MG ガナーウィザード/スラッシュウィザード/ブレイズウィザードセットレビュー

今回は、MG 1/100 ガナーウィザード/スラッシュウィザード/ブレイズウィザードセットのレビューをご紹介します！

MG ガナーウィザード/スラッシュウィザード/ブレイズウィザードセットは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』より、オプション装備『ガナーウィザード』、『スラッシュウィザード』、『ブレイズウィザード』の1/100スケールモデルキットの3種類セットです。ガナー、スラッシュ、ブレイズのウィザードがそれぞれ同梱。ウィザードシステムの装着システムに対応するすべてのMGキットとの組み合わせが可能です。ファルクスG7 ビームアックスなどのオプション装備も付属。価格は3,850円（税込み）。プレミアムバンダイ限定の商品です。

付属品はガナーウィザード、ブレイズウィザード、スラッシュウィザード、MA-MRファルクスG7 ビームアックス（ビーム刃2種付き）、収納状態のビームアックス用柄パーツです。

MGガナーザクウォーリア、MGブレイズザクファントム、MGスラッシュザクファントム系の余剰パーツがいくつか付属します。

専用の水転写デカールが付属。

■目次
・ガナーウィザード
・ブレイズウィザード
・スラッシュウィザード
・ポージング

■ガナーウィザード

ガナーウィザード。主にルナマリア機やディアッカ機、エターナルを追撃したグラスゴー隊所属機などのザクウォーリアが使用する武装になります。大型ビーム砲と専用エネルギータンクを搭載する長射程ビーム兵器で、『ガナー』は英語で『砲手』の意味。

エネルギー供給タンク。円筒状でメカニカルなデザインのユニットになっています。本体部分は左右の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。赤い部分もパーツできっちりと色分けされています。

ザクウォーリアへのジョイント部分も、エネルギー供給用の動力パイプなどがメカニカルに造形。両脇は左右の組み合わせですが、中央にできる合わせ目はどちらも段落ちモールド化されています。

長射程ビーム砲とはアームとエネルギー供給用の動力パイプでの接続。動力パイプはリード線とメッシュパイプとの2重構造で、接続部にはコネクタが造形されるなど造りが細かいです。コネクタの脱着ギミックなどはなし。リード線は特に抜けたりすることもなく適度に組み付いています。

アームは各部がロールやS字など細かく可動します。組み立て直後は適度な強度がありますが、S字に曲がる箇所はヒンジ接続でヘタれるとふらついてくるので注意です。

長射程ビーム砲への接続用ボールジョイントも上下に可動します。

長射程ビーム砲は砲口部分と後部ストックが展開可能。正式名称『M1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲』は射線上のMSやMAをまとめて殲滅させる程の威力を発揮する長射程ビーム砲になります。

上部のセンサー部分は引き出し可能。可動が少し固めですが、指を引っ掛けるつまみがあるので引き出しはラクです。

センサーは白いパーツで色分けされていますが、クリアパーツなどはなし。表面に青い水転写デカールを貼って色分けします。砲口も細かく造形。後部の赤い三角モールドもパーツできっちりと色分けされています。個体差かもですが、白い砲口パーツが抜けやすかったです。

砲身部、本体部、後部のストック部分共に左右の組み合わせで合わせ目ができます。このあたりも段落ちなどでモールド化されていると良かったですね。

フォアグリップは展開可能。グリップ部分も脇に抱えやすいよう、2箇所の接続部で幅広く柔軟に可動します。ヒンジ接続で外れやすいので注意。面倒なので予め補強しておいたほうがいいかもですね。

1/144サイズの陸ジムに持たせて長さを比較。HGの2倍以上という巨大さ。

MGガナーザクウォーリア（ルナマリア・ホーク専用機）のガナーウィザードと並べて比較。形状、成型色ともに全く同じものになります。

なので当然ですがガナーザクウォーリア（ルナマリア・ホーク専用機）と組み合わせることもできますし、組み合わせても全く違和感はありません。

プレバンから発売のMG ブレイズザクファントム/ブレイズザクウォーリアのザクウォーリアに組み付けて。ガナーザクウォーリアの一般機になります。劇中でも見られた仕様で、装備させても違和感はありません。よく合っています。

背部から見るだけでも十分な迫力がありますね。ザクウォーリアも装備があるとないでは大違い。

長射程ビーム砲を装備して。ザクウォーリアは組んでから2年以上経過していますが、そんなにヘタれてはおらず、長射程ビーム砲をしっかりと構えさせることができました。多少指パーツが外れやすいのと、股が開きやすいかなという程度。

なのでポージングでの不自由さは特に感じません。自立させて構える場合もバランスがいいので安定しますし、浮かせてディスプレイさせる際も股間部のジョイントパーツがしっかりと組み付いているのでポージングがラクでした。

MG ガンダムアストレイアウトフレームD（別売り）に装備させる場合は、アウトフレームDに付属しているジョイントパーツを組み付けます。

MG ガンダムアストレイアウトフレームDに装備して。多少後方に負荷がかかりますが、若干前傾姿勢にすることで問題なく自立させることができます。アウトフレームDが経年などでヘタれてくると自立が難しくなるかも。

アウトフレームDは大腿部を上げたりすると腰アーマーが外れたりするので、そのぶん立膝などのポーズは難易度が高く、可動が制限されやすいです。スタンドを使ったり、自立させた状態でのポージングのほうがラクに再現できますね。

■ブレイズウィザード

ブレイズウィザード。スラスターを多数搭載した高機動戦用装備で、2基の大型スラスターパックから成り、上部には『AGM138ファイヤビー誘導ミサイル』を装備。比較的ポピュラーな装備で、機動性と火力をバランス良く向上できるとのこと。

ウィザードのジョイント部分は内側までメカニカルなモールドが造形。表面のスラスター類も黒いパーツでしっかりと色分けされています。

上部スラスターも裏表共にパーツでの色分けが再現されています。内側はスリットモールドなどで緻密に造形。

左右に配する大型スラスターパック。縦長なスラスターユニットですが、表面にはアポジやスリットモールドなどが細かく造形されています。スリットモールドやジョイント穴の装甲などは別パーツ化されているので、塗り分けたりするとまた違った雰囲気になりそうです。

ダークグレーの装甲部分は左右の組み合わせですが、中央にできる合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

スラスターパック上部は装甲を展開することでファイヤビー誘導ミサイルが露出。

ファイヤビー誘導ミサイルは手前に展開可能。弾頭もパーツできっちりと色分けされていてディテールは十分です。

内側は肉抜きっぽさもありますが、モールドも適度に造形されています。ファイヤビー誘導ミサイル射出時はここまで開かないので肉抜き穴はほぼ見えません。

下部のスラスターカバーも上下に展開可能。スラスターカバーの内側にも丁寧なモールドが造形されていて、展開時にチープさがないような造りになっています。

中央のスラスターは伸縮可能。引っ張ると最下のフィンだけが抜けやすいので注意です。

スラスターパックはボールジョイント接続で、前後にロールしますし、左右へも適度に可動します。

中央上部のスラスターも適度に前後スイングが可能。

MG ブレイズザクファントム/ブレイズザクウォーリアに付属のブレイズウィザードと並べて比較。ガナーウィザードと同様、形状、成型色共に全く同じです。少し色味を変えても面白かったような・・・；

MGブレイズザクファントム（レイ・ザ・バレル専用機）のブレイズウィザードとも同じ成型色です。なのでレイ・ザ・バレル機に装備しても全く違和感はないですね。

MG ブレイズザクファントム/ブレイズザクウォーリアのザクファントムに装備して。劇中でも地上、宇宙様々な場面で見られた定番の装備になります。

MGガナーザクウォーリア（ルナマリア・ホーク専用機）にも装備して。組み合わせても全く違和感はありません。ルナマリア機は常にガナーウィザードを装備していたので、ブレイズウィザードを装備させると特別仕様っぽくなっていいですね。

ファイヤビー誘導ミサイルを展開することで、弾頭の発射直前のようなリアルなシーン演出が可能です。

背部のスラスターカバーを展開することで背部がかなり華やかになりますね。ブレイズウィザードにそれなりの重量があるため、多少後方に負荷がかかりますが、ザクファントムの自立がしっかりとしているので問題なくポーズを取らせることができます。

アウトフレームDに装備させる場合もガナーウィザードと同じジョイントパーツを使用して背部に装備させることができます。

MG ガンダムアストレイアウトフレームDに装備して。ガナーウィザードに比べて少し後方に突き出ているため、後方への負荷はかかりやすいです。ですがアウトフレームDの関節強度が高いので自立してくれます。

ブレイズウィザードに重量があるため、アウトフレームDのジョイントパーツが分解しやすいのと、ブレイズウィザード自体もジョイントパーツから外れやすいです。落下で破損する可能性もあるので、ポージングでは少し注意したほうが良さそうですね。

MGエクリプスガンダム（別売り）に付属のジョイントパーツに組み替えることで、ウィザード各種をエクリプスガンダムの背部に装備させることができます。

自分のエクリプスガンダムは経年でヘタれていたため、腹部が反ったりして自立が難しかったのでポージングは断念しました。装備させたい場合は補強が必須になりそうです。

■スラッシュウィザード

スラッシュウィザードの『MMI-M826ハイドラガトリングビーム砲』。連射性に優れ、主に牽制や迎撃に用いられるガトリング方式のビーム砲になります。

ザクファントムへの接続部は同一成型色ですが、表面にはスラスターや動力パイプのようなモールドが細かく造形。合わせ目のできないパーツ構成で見た目的にも良くできています。

ガトリングビーム砲も各部が筒型パーツの組み合わせ。後部のEパック部分が左右のモナカ割で一部に合わせ目ができますが、大部分の作りはいいですね。

ガトリングビーム砲の付け根はロール可能。黄色いパーツで細かく色分けされています。

接続用のアーム部分はロール可能です。

アームなどの接続部が可動することで、ガトリングビーム砲を上下や左右などフレキシブルに可動させることができます。

MGスラッシュザクファントム（イザーク・ジュール専用機）に付属のハイドラガトリングビーム砲を並べて。形状、成型色共にイザーク・ジュール機に付属しているものと全く同じです。

イザーク・ジュール機に装備して。ハイドラガトリングビーム砲が全く同じなので、装備しても通常のスラッシュザクファントム（イザーク・ジュール専用機）と全く同じ容姿になります。

ザクファントムに装備して。あまり見ない仕様だからか、ちょっとした不自然さを感じるのは気の所為ですかね。

MA-MR ファルクスG7ビームアックス。近接戦闘用のビーム兵器になります。発生器からの高出力ビームにより、敵機の装甲を溶断破壊、ビームコーティングの施されたシールドも容易に切り裂くとのこと。

両刃ですが、片側は縦に長いビーム刃を装備するなど、鎌らしい雰囲気が強調されています。ビーム刃はRGサザビーやRGシナンジュに付属しているものと同じ。

両刃はコンパクトに収納可能。ビーム刃も取り外します。

白いビーム発生器は1個パーツで合わせ目ができない構造。

柄の末端にも鎌のような実体刃を装備しています。柄にも特殊なモールドが造形。

実体刃は折りたたみが可能。

付属の収納型柄に組み替えることで、ファルクスG7ビームアックスをコンパクトにすることができ、リアアーマーにマウントさせることができます。

MGスラッシュザクファントム（イザーク・ジュール専用機）に付属しているファルクスG7ビームアックスと並べて比較。こちらも全く同じ形状、成型色になります。

ザクファントムとイザーク・ジュール専用機が手元にあれば、イザークを指揮官に添えた強力な部隊が編成できそうですね。

他のウィザードと同様、ハイドラガトリングビーム砲に重量がありますが問題なく自立してくれますし、ファルクスG7ビームアックスもダボ固定ではないものの、指パーツで隙間なく握れるので保持がし易いです。ハイドラガトリングビーム砲を装備させることでずっしりとした重量感が出るのがいいですね。

両手持ちも問題なく再現可能。指パーツが少し外れやすいので、予め補強しておくとポージングが捗りそうです。

メットをアンテナ付きのものに組み替えて。やはりスラッシュザクファントムはアンテナ付きの指揮官機にしたほうがよく見えますね。

スラッシュウィザードをアウトフレームDに装備して。

スラッシュウィザードを装備させると雰囲気がかなり変わってワイルドさが出るのがいいですね。ハイドラガトリングビーム砲がジョイントパーツからかなり外れやすかったのと、ファルクスG7ビームアックスを指パーツで握らせるのが難しかったので、ポージング画像はこれ一枚になります。ご了承くださいm(_ _)m

■ポージング

適当に何枚かどうぞ。

以上です。装備自体はこれまでに発売されたザクウォーリアやザクファントム系に付属しているものと同じですが、手持ちでザクウォーリア、ザクファントムがあれば組み替えてそれぞれの装備を楽しむことができますし、アウトフレームDやエクリプスガンダムなどのSEED系キットとも違和感なく組み合わせることができます。

気になる点は、ブレイズウィザードやスラッシュウィザードのガトリングビーム砲などに重量があるため、アウトフレームDに装備させると外れやすかったりします。ザク系だと問題ないですが、経年で劣化しているキットに装備させる場合も補強などを考慮したほうが良さそうです。

各ウィザードとも造りが良く、チープさを全く感じません。構造的にも効率的で組み立てやすく、サクッと組み立てられますし、それでいて色分けもしっかりとしていて落ち度もなし。ウィザード各種を装備させることで重量感が増しますし、それぞれの武装によるバリエーション機が幅広く楽しめるのがいいですね。