今回は、SDW HEROES 天下無双大将軍のレビューをご紹介します!
SDW HEROES 天下無双大将軍は、『SDガンダムワールド ヒーローズ 輝羅鋼物語』より、キャラクター「天下無双大将軍」のSDキットです。豪華絢爛、大ボリュームの容姿を新規造形で再現。超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)への変形の他、組み替えによってサポートメカや絶令鳳凰(ゼロフェニックス)への変形も可能なキットになっています。「SDW HEROES 隠密ガンダムエアリアル」(別売り)に付属の輝羅鋼パーツも装備可能。価格は1,760円(税込み)です。
数多の経験を糧として心技体の全てを極めた信長ガンダムエピオンが出世した姿で、近接戦闘力、長距離砲、分離別働可能な支援メカ、高速移動形態への変形など、あらゆる武装を備えた完全無欠の存在である「天下無双大将軍」がSDW HEROESに登場。
内部フレームこそ他のSDW HEROESシリーズと共通ですが、特徴的な頭部飾りや豪華な各部装飾、背部ウイングや長距離兵装「天下無双鉄鋼砲・絶空」といった綺羅びやかでボリューム感のある機体形状が新規造形で再現されています。SDW HEROES信長ガンダムエピオンからの流用はありません。
成形色はホワイトとゴールドを基調に、肩や両足などにワインレッド、頭部装飾や背部長距離兵装などにダークブルーを配色。
シールを貼ることで節々のモールドが色分けされるため、情報量が多くきめ細やかになります。ただしそれでもまだ色分けが十分ではないので、設定通りに色分けしたい場合は各部を細かく塗装する必要がありますね。
他のSDW HEROESシリーズと共通の内部フレーム(SJP-1)。この天下無双大将軍ではグレーのフレームが使用されています。ちなみに同作品に登場するSDW HEROES 78代目武者頑駄無とSDW HEROES 隠密ガンダムエアリアルは一部形状の異なる新フレーム(SJP-3)が使用されていました。
KPSは不使用。ほとんどのパーツはPS素材で構成されています。ABSは不使用。パーツはすべてランナーから手で切り離すことができるため、組み立てにニッパーなどの工具類は不要です。
バスター砲(刀)、超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)と絶令鳳凰(ゼロフェニックス)共通のジョイントパーツが付属。
シールを貼らない状態で。大味ですが、部位ごとに適度に色分けされているのでそんなに不自然な感じでもないかなと思います。成形色パーツの配色バランスが良いですね。
背部ユニットを外した状態で。軽装にはなりましたが、それでも頭部や肩部装飾が派手ですね。
各部をSDW HEROES 信長ガンダムエピオンと比較しながら見ていきます。
頭部を信長ガンダムエピオンと並べて。上部の髷(まげ)や額の簾(すだれ)、頬装甲に信長らしさを残しつつも、左右の大柄なV字アンテナや額の鳥頭といった装飾で更に豪華な容姿に変化しています。
額や左右の装甲、簾(すだれ)中央の家紋はモールドにシールを貼って色分けしますが、頬のダクトや後頭部のモールドなどはゴールドなど細かく塗り分ける必要があります。上部髷裏は肉抜き穴。
メット部は超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)用に取り外しが可能。特に軽装状態ということではないみたいですね。
胴体部を信長ガンダムエピオンと並べて。胸部中央の宝玉(サーチアイ)など、部分的にエピオンらしさがありますが、全体的に鎧風のモールドの入った綺羅びやかな容姿になっています。パーツで簡単に色分けされているだけなので、各部をゴールドなどに塗り分ける必要があります。
中央の宝玉は別パーツ化されているので塗装で塗り分けする場合もラクです。SEW HEROSEフォーマットで肩は外側に展開可能。首にも可動ギミックがあります。
腹部にもSEW HEROSEフォーマットによる可動ギミックがあり、適度に上半身の角度を変えることができます。
腰アーマー裏は特にデザインされておらず、表面のモールドに沿った形。リアアーマー裏には超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)への変形用にダボや溝が造形されています。若干脚部と干渉しますが気になるほどではないですね。
腕部を信長ガンダムエピオンと並べて。シルエットは似ていますが、肩装甲がよりシャープでゴツゴツとしたものに変化。モールドも細かく入っているため、塗装するとかなり豪華さが増しそうです。
上腕以下は信長ガンダムエピオンから前腕の装甲が大柄なものに進化。それ以外は比較的軽装で、上腕と前腕の内側、ハンドパーツ裏は肉抜き穴になっています。肘には可動ギミックがあり、適度に曲げることができます。(下記の可動域レビュー参照)
肩アーマーはふちをゴールドやダークブルーのシールで色分けしますが、全体的に大味な色分けなので各部をホワイトやゴールドに細かく塗り分ける必要があります。前面の羽織のような装飾も表面モールドの上からシールで色分けします。
肩アーマーは超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)への変形用に各部を分解することが可能。ワインレッドの装甲裏はガッツリ抜けた状態ですが、変形用に一部ジョイントが展開できるようになっています。
脚部を信長ガンダムエピオンと並べて。基部やアンクルアーマーなどはシルエットが似ていますが、外側の装甲やソールなどはやや派手で存在感のあるものに変化。こちらもパーツで大まかに色分けされていますが、色が足りないので各部をゴールドやダークブルーなどで細かく塗り分ける必要があります。脚部内側はガッツリ肉抜き穴。
膝は90度ほど角度変更が可能。側面の装甲は簡単な1個パーツ構成で、裏面は表面モールドがそのまま反映されています。
ソールも簡単な1個パーツ構成で裏面はガッツリにくき穴。中央のカスタマイズ用?3.0mm穴は健在です。足首はボールジョイントで幅広く展開可能。これはSDW HEROESシリーズの中ではかなり広い可動域です。
背部ユニット(マント)を信長ガンダムエピオンと並べて比較。中央の家紋こそ同じものですが、下部のマントが左右に幅のあるものに変化。ただしそれだけではなく、左右には鳥の翼のようなウイングと巨大な長距離兵装「天下無双鉄鋼砲・絶空」を装備するなど、華やか且つ重厚な容姿に進化しています。
背部ユニットと本体は3ダボ接続で他のSDW HEROESシリーズと共通。なので他のSDW HEROESシリーズのバックパックと交換、カスタマイズすることができます。固定強度があまり高くないのはちょっと気になるところ。襟はゴールド一色なので、内側など一部をホワイトに塗り分ける必要があります。
ユニット基部と長距離兵装「天下無双鉄鋼砲・絶空」は1個パーツのアームで接続。アームの片側は肉抜き穴です。基部は家紋のみシールで色分けするため、各部をゴールドに塗り分ける必要があります。
マントは左右とも適度に展開可能。フチのモールド部分はゴールドやダークブルーに塗り分けが必要です。成形色だと白一色なので、塗り分けることでガラッと雰囲気が変わってきそうですね。
中央の装甲は適度に上下させることができます。背部に重量があるので、何気にこの装甲で自立が支えられるのはありがたいところです。
長距離兵装「天下無双鉄鋼砲・絶空(てんかむそうてっこうほう・ぜっくう)」。簡単なモナカ割ですが、表面にはかなり細かなモールドが入っています。ダークブルーのみなので、各部をゴールドやレッドなどに細かい塗り分けが必要。こちらも塗り分けられればかなり雰囲気が変わってきそうですね。
上下は大部分が段落ちモールド化されていますが一部に合わせ目ができます。細かい起伏があるので合わせ目消しは少し面倒かも。
砲口は適度に開口されています。
ウイングは簡単な1枚構成。鳥羽のような特徴的なシルエットになっています。前面は各部をシールで色分けしますが、裏面はシールがないので細かく塗り分ける必要があります。
天下無双鉄鋼砲・絶空はアームによって適度に上下します。
前方にも少し向けられますが、干渉するので完全に前方に向けて射撃というわけにはいかないようです。左右のウイングはボールジョイント接続で少し前後しますし、干渉しない程度にロールさせることができます。
HG陸戦型ジムと並べてサイズを比較。頭部もかなり派手ですが、背部に天下無双鉄鋼砲・絶空やウイングを装備しているため、かなり大柄なキットになっています。HG2体部ほどの幅がありますね。このSDW HEROESシリーズ、キットがどんどん大きくなっている気がするのは気のせいですかね・・・・;
出世前の姿であるSDW HEROES 信長ガンダムエピオンと並べて。多くの箇所に面影は見られますが、背部装備等によってシルエットが大きく変化しています。どうせならこの天下無双大将軍にも輝羅鋼のパーツが付属していると良かったかも。
同作品に登場するSDW HEROES 78代目武者頑駄無とSDW HEROES 隠密ガンダムエアリアルと並べて。ストーリーでは今のところ共闘する感じではないですが、どの程度関わってくるのか楽しみではありますね。
頭部は適度に上下しますが、背部に襟があると干渉で可動が制限されます。左右へはスームズにスイング可能。こちらは襟があっても可動域は同じでした。
腕は襟や肩が干渉するため、わずかにしか上げられず。肘には可動ギミックがあるため、45度程度まで曲げることができます。
肩は外側への引き出しギミックやボールジョイントによって前方に広めにスイングさせることができます。
腹部の可動ギミックによって上半身を少し前後させることができます。
腰は干渉でガチャガチャし易いですが、一応360度回転できるかなという感じ。アクションベースやスタンドを使って浮かせてディスプレイさせる場合は、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込みます。
脚部は意外と広めに前後させることが可能。膝はくの字程度まで曲がります。
足首はかなり広くつま先を伸ばすことができます。左右へは少し可動する程度。
左右への開脚はハの字程度まで展開可能。
内股、ガニ股は共に45度程度まで可動します。
可動域の総括としては、各部装甲が大柄なので可動させるとどうしても干渉し易いです。その影響で腕も45度程度までしか上がらず、ポーズを付けるのが少し難しいところも。ただ容姿が派手なぶん、簡単なポーズでも見応えはありそうではありますね。
バスター砲。特に綺羅びやかな名称が付いているわけではないですが、数少ない天下無双大将軍の携行武装になります。鳳凰を象った特徴的なデザインですが、ゴールド一色なので各部をホワイトやワインレッド、ダークブルーなどに細かく塗り分ける必要があります。
簡単な左右の組み合わせですが、大部分の合わせ目は段落ちモールド化。砲口周りに合わせ目ができるので合わせ目消しは必要です。
内部の刀は引き抜きが可能。こちらも特に主な名称はなく、シンプルに刀と呼ぶようです。鍔周りは派手な装飾ですが、白一色なのでゴールドなどに塗り分けが必要。
バスター砲を装備して。
バスター砲の保持はラク。グリップが長いので干渉も避けられ、しっかりと保持させることができます。
将軍のような容姿で風格が感じられますし、つま先がしっかりと伸ばせるのでその分動きがつけられるのは良いですね。
色々干渉して動きは付けづらいですが、容姿が派手なので少し動かすだけでも存在感は十分。マントなどの装飾が良い味を出しています。前述しましたが、干渉すると背部のユニットが外れやすいので注意です。
背部からのビューも圧巻。神々しい雰囲気や重厚感、綺羅びやかさなどすべての要素を兼ね備えたキットになっています。画像ではそれほど感じられないかもですが、実物だとこんなに格好良いSDを見るのも久しぶりな感じはありますね。
胸部にはSDW HEROES隠密ガンダムエアリアル(別売り)に付属する輝羅鋼パーツが組み付け可能。組み付けることで少し風格をアップさせることができます。
輝羅鋼があるだけでもだいぶ印象が違ってきますね。
刀もグリップをハンドパーツに差し込むだけで保持が可能。隙間なくしっかりと保持できますが、鍔の部分が派手で干渉し易いため、柄を奥まで押し込むと刃が斜めになってしまうのは気になるところです。
超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)への変形は、まず頭部や肩部を分解しておきます。
そして付属のジョイントパーツと、ゴールドやワインレッドの肩部装甲を組み合わせます。ワインレッドの装甲はジョイントパーツを展開して組み付け。
そして刀を引き抜いたバスター砲を、上記の組み合わせた装甲で挟んで組み付け。
天下無双大将軍を倒して寝そべらせ、頭部上部に組み合わせたパーツを組み付けます。
肩の羽織のような装飾は取り外してハンドパーツに組み付け。つま先は伸ばしておきます。
髷と刀を組み合わせてリアアーマー中央に組み付け。
SDW HEROES 信長ガンダムエピオンとSDW HEROES信長ガンダムエピオン(ダークマスクVer.)(共に別売り)に付属しているエフェクトパーツをリアアーマー左右に組み付けたら超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)への変形完了です。
超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)。天下無双大将軍本人が変形する高速移動形態になります。ロック機構がないので多少形状が変わることはありますが、関節などの強度はそこそこあるので大きくバランスが崩れることはありません。
超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)を色んな角度から。バスター砲などによって前後に長いシャープなユニットになっています。左右のウイングもそうですが、後部のエフェクトも尻尾のようでフェニックスようなシルエットがうまく表現されていますね。
説明書には特に超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)形態でのディスプレイ方法の記載はないので、浮かせてディスプレイさせる場合はジョイントを延長するなりして股間部に組み付ける必要がありそうです。
何気に背部のエフェクトが効いていてフェニックスらしさが強調されています。ですがもし信長ガンダムエピオンがなくても十分に超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)形態のそれらしい姿は楽しめるのではないかと。
もしHGやMGSDなどでキット化されるとしたら、バスター砲が可動し、龍の首のように表情がつけられる可能性もありますね。キット化されるのであればですけど・・・;
下部の長距離兵装「天下無双鉄鋼砲・絶空」やウイングを可動させることで適度に表情を変化させることができます。ただしこの状態でも、干渉で背部ユニットが本体から外れやすいので注意が必要です。
SDW HEROES 斉天大聖悟空インパルスガンダム-闘戦勝仏-(別売り)と組み合わせて劇中のような雰囲気を再現。
背部ユニットとバスター砲(肩部装甲など)を組み合わせることで絶令鳳凰(ゼロフェニックス)が再現可能。天下無双大将軍の武装の一部を分離・合体させた形態とのこと。
超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)とは一部組み合わせが異なり、ジョイントパーツを反転させた状態で背部ユニットに組み付けるようになっています。
こちらは比較的軽装なのでディスプレイはラク。浮かせてディスプレイさせる場合も底面に3.0mm穴があるため、安定したディスプレイが可能です。
軽装の天下無双大将軍と並べてディスプレイ。
SDW HEROES信長ガンダムエピオン(別売り)のエフェクトパーツは天下無双大将軍の刀にも装着可能です。
SDW HEROES 信長専用軍馬(別売り)にも騎乗可能。騎乗方法は他のSDW HEROESシリーズと同じですが、リアアーマーだけでなく背部のマントなども取り外す必要があります。
信長専用軍馬の容姿が派手なので、天下無双大将軍を騎乗させるとボリューム感が凄いですね;4本脚での接地なので特に不安定な感じはありませんでした。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。SDW HEROESシリーズの中でもとにかくボリューム感が凄く、圧倒的な派手さ、綺羅びやかさがあって格好良いですね。造形美も考えられているようで、簡単なポーズでも格好良く演出できますし、各部装飾やマントなどもうまくデザインされています。つま先がしっかりと伸ばせるのもポージングでの表情付けが大きく、格好良く演出できる要素の一つを担っています。
気になる点は、どうしても装甲が肉厚なため、干渉してポージングが制限されやすいです。それと干渉で背部ユニットが外れやすいのが気になりました。簡単なポーズでもゴソッと外れてしまうのでちょっと面倒。あらかじめ固定強度を上げておいたほうが良いかもですね。
超絶鳳凰(ウルトラフェニックス)もフェニックスらしいシルエットがうまく表現されていますし、変形も組み換えは簡単ですが遊びの幅が広がって良いですね。更に輝羅鋼を組み付けたり、絶令鳳凰(ゼロフェニックス)というサポートメカとしても楽しめるなどカスタマイズ性も十分。ストーリーと共に信長が進化した豪華絢爛な容姿が拝めるのもSDシリーズの魅力ですね。
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2 件のコメントがあります。
匿名
on 2024年3月20日 at 23:50 -
バスター砲は龍ではなく鳳凰ですよ
開発ブログにて言及されてます
nori
on 2024年3月21日 at 01:48 -
コメントありがとうございます!
ご指摘感謝ですm(_ _)m
修正しておきました!