今回は、HGUC 1/144 TX-ff104 アリュゼウスのレビューその2(量産型νガンダム編)をご紹介します!
今回はアリュゼウスの外装をパージした状態である量産型νガンダムについてレビューしていきます。アリュゼウス本体の外装やギミック、付属品については前回の記事で解説していますので、ご覧になりたい場合は以下のリンクからチェックしてみてください。
■量産型νガンダム
まずは全身から。量産型νガンダムは第二次ネオ・ジオン抗争の長期化を想定し、AE社がνガンダムの量産化を目的として開発した量産試作機です。
ただしこの量産型νガンダムは、頭部と股関節ブロックの構造を変更するなど各部にマイナーチェンジが施されており、アリュゼウスのコアMSとして転用されたものになります。映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』に登場し、劇中ではアリュゼウスの外装が破壊されたことでその姿を表しました。
成形色はホワイトを基調に、胸部や前腕部、脹脛、足甲などにダークブルー、頭部や腹部、ソール部など各所にライトグリーン、各部にワンポイントでイエローを配色。その他、内部や関節などはグレー成型色での再現となっています。
内部や関節、バックパックなどのグレー成型色パーツはKPS素材での再現。長期でも関節の経年劣化がしにくい、やや硬めのKPSが使用されています。ABSは不使用。
ポリキャップも不使用。肘や膝はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。バックパックも大柄ではなく後方への負荷はかからないため、自立は安定しています。
■各部形状
開発元であるHGUC νガンダムと比較しながら各部を見ていきます。
■頭部
頭部。やや丸みのあるバランスの取れたデザインで造形されています。キリッとした表情で、額には角度の付いたトゲ状のアンテナを装備。バルカン外側には白い小型アンテナも備わっており、やや個性的な雰囲気を醸し出しています。
左右のダクト内部はグレーに塗り分けが必要。頬のモールドはイエローのシールでの色分けです。シールが小さいので、貼り付け時の紛失に注意です。
設定としては、初期に開発が進められた量産型νガンダムとは形状が異なり、頭部はアリュゼウス用にマイナーチェンジされた部分になります。
メット部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。HGUC νガンダムにはなかったバルカンの薬莢排出口もモールドが細かく造形されているのが良いですね。
とさか前後のセンサーは白いパーツにブルーのシールを貼っての色分けです。
ツインアイはモールドの上からシールを貼っての色分け。バルカンはパーツでの色分けとなっています。
■胴体部
胸部。νガンダムと似てはいますが、エアインテーク内側にイエローのモールドがオシャレにデザインされています。適度にパーツで色分けされていますが、エアインテーク内部やイエローのモールドはシールで色分けするようになっています。
首はボールジョイント型パーツで前後に可動。
肩は2個パーツ構成で軸が前方と上下に適度にスイングします。
腰部もνガンダムに似たデザイン。程よく厚みと長さのあるアーマーにより、ボリューム感とスタイリッシュさを両立したような造りになっています。中央のV字はシールでの色分け。サイドアーマーは3色パーツを交えて細かく色分けされています。
フロントアーマーは装甲下部がスライド展開可能。下部とダクト部分のジョイント穴が露出します。この部分にアリュゼウス用の腰部装甲を組み付けます。
腰アーマー裏はフロントアーマー裏にしっかりとした裏打ちパーツが造形。表面ダクトの色分けも兼ねています。サイドアーマーはそれなり、リアアーマーに裏打ちパーツはないですが、内側には適度にモールドが造形されています。
股間部にはスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。適度にロックがかかるので、自然にスライドするようなことはありません。
■腕部
腕部。基本的にはνガンダムのシルエットを踏襲していますが、ショルダーアーマー表面にはパーツで細かく色分けされたダクトが造形。両前腕部にはアリュゼウス仕様の量産型νガンダム独自の武装であるサーベルホルダーと90mガトリング砲を装備しています。
腕部内部構造。
上腕は筒型と被せパーツの2枚構成で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目は段落ちなどでモールド化されています。ハンドパーツも穴なしのものが付属し、見た目の自然さにも配慮がされています。上腕の一部モールドはダークブルーのシールでの色分け。
右前腕にはサーベルホルダーが造形。表面装甲は白成形色パーツで構成されているため、ホルダー周りはシールで細かく色分けするようになります。ホルダー後部のレバーを下げることでサーベルホルダーが展開。サーベル柄がラクに取り外せます。
一方のHGUC νガンダムのサーベルホルダーはこんな感じ。こちらは装甲のスライドに合わせてサーベル柄が展開します。
左前腕には90mmガトリング砲を装備。前方に3口の砲口、後部に円形の弾倉を装備するなど、ミリタリー感の強い武装になっています。こちらも前腕との接続部はイエローのシールでの色分け。
両前腕の装備は取り外しが可能。取り外して腕部を軽装状態にすることもできます。
ショルダーアーマーは前後の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化されています。前後ダクトはイエローとグレーのパーツで細かく色分けされていて完成度が高いです。通常の量産型νガンダムキット化に配慮してっぽいですね。側面ダクトは内部をグレーに塗り分けが必要です。
■脚部
脚部。こちらもνガンダムととてもよく似ていて配色もνガンダムそのままの仕様となっています。νガンダムとの違いは大腿部に段差があるのと左右アポジ、膝のモールド、そして足部が一回りほど大きいかなという程度。膝のモールドや左右のダクトはパーツできっちりと色分けされています。
脚部内部構造。
大腿部は左右の組み合わせですが、合わせ目は端でモールド化。膝から下の部分もフレームに四方からパーツを組み合わせる仕様で合わせ目はありません。HGUCνガンダムはスラスターカバーが可動しますが、この量産型νガンダムに可動ギミックはありません。
スラスター内部のバーニア形状は似ていますが、量産型νガンダムは少し簡略化された感じがありますね。
膝はHGUC νガンダムよりも深くまで曲げることができます。膝のシリンダーシャフトも可動ギミックこそないものの、モールドが細かく造形されていて見応えがあります。
足部。こちらもνガンダムと良く似たデザインで造形されています。足首の球状関節はHGUCよりもRGに近いデザインですね。つま先のフック(クロー)は黄色いシールでの色分け。特にフックの展開ギミックはありません。
足底もνガンダムと同じモールドがデザインされていますが、1個パーツ構成でふちやつま先に肉抜き穴があります。アリュゼウス内部への格納時も見える部分なのでちょっと勿体ない感じがしますね。埋めるのもやや小難しい感じになりそうです。
■バックパック
背部にはメカニカルなバックパックを装備。左右にはダブルゼータのハイパー・ビームサーベルを思わせる大型のビーム・サーベルを装備するなど、存在感が感じられる造りになっています。サーベル柄はビーム・キャノンとしても使用可能とのこと。
バックパックは多数パーツ構成で合わせ目はモールド化されています。
下部スラスター口は4基のバーニアが造形。バーニアは特に別パーツ化されていないので、塗り分ける場合は細かな処理が必要。ですが内部にはスリットモールドが細かく造形されていてそのままでも十分見栄えがします。
サーベルホルダーは左右にスイング可能。
バックパックは量産型νガンダム本体とは2ダボ接続。
一部のHGUCやHG水星の魔女シリーズ、HG SEED FREEDOMシリーズなどと共通なので、他キットのバックパックと組み替えることができます。
EG νガンダムとも同形状なのでバックパックが交換可能。カスタマイズの幅が広がります。
■他キットとの比較
HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUC ユニコーンガンダム(デストロイモード)と並べてサイズを比較。ユニコーンはHGの中でも比較的大きめの部類に入りますが、量産型νガンダムはそれよりもまだ少し大きめ。HGの中でもなかなか大きい部類に入ります。ですがこれがアリュゼウスの中に収まると考えると・・・恐ろしい;
ファンネルなしでHGUC νガンダム、EG νガンダムと並べて比較。νガンダムの量産化を目的とした機体だけに、各部形状は全体的によく似ています。特に腰部や脚部は共通点が多く、設計コンセプトがしっかりと反映されているのが分かりますね。
HGUC Ξガンダム、HGUC ペーネロペーと並べて比較。大きさも劇中と同等程度で設定に近い状態で立体化されていると思います。なので組み合わせれば劇中シーンがより忠実に再現できそうですね。
■各部可動域
頭部は首の可動とボールジョイントによってまずまず上下します。左右へはやや顎と襟が干渉しますが、水平にまでスイングさせることができます。塗装する場合は擦れに注意が必要。
腕はショルダーアーマーの可動に関係なく水平まで上げることができます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。
肩は前方へのみ、可動ギミックによって適度にスイングさせることができます。
腰の軸を少し引き抜くことで干渉が避けられますし、腹部可動ギミックもあるので適度に上半身を反らすことができます。
腰のロールも同様。腰の軸を少し肉抜くと干渉が避けられ、360度回転させることができます。浮かせてディスプレイさせる場合は一般的なHGと同様、股間部に3.0mm軸を差し込みます。
股間部のスライドギミックや腰部アーマーの展開ギミックによって前後開脚は水平まで幅広く展開可能。
膝は2重関節である程度深くまで曲げることができます。膝裏はスリットモールド入りの裏打ちパーツが造形。
足首は可動ギミックによって幅広く前後します。左右へも広めに可動。
左右への開脚は水平以上に幅広く展開させることができます。
内股は大腿部と股間部が干渉するため制限されますが、がに股は足の付け根がロールするので幅広く可動します。
立膝はきれいな姿勢で再現するのは難しいですが、それなりには可能でした。
可動域の総括としては、全体的に可動域はそこまで広くはありません。ただ、これはアリュゼウスの内部に収納するため、どうしても可動を制限し、強度を保つ必要があったからかなと思います。関節強度はかなり高いですし、肘膝や腰などは広く可動するので、これだけでも十分に動きのあるポーズは再現できそうです。
■ポージング
試作ビーム・ライフルを装備して。
関節強度が高いですし、ポロリもないので取り扱いがラクです。全くストレスや不自由さがなく、装備も軽装で干渉がないのでポーズがサクサクと変えられるのが良いですね。
平手に組み替えることで、ポーズにより自然な表情を付けることができます。手甲パーツは片側1種しか付属しないので、ハンドパーツを変える際は手甲パーツも組み替える必要があります。
足首が深く曲がるので、自立してのポーズも安定します。ハンドパーツが多数付属し、多彩な表情付けができるのも良いですね。
ビーム・サーベルは付属の専用持ち手で保持します。手のひらのダボでサーベル柄をしっかりと固定するため、ポロリなど無く取り回すことができます。サーベル柄が大きいため、ビーム刃もそれ相応の長さがあります。
キットの構造としてはほぼ完璧。肉抜き穴的なもの以外は欠点を探すのが難しいくらいです。ポーズが付けやすく、どんなポーズでも格好良く決まります。このフォーマットで通常のHGUCνガンダムをリメイクしてもらいたいくらいですね。
左の武器持ち手と余剰のビーム・ライフルを使用すれば、ビーム・ライフルの両手持ちも再現可能。
■半壊状態
半壊状態用のアームパーツが付属し、アリュゼウスの肩後部装甲パーツと腰部増加装甲パーツ、シェルフ・ノズルを組み合わせることで、量産型νガンダムの半壊状態を再現することができます。腰部増加装甲パーツはファンネルミサイルコンテナを外しておきます。
半壊状態の再現は、バックパック左側のサーベルホルダーを外し、半壊状態用のアーム型パーツを組み付けます。そして半壊状態のシールド型パーツを組み付け、背部にシェルフノズルを組み付けます。
腰部フロントアーマーは右側のみアリュゼウス用の装甲を組み付けたら、半壊状態への組み替え完了です。
半壊状態を全身から。まさかこの形態を半壊状態というとは思いませんでしたが、フィン・ファンネルを装備したνガンダムを思わせる、アシンメトリーなシルエットになっています。
背部にシェルフ・ノズルなどを装備しますが、関節強度が高いですし、後方への負荷もそんなにかからないので問題なく自立させることができます。
半壊状態で武装した状態のHGUC νガンダム、EG νガンダムと並べて。シルエットは十分それらしい感じになっていますね。
通常の量産型νガンダムに比べ、装備が派手になったぶん少し干渉で動かしづらいところがありますが、ポーズは通常よりも派手になってより映えやすくなります。
アームが前方に可動するので、アリュゼウスの肩後部装甲を前方に向けてシールドのように前面を防ぐポーズも再現することができます。やや干渉しやすいので慎重に動かします。
前腕のサーベル柄も付属のビーム刃が組み付けられ、問題なく使用することができます。
柄を握り手に差し込んで保持しますが、若干細身でスカスカする感じがあるので落とさないように注意です。
HGUC Ξガンダムと組み合わせて劇中シーンっぽく。
説明書に記載はないですが、半壊状態再現用のパーツは左右両側のものが付属するので、組み替えることでシェルフ・ノズルなどを増量させることができます。おそらく意図的と思いますが、組み替えることでνガンダムのダブル・フィンファンネルを思わせる容姿に変化します。
この状態でも問題なく自立可能。大した負荷もかかりません。
ダブルフィンファンネル装備状態のHGUC νガンダム、EG νガンダムと並べて。腰部装甲を装備しているのでHWSらしい感じがありますね。
装備が増したことでポーズも半壊状態以上に重厚感が感じられるようになります。重武装仕様らしい迫力がしっかりと感じられますし、見栄えも一段と引き締まりますね。
ビーム・ライフルの持ち手はグリップにダボ固定ではないため、何度も保持非保持を繰り返しているとバラけやすくなるので注意。頻度が高くなってきたら補強も考えたほうが良いかと。
シールドが左右で2枚あるので、両シールドで前面を覆うポーズも再現可能。
もちろんダブルフィンファンネル型だけでなく、隠し腕も2本付属しているので両隠し腕の展開状態も再現できます。
■外装のパージ(アリュゼウスから量産型νガンダムへ)
最後に、アリュゼウスから各部外装を取り外して量産型νガンダムにする工程を簡単にご紹介します。
まずは上半身からアリュゼウスの機首と胸部装甲、腕部、テールバインダー、ジョイントパーツも含む背部シェルフ・ノズルなどを細かくバラしておきます。
下半身も腰部増加装甲、脚部の装甲やシェルフノズルなどを全て取り除きます。
残った量産型νガンダム本体は腰部周りをバラし、脚部もバラして内部に格納されていた量産型νガンダムの脚部を取り出します。
各部をバラした量産型νガンダムの上半身はアンテナを左右に広げ、胸部の襟元や腹部ハッチを閉じます。ショルダーアーマーも下げ、上腕以下をロールさせて武装を左右に配置。腰部フロントアーマーはジョイント部分を閉じておきます。
バックパックはビーム・キャノンの基部をごっそり取り外し、付属の量産型νガンダム用のサーベルホルダーパーツに組み替えてバックパックに組み付けます。
足の付け根はジョイント穴に付属のカバーパーツを組み付けて蓋をし、後部の1軸を内側に反転。量産型νガンダムの腰部と接続できるようにしておきます。
あとは脚部を本体に組み付けたら量産型νガンダムへのパージ完了です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。この量産型νガンダムだけでもとにかくギミックが豊富で遊びごたえがあり、楽しみの多いキットになっています。造形もνガンダムもどきらしさが感じられて面白みがありますし、カラーリングも意外と違和感がなく、クセになりそうな独特の魅力を持ったキットになっていますね。
気になる点は、色々論争が起きていますがやはりシールでの色分け部分。特に前腕装備やビーム・ライフルは単色成形なため、ガッツリシールでの色分けとなっています。少しチープではありますが、この辺りはおそらくアリュゼウス仕様での武装部分なので、単体で量産型νガンダムがキット化されるとなるとまた違った構成になるのかなと思います。
正直もう一踏ん張りパーツでの色分けが出来なかったかなとも思いますが、アリュゼウス外装を踏まえると許せる範囲ですし、キット自体の構造的なものはガンプラトップレベル。これだけの細かな色分けをよくここまで再現しているとも思います。全体的に色分けが細かいので、さすがに全ての色分けをパーツでというのはコストなどの観点からも難しかったのかも。
それを差し引いても、半壊状態もHWSっぽい雰囲気があり、量産型νガンダムの違った側面が見られるのは嬉しいですし、更に装備を追加すれば、ダブルフィンファンネル的な容姿も再現できます。アリュゼウスに格納するコア機ですが、それを感じさせないくらいの完成度。アリュゼウス側共々圧巻のクォリティを見せつけてくれますし、それによって満足感や幸福感が十分に味わえるのが良いですね。
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