MG ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.) レビュー

今回は、 MG 1/100 MS-06K ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.)のレビューをご紹介します!

MG ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.)は、『機動戦士ガンダムUC』に登場するMS「MS-06K ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.)」の1/100スケールモデルキットです。劇中登場時の特徴的なカラーリングを再現。Ver.2.0を素体に、モノアイの可動やコクピットハッチ内部のスライド、ビッグ・ガンの着脱といった細部ギミックが搭載されたキットになっています。価格は5,610円(税込)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

ザクIIJ型をベースに、バックパックに180mmキャノン砲を装備した機体「ザク・キャノン」のジオン残党軍仕様で、劇中ではジオン残党兵が搭乗。トリントン基地を襲撃し、激しい戦闘を繰り広げた「MS-06K ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.)」がMGでキット化。

2008年8月に発売されたMG ザクキャノンのカラバリですが、ユニコーンVer.特有のミリタリー調のカラーリングが成形色で再現されています。※MG ザクキャノンの一部外装と内部フレーム、武装類にはMG ザクVer.2.0のパーツが流用されています。

 

成形色はライトブラウンとダークグリーンを基調に、腰部や脚部、ビッグガンやバックパック、180mmキャノン砲などにダークブラウンを配色。その他、各部動力パイプや内部、関節はグレー成型色での再現となっています。ホイルシールは付属せず。

ダークブラウンの内部パーツ、ビッグガンパーツはKPS、その他の内部・関節パーツ、武装類のパーツはABS素材となっています。ABSはラッカー系やエナメル系に弱く、塗装時にひび割れや破損を起こす場合があるので注意です。ABSの塗装には水性塗料が推奨されています。

ポリキャップはPC-200を使用し、全身各部に組み込みます。肘や膝はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に180mmキャノン砲、ビッグガン、スモークディスチャージャーなどを持つ複合バックパックを装備していますが、薄型で後方への負荷はかからないため、自立は安定しています。

■付属品

ザク・バズーカ、ザク・マシンガン、ヒートホーク、ジョイントパーツ(ヒートホーク用、ディスプレイ用)、ラピッドタイプの頭部パーツ、ジオン兵フィギュアが付属。

MGザクVer.2.0とザク・キャノンのパーツが余剰で付属。カラバリの関係でCとLランナーは色違いのものが2枚、Kランナーは3枚あり、そのぶん多数の余剰パーツが発生するようになっています。各部を組み替えてオリジナルカラーのザク・キャノンを再現してみても面白そうですね。

専用のマーキングシールと擦って転写するガンダムデカールが付属。マーキングシールにはイアン・グレーデン、アルフレディーノ・ラムのパーソナルマークが収録されています。

■内部フレーム

全身各部にはメカニカルな内部フレームが造形。フレームは大部分がMGザクVer.2.0からの流用ですが、頭部や腹部、大腿部、脹脛、バックパックなどがザク・キャノンで新造されたものになります。

外装の内側には、他のMGと同様、パネルライン状のモールドが多数造形されています。なので一部外装をパージした状態で飾っても十分見栄えがしますし、メカニカルなディテールが楽しめるのでオススメです。

■各部形状

MG ザク・キャノン(ユニコーンカラーVer.)の各部を見ていきます。

■頭部

頭部。ザク系特有のモノアイ型ですが、口元にはちょび髭のような個性的なスリットダクトが造形。周りを覆う動力パイプは無く、頭頂部にとさかとアンテナのみ装備するというザク・キャノン特有のデザインになっています。アンテナは1本で細身なため、干渉や転倒、引っ掛けるなどで折ってしまわないように注意。モノアイスリットにはクリアパーツによるモノアイガードが造形されています。

メット部は上下の組み合わせで合わせ目はモールド化。モノアイはクリアパーツにピンクのマーキングシールを貼っての再現で、塗装すればクリアパーツを活かすこともできます。

モノアイ基部はギア構造になっていて首と連動。頭部を左右に振ることで、その動きに合わせてモノアイも左右に可動するようになっています。

頭部内部フレーム。

頭頂部のアンテナは1本のロッドタイプとダブルアンテナのラビットタイプが選択可能。とさかの装甲部分をまとめて組み替えます。

■胴体部

胸部、腹部。エッジの効いたフラットな装甲やエアインテーク、腹部から背部に伸びる動力パイプが特徴的に造形されています。通常のザク・キャノンはエアインテークや動力パイプ基部が赤でしたが、こちらはグレーで落ち着いた雰囲気になっています。

動力パイプは軸パーツにパイプを一つずつ差し込むため、組み立ては少し手間がかかります。ただ、軸とパイプ輪の一部が欠けた形状になっているため、ロールせず自然に向きが揃うようになっています。

胸元のスリット装甲を上げ、その下のハッチを引き出して下げることでコックピットが露出。

胸部内部にはザクVer.2.0と同型の箱型コックピットが造形され、内部にはジオン兵のパイロットフィギュアが格納されています。シートの造り自体は簡易的。コックピットは背部のレバーを動かすことで左右に移動させることができます。

首はボールジョイントで固定式。基部に可動ギミックはありません。肩はMGザクVer.2.0と同様、前方にスイングさせることができます。

腰部。こちらはザク系特有の背広風デザインですが、フロントアーマーがダークブラウン基調でちょっとしたワンポイントが加えられています。リアアーマー中央のラッチは展開可能。

腰アーマー裏は、フロントアーマー裏がモールドのみなのに対し、サイドとリアアーマーにはフレーム状の裏打ちパーツとモールドがディテール豊かに造形されています。

MGザクVer.2.0と同様、サイドアーマー基部には可動ギミックがあり、後方にスライドさせることができます。

胴体内部フレーム。

■腕部

右腕部。ザク系特有の丸角型装甲をベースに、前腕にはザク・キャノンらしいマッシブな装甲が造形されています。更に前腕はユニコーンVer.特有のダークグリーンに配色されるなど、日除け用のアームカバーのようなヒトクセあるデザインになっています。肩には腕部全体を覆うような十字型シールドを装備。

腕部内部フレーム。ほぼMGザクVer.2.0と同じです。

上腕、前腕ともに前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形。

ハンドパーツは各指とも個別に可動するタイプ。親指以外の4指は第2関節まで可動し、表情を細かく変化させることができます。手首は上下にスイング可能。スナップが効かせられます。

右肩のシールドはパーツ3枚重ね式で、グレーのラインモールドがパーツできっちりと色分けされています。地味に見えますが、こういう丁寧な造りなのが良いですね。

シールドはポリキャップを交えたアームで柔軟に可動。裏面はフレーム状のモールドのみですが、各部を塗り分けるともっと映えそうです。

左肩のスパイクアーマーはスパイクのみ別パーツ化。こちらもポリキャップを交えたアームによって幅広く展開するようになっています。基部はボールジョイント接続で柔軟に可動。

■脚部

脚部。ザク・キャノン特有のマッシブなデザインで、膝から下は後部や裾にスリットダクトなどがメカニカルに造形されています。大腿部と膝から下の配色が異なり、どことなくスポーティーな雰囲気も。

脚部内部フレーム。基部やソール部はMGザクVer.2.0と同じですが、大腿部の一部や脹脛などがザク・キャノン用に継ぎ足されています。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は複数パーツ構成で、こちらも合わせ目はモールド化されています。脚の付け根はロールや上下に可動します。

裾のスリットダクトは内部フレームを交えて造形。側面の動力パイプは内部軸がスプリングになっていて、膝の曲げ伸ばしに追従して柔軟に可動します。大腿部側はしっかりと押し込まないと外れる場合があるので注意です。直接差し込むとスプリングがグニャリと曲がる可能性があるので、細身のマイナスドライバーなどでサポートしつつ押し込むと良いかも。

ソール部。ザク系特有の丸みのあるフラットなシルエットで造形されています。つま先側面の凹みが何気ないワンポイントになっています。

足首はMGザクVer.2.0と同じ構造でメカニカルなシリンダーフレームが造形。足首の可動似合わせて伸縮するようになっています。表現が豊か。

足裏もザク系と同じデザインですが、少しふちが太めに造形されています。J型ベースなので中央にスラスター口はありません。つま先は角度変更が可能。

 

 

バックバックパック本体は角型でシンプルなデザイン。左側面には2口のスモークディスチャージャーを装備しています。

スモークディスチャージャーは2個パーツ構成ですが、射出口は2重モールドで丁寧に造形されています。バックパック右側面には180mmキャノン砲を装備。キャノン砲基部は左右の組み合わせで、合わせ目は端に来るようになっています。

 

 

砲身は筒型パーツ構成で合わせ目は無し。

キャノンの方向は2股で、1部開口されていて作りは良いです。

バックパック下部には、左右のビッグガンマウント用のカセットストラップセットが造形。1部肉抜き穴っぽい作りではあるものの、メカニカルなデザインになっています。左右のアームは上下にスイング可能。

カセットストラップセットはビックガンごとごっそりバックパックから取り外しが可能。やや固定が甘いので、経年で外れやすくなるかも。

ビッグガン。ランドセル下部にセットされる、2連装ロケット弾ポッドです。弾倉が空になった場合、コックピットからの操作によってパージが可能とのこと。個性的なデザインですが、モールドは少なめでシンプルです。

本体部分は左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

ビッグガン下部のマガジンは脱着が可能。内部には薬莢のモールドもきっちりと造形されています。

上部のグリップは前後にスイング可能。

2口の銃口は適度に開口されています。

■他キットとの比較

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて大きさを確認。大きさはジム・コマンドと大差ありません。MGの中では比較的小柄な部類になります。ちなみにザク・キャノンの全高は18.4m。

MG ザク・キャノン (イアン・グレーデン専用機)と並べて。基本的にはカラバリですが、イアン・グレーデン専用機は指揮官機仕様なので頭頂部がラピッドタイプのアンテナになっています。どちらかというとユニコーンカラーVer.のほうが馴染みあるカラーリングに近いかと。

劇中で共闘したMG ズゴック(ユニコーンカラーVer.)と並べて。どちらも実戦仕様機らしいミリタリーカラーで雰囲気が良いですね。並べて飾ることで、相互作用で臨場感も増しそうです。意外にもズゴックのほうがデカいという・・・;

同じフォーマットであるMG シャア専用ザク Ver.2.0と並べて。プロポーションはほぼ同じですが、ザク・キャノンは各部に内部フレームパーツが継ぎ足されたことで重厚感が増しています。

■各部可動域

頭部は適度に上下します。左右へも水平程度までスイング可能。ただし、モノアイ可動ギミックがあるので、回しすぎないように注意です。

腕は水平以上に上げることができます。肩のシールドが頭部と干渉しやすいので、うまく交わすようにします。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩はボールジョイントで少し前後します。前方へは、肩の引き出しギミックによって幅広く展開させることができます。

腹部可動ギミックや腰部ボールジョイントにより、上半身を少し前後させることができます。

腰アーマーが干渉するので、腰のロールはほとんどできません。浮かせてディスプレイさせる場合は、付属のジョイントパーツを股間部に組みつけます。アクションベースなどに対応。

前後開脚は、前方は干渉なく水平まで展開可能。後方もリアーマーが広く可動するため、水平程度まで展開することができます。

膝は2重関節ですが、外装が干渉するため、くの字程度までしか曲がりません。膝装甲は内側に別の装甲があり、装甲裏もモールドがデザインされていてメカニカル。

足首は適度にそらすことができます。左右へのスイングはそれなり。

左右への開脚は、水平までは行きませんが、ある程度広くまで展開させることができます。

足の付け根がロールしますが、干渉で内股はほとんどできず。ガニ又も干渉しますが、画像よりも広めに展開することができました。

立膝は綺麗な姿勢で再現することができました。

■武装類

ザクバズーカ。ザクが使用する定番の大型火器です。劇中では使用されませんでしたが、付属しているのでポージングが多彩に演出できます。

基本的には筒型パーツ構成で合わせ目はありません。

フォアグリップとセンサーは上下に可動。グリップの前後スイングはありません。センサー内部はクリアパーツでの再現。一旦組み込むと外しにくいので、仮組み時は注意が必要です。ハッチは開閉が可能。

砲口と後部4口はきっちりと開口されています。

ザクマシンガン。こちらもバズーカと同様、ザクの定番武装です。ザクVer.2.0と同じものが付属。

こちらも合わせ目ができないパーツ構成です。

ドラムマガジン内部にや薬莢のモールドが細かくデザインされています。見えない箇所の配慮もしっかりと。

フォアグリップは左右にスイング可能。センサーは上下にスイングします。センサーはクリアパーツでの再現、こちらも一旦組み込むと抜けなくなるので、注意が必要。

ヒートホーク。モビルスーツ用の近接格闘武器です。ザクVer.2.0に付属するものと同じです。こちらも劇中では不使用。

ジョイントパーツを介して、サイドアーマーにマウントできますが、ビックガンが干渉しやすいので組み付け時の角度などに注意します。

ジオン兵フィギュア。パイロット、スーツ姿での造形となります。

■ポージング

ザク・バズーカ、ヒートホークを装備して。

ザク・バズーカはグリップに溝があり、手のひらのダボに組み付けて保持します。2箇所の溝があるため、角度を付けて保持でき、これによって肩などとの干渉が避けられるようになっています。

ただ、ダボと溝が浅いため、簡単に外れてしまうのが玉に瑕。握らせたまま(ダボを固定したまま)、ハンドパーツごと掴んでハズれないようにしてポーズを付けたほうが良さそうです。

可動箇所が多いので、より自然な姿勢でポーズを取らせることができます。バズーカ両手持ち射撃も良いポーズで再現できますね。ビッグガンなどの影響で腰回りがごちゃつきやすいので、ビッグガンは左右に逃がすなどしてポーズを取らせると良いかと。

指が自由に動くので、180mmキャノンに手を添えて砲身をサポートするようなポーズも自然な形で表現できます。

地上戦仕様なので、腰を落としてどっしりと構えるポーズが再現できるのが良いですね。

ビッグガンを構えて射撃ポーズを再現。ビッグガンはしっかりと脇を締め、肘を深く曲げて握らせれば問題なく構えることができます。ややバックパックからカセットストラップセットが外れやすいので、うまくサポートしつつ構える必要があるかも。

ビッグガンは反転するので、後方射撃するポーズも再現できます。

ザク・マシンガンもザク・バズーカと同様、手のひらのダボをグリップの溝に組み付けて保持します。ただし後部ストックが前腕と干渉しやすく、バズーカのように角度を変えることはできないため、外れやすいので注意です。

面倒ならダボを組み付けず、グリップを指で握らせるだけにしてもよいかと。

ヒートホークもグリップの溝に手のひらのダボを組み付けて保持します。ダボが浅く外れやすいですが、軽量なので指でしっかりと握らせれば落とすことなく保持できます。

登場シーンは少なかったですが、機動戦士ガンダムUCのトリントン基地襲撃シーンを簡単に。劇中でパージしていたパラシュートパックがあっても面白いかも。

頭頂部パーツを組み替えてラピッドタイプの指揮官機仕様に。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。頭部のちょび髭のようなダクトから、見た目はおっさんっぽい雰囲気もありますが、ポーズを付けると雰囲気が一変。接地時のポージングがとにかく映えますし、MGザクVer.2.0のフォーマットで可動箇所が多いので、より自然なポーズを再現することができます。特殊な武装類とも相まっていぶし銀のような格好良さが感じられるのが良いですね。

気になる点は、MGザクVer.2.0のフォーマットあるあるですが、若干関節が緩めでヌルっと動くのと、構造上どうしても干渉する箇所があり、腰回りなどは動きが制限されてしまうため、躍動感あるポーズは取らせにくいところがあります。

UC版のカラーリングで実践的な雰囲気が強く感じられますし、前腕の色分けなどはちょっとした苦労人の雰囲気も感じられるようになっています。ズゴックなどを組み合わせることで、「時は流れ始めた・・・」の言葉の通り、ジオン残党の積年の恨みを晴らすような、印象的で味のあるディスプレイが楽しめるのが良いですね。

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執筆者:nori
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