HGCE グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機) レビュー

今回は、 HGCE 1/144 ZGMF-X2000 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)のレビューをご紹介します!

HGCE グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)は、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するMS「ZGMF-X2000 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)」の1/144スケールモデルキットです。ハイネ機のカラーリング、グフイグナイテッドの特徴的な機体形状を再現。多彩な武装、内部構造「SEEDアクションシステム」により、印象的なポージングが可能となっています。価格は2,860円(税込)です。

ザクウォーリアと次期正式量産機の座を争ったグフイグナイテッドの先行試作機の1機で、劇中ではハイネ・ヴェステンフルスが搭乗。ダーダネルス海峡でオーブ軍を多数撃破するも、ガイアに胴体を両断されて爆散した機体「ZGMF-X2000 グフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)」がHGCEでキット化。

グフ特有の各部形状や背部フライトユニット、スレイヤーウィップ、テンペスト ビームソードといった特徴的な武装類が新規造形で再現されています。HG SEED グフイグナイテッド(2005年5月発売)からの流用はありません。

成型色はオレンジとブラウンを基調に、胸部や膝部、ソール部、背部フライトユニットなどにブラックを配色。その他、腹部モールドや背部ユニットのスラスター口がライトブルー、シールドやフライトユニットの一部がホワイト、テンペスト ビームソード刃がゴールド、内部や関節、武装類がグレー成型色での再現となっています。

ホイルシールが付属しますが、モノアイと背部フライトユニットの小羽とスタビライザーの一部を補うくらいでわずか。ほとんどの箇所がパーツで色分けされているため、組み立てるだけで十分なくらいの色分けに仕上がります。

外装のブラックとホワイト、内部や関節などのグレー成型色パーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。

ポリキャップは不使用。肘はKPS、膝はKPSとPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。背部にフライトユニットを装備していますが、軽装で負荷もあまりかかりませんし、脚底も広めで安定した自立が可能です。

■付属品

対ビームシールド、テンペスト ビームソード、テンペスト ビームソード刃✕2、スレイヤーウィップ2種、平手(右)、手首に角度の付いた握り手(右)が付属。

■各部形状

各部をHG SEEDのグフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)と比較しながら各部を見ていきます。まずは背部フライトユニットを外した状態で全身から。

■頭部

頭部はHG SEEDよりもバランス良く造形。モノアイスリットが細身に造形されるなど、より威厳を感じさせるデザインになっています。大きく湾曲した動力パイプも特徴的。額には長いアンテナが造形されるなど、全体的に指揮官機らしい風格あるデザインに仕上がっています。

上から頭頂部パーツを被せるため、側面から後頭部にかけて合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどの加工が必要そう。

頭部底面のレバーを左右に動かすことで、モノアイを左右に振ることができます。幅広くスライドするため、しっかりとした表情付けができるのが良いですね。モノアイはモールドの上からピンクのシールを貼っての色分けです。

■胴体部

胸部・腹部はHG SEEDとそんなに差はなく、オレンジ装甲に被さる黒装甲やライトブルーのモールドがメカニカルに造形されています。引き締まったシルエットで、硬派な雰囲気が感じられるデザインになっています。

 

胴体内部構造。

首はボールジョイント接続で基部が前後にスイング可能。肩はSEED ACTION SISTEM構造で前後や上下に柔軟に可動します。

胸部と腹部の境目、そして腰部に可動ギミックがあり、上半身を適度に反らすことができます。

腰部をHG SEEDと並べて。こちらもそんなに差はないですが、全体的にバランスよく造形されています。各面とも裾広がりのアーマーでモールドは少なめ。腹部の動力パイプもグフらしさを強調するなど、無骨で力強さが感じられる造りになっています。

リアアーマー中央にはグレーパーツによるバーニアが造形。

腰アーマーはフロントとサイドアーマーが幅広く展開可能。各面アーマーとも特に裏打ちパーツやモールドなどはありません。ただしふちに厚みがあり、適度に凸モールドもあるため、それなりに見栄えはします。裏打ちパーツの自作もしやすそう。

股間部にはスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。

■腕部

腕部。全体的に丸みのある装甲で、細身かつスタイリッシュに造形されています。特に肩のスパイクアーマーが特徴的で、長く突き出た上部スパイクがグフらしさを強調。前腕にはドラウプニル4連装ビームガンを装備しています。

上腕、前腕ともに筒型パーツ構成で合わせ目はありません。前腕の内側にはスレイヤーウィップの射出口が造形。グレーパーツで蓋がされています。

前腕のドラウプニル4連装ビームガンは取り外しが可能。装甲の内側や銃身部分はグレーのパーツでの色分けで、銃口もやや浅めですが開口されています。内部を黒く塗り分けることで補えそうですね。

ショルダーアーマーも一部合わせ目はモールド化。スパイクは各種とも別パーツ化されています。塗り分けてみても面白そうですね。

ショルダーアーマーは肩内部とはボールジョイント接続。外装を組み付けることでロックされるため、弄ってもショルダーアーマーが外れる心配がありません。外装は組み合わせが硬くバラしにくいので、仮組みする際は注意が必要です。

■脚部

脚部。こちらもグフ特有のデザインで、中央が尖った大腿部や厚みのある下腿部などが再現されています。膝のひし形モールドもグフらしく、機体の特徴をしっかりと押さえた造り。HG SEEDよりも脚が長く、全体のプロポーションバランスの良さを引き立てています。

脚部内部構造。特別凝った造りではないようです。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下も多数のパーツを組み合わせる構造で合わせ目は各部ともモールド化されています。

足の付け根はロールや上下など柔軟に可動。側面と後部のバーニアはグレー成形色パーツでの色分けです。

ソール部はシンプルながらも厚みのある装甲が造形。重厚感を醸し出しています。足首は2個パーツ構成で前後や左右に可動。

足裏もモールド入りの裏打ちパーツで蓋がされているため、肉抜き穴などもなし。造りに落ち度がありません。

■バックパック

背部にはオーソドックスなフライトユニットを装備。ウイングとスタビライザーのみの軽装ユニットになっています。HG SEEDのものよりもウイングに厚みがあり、スタビライザーも長くメリハリのあるものに進化しています。

中央のスタビライザーは合わせ目が出来ないパーツ構成。表面の白い装甲はパーツで、三角モールドはライトブルーのシールでの色分けです。

内側には2基のスラスター口が造形。内部スリットモールドはパーツでの色分けです。 

スタビライザーは基部に2箇所の可動部があり、幅広く上下に可動。

更に手前に引き出すことで深くまで下げられるようになっています。

バックパック基部には楕円状のスラスターが造形。基部は左右の組み合わせですが、合わせ目はモールド化されています。後部スラスター口はライトブルーパーツでの色分けで上下に可動。

ウイング(主翼)はやや厚みのあるタイプ。白黒基調のカラーリングで、こちらも後部スラスターや表面装甲など各部がパーツできっちりと色分けされています。白い装甲部分は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。

小羽、主翼共に接続部が上下に可動。展開することで飛行形態に変化しますし、下げることで駐機状態が再現できます。

小羽の白い部分はシールでの色分け。

主翼の基部はボールジョイント接続でフレキシブルに可動。強度もしっかりとしていて表情が付けやすいです。

フライトユニットとグフイグナイテッド本体とは1ダボ接続。HG SEEDグフイグナイテッドの背部も1穴なのでHGCEのフライトユニットが装備できます。ただし逆はできませんでした。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。頭頂高はRX-78-2よりも少し大きいくらいですが、両肩の衝角や額のアンテナによって全高が増しています。HGとしては特別大きい感じはないですね。

HG SEEDのグフイグナイテッド(ハイネ・ヴェステンフルス専用機)と並べて比較。HGCEは全体的にサイズアップし、プロポーションバランスも向上。よりスタイリッシュで洗練された造りにアップデートされています。成形色はHGCEのほうがやや渋め。

HGUCのグフグフカスタムと並べて。グフイグナイテッドが1sのグフのオマージュということもあり、各部がとても良く似ています。HGCEでもグフイグナイテッドのカスタム機がキット化されると面白いですね。

同シリーズのHGCEフォースインパルスガンダム、HGCEフリーダムガンダムと並べて。組み合わせても違和感はなさそうですが、インパルス、フリーダム共に10年前のキットなので、若干古さを感じるようになってきているかなという印象です。

劇中で交戦したHG SEEDガイアガンダム、HGCEウィンダムとも並べて。ガイアはHGCEのグフイグナイテッドとはプロポーション、造形クォリティ共に差があるので、できればHGCE化してもらいたいですね。

■各部可動域

首の可動ギミックにより、頭部は広めに上下させることが可能。左右へは後頭部の裾が少し干渉しますが、水平まで問題なくスイングさせることができます。

腕はY字程度まで高く上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩はボールジョイントで適度に前後スイングが可能。肩の可動ギミックにより、前方へはより幅広くスイングさせることができます。

腹部の可動ギミック、腰部ボールジョイントによって上半身を幅広く前後させることができます。

左右へも適度に反らすことが可能。胴体部がグリグリ動かせます。

腰は干渉しますが、少し引き抜いて干渉を避けることで360度回転可能。浮かせてディスプレイさせる場合は、他のHGCEと同様、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。

フロントアーマーが広く可動するので、前方へは干渉なく幅広く展開させることができます。後方はリアアーマーが可動しないため、干渉でやや制限されます。

膝は2重関節で、装甲が干渉するまで深く曲げることが可能。膝装甲裏や関節周りもきっちりと蓋がされているため、内部が見えることはありません。

足首は前後左右とも広めに可動。

左右への開脚は水平まではいきませんが幅広く展開させることができます。

足の付け根がロールするので、内股、ガニ股ともに幅広く可動させることができます。

立膝はかなりきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、各部とも非常に柔軟で様々な動きを付けることができます。SEED ACTION SYSTEMの恩恵が凄まじく、どんなポーズにも幅広く対応できる印象。劇中シーンも問題なく再現できそうですし、無理なポーズでも軽々とこなしてしまいそうな雰囲気がありますね。

■武装類

対ビームシールド。衝角付きのビームコーティングシールドです。ブラウンとホワイトの2色構成。

裏面のグリップは取り外して組み替えることで角度変更が可能。ハンドパーツで握らせることで、正面に向けて構えるポーズも再現することができます。

HG SEEDの対ビームシールドと並べて比較。HG SEEDは一回りほど小柄。手元にあるものは塗装してしまっていますが、実際は白成型色のみで塗装が必要です。背面のグリップも展開せず造りが簡易的。

MMI-558 テンペスト ビームソード。マイウス・ミリタリー・インダストリーが開発したビーム剣です。斬刃部分はゴールド成型色での再現で見栄えがします。

斬刃部分は伸縮が可能。

伸ばして付属のエフェクトパーツを組み付けることで、ビーム刃展開状態が再現できます。

テンペスト ビームソードはシールドの内部に収納可能。

HG SEEDのテンペスト ビームソードと比較して。大きさは同じくらいですが、HG SEEDはシンプルな1個パーツ構成で色分けされておらず、斬刃の伸縮ギミックはありません。

スレイヤーウィップ。両腕部に内蔵された格闘戦用の鞭(ムチ)です。超弾性鋼をベースとする柔軟性が特徴とのこと。叩きつける以外にも敵機の一部や武器を絡めとるなどの使い方も可能という設定です。

それぞれ前腕内側のカバーパーツを外して組み付けます。反った状態のものは手首に角度の付いたハンドパーツで握らせると、しなるような表情が豊かに演出できます。

■ポージング

一通り武装して。

ポーズを付けても全く弱々しい箇所がないですし、グリグリ動かしても破損が怖いような箇所は殆どありません。フロントアーマーを上げるときに少し引っかかる感じがありましたが、ムリに上げても破損はしませんでした。

対ビームシールドは前腕に付属のジョイントパーツを組み付けて装備します。ジョイントパーツは腕部側が1軸ですが、角型で太いので、幅のある対ビームシールドもしっかりとマウントすることができます。シールド側はボールジョイント型で柔軟に可動します。

左腕のポーズによってはシールドが背部フライトユニットの主翼と干渉しやすいですが、ウイング、シールド共にボールジョイント接続なので干渉が避けられます。

シールドのグリップを握らせて保持。組み替えることでポージングバリエーションが増えるのが嬉しいですね。ただ、この状態だとグリップとシールドとのジョイント部分が抜けやすく、シールドを落としやすいので注意が必要です。

テンペスト ビームソードはグリップが太めでハンドパーツにしっかりと収まるので、抜け落ちることなく保持することができます。軽量なので取り回しもラク。ビーム刃のポロリなども全くありません。

テンペスト ビームソードのビーム刃はクリアピンク成型色での再現ですが、ブラックライトで照らしてもきれいな発光はせず、反応は弱いようでした。

スレイヤーウィップはパール調の蛍光ピンク(オレンジ)成型色での再現。前腕にしっかりと固定されるので、特に抜け落ちたりということはありません。素材が若干硬めなので、曲げたりすると白化する可能性はありそうです。

画像は用意していませんが、スレイヤーウィップはブラックライト(UVライト)で照らすと鮮やかに発光します。

劇中で交戦したウィンダムと組み合わせて。とにかくよく動きますし、外装がPS、関節がKPSパーツ構成で強度もあるので、劇中で見られたポーズも再現しやすいですし、躍動感あるポーズもサクッとこなしてくれます。

適当に何枚かどうぞ。

「ザクとは違うんだよっ!ザクとはっーーーっっ!」

と言いたいところですが、ザクウォーリアがHGCE化されていないのはちょっと残念。今後の展開を期待したいですね。

以上です。もはや究極と言えるくらいに完成度が高く、造形、プロポーション、可動あらゆる面でクォリティが高いです。グリグリイジってもポロリなどのストレスは殆どなく、とにかく遊びやすいキットになっていますね。プロポーションバランスもバツグンに良いですし、可動も柔軟でポーズが決まりまくるので弄っていてとても楽しいです。

気になる点も殆どないですが、対ビームシールドのグリップを組み替えて握らせる際、組み合わせ部分が外れやすくシールドを落としやすいので注意です。それとフロントアーマーを上げる際、支えることがあるので一応破損に注意したほうが良いかも。

フライトユニットも可動箇所が多く、表情を細かく変化させることができますし、強度も高く様々な演出を楽しむことができます。本体も可動がとにかく柔軟で、劇中のような深く腰を落としたポーズ、蹴りのポーズなどあらゆるポーズに対応。

待ち望んでいたものがそのまま立体化されたような、ファンの心を掴んで離さない魅力を持ったキットになっています。何気に組み立てやすいのも良ポイントの一つ。SEEDファンなら購入必須で、ガンプラ経験者には自信を持って、ガンプラ未経験の方にもオススメできそうな一体ですね。

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執筆者:nori
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