今回はシタデルカラーのBase MECHANICUS STANDARD GREY(ベース メカニクススタンダードグレー)とLayer DAWNSTONE(レイヤー ダウンストーン)のレビューをご紹介します!
シタデルカラーはイギリスのゲーム製作会社『ゲームズワークショップ』が販売するホビー用の水性アクリル塗料です。水で薄めるだけで使えるということで今回、マスキングするだと手間がかかるような細部を筆塗りするために購入してみました。価格は600円~。
購入したのはBase MECHANICUS STANDARD GREY(ベース メカニクススタンダードグレー)とLayer DAWNSTONE(レイヤー ダウンストーン)の2色。商品名が英語でわかりにくいところがありますが、比較的ベーシックなグレーとライトグレーの塗料になっています。
ちなみにシタデルカラーの詳細は以下の通りです。
シタデルカラーには『ベース(BASE)』、『シェイド(SHADE)』、『レイヤー(LAYER)』、『ドライ(DRY)』、『コントラスト(CONTRAST)』、『テクニカル(TECHNICAL)』といった種類があり、それぞれに特徴があります。
BASE・・・『ベース』はその名の通り下地塗装用で、隠蔽力が高いので成型色を隠す役割をしてくれます。下地が黒でも問題なく発色するとのこと。はみ出した部分のフォローとしても使えるようです。
SHADE・・・『シェイド』は粘度が低くサラサラなのが特徴で、絵の具を溶かした水のような塗料になっています。『ベース』で塗装した上から塗ることで、陰影やウェザリング、汚しなどを再現することができます。比較的濃い色味の塗料が多いです。
LAYER、DRY・・・『レイヤー』、『ドライ』はハイライトを付けられる塗料で、出っ張ったところに明るい色を塗ることで立体感が得られるようです。なので基本的には明るめの塗料が多くなっています。
CONTRAST・・・『コントラスト』を使うと一度に『ベース』と『シェイド』を塗ったような仕上がりになります。手っ取り早く立体的に仕上げたい場合に使うと良いようです。
TECHNICAL・・・『テクニカル』はオイル汚れや血糊、土、泥、舗装路、洞窟、ひび割れといったエフェクト効果が期待できる塗料になります。価格はお高めですが、いろんな表現ができるので使い慣れると病みつきになりそうですね。⇒テクニカルの見本はこちら
シタデルカラー(ベースとレイヤー)の容量は12ml。他の塗料(ガイアカラー、タミヤエナメル)と並べるとこれくらいの大きさになります。これで600円なのでなかなか高価・・・;ちなみにその他の塗料(コントラストやシェイドなど)は18~24mlで1,060円程度です。
裏面もすべて英語なので、慣れるまで何色の塗料なのか把握しにくいのが難点ですかね。把握しやすいように専用のアプリも用意されているようなので、シタデルカラーを愛用するなら活用してみてはいかがでしょうか。
開封。中はベロのような形になっていて、この部分から必要分だけ筆で取って使えるようになっています。後部にはストッパーがあり、蓋がある程度の位置で固定されるようにもなっています。はじめは蓋と容器がくっついているので、開封するには少し力が必要です。
使用する場合は蓋をしっかりと閉じ、上下を抑えつつ何度も振ってから使うように推奨されています。筆などで混ぜると気泡が入って泡が消えず、メレンゲ状になったりするとのことでした。匂いはほぼ無臭。微妙にお酒のような匂いがするかなという程度です。
少し筆にとって厚紙に乗せてみます。粘度はエナメル塗料とほとんど変わらない印象。プラスチックのパレットを使うと乾いたときに塗料が取れなくなってしまうので、日付が過ぎたカレンダーなどを切り分けておき、パレットとして使うなどすれば、使用後は捨てるだけで済むので手間がかかりません。アマゾンなどではペーパーパレットも販売されているのでそちらを使っても良いかと。
筆もそのままだと使い物にならなくなるので、使ったあとはすぐに水で洗っておきます。
完全に乾いた状態。多少ムラができますが、垂れない程度に薄めて使えば普通に塗れそうです。少し練習するだけで、どの程度の塗り方でムラがでないのかが分かると思います。濃いままだと厚みが出てしまうのでその点も注意ですね。
赤に塗装したスプーンにメカニクススタンダードグレー(画像左)を筆塗りしてみます。なめらかに塗ることができますし、『ベース』の塗料なので一度塗っただけで下地が全く透けていないのがいいですね。ちなみに画像右はタミヤエナメルのダークグレイを筆塗りしたものです。粘度や隠蔽力はほとんど変わりませんが、シタデルのほうが乾燥するスピードが早いですね。
続いてダウンストーンを筆塗り。こちらは『レイヤー』の塗料なので隠蔽力はやや弱め。一度塗りだと少し下地が透けてしまっています。
ですが乾燥後に2度塗りすれば問題なく下地を隠してくれます。画像右は水性ホビーカラーのダークグレー(2度塗り)になります。水性ホビーカラーは粘度が弱めで液垂れしやすかったです。隠蔽力もやや弱め。(こちらも2度塗りしたら下地は見えないようになりました。)
塗り比べてみるとシタデルカラーの使いやすさがよくわかりますね。
エアブラシでも吹くことができました。画像左がメカニクススタンダードグレー、右がダウンストーンになります。はじめは薄める割合が難しく、左のメカニクススタンダードグレーは少し薄くなってムラができてしまいましたが、ダウンストーンを吹くときにはうまくいきました。ほんの少し水で薄めるくらいで良さそうです。
使用後の洗浄は、ラッカー系の洗浄液だとほとんど落ちないので、うがいやカップ内の掃除は水で処理します。
以上です。
シタデルカラーは少し敷居が高いイメージがありましたが、実際に使ってみると普通のエナメル塗料とほとんど変わらず使いやすかったです。乾きが早いので短時間で次の工程に進めますし、水で薄められるので溶剤の購入がいらないのもいいですね。
気になる点も、手について乾いてしまっていたら落としにくいというくらい。慣れれば筆塗りもスムーズにできそうですし、サクッと塗装ができる塗り心地の良さが感じられる塗料になっています。なのでHGキット一体をガッツリと筆塗りしたり、細部を簡単に塗り分けたりと、色んな面で重宝しそうな塗料ですね。
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1件のコメントがあります。
金色のMS
on 2021年2月13日 at 21:40 -
いつかPGアストレイのレビューよろしくお願いいたします。