
スタビライザーは内側が赤いパーツでの色分け。
左右のユニット。側面のスリットダクトやジョイント部分などは細かく別パーツ化されていますし、表面には細かなモールドが造形されてて完成度が高いです。赤いスリットダクト内部や各部アポジはグレーに塗り分けが必要。
グレーの基部装甲は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化。
ユニットの上部にはファイヤビー誘導ミサイルが格納されています。ハッチを展開し、基部を反らして展開することで射出状態が再現可能。ミサイル弾頭は赤いパーツできっちり色分けされていますが、展開した内部肉抜きが露出するのは少し気になるところです。
後部スラスターの上下装甲も幅広く展開可能。内側には細かなモールドがデザインされています。
内部スラスターはスリットダクトやダクトフィンなどが別パーツで細かく造形。適度に引き出しが可能です。
左右ユニットはボールジョイント接続で上下にスイング可能。少し引き抜けば左右にも広めに可動します。中央スタビライザーも上下に可動。表情を変化させることができます。
ブレイズウィザードは六角形の2箇所ダボ接続でザクファントム背部にしっかりと固定されます。
他のザクウォーリア、ザクファントムともに共通なので、ガナーウィザード(別売り)やスラッシュウィザード(別売り)も装備可能。様々な仕様のディアッカ専用ザクファントムが再現できるのが良いですね。
後部スラスターは上下に可動。
■他キットとの比較
ベースのMGブレイズザクファントムと並べて。形状は全く同じでカラーリングが異なるだけです。グリーンザクは一般機仕様という感覚が染み付いているせいか、ディアッカ機は特別仕様感が感じられて良いですね。
装備の異なるMGスラッシュザクファントム(イザーク・ジュール専用機)と並べて。劇中(最終決戦)ではイザークはグフイグナイテッドに搭乗していたと思いますが、この2機を並べるのもなかなか味がありますし、ジュール隊を再現するためには必要かと。
カラバリであるMGブレイズザクファントム(レイ・ザ・バレル専用機)と並べて。まだキット化されていないバリエ機は現段階ではあとハイネ機とパープルのブレイズザクファントム。
MGガナーザクウォーリア(ルナマリア・ホーク専用機)とも並べて。
■各部可動域
各部可動域は他のザクファントム、ザクウォーリアとほぼ同じ。頭部は少し上下する程度です。腕は水平よりも上まで上げることが可能。肩がスパイクアーマーでもそうでなくても可動域は同じでした。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。腹部は少し反らすことが可能。
腰は干渉で少ししか回りませんが、1軸を少し引き抜いて干渉を避けるようにすれば360度ロールします。膝は2重関節で90度程度まで曲げることが可能。立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができます。
股間部スイングギミックにより、左右への開脚は幅広く展開可能。足首も45度ほど角度変更が可能です。多少可動が制限される箇所はあるものの、装甲に厚みがありながらも全体的によく動くようになっています。なので派手なアクションポーズも十分に再現できるかと。
■武装類
MMI-M633 ビーム突撃銃。ザクシリーズの標準型兵装で、破壊力と連射性を持つビーム機関銃です。特徴的なシルエットで、上部にはドラム型のマガジンを装備。砲身部など各部にもメカニカルなモールドがデザインされています。
本体部分はドラムマガジンを挟んでの簡単な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。
上部ドラムマガジンは上部に引き抜くことで左右にスイングが可能。フォアグリップも上下にスイングします。ロールギミックはなし。
リアアーマー中央の装甲を下にスライドさせることで、ライフルマウント用のハードポイントが露出。ビーム突撃銃をマウントすることができます。ドラムマガジンの左右スイングはマウント時の干渉避け。
MA-M8 ビームトマホーク。ビーム刃斧型の近接格闘用兵装です。モールドや屈折部が多く、メカニカルなデザインのトマホークになっています。ビーム刃はクリアピンク成形色での再現。ビームシールド内部への収納ギミックはありません。
柄の部分はブラック成形色での再現。一部が左右の組み合わせですが、合わせ目は上部に少しできる程度です。
■ポージング
ビーム突撃銃を装備して。
ビーム突撃銃は指パーツを武器保持用のものに組み替え、握り部分のダボをグリップに差し込んで固定します。グリップが手のひらから少し離れた位置にくるため、少し不自然さはありますが、適度な強度があるので落とすことなく保持することができます。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部にジョイントパーツを組み付けます。ジョイントパーツの固定強度はやや高め。ただしそこそこ重量があるので、アクションベース4やアクションベース8などの支柱だと少し心許ないかも。アクションベース1や一部のMGに付属しているスライドロック式のアクションベースを使ったほうがディスプレイが安定します。
ファイヤビー誘導ミサイルを展開して。ビームシールドがフレキシブルに可動しますし、背部のミサイルなども存在感は十分。ポージングが華やかに演出できます。黒い機体なので赤のミサイルが一層映えます。
ブレイズウィザードのスラスターを展開すれば、背部が圧巻のビューに変化。機動性に優れたウィザードらしい、迫力あるシーンを演出できます。
ビーム突撃銃の両手持ちもきれいな姿勢で再現可能。肩など各部が柔軟に可動するので、脇を締めた状態でもゆったりと構えることができます。経年で指パーツが外れやすくなってくるので、その点だけが懸念かなと。
左用の指パーツも付属するので、ビーム突撃銃を左手で保持することもできます。
ビームトマホークは握り手用指パーツに組み替えてグリップをダボ固定します。こちらも小型で軽量なので保持がラク。クリアピンクのビーム刃は蛍光素材ではないのでブラックライトには反応しません。
多少背部にマウントしたビーム突撃銃が干渉などで外れやすいですが、ポージング時のストレスはそれくらいかなと。良く動くので格好良いポーズが付けやすくて良いですし、造形バランスの良さから格好良いポーズが決まりやすいです。肩の可動軸は負荷がかかると折れやすいので注意。
頭部と肩部を余剰パーツと組み換え、背部に別売りのガナーウィザードを装備すれば、劇中に登場したガナーザクウォーリア(ディアッカ専用機)が再現可能です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。グレーとブラックの配色バランスが良く、渋く引き締まった感じになっていて格好良いですね。脚部スラスターのイエローもワンポイントでインパクトがありますし、ザクファントムの造形とうまくマッチしています。モノアイのピンクも目立ちやすいので、LEDを埋め込んだりすると更に映えそうで良いですね。
気になる点は、MGのザク系共通ですが、肩の可動軸が経年や負荷などで折れやすい気がします。自分も2体分の肩軸が折れたので、腕を動かす際はある程度ゆっくりと慎重に行ったほうが良いかも。それとMGながら部分的に合わせ目っぽいのはちょっと勿体ないですね。
可動は十分でポーズが取らせやすいですし、余剰パーツを使ってザクウォーリアが再現できるのもおまけ的で嬉しいところ。ブレイズウィザードも高い完成度で、各部を展開することでダイナミックに演出可能。少ない活躍シーンを補えるくらい、あらゆる面で充実したキットになっているのが良いですね。
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