MGSD ガンダムエアリアル レビュー

今回は、MGSD ガンダムエアリアルのレビューをご紹介します!

MGSD ガンダムエアリアルは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する主人公機「XVX-016 ガンダムエアリアル」のSDキットです。全身各部にシェルユニットを持つ特徴的な機体形状を再現。メタリックなシルバーパーツや複数成形色の組み合わせにより、高密度な内部フレームが再現されたキットになっています。価格は4,290円(税込み)です。

ガンダム・ルブリスをベースにシン・セー開発公社が開発したGUND-ARMで、劇中ではスレッタ・マーキュリーが搭乗。学園内にてディランザやガンダムファラクト、ミカエリスなどと激しい戦闘を繰り広げた機体「XVX-016 ガンダムエアリアル」がMGSDでキット化。

SDガンダムのフォルムにMGの技術を集約した新次元のSDハイエンドブランドにより、ガンダムエアリアルの特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。

ガンビットで構成されたシールドが付属し、分離することで全身に装備するビットオンフォーム、ビットステイヴ展開状態が再現可能となっています。各部シェルユニットパーツの差し替えにより、パーメットスコア・シックスも再現可能。

成形色はホワイトを基調に、外装の一部にライトグレー、胸部やシールドなどにブルー、頭部や胸部、膝部などにイエロー、頭部や腰部、ソール部などにレッドを配色。その他、内部や関節、武装類はダークグレー成形色での再現となっています。内部フレームの一部はメタリックなシルバー、シェルユニット表面はクリアブラック、内部はメタリックレッド、メタリックブルーブルー成形色での再現。

ホイルシールは付属しません。大部分はパーツで細かく色分けされているため、素組みでも十分な仕上がりになります。

ダークグレー成形色パーツはやや硬めのKPS素材となっています。ブルー成形色パーツもマットな質感のKPSっぽい素材。ABSは不使用なので、塗装、スミ入れをする際にさほど破損を気にする必要はなさそうです。

シルバー成形色のパーツはこのMSSDシリーズで多用されている「リアルメタリックグロスインジェクション」仕様。質の高い金属感が楽しめます。

ポリキャップも不使用。肘や膝などの各部関節はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部バックパックもコンパクトで特に負荷はかからないため、自立は安定しています。

■付属品

ビームライフル、シールド(エスカッシャン)、ビームサーベル刃✕2、ビームライフル用のビームブレイド刃、パーメットスコアシックス用の各部シェルユニットパーツ(メタリックブルー)が付属。

専用のマーキングシールが付属します。

■内部フレーム

全身各部にはSD頭身の内部フレームが造形。MG特有の情報量が多く緻密な内部フレームが再現されています。殆どがKPS素材なので軽量。シルエットもガンダムエアリアルのフォルムに準じたものになっています。

頭部内部フレーム。

胴体内部フレーム。

腕部内部フレーム。

脚部内部フレーム。

■各部形状

MGSD ガンダムエアリアルの各部を見ていきます。

■頭部

頭部。SDながらどデカい感じはなく、胴体に対してバランスの良いサイズ感で造形されています。表情も締まった表情で凛々しい雰囲気が感じられて良いですね。とさか後部のセンサーはクリアグリーンパーツでの色分けされていますし、こめかみのバルカンもパーツできっちりと色分けされています。

メット部は前後など多数パーツの組み合わせですが、側面などにできる合わせ目は各部ともモールド化されています。

頭部の付け根は適度に可動。ツインアイ内部はシルバーパーツにクリアグリーンパーツを被せての再現で、シルバーパーツにエアリアル特有のスリット状モールドがメカニカルに造形されています。SD仕様で大きいため、内部がしっかりと確認できるのはこのMGSDの魅力の一つ。

クリアグリーンパーツはブラックライト(UV)で照らすと鮮やかに発光します。

額のシェルユニット内部はメタリックレッドパーツでの再現で、表面にはスリット状のモールドが造形。メタリックレッドパーツのブラックライトに反応します。

■胴体部

胸部・腹部。程よいボリューム感を持ちつつも、女性らしさを感じさせるような細く締まった腹部が特徴的。胸部装甲にはシェルユニットを配するなど、近未来感も併せ持つデザインで造形されています。

外装パーツの内側にもメカニカルなモールドが造形されています。

首は2箇所の可動ギミックによって広めに前後します。肩部も多数パーツの組み合わせにより、前後や左右など幅広く可動させることができます。

胸部中央の装甲を上下に展開することでコックピットハッチが露出。コックピットにはシートや精密機器のモールドが造形されるなど緻密に再現されています。

胸部シェルユニットは外側の装甲を展開し、クリアパーツを外すことで内部が露出。

腰部は軽装ですが、腰回りの赤い装甲やシャープなアーマー類がメカニカルに造形。

フロントアーマーにはスライドとヒンジ接続による展開ギミックがあり、展開させることで脚部との干渉が避けられるようになっています。サイドアーマーも上下に可動し、脚部との干渉を避けることができます。

フロントアーマー裏にはメカニカルな裏打ちパーツが造形。サイドアーマー裏もモールド入りで造りに抜かりがありません。

股間部にはスライドギミックがあり、左右個別に可動。スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。

■腕部

腕部。丸みとエッジの効いた装甲が程よい肉付きでバランスよく造形されています。

各部とも内部フレームに外装パーツを被せていく構造で合わせ目はありません。指パーツは親指と人差し指、そして残りの3指が個別に可動するタイプ。パーツによる組み換えなく武器保持や表情変化を楽しむことができます。肘関節はロール可能。

手首は上下にスイングします。

ショルダーアーマーはシェルユニットとメカニカルな装甲を交えた構造。多数パーツ構成で合わせ目はありません。

側面の装甲は内外とも少し可動。上部シェルユニットは上部装甲を外側にスライドさせ、後方に角度を変えることで自然に引き出せるようになっています。

■脚部

脚部。短足ながら、丸みのある装甲の組み合わせで情報量が多くメカニカルに造形されています。他と同様、シェルユニットを交えた構造で色分け再現度も高く緻密。後部動力パイプはパーツでの再現ですがかなりリアルです。

内部フレームに細かく外装を組み付けていく構造で合わせ目はモールド化されています。

膝は2重関節で深くまで曲げることができます。大腿部にも展開ギミックがあり、可動が細かいです。

大腿部のシェルユニットは膝を曲げて干渉を避けるようにし、クリアパーツを手前に展開することで内部が露出。

ソール部。他と同様、丸みのある装甲とシャープなつま先など近未来的に造形されています。フレームの構造上、足首の抜き差しができないようになっているので、分解する場合は少し注意が必要です。

足裏もモールドや色分けが細かく造形。つま先は2個所が可動し、適度に反らすことができます。足首はロール可能。

■バックパック

背部バックパックはそこまで派手な感じはなく、程よくまとまりのあるデザインで造形されています。上部には2本のサーベル柄を装備。下部にはイエローのスリット状スラスター、中央にはシェルユニットが配されています。合わせ目はできないパーツ構成。

上部サーベルホルダーはジョイント部分がボールジョイント仕様で前後スイングなど柔軟に可能。前方から腕を伸ばしての取り外しがしやすい仕様になっています。

左右の装甲はボールジョイントの長軸仕様。少し引き抜くことでロールなどフレキシブルに可動します。更にサーベルホルダー基部も左右にスイングします。HGなどその他のキットにはなかった可動ギミック。

中央シェルユニットはクリアパーツを引き上げ、手前位に展開することで内部が露出します。

バックパックと本体部とは太めの角型ダボ接続。他キットとは仕様が異なるため、組み替えたりすることはできないようです。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)と並べて大きさを確認。頭身はかなり違っていますが、全高は同じくらいになります。

同じMGSDシリーズのMGSDフリーダムガンダムMGSDガンダムバルバトスと並べて。どれもMGレベルのメカニカルさと緻密さを持ちつつも、ディフォルメされた低頭身のシルエットが印象的にデザインされています。重量的には、フリーダムはややずっしり、バルバトスはまずまず。エアリアルはやや軽量です。

FULL MECHANICS ガンダムエアリアルと並べて。FULL MECHANICSはHGがサイズアップした感じ。MGSDと並べると大人と子どもくらいの差がありますね;

ビットオンフォームの状態でHGガンダムエアリアルと並べて比較。MGSDは造りが緻密ですが、ディテール的にはHGも割と情報量があるため、あまり遜色はない感じですね。ただ、MGSDは下半身が細身でプロポーションバランスがより良くなっています。

■各部可動域

頭部は首や頭部付け根の可動ギミックによって幅広く上下させることができます。左右へも干渉なくスムーズにスイング可能。

腕は多少ショルダーアーマーが干渉するため、水平程度までの展開となります。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩は広めに前後スイングが可能。前方へは広く展開させることができます。

胸部と腰部の可動ギミックにより、上半身は適度に前後します。

腰は干渉なく360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は臀部のカバーを展開し、3.0mm穴を露出。スタンドなどの3.0mm軸を差し込みます。

腰アーマーや股間部のスライドギミックにより、幅広く前後開脚することができます。

膝は深くまで曲げることが可能。

足首は広めに前後に可動します。左右へはロールギミックによって45度ほどスイングが可能。

左右への開脚は水平まで幅広く展開可能。

内股は干渉するため、可動が制限されます。足首がロールするので一応表現は可能。がに股も45度程度までとなります。

腰回りの装甲の可動ギミックや股間部スライドギミックにより、干渉することなくきれいな立膝を再現することができます。

可動域の総括としては、他のMGSDと同様、緻密な内部フレームが再現されているため、可動箇所が多いですし、全体的に可動域が広く柔軟に可動します。様々なポージングに対応できるので劇中シーンもより忠実に再現できそうです。

■武装類

ビームライフル。エアリアル専用の携行火器になります。ビットステイヴを用いたロングバレル化により、高火力化と射撃精度の向上。銃口からビームブレイドを形成し、格闘戦にも用いられるとのこと。

本体部分は簡単な左右の組み合わせですが、上下の合わせ目はきっちりと段落ちモールド化。

センサーは白いパーツでの色分け。

側面のジョイントを展開することで、バックパックにマウントさせることができます。ジョイントはライフルの左右両側にあるのでお好みの向きでマウントしておけます。

銃口部分にはエフェクトパーツが組み付け可能。ビームブレイドとしても使用することができます。

シールド(エスカッシャン)。通称「ガンビット」で構成された多目的攻防プラットフォームです。画像のように連結することでシールドとしての運用が可能な他、全11基のビットステイヴに分離し、ビームライフルやエアリアルの各部に接続。機体性能を向上させることができます。

シールドの11基のビットステイヴは各部ジョイントで細かくつなぎ合わせる構造になっていて分解可能。説明書ではA、B、C、D、E、F、G、H、Iの9種に分類されています。

ビットステイヴA、B、C。各種とも各部がパーツで細かく色分けされています。

Aは後部が押し込め、中央の3.0mmジョイントを展開することができます。B、Cは対称の形状で、こちらも裏面の3.0ジョイントを可動させることができます。肉抜き部分もモールドっぽく丁寧に造形。

ジョイントを展開させることで、各種ビットステイヴを単体でディスプレイさせることが可能となっています。

ビットステイヴD、E、F。これらも各部がパーツできっちりと色分けされています。

Dはボールジョイント接続による角型ダボなので、水星の魔女 ウェポンディスプレイベース(別売り)に付属の角型ジョイントと組み合わせてディスプレイさせます。Eは後部ジョイントを押し込むことで、Fは手前や裏面のジョイントを押し込んで形状を変え、3.0mmジョイントで単体でディスプレイさせることができます。

ビットステイヴG、H、I。これらはシールド下部の装甲で縦長状。

GとHは後部の3.0mmジョイントを展開し、単体でディスプレイさせます。Iは水星の魔女 ウェポンディスプレイベースのジョイントパーツを噛ましてのディスプレイ。

Iのビットステイヴはビームライフルの銃口部分に組み付けることで仕様を変化させることができます。

■ポージング

ビームライフルとシールド(エスカッシャン)を装備して。

ビーム・ライフルは手のひらダボとグリップを組み合わせ、下にスライドさせてロックするタイプ。指で握らせなくてもある程度固定することができます。

各部が細かく可動するため、低頭身でもかなり自然で躍動感あるポーズを再現することができます。ポロリなどのストレスも殆どないのでポージングがラクでよいですね。ただ、ビームライフルの固定強度があまり高くなく、ふらついたり外れたりすることがあるので注意です。

シールド(エスカッシャン)は前腕にダボ固定するだけで装備可能。しっかりと固定されますし、エスカッシャンもそこまで重量はないので取り扱いはラクです。

説明書に記載はないですが、シールドは背部にマウントすることができます。

ビームライフルにビームブレイドを組み付けて。

ビームサーベルを装備して。ビームサーベルも手のひらのダボを柄に差し込んで固定する仕様。こちらはビームライフルよりもしっかりと固定され、しっかりと保持することができます。

ビーム刃やビームライフル用のエフェクトパーツは蛍光クリアグリーンパーツでの再現。ブラックライト(UVライト)で照らすと鮮やかに発光します。

ビットステイヴ各種を個別にディスプレイさせ、ビット展開状態に。ギミックが豊富で楽しみが多いのが良いですね。

■ビットオンフォーム

背部は3基のビットステイヴを組み付けてウイング状に。基部のビットステイヴは1ダボですが、ヒンジで上下にスイングします。左右のビットステイヴも基部がヒンジ1軸接続でフレキシブルに可動します。

肩部のビットステイヴはボールジョイント接続で適度に可動。前腕と腰のビットステイヴは3.0mm軸接続でロールが可能です。

ビットオンフォームでポージング。

各部にビットステイヴを装備しても、通常の状態と比べて可動がぎこちなくなるようなことはありません。ポーズは取らせやすいです。

多少肩と背部(腰部)のビットステイヴが外れやすいので注意です。

各部にビットステイヴをまとったことで一回りほどマッシブ感が増しています。このため、ポージングにも重厚感がでて通常仕様とは違った格好良さが出るのが良いですね。

■パーメットスコアシックス

全身各部のシェルユニットは内部のメタリックレッドパーツをメタリックブルーパーツに交換することで、パーメットスコアシックスの青発光状態を再現することができます。(メタリックブルーパーツはブラックライトに反応しません。)

各部シェルユニットの内部パーツを組み換え、パーメットスコアシックス状態に。

全身のシェルユニットの色味が変わるだけで、エアリアルの雰囲気も少し違ってきます。クールな印象が強いですが、その中に秘めた力を感じるようなデザインになっているのが良いですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。造形のクォリティの高さはガンプラピカイチで、外装の造形からエアリアル特有のシェルユニットの構造、可動ギミック、内部フレームに至るまでとにかく完成度が高いです。ポージングで関節が抜けない構造やシェルユニットの組み換えのしやすさなど、あらゆる部分でユーザーの意図を汲んだキットになっていて凄いですね。ポージングのしやすさや姿勢の美しさなど、言うことない出来になっています。

気になる点はほとんどないですが、武器保持が新機構なため、ビームライフルがやや外れやすいところがあります。テスト的な意味合いもあるのかもしれませんし、もし煩わしさを感じるようなら補強しておくとよいですね。それとビットオンフォーム時に肩に組み付けるビットステイヴもややポロリしやすいので注意。

ビットステイヴ、ビットオンフォーム、パーメットスコアシックスなど遊びの要素も豊富で楽しみが多いですし、組み替えることで全く違ったエアリアルを楽しむことができます。UVライトによるビーム刃発光やシルバーパーツの色味など細部にも注力されていますし、あらゆる面で完成されたSDになっているのが良いですね。

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