今回は、SDW HEROES 斉天大聖悟空インパルスガンダム-闘戦勝仏-のレビューをご紹介します！
SDW HEROES 斉天大聖悟空インパルスガンダム-闘戦勝仏-は、『SDガンダムワールド ヒーローズ』に登場する『斉天大聖悟空インパルスガンダム-闘戦勝仏-』のSDキットです。斉天大聖悟空インパルスガンダムの特徴的な容姿外装を完全新規造形で再現。可動可能なリアスカートの他、レッド、ブルー、ピンク3色のクリアパーツによって再現されたキットになっています。価格は880円（税込み）です。
渾然猴王態（こんぜんこうおうたい）※から解放された悟空が、自らの意思で悪の元凶、窮奇に戦いを挑む決意を固めた事で進化した姿『斉天大聖悟空インパルスガンダム-闘戦勝仏-』がSDでキット化。他キットからの流用はなく、外装は完全新規造形での再現となっています。※悟空シルエットに沙悟浄と猪八戒を同時に顕現した最強形態。渾然猴王態のレビューはこちら⇒SDW HEROES 悟空インパルスガンダムDXセット レビュー
成型色はホワイトをベースに、全身各部にゴールドを配色。左半分にはクリアレッド、右半分にはクリアブルーを配色し、天神や天女を思わせる神々しい容姿で造形されています。
シールは頭部と腰部、肩部、脚甲を補うようになっています。ほとんどがゴールドの装飾を補うものですが、それでも色が足りないので各部の装飾モールドはゴールドなどに塗り分けが必要です。
関節・内部パーツはグレー成型色で、SD三国創傑伝シリーズと共通のフレームが採用されています。各部のクリアーパーツは組み合わせ強度が高いので、分解時などにダボを折ったりして破損させないように注意が必要です。
背部に天衣（てんえ）や長い引腰のような装飾を装備していますが、特に後方に負荷がかかることはなく、自立は安定しています。
付属する武装などはありません。
シールを貼らない状態で。白い装甲のモールドは色分けが必要ですが、それ以外の部分はパーツで色分けされているのでシールを貼らなくてもそれはそれでありな気もします。
各部をSDW HEROES悟空インパルスガンダムと比較しながら見ていきます。
頭部。フェイスは同型ですが、それ以外はアンテナが4本に大型化し、棘状の装飾などを新規造形パーツで再現。派手さのある容姿になっています。ある程度シールとパーツで色分けされていますが、額のセンサーをグリーン、アンテナの一部をレッド、フェイス周りと天衣の付け根をゴールドなどに塗り分けが必要です。
後部に流れる赤い輪型の天衣（てんえ）はかなりの頻度でポロリするので、頭部を動かしたりする際は干渉しないように注意が必要です。首の固定強度が高いので、グリスを塗るなどしてある程度強度を弱めておいたほうがいいかも。（個体差がありそうです。）
後頭部は左右の組み合わせで合わせ目ができますが、モールドっぽいのでそのままでも良さそうです。全く色分けされていないので、ゴールドやレッド、ブルーに塗り分けが必要です。
胴体部。通常の悟空インパルスガンダムと比べると全く別物。白をベースに、ゴールドやクリアレッド、クリアブルーの装飾がデザインされています。パーツとシールで細かく色分けされていますが、胸部ゴールドパーツの一部をホワイトに、胸部モールドをゴールドに塗り分けが必要です。
背部もガラッと雰囲気が変わり、天神の衣を纏ったようなデザインになっています。
リア装甲は長い引腰のようなスタイル。全く色分けされていないので、モールドをゴールドやブルー、レッドに細かく塗り分ける必要があります。
裏面は表のモールドの関係で凹凸が反転し、肉抜き穴も含めモールドっぽく造形されています。フロントアーマー裏はクリアパーツによる再現。左右で色が分割されるなど印象的に造形されています。
後部の引腰はボールジョイント接続で適度に可動します。
腕部も天衣が造形されるなど印象的なデザインに。
右腕部の天衣はクリアブルー成型色での再現。ヒンジ接続ですが固定式で可動はしないようです。ゴールドのパーツは一部をホワイトに塗り分けが必要です。
二の腕の内側とハンドパーツ裏は肉抜き穴で作りは簡易的。
左腕部も形状は同じですが、天衣はクリアレッド成型色での再現となっています。腕の動かし方によっては頭部の天衣と干渉するので注意が必要。
ショルダーアーマーはクリアパーツを挟んで前後に組み合わせるため、上部に合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどが必要そう。前面はシールでの色分けですが、後面のモールドや側面のクリアパーツはゴールドに塗り分けが必要です。
右脚部。膝下やアンクルアーマーのシルエットは似ていますが、ソールは全く別形状に造形されています。サイドアーマーも縦長でシャープになり、野生味の強いデザインから神々しいデザインに変化。簡易的なパーツ構成になり、悟空インパルスガンダムの特徴である蹴りポーズ再現用ギミックもオミットされています。
サイドアーマーやアンクルアーマーはボールジョイント接続で、1個パーツ構成で作りは簡易的。脚甲はシールでの色分けですが、アンクルアーマーや膝から下、装甲の一部はゴールドなどに細かく塗り分けが必要です。
脚部の内側はすべて肉抜き穴です。ソール部は大猿の腕として使用していたギミックはなし。裏面は3.0mm穴こそあるものの、肉抜き穴が多く作りは簡易的です。
左脚部も形状は右と同じですが、クリアブルー成型色部分がクリアレッド成型色に変更されています。
HG陸戦型ジムと並べて。SDなので低頭身で小型ですが、頭頂部の装飾などから、ある程度の大きさになっています。
SDW HEROES 悟空インパルスガンダムと並べて。似ているのはフェイスとアンテナの一部のみ。ホワイトベースで清潔感があり、且つ各部装飾によって神々しい容姿になっています。
渾然猴王態（こんぜんこうおうたい）とも並べて。別物感が強く、柔と剛を感じさせるようなスタイルになっています。
肩が左右に引き出せ、首も幅広く可動するSD三国創傑伝キットと同じフォーマット。
頭部は少し上下させることができます。左右へは後部の天衣が干渉しやすいですが、干渉を避けることで水平にまでスイングが可能。
腕は天衣が干渉するため、上げる角度は45度程度まで。
肩は前方に少し広めにスイングさせることができます。
腹部が広めに展開するフォーマットで、上半身を適度に前後スイングさせることができます。
腰は一応360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
前後開脚は、フロントアーマーを交わすようにすれば、前方へは広めに展開可能。後方はリア装甲が干渉するのでわずかです。膝はくの字程度まで曲げることが可能。
足首は前後左右ともまずまず可動します。
左右への開脚はハの字程度まで。
内股、ガニ股ともにまずまず広めに展開させることができます。
可動域の総括としては、全体的な可動域は一般的なSDW HEROESキットと大きな違いはないですが、下半身の可動域はまずまず広め。ただ、上半身は頭部の赤い天衣パーツがポロリしやすいのと、腕部の天衣が干渉しやすいので、頭部や腕部の可動がやや制限されそうです。
武装類が付属しないため、攻撃的なアクションポーズの表現にはやや乏しいところがあります。ですが頭部や腕部の天衣に存在感があるので、ポーズがとても映えるものになっています。
主にパンチやキックといった格闘系のポーズを取らせることになりそうですが、脚部は干渉が少なくぽろりも比較的少ないので、蹴りポーズも適度に再現することができます。腕は前後に展開すると天衣の干渉が少ないのでポージングしやすいかと。
左右で対照的なカラーリングになっているのもこのキットが見栄えする一つの要因になっているようですね。
頭部の天衣がぽろりしやすいですが、慣れると干渉を避けながらポーズを取るコツが掴めます。首の強度が高かったので、グリスを塗るなどして柔らかくしたことで干渉力が弱まり、ぽろりが減りました。
軍馬への騎乗も可能。騎乗させる場合はリア装甲を外しておきます。
フロントアーマーも干渉しやすいですが、うまく交わして騎乗させます。腕を前に伸ばしてハンドパーツの向きを変えておくと、手綱を引くようなそれらしい騎乗になると思います。
6月に発売される白い軍馬（ナイトワールドVer.）のほうが色味的な相性はいいと思いますが、黒い軍馬に騎乗させても雰囲気は出ますね。
適当に何枚かどうぞ。
最終話のみでの登場ですが、窮奇ストライクフリーダムガンダムを破るシーンは印象的でした。キット同士を組み合わせることで、窮奇を貫くシーンも再現することができます。
以上です。白い装甲、頭部や腕部の天衣、クリアレッドとクリアブルーが左右に分割されたカラーリングなど、悟空の最終形態にふさわしい神々しいスタイルでとてもかっこよく仕上がっています。何気に可動域も広めなので、ポージングに表現力があるのもいいですね。
気になる点は頭部の赤い天衣がぽろりしやすいので、ポージングで気にしたり、関節強度を弱めたりして干渉や抵抗を避ける必要がありそうです。面倒なら接着してしまうのも手かも。（自己責任でお願いしますm(_ _)m）それと、できれば何かしら武装類があると良かったですね。
劇中ではもう少し活躍シーンが見たかったですが、窮奇を破るシーンは悟空の意思が十二分に感じられるものでした。そしてキットでもそのシーンが再現できる、映えるキットになっているのがいいですね。
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