今回は、2016年4月に発売されたHGUC 1/144 MS-07B グフのレビューをご紹介します!
HGUC グフは、『機動戦士ガンダム』に登場するMS「MS-07B グフ」の1/144スケールモデルキットです。現代的で洗練されたプロポーションで造形し、新たなフォーマットによって幅広い可動域を実現。ヒートロッドやヒート・サーベルといった特徴的な武装が付属し、劇中さながらのアクションポーズが再現可能なキットになっています。価格は1,650円(税込み)です。
ザクII(陸戦型仕様)の格闘能力を強化した改良型で、劇中ではランバ・ラルが搭乗。アムロ・レイ搭乗のRX-78-2ガンダムらホワイトベース隊と激しい戦闘を繰り広げたジオン公国軍の量産機「MS-07B グフ」がHGUCでキット化。
2014年6月に発売されたHGBFグフ R35をベースに、頭部や脚部、5連装75mmマシンガンなどが新造。グフ特有の機体形状が再現されています。旧キットの発売から20年、ガンプラ35周年を記念して「新生-REVIVE-」版として立体化されました。
成型色はブルーとやや濃いめのブルーを基調に、腹部コックピットやヒート・サーベル刃にクリアオレンジ、胸部や膝部、ソール部などにダークグレーを配色。内部や関節、バックパック、ヒートロッドなどはグレー成型色での再現となっています。
ホイルシールはモノアイ用のみが付属。5連装75mmマシンガン口を塗り分ける必要がありますが、その他の箇所は塗装の必要はなし。素組みで十分な仕上がりになります。
内部や関節、武装類のグレー成型色パーツにはKPS素材が使用されています。ABSは不使用。なので塗装する場合も破損の気にせずに取り組めそうです。
ポリキャップはPC-002をすべて使用し、全身各部に組み込みます。肘はKPS、膝はポリキャップとKPSパーツ構成で関節強度は高め。特に負荷のかかるような装備はなく、自立も極めて安定しています。
■付属品
シールド、ヒート・ロッド、ヒートサーベル(左右)、5連装75mmマシンガン(フィンガー・マシンガン)の握り手型(左)、穴あきの握り手(右)が付属。
その他、HGBFグフ R35用の各部パーツが付属します。穴あきと穴なしのハンドパーツが付属するので、グフのハンドパーツを組み換えてノーマルタイプにすることも可能です。
■各部形状
HGUCグフの各部を見ていきます。
■頭部
頭部。ザクの改良機らしいモノアイタイプで、動力パイプを含め湾曲したフォルムで造形されています。メット部は上下の組み合わせで一部に合わせ目ができますが、ほとんど気にならないくらいの作りになっています。口内はスリットが造形されていますが、グレーに塗り分けが必要です。
下部レバーの可動に合わせてモノアイを左右に振ることができます。レバーにはある程度の強度があり、グリグリっと動くので自然に位置が変わるようなことはありません。モノアイは円形のモールドにピンクのシールを貼っての色分けです。
■胴体部
胴体部。シンプルですが、程よくモールドが入っていてバランス良く造形されています。胸板はダークグレー、腹部はクリアーオレンジパーツでの色分け。腰部フロントアーマーからバックパックにかけて特徴的な動力パイプが造形されています。胸部は前後の組み合わせで側面などに合わせ目ができます。
腰部はスカートタイプの装甲が造形。腰アーマー裏はリアアーマーなどに簡単にモールドが造形されています。
フロントアーマーはサイドアーマーにボールジョイントで接続するようになっていました。腹部のクリアーオレンジパーツはブラックライトで照らすと少し発光します。(発光素材ではない?)
■腕部
腕部。ショルダーアーマーにはグフ特有の湾曲したスパイクが造形。厳つい雰囲気を醸し出しています。上腕以下はエッジの効いた装甲が造形。適度にモールドが入っていてメカニカルです。
腕部は簡単な内部フレームが造形されています。
上腕は筒型で合わせ目はありません。前腕は左右の組み合わせで後部に合わせ目ができます。肘から分離出来ないので、合わせ目を消す場合は後ハメ加工などが必要そうです。
左手の前腕にはヒート・ロッドの展開口が造形。中が丸見えなので、何かしらカバーパーツなどがあっても良かったかも。ハンドパーツは穴なしのものが付属しています。
左腕部は右腕部とだいたい同じですが、前腕にヒートロッドはなく、ハンドパーツ部分に5連装75mmマシンガン(フィンガー・マシンガン)が新造されています。5連装75mmマシンガンは親指と残り4指がそれぞれ可動。
手のひら部分は上下の組み合わせで側面に合わせ目ができます。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせで上部や側面に合わせ目ができます。3本のスパイクはすべて別パーツ化されていて合わせ目はありません。塗り分けてみても面白いかも。
肩内部はシンプルな角型仕様。ショルダーアーマーとは簡単な1軸ダボ接続で、上下やロールが可能となっています。
■脚部
脚部。ザクとは異なり、厚みと程よいメカニカルさを併せ持つ、グフならではの脚部形状が再現されています。
大腿部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。膝から下は左右と前方の組み合わせ。後部と側面にできる合わせ目は段落ちモールド化されているようでした。
ソール部はザクのものに似たシンプルスタイル。脚甲と足首の部分はグワッと起こすことができます。
脚部内部は見えないように装甲で蓋がされています。足裏はメカニカルなモールドが造形。特に肉抜き穴などはありません。完成度の高い造りになっています。
■バックパック
バックパックはシンプルなボックスタイプ。フロントアーマーの動力パイプと連結されているため、脱着はできないようになっています。
下部のバーニアは別パーツ化されているので、塗り分けたりすると映えそう。内部は2重になっていてこちらも見た目は良いですね。
■他キットとの比較
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べて。HGとしては特別大きくはないですが、アンテナや肩のスパイクアーマーによって少し高さが増しています。グフの全高は18.7m。
HGUCグフ・カスタムと並べて。グフの後期生産型なので良く似ていますが、グフ・カスタムのほうが脚長でプロポーションは良いですね。一方、グフにはレトロ感があってそれぞれに良さがあります。
オリジン版のHGプロトタイプグフ 戦術実証機と並べて。同じグフ系なので部分的な形状やシルエットは似ていますが、オリジン版は少しクセがあって個性的。一方のHGUCグフは比較的万人受けするようなデザインになっています。
■各部可動域
頭部の可動は、あまり広くはないですが程よく見上げることができます。左右へは水平程度にまで可動でしますが、ポーズによっては口とショルダーアーマーが干渉するかもです。
腕はショルダーアーマーの干渉を避けることで水平以上に上げることができます。肘は2重関節でV字程度まで曲げることが可能。
肩はボールジョイント接続で幅広く前後させることが可能。前方へはポリキャップが引き出せるので、そのぶん広くスイングさせることができます。
腹部が2箇所でのボールジョイント接続ですが、上半身の前後スイングはやや制限されるようでした。曲げすぎると腰のボールジョイント部が抜けやすいので注意です。
腰は干渉するため、わずかに回転する程度。アクションベースやスタンドへは、一般的なキットと同じく股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイとなります。
腰アーマーが適度に可動するので、前後開脚は広めに展開することができます。上げすぎるとサイドアーマーが外れるので注意です。
膝は2重関節でくの字程度にまで可動。膝装甲裏は一応裏打ちパーツが造形されていますが、内部が抜けたような作りになっています。膝関節パーツも中央に合わせ目ができます。
足首は前後左右とも特別広くは可動しないようでした。
左右への開脚は、ハの字よりも少し広めに展開が可能。これ以上に開くとサイドアーマーが外れることがあるので注意です。
脚の付け根がロールするので、内股、ガニ股共に幅広く展開することができます。
立膝は若干崩れた感じはありますが、まずまずな姿勢で再現することができました。
可動域の総括としては、多少ショルダーアーマーと頭部が干渉したり、開脚しすぎるとサイドアーマーが外れたりするところはありますが、全体的に可動域が広く柔軟に可動します。なので劇中シーンの再現性も高そうですね。
■武装類
シールド。腕部に装備する専用のシールドになります。遠距離からの狙撃対策というよりも、近距離戦闘時の実体弾や打撃・斬撃を減免するための機能を重視した構造になっているとのこと。比較的シンプルな作りで裏面の造りも簡易的です。
説明書に記載はないですが、バックパックにマウント可能でした。
ヒート・ロッド。グフの固定武装として採用された電磁ムチになります。特殊構造のデンドリマーと重合体で構成されていて、対象との間に大電流の回路を形成し、制御装置や搭乗者を感電させるとのこと。簡単な1個パーツ構成ですが、先端が少し太くなっていて特殊です。
ヒート・サーベル。柄の部分は左右の組み合わせですが、合わせ目は出来ないような構造になっています。刃の部分はクリアーオレンジでの色分け。ブラックライトで照らすと少しだけ発光します。
ヒート・サーベル柄はシールド裏にマウント可能です。
一通り武装して。
ヒート・サーベルは手のひらとグリップのダボで固定できるのでしっかりと保持することができます。
ヒート・サーベルはグリップが短いので両手持ちはやや難しめ。再現したい場合は平手を添えるような形になりそうです。割と肩の可動域が広いので、画像のように振りかぶるようなポーズも再現することができました。
5連装75mmマシンガン(フィンガー・マシンガン)側も握り手状のものが付属するのでヒート・サーベルを保持させることができます。ヒート・サーベルの二刀流ポーズはかっこいいですね。
シールドは1ダボで前腕に固定。グリップを展開することで、前面に突き出した状態でも保持することができます。グリップとハンドパーツ穴のサイズが合っているので、シールドがクルッと回転することなく保持できます。
股を開きすぎるとサイドアーマーが外れやすいので注意です。ガシガシ動かす場合には少しストレスを感じることもあるかも。足首の角度が制限されるので、自立させる場合はバランスを調整する必要がありそうですね。
ヒートロッドを保持する場合は、穴あきのハンドパーツでダボ固定し、前腕の展開口に差し込んで固定します。
曲げないで保持させると直線的でスピード感のある攻撃ポーズを演出することができます。ただし一旦曲げてしまうと、まっすぐに伸びた状態を表現するのは難しくなるので注意です。
適当に何枚かどうぞ。
HGUC RX-78-2 ガンダム(リバイブ)(別売り)と組み合わせて劇中のようなシーンを演出。
以上です。頭部やショルダーアーマー、脚部など、各部がORIGIN版とは異なるシンプルなデザインで造形されていますが、REVIVE版ながらも旧キットのようなレトロ感やグフ特有のクセが再現されているのがいいですね。可動域に余裕があるので、軽快なポーズも再現できますし、ポージングの自由度も高いです。
気になる点は、脚を開きすぎるとサイドアーマーが外れるので注意です。もしポージング時にストレスを感じるようなら、ある程度補強してからのほうが良いかもですね。
ヒート・ロッドや5連装75mmマシンガンは造りがしっかりとしていて完成度が高く、グフ特有のポージングが再現可能。「グフといえばこれ!」と言えるくらいのグフらしさが再現されているので、リバイブ版ガンダムと組み合わせて対決シーンを演出するなどして楽しみたいですね。
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3 件のコメントがあります。
匿名
on 2020年3月28日 at 08:40 -
部品請求すればA型グフ出来ます
nori
on 2020年4月1日 at 16:43 -
コメントありがとうございます!
アドバイス感謝ですm(_ _)m
参考になります!
匿名
on 2020年11月20日 at 18:30 -
頑張れば指全部動かせる。