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FULL MECHANICS ガンダムエアリアル レビュー

今回は、FULL MECHANICS 1/100 XVX-016 ガンダムエアリアルのレビューをご紹介します!

FULL MECHANICS ガンダムエアリアルは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場する主人公機『XVX-016 ガンダムエアリアル』の1/100スケールモデルキットです。1/100ならではの立体的でメカニカルな外観、メタリックコーティングによる高解像度なシェルユニットを再現。各所に仕込まれたこだわりのパーツ分割により、滑らかな動きとメカニカルな演出を両立したキットになっています。価格は4,180円(税込み)です。

スレッタと共に学園に編入され、御三家のディランザやガンダムファラクト、ミカエリスなどと決闘を繰り広げたスレッタ・マーキュリー搭乗機『ガンダムエアリアル』がFULL MECHANICSでキット化。

クリアパーツを使用した奥行きのあるユニット構造、屈伸運動を追従するスライド装甲など、FULL MECHANICSシリーズならではの緻密な機体形状が再現されています。シールド(エスカッシャン)は11分割することで機体各所にマウント可能。ガンビットとしても展開させることができます。

成型色は全身のホワイトをベースに、胸部やシールドに淡いブルーとイエロー、頭部や腹部、ソールなどにレッドを配色したガンダムカラー。その他、頭部ツインアイはメタリックグリーン、各所のシェルユニットはクリアブラックと赤いメッキパーツ、関節や内部、武装類はダークグレー成型色での再現となっています。

シールは付属せず。ほぼパーツの組み合わせによる色分けが再現されています。

内部・関節パーツにはKPSが使用されています。ABSは不使用。殆どの外装パーツはアンダーゲート仕様で、ゲート跡が露出せず見栄えの良い作りになっています。

全身各部のシェルユニットは赤いメッキパーツの上からクリアブラックパーツを被せての再現。赤い発光状態で再現されているため、特にHGのような発光・非発光の選択はありません。

ポリキャップは不使用。関節がKPSで構成され、関節強度はまずまず高めです。接地面は特別広くはないですが、負荷のかかる装備はなく関節もしっかりとしているので自立は安定します。

シールド(エスカッシャン)、ビーム・ライフル、ビーム・ライフル用エフェクトパーツ、ビームサーベル刃✕2、指パーツ(武器保持用:右、平手用:左、握り手用:左右)、ジョイントパーツ各種(ディスプレイ用、ビーム・ライフル用、ガンビット用✕2)が付属。

専用のマーキングシールが付属します。

頭部をHGのガンダムエアリアル頭部と並べて。への字スリットのないマスクや丸みを帯びた装甲など、全体的に清潔感ある頭部形状が再現されています。ツインアイやクマドリ、左右のダクト、細かみのビームバルカンなどもパーツによる細かい色分けを再現。アンテナもシャープに造形されています。

メット部は合わせ目が出来ないパーツ構成。後頭部センサーもパーツできっちりと色分けされています。

額のシェルユニットは内部が赤いメッキパーツでの再現で、内部メカがクリアパーツから透けて見えるようになっています。宝石のような綺羅びやかさがありますね。

胸部・腹部。逆三角形の特徴的なシルエットで、左右のシェルユニットや黄色いスリット状のインテークなどがメカニカルに造形。劇中の走査線が走るようなギミックはありませんが、他のシェルユニットと同様、赤メッキの内部メカがリアルにデザインされています。

シェルユニットはHGでは手前の部分(シェルユニットはHGでは手前の部分(赤◯)が色分けされていませんでしたが、このフルメカでは前面のシェルユニットも赤メッキパーツでしっかりと再現されています。

肩は複数パーツの組み合わせでフレキシブルに可動。幅広く引き延ばせますし、前方や上下など柔軟に可動させることができます。

腰部は軽装。前面と側面に小型のアーマーが造形されている程度です。

腹部上下の白い装甲も少し可動。腹部可動時に干渉しないようになっています。

腹部のフレーム部分も適度に前後に可動。腹部内部も可動するため、上半身の伸び縮みなど柔軟に可動させることができます。

腰アーマー裏は小型ながらも細かなモールドが造形。ちょっとしたこだわりが感じられます。

股間部にはスライドギミックがあり、脚部の可動域を広げることができます。

腕部。細身ですが、露出したフレームや細かな外装などがメカニカルに再現されています。

上腕はフレームパーツに左右から外装を組み合わせる構造で合わせ目はなし。細かなモールドもフレームとの兼ね合いで色分けされています。前腕も四方からパーツを組み合わせる構造で合わせ目はありません。ハンドパーツは親指のみが可動し、残りの4指を組み替えるタイプです。

肘と前腕の付け根はロール可能。

肘は2重関節ですが、肘と前腕の2箇所が可動し、90度程度と深くまでの2パターンの肘曲げを表現することができます。

ショルダーアーマーは複数パーツの組み合わせで細かく造形。側面装甲との隙間もしっかりと立体化されています。上部シェルユニットは他の箇所と同様、赤メッキパーツにクリアパーツを被せての再現です。

側面の装甲や更に内側にある装甲も個別に上下に可動。作りが細かいです。ショルダーアーマー内側は一部が開口されていますが、肉抜き穴ではなくフレームのデザインとして造形されているようです。

脚部。大腿部から裾に従って絞られた女性らしいシルエットで造形。スネのフレームや膝や後部のスリットダクトなどもパーツで細かく色分けされています。

大腿部、膝から下各部とも左右の組み合わせですが、前後中央にできる合わせ目は段落ちモールド化。大腿部のハードポイント周りもHGにはないメカニカルなモールドが造形されています。パネルラインも適度に造形されているので、スミ入れするとグッと引き立ちそうです。

膝を曲げる際は大腿部、膝、膝下の3箇所がそれぞれ可動し、深くまで膝を曲げることができます。

大腿部裏のスリットダクトは膝の可動に合わせて少し凹みますし、膝の黄色いスリットダクトも可動と連動してスライド。各部がかなり緻密に造形されています。

肩部と大腿部のシェルユニット内部。

ソールは全体的にシャープで、エアリアル特有のつま先が尖ったデザイン。HGでは再現されていなかったかかとの色分けもパーツ分割できっちりと再現されています。

つま先は2箇所の可動で深くまで反らすことが可能。アンクルアーマー裏も細かなモールドが造形されています。ただ、可動強度が弱いので多少自立に影響があるのは気になるかも。腰アーマー裏と同様、チラ見する箇所に抜かりなくモールドが造形されているのはいいですね。

バックパック。小型ですが密度感があります。上部にはガンダムタイプ定番のサーベルホルダーも造形。

中央のシェルユニットも他の箇所と同様、赤メッキパーツの上からクリアブラックパーツを被せての再現。奥で光るような印象的なデザインになっています。

サーベルホルダーのジョイント部分は前後に幅広くに可動します。なので抜刀時のポーズもラクに再現可能。サーベル柄も表面モールドがかなり緻密。前方に可動させる場合はアンテナの干渉に注意します。左右へは可動せず。

バックパックは脱着が可能。エアリアル背面は細かなモールドが造形されています。ダボ穴が下の位置にあってモールドっぽいため、取り外しても背部の外観を損ねないのはいいですね。バックパック裏にもきっちりと裏打ちパーツが造形されています。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて大きさを確認。特別大きくはなく、小柄なジム・コマンドと並べても殆ど差はありません。

HGガンダムエアリアルとサイズを合わせて比較。フルメカニクスのほうが少しスタイリッシュなのと、グレー成型色パーツがダークグレーなので全体的に締まった感じがあります。

頭部は首の前後可動との兼ね合いで適度に上下させることができます。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。

肩がフレキシブルに可動するため、腕はY字程度まで上げることが出来ます。肘は2重関節で深くまで曲げることができます。

肩は少し引き出すことでエグいくらいに幅広く前後させることができます。

腹部や腰部の可動で上半身も幅広く前後させることができます。

腰は全く干渉なく360度回転可能。

アクションベースやスタンドへは、股間部のカバーパーツを外して付属のジョイントパーツを組み付けます。3.0mm穴が開口されているので、軸を差し込むこともできますが少し緩め。キットがクルッと回転しやすかったです。

腰アーマーが軽装なので、前後開脚は前後とも水平程度まで展開可能。

前述しましたが、膝は深くまで曲げることができます。膝も装甲が連なり、装甲裏などが見えないような構造になっています。

足首は前後、左右とも適度に可動。

左右への開脚は水平程度まで幅広く展開させることができます。

内股は殆どできませんが、がに股は45度程度開くことができます。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、各部とも幅広く柔軟に可動するので、躍動感あるポーズや人体らしい自然なポーズもリアルに再現することができます。低可動域なのは足首と内股の可動くらい。これだけよく動けば、劇中シーンの再現するにも柔軟に対応してくれそうですね。

シールド(エスカッシャン)。ガンビットで構成された多目的攻防プラットフォームです。分散可能な各ビット、「ビットステイヴ」に内蔵するビームキャノンを用いた機動放題やPPS(パーメット塗料装甲)による対ビーム能力を有したMS用シールドとして運用可能とのこと。

多数のガンビットの組み合わせで構成されています。大柄でかなりの存在感がありますね。

HGに無い可動ギミックがあり、下部のガンビットをスライド展開させることができます。

シールドは設定通り、11基のガンビットに分解可能。

シールド基部やガンビット各種を細かく確認。シールド基部もしっかりとした作りになっていますし、ガンビット各種も裏打ちパーツや別パーツによる色分けが細かく、全体的に完成度が高いです。

シールによる色分けも全くなし。細部までパーツで細かく色分けされているのは見事です。

一番長いガンビットはHGと同様、内側の肉抜き穴が少し気になるところです。

水星の魔女 ウェポンディスプレイベース(別売り)を使用することでガンビット各種を単体でディスプレイさせることができます。一部のガンビットはダボピンが浅く、クリアのジョイントパーツから外れやすいので注意です。全てのガンビットをディスプレイさせる場合は水星の魔女 ウェポンディスプレイベースが2セット必要です。

長いガンビットも付属のジョイントパーツを使用することでディスプレイさせることができます。

付属のジョイントパーツはHGガンダムエアリアルのガンビットにも使用することができました。

ガンダムエアリアルの各部にガンビットを装着してビットオンフォームに。各部にガンビットを装着したことでマッシブ感あるエアリアルに変化。

ビットオンフォームの状態でHGガンダムエアリアルと並べて。外観は殆ど同じですが、構造が全く違っていますし、1/100サイズなので当然大柄で存在感があります。サイズが大きい分モールドもシャープ。

肩部ガンビット。ショルダーアーマーが可動するので表情が付きやすいですし、ガンビット自体も裏打ちパーツが造形されているので見栄えが良いです。

前腕のガンビットも適度に情報量があっていいですね。

画像ではわかりにくいですが、後部の縦長のガンビットはHGに比べて少し内側に反るように配置されています。

中央のガンビットはジョイントを展開してリアアーマーにマウント。ジョイントが可動するので、後部のガンビットを上下に可動させることができます。

ビーム・ライフル。ガンダムエアリアルの携行火器になります。小型のバーニアスラスターが内蔵されていて、背面の懸架状態から自動的に手元まで移動することができるとのこと。

本体部分は左右のモナカ割ですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化されています。センサーは先端部も別パーツ化されているので塗り分けると映えそうです。

銃身上下にガンビットを組み付けることでロングバレルビーム・ライフルとして使用可能。ガンビットの固定強度が緩く感じますが、意外とストッパーが効いているようでポロリすることはありませんでした。

バレルにはビームエフェクトパーツを組み付けて銃剣として使用することもできます。

ビーム・ライフルは付属のジョイントパーツを使用することでバックパック中央にマウントさせることができます。

一通り武装して。

ビームライフルは付属の指パーツを使用して保持させます。ダボ固定ではないため若干ふらつきがありますが、ハンドパーツで挟み込むように固定されているのでポロリはありません。指パーツもしっかりと組み付いています。

平手が付属するので、ビームライフルに手を添えるポーズなどを表現することができます。欲を言えば右の平手指パーツも付属していると良かったかも。

シールド(エスカッシャン)は前腕にダボ固定して装備します。ダボはそれなりに長さがありますが、固定強度があまり高くなく、ショルダーアーマーとの干渉すると外れることがあるので注意が必要です。大型で重量があるのも外れやすい要因になっているかも。

HGにはないスライドギミックがあるので、HGとは少し違ったポーズが付けられるのはいいですね。

ビットオンフォームでポージング。ショルダーアーマーの側面装甲が可動するので、肩のガンビットに表情が付くのがいいですね。

背部の長いガンビットはダボが浅めで、比較的ポロリし易いので注意が必要です。

可動箇所が多いので、HGでは出来ないような柔らかく自然なポーズが取れるのがいいですね。可動域が広いので、関節を伸ばすようなダイナミックなポーズも再現することができます。

ビームサーベルにエフェクトパーツを組み付けて。エフェクトパーツ、ビームサーベル刃共にクリアブルー成型色で色鮮やか。ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

個体差かもですが、付属のディスプレイ用ジョイントパーツは固定が甘く、キットの角度を変えると外れやすかったです。なのでジョイントパーツを使わず、股間部の3.0mm穴にスタンドの軸を差し込んでポージングさせました。

ビームサーベルもダボ固定ではなく、握り手用の指パーツで包むように持たせます。ポロリはないですが、親指で支えないとふらつきが出てくるので注意が必要です。

ガンビットを展開して。ガンビットを並べるように配置することで、より攻撃的で迫力のあるポージングを再現することができます。(コトブキヤのプレイングベースAを使用しています。)

Figure-rise Standard スレッタ・マーキュリーと組み合わせて株式会社ガンダムのPVっぽく(笑)

適当に何枚かどうぞ。

以上です。ただサイズが大きいだけでなく、装甲裏や細部モールドなど各部が細かく造形・色分けされていますし、可動箇所が多いのでより自然で柔軟なポーズを再現することができます。組み立て易い構造なので短時間で組み立てられますし、高可動域を実現するための特殊な構造になっているのも楽しめる要素の一つ。HGでは実現できない可動や構造が再現されているのがいいですね。

気になる点は、一部のゲートが小さいモールド部分にあるので、ゲートと共にモールドを切り飛ばしてしまわないように注意が必要です。それと武器保持が少し不安定なのと、ガンビットのダボが短く、単体でディスプレイさせる際にジョイントパーツから外れやすい印象でした。

シェルユニットは赤いメッキパーツが宝石のようで色鮮やかですし、ガンビットも一部は簡易的ですが全体的な作りは秀逸。表現力が高く、ディスプレイモデルとしても充実しています。とにかくよく動くので弄っていて楽しいですし、1/100ならではの存在感や緻密さ、柔軟さが味わえるのがいいですね。

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