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製作① 改修・合わせ目消し ⇒ 製作② 後ハメ加工・プラ板を使ったディテールアップなど ⇒ 製作③ 裏打ちパーツ、メタルアンテナの追加など ⇒ 製作④ 塗装その1(百式ゴールドとつや消しについて) ⇒ 製作⑤ 塗装その2 ⇒ 製作⑥ スミ入れ、デカール貼り、裏打ちパーツ取り付けなど ⇒ 製作⑦ 頭部センサーのクリアーパーツ化、メタルバーニア取り付けなど
今回は、2016年8月に発売されたHGUC 1/144 MSN-00100 百式(REVIVE)のレビューをご紹介します!
HGUC 百式は、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『MSN-00100 百式』の1/144スケールモデルキットです。新生REVIVE版の百式を新規造形で再現。メタリック成型色によるゴールドの装甲の他、最新フォーマットによる幅広い可動域を実現したキットになっています。カメラアイ3パターンが選択可能なホイルシールも付属。価格は1,980円(税込み)です。
反地球連邦組織「エゥーゴ」の試作機で、「百年保つMS」という願いを込めて名前が付けられたクワトロ・バジーナ搭乗機『MSN-00100 百式』がHGUCのREVIVE版として立体化。百式特有のゴールドカラーや内部フレームがむき出しの脚部、背部の2枚バインダーといった特徴的な機体形状が再現されています。
成型色は黄色味のあるゴールドをベースに、胸部やバックパックなどにダークブルーを配色。その他、前腕や膝裏、バックパックの動力パイプやソール部、肩部ダクトなどがワインレッド成型色での再現となっています。
シールは頭部センサーと肩部モールドを補うくらいでわずか。頭部ダクトや腰部サイドアーマー、背部バインダーの一部など細部を塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分な色分けが再現されています。
肘や膝関節、内部パーツにはダークグレー成型色のKPSが使用されています。ABSは不使用。ゴールド成型色の外装パーツはメッキ版が考慮されたアンダーゲート仕様です。
ポリキャップはPC-002Bの殆どを使用し、全身各部に組み込みます。関節強度はまずまず高め。背部に2基のバインダーを装備していますが、殆ど負荷はかからず自立は安定しています。
クレイ・バズーカ、ビーム・ライフル、握り手(左右)、ビームサーベル刃×2が付属。
『百』文字のマーキングシールが付属します。
頭部。マスクにへの字スリットのない、エッジの効いた百式特有の形状がバランスよく造形されています。細かいパーツ構成で合わせ目はモールド化。こめかみの60mmバルカン砲や左右のダクトはグレーに塗り分けが必要です。
メット部は左右の組み合わせですが、後頭部の合わせ目は段落ちモールド化。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分けです。首はポリキャップではなくパーツで構成されています。後部の肉抜き穴は気になりますが、塗装がしやすいのはメリット。
付属のシルバーシールを使用することで、クリアブラックのパーツを活かすことができますし、シールの貼り替えによってデュアルアイや走査線のセンサーを再現することもできます。
胸部。モールドが少なめながら、各部装甲がパーツで細かく色分けされています。
腰部。シャープな装甲が造形されていますが、モールドは比較的少なめ。各部に簡単なスリットモールドが入っているくらいです。サイドアーマーのモールドはグレーに塗り分けが必要。
リアアーマーもモールドはなくシンプル。中央にはサーベルホルダーが造形されています。サーベル柄は脱着可能。
腰アーマー裏にモールドはありません。起伏も殆どないので、裏打ちパーツの自作がしやすそうです。
腕部。程よい肉付きの装甲や前腕の動力パイプなど、百式特有の形状がリアルに再現されています。
腕部は二の腕以下に簡易的な内部フレームが造形。
二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は複数パーツの組み合わせです。丸モールドがある装甲は左右挟み込みタイプですが、表面の合わせ目はモールド化されています。ハンドパーツは穴なしのものが付属。
ショルダーアーマーも複数パーツで構成され、合わせ目はモールド化。側面のスリット入りダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。
前後の三角モールドはシールでの色分けですが、内部がパーツで色分けされているので塗装する場合もラクそうです。側面の装甲は可動式。
脚部は部分的に内部フレームが露出。百式特有のメカニカルなデザインがスタイリッシュに造形されています。ふくらはぎのダクト内部はグレーに塗り分けが必要です。
脚部は全体に内部フレームが造形。膝裏の動力パイプも別パーツでの色分けとなっています。膝から下は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。
大腿部は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちなどでモールド化。膝から下は複数パーツの組み合わせで合わせ目の出来ない構造になっています。
ふくらはぎの台形ダクトは別パーツでの色分けを再現。スネのシリンダーシャフトも細かく造形されています。シリンダーシャフトの伸縮ギミックはなし。
ソール部。派手さはないですが、百式のデザインに合わせて造形されています。足裏はつま先側に肉抜き穴がありますが、素立ちでも見えてしまうのがちょっともったいないですね。
背部。動力パイプを持つ特徴定期なバックパックや左右2枚バインダーといった百式特有のデザインで造形されています。
バックパック。本体は前後の組み合わせで側面や上部などに合わせ目ができます。上部動力パイプや下部の2口スラスターは別パーツでの色分けを再現。
フレキシブル・バインダー。可動肢として作動することで、AMBAC※や大気圏の整流作用などで機体の運動性を向上させているとのこと。表面にはいくつかの細かいモールドが入っています。上下の三角モールドは一部をグレーに塗り分けが必要。※アンバック、Active Mass Balance Auto Control = 能動的質量移動による自動姿勢制御。
上部は左右の組み合わせで各面に合わせ目ができます。
バックパックはシンプルな2ダボ接続。HGUCと企画が同じなので、陸ジムなどのバックパックも装備可能でした。
バインダーは基部がポリキャップとボールジョイント接続で前後にスイングが可能。下部バインダーも前後にスイングさせることができます。
基部は左右にも適度にスイングさせることができます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGとしては中間か少し大きいくらいです。百式の全高は19.2m。背部バインダーを含めると22m程度になります。
旧HGUCの百式(005)と並べて。少しサイズダウンしているのと、プロポーションがより細身でスタイリッシュに進化。旧版はメッキ仕様でしたが、REVIVE版はゴールド成型色での再現となっています。
HGUCゼータガンダム(REVIVE)、HGUCリックディアス クワトロ・バジーナ機(アップデート版)と並べて。懐かしの機体がREVIVEやアップデート版としてリニューアルされているのは嬉しいですね。
HGUCキュベレイ(REVIVE)、HGUCジ・オとも並べて。これら2体と合わせると百式が小さく見えます。
頭部の可動は、顎引きはわずかですが、適度に見上げる動きは可能です。左右へは顎と襟が干渉しやすいですが、浮かせることで水平程度までスイング可能です。
腕は水平程度まで上げることが可能。肘は2重関節でV字程度まで曲げることができます。
肩は適度に前後スイングが可能。肩部ポリキャップが引き出せるので、前方へはより広くスイングさせることができます。
胸部と腰部がボールジョイント接続で可動するので、上半身を少し前後にスイングさせることができます。左右へも少しスイングが可能。
腰は干渉なく360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。
前後開脚は、前方へは水平程度まで展開可能。後方はリアアーマーが干渉するのでそれなりです。
膝は2重関節でコの字に深く曲げることができます。膝装甲も厚みがあり、内外で色分けされています。内部パーツは左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。
足首は前後左右ともまずまず。
左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。
内股はほとんどできず。がに股も45度程度までです。
立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、全体的に広く可動するのでポージングの自由度は高そうです。柔軟性もありますね。ただ、細身なのでもう少し広く可動してくれても・・・・というのは贅沢ですかね;
AE/ZIM.C-BAZ-531クレイ・バズーカ。リック・ディアスも使用しているエゥーゴの汎用バズーカです。内部メカの破損等を目的としており、様々な弾頭を発射できるとのこと。ややエッジの効いたバズーカになっています。
グリップを挟んでの左右2枚パーツ構成で上下に合わせ目ができます。
砲身は開口。後部ダクトにはスリットモールドが造形されています。
グリップは収納可能。バックパック左右の溝にマウントさせることができます。固定強度はまずまず高め。
BR-M-87ビーム・ライフル。百式の主兵装で、上部に動力パイプ、後部に曲状のエネルギーパックが造形されています。特に脱着ギミックなどはありません。
本体部分は左右のモナカ割で上下に合わせ目ができます。銃口は別パーツ化。
一通り武装して。
ビームライフルは握り手で保持。グリップとハンドパーツに隙間がないので、遊びなどなくしっかりと保持させることができます。トリガーに指を添えるタイプではないですが、特に見た目は悪くないですね。
ゴールドの成型色がとても良く映えます。クワトロ・バジーナ搭乗機としての存在感もバツグン。
肩アーマーとバックパックがやや干渉し易いのが少し気になりました。背部バインダーも垂れるほどではないものの、ボールジョイントがやや緩めで外れやすかったです。
クレイ・バズーカはグリップが可動するので、肩に担いでも支えることなく構えることができます。担ぐ場合、後部マガジンと背部バインダーが干渉しやすいので、バインダーを動かすなどしてうまく交わすようにします。
脇に抱えるポーズもラクに再現可能。平手が付属しないので、砲身を支えるようなポーズが決まりにくいのはちょっと残念ですね。
ビーム・サーベル刃はクリアイエロー成型色での再現。ブラックライトで照らしても発光はしません。柄はハンドパーツの穴とサイズが合っているので、抜け落ちることなく保持させることができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。REVIVEされたことでプロポーションがスタイリッシュになり、造形バランスも良くなっています。パーツによる色分け再現度も高いですし、合わせ目も殆どない、完成度の高いキットになっていますね。可動も柔軟でポージング時のストレスはありません。
気になる点は、素立ちなどで足裏の肉抜き穴が見えるのがちょっともったいないかなと。他の部分の作りが良いだけに、ここにもこだわって欲しかったですね。あと、平手が付属すると、もっとポージングの表情付けができたかなと。
ゴールド成型色の色味も申し分なし。多少ウェルドラインはあるものの、アンダーゲート使用でゲート跡が露出せず、見た目よく仕上がっています。通常、デュアルアイ、走査線といったセンサー表現も細かい配慮があっていいですね。他のキットもREVIVEされているため、高度な劇中シーンの演出ができるようになったのも嬉しいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら
HGUC 1/144 MSN-00100 百式
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製作① 改修・合わせ目消し ⇒ 製作② 後ハメ加工・プラ板を使ったディテールアップなど ⇒ 製作③ 裏打ちパーツ、メタルアンテナの追加など ⇒ 製作④ 塗装その1(百式ゴールドとつや消しについて) ⇒ 製作⑤ 塗装その2 ⇒ 製作⑥ スミ入れ、デカール貼り、裏打ちパーツ取り付けなど ⇒ 製作⑦ 頭部センサーのクリアーパーツ化、メタルバーニア取り付けなど
3 件のコメントがあります。
サイアロングリーン金型
on 2024年1月4日 at 14:01 -
ルパン三世のマモーの正体。それはプロテリアル安来工場で開発されたSLD-MAGICという高機能特殊鋼(マルテンサイト材料)と関係している。ゴエモンが最近グリーン新斬鉄剣と称してハイテン製のボディーの自動車をフルスピードでサムライよろしくバッサリ切り刻んで、またつまらぬものを斬ってしまったと定番のセリフ言いまくっているようだ。話をもとにもどそう、ものづくりの人工知能の解析などを通じて得た摩耗の正体は、リカバリー性も考慮された炭素結晶の競合モデル/CCSCモデルとして各学協会で講演されているようだ。
nori
on 2024年1月5日 at 04:25 -
コメントありがとうございます!
なるほど・・・深い話で理解するのが難しいですが、ご教授いただき感謝ですm(_ _)m
軸受関係エンジニア
on 2024年2月28日 at 04:04 -
中国地方の 山陰はたたら製鉄が盛んで多神教的な日本らしさが残ってていいですよね。NHKの特集でみました。