HG ブレイディハウンド(ブラッド専用機) レビュー

今回は、HG 1/72 NA12S ブレイディハウンド(ブラッド専用機)のレビューをご紹介します!

HG ブレイディハウンド(ブラッド専用機)は、アニメ『境界戦機』に登場するAMAIM(アメイン)「NA12S ブレイディハウンド(ブラッド専用機)」の1/72スケールモデルキットです。ブラッド専用機の特徴的な各部形状を再現。ソード2本とライフルが付属し、ならではのポージングが可能となっています。価格は2,750円(税込)です。

メイレスケンブやアメインゴーストに対抗できるAMAIMを探し求めていたブラッドの依頼を受け、チャーリー・オーレイがカスタマイズした機体で、劇中ではブラッド・ワットが搭乗。部隊を編成し、アメインゴーストMk-Ⅱと激しい戦闘を繰り広げたAMAIM「NA12S ブレイディハウンド(ブラッド専用機)」がHGでキット化。

2022年1月に発売されたHG ブレイディハウンドをベースに、ブラッド専用機特有の青いカラーリング、特徴的な頭部や肩部形状、ソードが新規造形で再現されています。駐機状態への変形も可能。

成形色はブルーとダークブルーを貴重に、胸部や前腕、脚部などにライトグレーを配色。その他、腹部や前腕部、ソール部、内部・関節、武装類がダークグレー(ダークブラウン)成形色での再現となっています。

ホイルシールが付属しますが、頭部センサー類やライフルのセンサーを補うくらいでわずか。塗装もほぼ必要がなく、素組みで十分なくらいの色分けが再現されています。

各部に使用されているダークグレー(ダークブラウン)成形色パーツはKPS素材となっています。ABSは不使用。

ポリキャップは不使用。肘や膝はPSとKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。足底の接地面は広くはないですが、特に負荷のかかるような装備はないため、自立は安定します。

■付属品

ソード✕2、ソード用ジョイントパーツ✕2、ライフル、握り手(左右)、駐機状態用の頭部センサーパーツが付属。

■各部形状

形状の異なる頭部と肩部(腕部)のみ、HG ブレイディハウンド(以下、一般機)と比較しながら各部を見ていきます。

■頭部

頭部を通常のブレイディハウンド(一般機)と比較して。基部や球状の頭部形状は一般機と同じですが、ブラッド機は上部に特徴的なバイザーとアンテナが造形。指揮官機のような上位機種らしいデザインになっています。

頭部周りは合わせ目ができないパーツ構成。真横にできるラインも段落ちモールド化されるなどメカニカル感が強調されています。

バイザーはクリアブルー成形色での再現。外すと内部の小型センサーが露出します。小型センサーは左右にロール可能。一部をシールで色分けします。球状頭部の3ラインセンサーはシールでの色分け。ボールジョイント接続でロールし、表情を細かく変化させることができます。

■胴体部

胸部・腹部。こちらは一般機と同形状。色違いの装甲で前面が軽く覆われています。背部にはスリットフィンを持つスラスターが造形。各部ともモールドが細かくデザインされるなど、適度に情報量があって造りが良いです。円筒状の腹部も個性的。

腰部も一般機と同形状。エッジの効いた厚みのある装甲で腰回りが覆われています。

フロントアーマーは1軸接続で適度にロールが可能。リアアーマーは駐機状態用に引き出せ、水平程度まで展開することができます。

腰アーマー裏はサイド、リアアーマー裏にモールド入りの裏打ちパーツが造形。HGながらも抜け目のない造りになっています。これほどのクォリティを持ちながら、ガンプラに比べて人気度が低いのは勿体ないですね。

■腕部

腕部を一般機と比較して。上腕以下は一般機と同形状。一方、肩部は一般機が垂直翼のようなウイングを持つのに対し、ブラッド専用機は牽引用のフックのみが配されたシンプルなものになっています。

上腕は前後、前腕は左右の組み合わせですが、多数パーツ構成で各部の合わせ目は段落ちモールド化。ハンドパーツは平手が標準で、力強さを感じさせる表情になっています。

肩部も合わせ目ができないパーツ構成。表面モールドは内部(裏打ち)パーツとの兼ね合いで細かく色分けされています。

胴体部と腕部との間には平型のホバーユニットを装備。複数パーツ構成ですが合わせ目は段落ちモールド化されるなど、メカニカルさが強調されています。左右の組み合わせ部分も合わせ目がモールド化。見栄えにも配慮がされています。後部スラスターはフィン付きパーツでの色分け。

ホバーユニットを外した状態で。肩関節も複数パーツ構成で前後や上下に柔軟に可動します。駐機状態用に押し込んで固定することも可能。ちなみにホバーユニットはしっかりと組み付いているため、外す(引き抜く)のが少し難しいです。もし仮組みでバラす際は破損しないように注意です。

■脚部

脚部も一般機と同形状。複数パーツ構成でメカニカルに造形されています。エッジの効いた装甲に加え、色分けパーツやモールドをバランスよく配置することで、情報量が多く完成度の高い仕上がりになっています。

一部左右の組み合わせ箇所がありますが段差モールド化。その他もパーツを細かく組み合わせていく構造で合わせ目はありません。

足の付け根はロールや上下などフレキシブルに可動。膝はランディングギアのような膝装甲を残して大腿部がごっそり展開。特殊な可動ギミックが備わっています。膝装甲も適度に前後スイングします。

ソール部も多数パーツ構成でメカニカルに造形。重機的な雰囲気も感じられるデザインになっています。アキレスの装甲は上下に可動。足裏も細かく造形されています。

つま先と踵の爪は共に上下に可動。駐機状態用に収納することもできます。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。実物はそこそこ大きく感じますが、HGとしては中間サイズで大きくも小さくもないといったところ。

ベースのHG ブレイディハウンドと並べて。大部分の形状はほぼ同じ。頭部バイザーなどからブラッド専用機のほうが指揮官機としての風格は感じられますが、一般機も左右にウイングを備えるぶん、力強さでは同等くらいにも見えますね。

同シリーズのHG メイレスケンブHG アメインゴーストと並べて。所属部隊が異なることもあり、ブレイディハウンドはこの2体とは全く異なるデザインになっています。より兵器感が強く、無骨で実戦的なフォルムが印象的。

■各部可動域

各部可動域は一般機とほぼ同じ。腕は水平程度まで上げることができます。肘は1重関節でV字程度まで曲げることが可能。

腹部は少し前後に可動。左右にも適度にスイングします。

腰は干渉なく360度回転可能。膝は1重関節でV字程度まで曲がります。立膝は少し崩れた姿勢での再現となります。

左右への開脚は水平まではいきませんが、かなり幅広く展開させることができます。足首の可動はそれなり。

■武装類

ライフル。一般機に付属しているものと同じで、北米同盟軍で正式採用されているAMAIM用のアサルトライフルです。ミリタリー風のメカニカルなデザインで造形がかなり緻密。

砲身部分は左右の組み合わせでですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。グリップ上部の2口センサーはグリーンのシールでの色分け。

説明書に記載はなく、設定もないようですが、一応銃身下部のグレネード・ランチャー?やマガジン、グリップは細かく分解することができます。

ソード。指揮官機用の近接戦闘装備です。無人機用よりも刀身が長く有効範囲は広いが、使いにくいため、有人機による微妙な操作が必要とのこと。簡単な1個パーツ構成ですが、鋭さが感じられる造りになっています。

付属のジョイントパーツを組み付けることで、ソードを本体脇にマウントすることが可能。ジョイントパーツは接続部が可動し、ソードの角度を細かく変化させることができます。

■ポージング

一通り武装して。

ライフルは手甲をスライドさせ、ハンドパーツの穴を広げてからグリップを差し込みます。

ややグリップが細身なため、少しハンドパーツから抜けやすいですが、手甲のスライドを戻すなどして固定すれば、ある程度しっかりと保持することができます。

頭部が球状センサーのロール可動だけなので、銃口に視線を向ける表現は少し難しめ。人型のメカとしては少し表情が付けにくいところがあるかもですね。

足首がそこそこ曲がるので、接地状態でのポーズもある程度安定させることができます。ただ、どうしても脚底が狭いのでポーズによっては倒れやすくなります。なのでスタンドなどで支えてポーズを取らせたほうが無難ではありますね。

浮かせてディスプレイさせる場合は、他のHG境界戦機シリーズと同様、股間部にアクションベースやスタンドの3.0mm軸を差し込みます。比較的軽量なので、グッスマのTHE シンプルスタンドなど支柱の細いものでも十分に対応可能でした。

ソードもライフルと同様、グリップをハンドパーツ穴に差し込んでの保持です。若干グリップが細身ですが、凹みがうまく引っかかるので抜け落ちる心配がなく、ストレスなく保持できます。

大腿部と腰が干渉するため、少しポージングでぎこちないところはありますが、その他の関節はよく動くので躍動感あるポーズは十分に再現可能です。

キットを弄っていると頭部のバイザーに手が当たって外れることがあるので注意です。

■駐機状態

駐機状態の再現は、まず頭部周りの装甲を外し、球状のセンサーを組み替えます。脇のソードは水平に配置。腰部サイドアーマーは少し前目に角度を付けておきます。両肩は内側に収納。

リアアーマーを引き出して展開し、脚部を後方に大きく展開します。踵のクローを収納し、つま先のクローを接地させたら駐機状態への変形完了です。

駐機状態。そのまま足を折りたたんだだけのシンプルなスタイルですが、いち早く起動し、素早く人型形態への変形ができるという点では理に適っているかと。左足のつま先を組み間違えてますね;

膝とつま先のランディングギアで接地するため、安定したディスプレイが可能です。

手元にないので再現できませんでしたが、別売りのストークキャリーと組み合わせれば、輸送状態も再現することができます。劇中のような牽引シーンや協力してのアメインゴーストへの攻撃シーンを再現しても面白そうですね。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。形状この大部分はブレイディハウンドと同じですが、バイザーや特徴的なセンサー、カラーリング、ソードといった武装などによってしっかりと差別化されています。特に頭部バイザーやアンテナは指揮官機らしく、青いカラーリングも相まって格好良いですね。締まった感じがあって風格さえも感じられるようになっています。

気になる点は殆どないですが、若干握り手の手首ボールジョイントが緩いかな(個体差かも)というのと、ライフルがハンドパーツが抜けやすいです。なので手甲をスライドさせて抑えるなど、少し保持に注意したほうが良いかもです。

ソードを使えば一般機にはない、ワイルド且つ武士的な攻撃ポーズが再現できますし、ガンダム作品に登場しても違和感がなさそうな容姿で味があります。初見はクセを感じるかもですが、遊べば遊ぶほどに格好良さが増しますし、その魅力にドハマりするくらいの奥深さを感じさせてくれるキットなのが良いですね。

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執筆者:nori
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