今回は、HGUC 1/144 RX-104FF ペーネロペーのレビューをご紹介します!
HGUC ペーネロペーは、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するMS「RX-104FF ペーネロペー」の1/144スケールモデルキットです。カトキハジメ氏監修のもと、ペーネロペーの複雑な機構と特徴的な機体形状を再現。ディスプレイ用台座が付属し、印象的なディスプレイが可能となっています。フライトユニットとオデュッセウスガンダムへの分離も可能。価格は7,700円(税込)です。
AE社がガンダム開発20周年を記念して開発した地球連邦軍の試作型MSで、劇中ではレーン・エイムが搭乗。ハサウェイのΞ(クスィー)ガンダムと交戦するも敗北した機体「RX-104FF ペーネロペー」がHGUCでキット化。
FFユニット(フィックスド・フライト・ユニット)とオデュッセウスガンダムで構成される特徴的な機体形状が新規造形で再現されています。
成形色はホワイトを基調に、胴体部や腕部にブルー、全身各部やFFユニットのアーマー裏などにイエロー、機首やソール部などにレッドを配色。その他、内部や関節など各部はグレー成形色での再現となっています。
ホイルシールが付属し、頭部などの各部センサー類、機首の一部、ダクトやモールドを補いますが多くはありません。塗装は一部モールドを塗り分けるくらいでわずか。素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。
グレーの内部・関節などのパーツにはKPSが使用されています。ABSは使われていないので、塗装時の破損やひび割れを気にする必要がなく、安心して塗装ができそうです。
ポリキャップは不使用。肘や膝などの関節各部はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高めです。大型で重量があるため、ポーズによっては股間部が開いたり上半身が反ることもあります。ですがソール底面が広く接地性が高いため、問題なく自立させることができます。
■付属品
ビーム・ライフル、ビーム・サーベル刃✕2、平手(左右)、武器持ち手(右)が付属。
組み替え用の胸部ダクトパーツ(左右)、オデュッセウスガンダム用の股間部パーツが付属。
FFユニットディスプレイ用のジョイントパーツ2種が付属します。
支柱パーツが余剰で付属。特にマーキングシールや水転写デカールなどは付属しません。
■ペーネロペー
まずはペーネロペー(FFユニット)の状態で各部を見ていきます。
■機首
まずは機首部分から。機首は鳥首のような特徴的なデザインで造形。前面センサー類やアンテナ、左右モールドなどがパーツで細かく色分けされています。
手前のセンサー類はブルーやイエローのシールを貼り、その上からクリアーパーツを被せる仕様。首部は上下の組み合わせですが、合わせ目は角にくるので目立ちません。
機首後部にある小羽の一部は赤いシールでの色分けです。
付け根はアームでフレキシブルに可動。オデュッセウスガンダム頭部との干渉が避けられますし、機首の表情を変化させることができます。アームは簡単な肉抜き穴があります。
■胸部装甲
胸部周りには手前に突き出た装甲が造形。こちらもグレーのラインや左右装甲のイエローがパーツで細かく色分けされています。表面モールドも細かく緻密。左右の赤いセンサーはシールでの色分けです。
裏面は特にパーツで蓋がされているわけではなく簡易的な造り。一部肉抜き穴があります。
左右の装甲はお好みで付属のダクトパーツに組み換えることで表情を変化させることができます。
腰部前面には厚みのあるフロントスカートを装備。六角形のモールドが入った装甲でやや近未来的な雰囲気が感じられるようになっています。装甲の付け根はボールジョイント接続でフレキシブルに可動。
の裏面にはグレーの裏打ちパーツが造形。肉抜き穴などはなく、見栄え良く造形されています。裏打ちパーツには16発のファンネル・ミサイルが造形。レッドやシルバーに塗り分けが必要です。特にファンネルミサイルの脱着ギミックはありません。
フロントスカートを組み合わせる際は、オデュッセウスガンダムの腰部中央のストッパーを展開し、胸部装甲と共にオデュッセウスガンダムの前方に組みつけて固定します。これによって各部がロックされるため、上半身が反ることなくディスプレイが安定します。フロントスカートは前方に広く展開が可能です。
肩部装甲。オデュッセウスガンダムの肩部を覆うマント状のデザインが特徴で、厚みのある重装甲によって独特のボリューム感が表現されています。上部には細身のビーム・サーベル(ビームバルカン)を装備。
装甲は前後裏共に、簡易的ながら波状の裏打ちパーツが造形されています。
肩装甲基部は、小型のアームや太めのダボによる固定です。あまりグリグリ動かすと、ダボが白化したり折れたりすることがあるかもしれないので注意です。
上部のビーム・サーベルやビームバルカンを有した複合武装。左右挟み込みタイプなので白い部分に合わせ目ができます。
複合武装は付け根ボールジョイントなどによってフレキシブルに可動します。肩装甲は前後パーツが隙間なく噛み合う形になっているので見栄えがいいです。
ちょっとわかりにくいかもですが、肩の装甲は前側は少し斜めに展開し、後側は水平以上に展開させることができます。
肩装甲ユニットは胸部ユニットが合わさってマントのようなスタイルになっています。それをオデュッセウスガンダムの肩を引き出してダボ穴を露出させ、そこに固定させます。固定強度がそれほど高くなく、装甲が外れやすいので、鬱陶しいと感じるなら補強するのも手かと。
脚部装甲。オデュッセウスガンダム脚部の側面と後部に曲型の装甲を取り付けた形になります。装甲には六角形のモールドがデザインされていますが、左右で微妙に形状(モールド)が異るので、間違って組まないよう注意が必要です。どちらも角型ダボでの固定で強度は高めです。
側面、後面共にホワイトとイエロー成型色のパーツを組み合わせただけの簡易的な作りになっています。後部のバーニアはグレーに塗り分けが必要です。
ソール部。オデュッセウスガンダムの白いソールに、赤いペーネロペー用ソールを組み合わせた状態になります。側面にはオデュッセウスガンダムの脚部から伸びるランディングギアを装備。多少脚部が左右に広がるのを抑えてくれているようです。
足裏には裏打ちパーツが造形され、肉抜き穴などはありません。
足裏にダボで固定するだけの簡単な構造です。
テールバインダー。大型の尻尾が造形されています。ホワイト主体で、部分的にレッド成型色や赤いシールで色分けするようになっています。
テールバインダーは頭部装甲との連結構造。
上部のテールバインダーは白成型色のみで、左右挟み込みタイプ。中央に合わせ目ができます。白一色でしっかりと組み合わさっているので、合わせ目は目立ちません。
下部テールバインダー。白と赤のパーツで色分けされています。中央上部のサメヒレのような部分が赤いシールでの色分けで、他はすべてパーツで色分けされています。
付け根2枚重ね部分や後部テールなどは左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。特に最後尾の先端はダボがなくやや開き気味。気になる場合は合わせ目消しなどをきっちりとやる必要がありますね。
裏面も合わせ目がありますが、一部はモールド化されています。最後尾のダクトはグレーのシールでの色分けです。
下部には変形時に脚部を固定するためのジョイントが造形されています。裏面には肉抜き穴があります。
テールバインダーはオデュッセウスガンダムのリアアーマーを開き、バックパックの溝にスライドさせて差し込むようになっています。固定強度はまずまず高め。
上部のテールバインダーは適度に上下可動します。
下部のテールバインダーは伸縮が可能。
さらに付け根の角度を少し変えることができます。テールバインダーを支えにすれば、上半身がのけぞるのを防ぐこともできます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと比較して。比較にならないくらいのサイズの違いがあります。同じ1/144とは思えないくらい。ペーネロペーの頭頂高は26m(全高32.5m)とのことです。
MGジムコマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。これらと並べてもまだ大きいです。
ペーネロペーの各部可動を簡単に見ていきます。
変形機構を持つため、頭部は深くまで埋めることができます。見上げる動きはわずか。左右へは装甲が干渉するので45度程度まで。
腕は肩装甲を閉じた状態だとほとんど動かすことはできません。
ですが肩装甲を開いてやると、腕を前後に可動できるようになります。
上半身の前後スイングや腰の回転など、腰回りの動きはほとんどできないようなので画像は省きました。
太めの支柱を新造した専用台座が付属。底板などはMGフリーダムガンダムVer.2.0などに付属している、支柱角度変更可能な台座と同じです。
股間部に専用台座ディスプレイ用の太めのダボ穴パーツが造形されています。
腰のフロントスカートやリアスカートを展開させると、前後左右など広めに開脚が可能です。
続いてオデュッセウスガンダムの各部を見ていきます。まずは全身から。ペーネロペーからFFユニットを外したことで、軽量になり、自立もかなり安定しました。関節はパーツ同士での組み合わせで強度が高く、四肢を動かすときはゴリゴリするくらいの強度を持っています。
成型色はホワイトをベースにしたガンダムタイプらしい配色。特徴的なのはソール部まで白一色ということでしょうか。スニーカーを履いたような出で立ちが印象的。
頭部。フェイスは顎や頬などが別パーツで色分けされています。ツインアイやセンサーは赤いパーツにシールを貼るようになっています。
外装は左右挟み込みタイプで、後部の裾のほうに合わせ目ができます。アンテナは装甲装着時や変形用に、コンパクトに格納することができます。アンテナは何度も弄ったりしていると外れやすいです。
胸部から腰部。エアインテークやコックピットハッチなどは別パーツで色分けされています。コックピットハッチ開閉ギミックなどはありません。
胸部内部フレーム。首パーツの裏側には肉抜き穴があります。
サイドアーマーは小型ですが、リアアーマーはペーネロペーと共通の大型アーマーを装備しています。リアアーマーは裏打ちパーツが造形されていますが、フロントアーマー、サイドアーマー共に簡易的な作りでモールドや裏打ちパーツは造形されていません。
腕部はシンプルな配色、造形ですが、前腕には特徴的なコンポジット・ウェポン・ユニットを装備しています。
二の腕は筒型で前腕は段差のある組み合わせで合わせ目はできないようになっています。ハンドパーツは穴なし。
前腕は肘の付け根がロール可動します。
コンポジット・ウェポン・ユニット。ビーム・サーベルやビームバルカンを装備した複合武装です。表面には印象的な六角形のモールドが入っています。上下挟み込みタイプで、ホワイト、ダークブルー共に合わせ目ができます。
後部のビームバルカン砲身はフレキシブルに可動し、砲口の向きを変えることができます。砲身も左右挟み込みタイプで合わせ目ができます。
先端にはビーム・サーベル刃が取付可能です。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプで、中央に合わせ目ができます。側面の装甲は赤いパーツでの色分けで、ダクトはグレーのシールを貼るようになっています。
側面の装甲は少し上下可動します。
脚部。程よい肉付きで、配色はシンプル。膝左右のダクトはグレーパーツ、ふくらはぎ左右のダクトはイエローパーツでの色分けです。
大腿部は前後挟み込みタイプで側面に合わせ目ができます。膝から下は複数パーツの組み合わせで、スネにできる合わせ目も段落ちモールド化されています。アキレスのバーニアはグレーに塗り分けが必要。
側面のランディングギアはオデュッセウスガンダムで使用すると浮いた状態になります。裏面には裏打ちパーツが造形されています。
ソール部は白一色。組み合わせは良いですが、味気なさはありますね。足裏にはペーネロペーのソールを履くためのダボ穴が造形されています。
後部はスラスターなどが別パーツで色分けされています。リアアーマーは付け根のアームによって展開が可能。
オデュッセウスガンダムとHG陸戦型ジム、MGジムコマンド(コロニー戦仕様)を並べて。陸戦型ジムとオデュッセウスガンダムは同じ1/144ですが、この差はちょっとありえないですね;オデュッセウスガンダムの全高は調べましたがわかりませんでした。
頭部は顎引きはあまり深くまで出来ませんが、見上げる動きはかなり高くまで向けることができます。ペーネロペーとは真逆な印象。左右へは顎が干渉しつつも真横にまで向けることができます。
腕はショルダーアーマーの装甲を上げたり、前腕のコンポジット・ウェポン・ユニットを交わしたりすることで、水平程度まで上げることができます。肘は深くまで曲げられます。肩はペーネロペーのFFアーマー装着用にスライドギミックが造形されているため、前後へのスイングは全くできないようになっています。
上半身はほとんど前後スイングできなかったので画像は省きました。腰もわずかにひねられる程度。付属の専用台座を使ってのディスプレイとなりますが、アクションベースに付属のコの字パーツでもディスプレイできました。
オデュッセウスガンダムでは、股間部のパーツをペーネロペーの幅広のものから組み換えておきます。
フロントアーマー、リアアーマーが共に広く可動するので、前後スイングは水平程度にまで上げることができます。
膝は二重関節ですが、深くまで曲げることができます。膝内部は特徴的な形状。膝は裏打ちパーツが造形されています。
足首は前後へは適度に可動しますが、左右へはあまり広く可動しないようです。
つま先はしっかりと伸ばすことができます。
股間部はハの字よりも少し広めに可動します。
脚の付け根が回転するものの、干渉するため内股、がに股は45度程度まで。
立膝はきれいな姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、腕の可動に物足りなさはありますが、脚部などは広く動きますし、適度なアクションポーズは楽しめそうです。ペーネロペーとは違ってガシガシ動かしてもポロリなどなくストレスを感じないで済むのがいいですね。
ビーム・ライフル。適度にパーツで色分けされています。白い本体部分は左右挟み込みタイプで、上下の一部に合わせ目ができます。部分的にグレーで塗り分けが必要。
センサーは赤いシールでの色分けです。クリアーパーツなどは使用されていません。後部には肉抜き穴があります。
ハンドパーツがビーム・サーベルのグリップに合うように作られているので、かっちりと保持できます。
ビーム・ライフルを装備して。何も装備しない状態よりもだいぶマシな格好になりました。
軽装なので、比較的ポージングはしやすいです。武装が少なめでポージングのバリエーションがあまり多くないのが玉に瑕な感じ。
FFユニット単体でディスプレイする場合は、ペーネロペーからFFユニットのパーツをパージしておきます。そしてパージしたユニットパーツを組み合わせていきます。まずは頭部ユニットとテールバインダーをしっかりと伸ばしておきます。
頭部ユニットの下部にフロントスカートや胸部ユニットを取り付け、中間部にはジョイントパーツを取り付けて固定します。ジョイントパーツを取り付けたことで、全体がガッチリとしました。
左右に肩部装甲を取り付けます。
後部にソール部パーツや脚部装甲を取り付けたらFF(フィックスド・フライト)ユニットの完成です。
ディスプレイは付属の台座を使用するため、FFユニットかオデュッセウスガンダムのどちらかをディスプレイさせるようになります。各部ともかっちりとはまり込んでいるので、強度もまずまず高めでディスプレイは安定しています。
支柱はふらつきこそありますが、ダボが太めでしっかりとディスプレイできています。
FFユニットを色んな角度から。
専用台座のみでのディスプレイですし、サイズや重量があるので、斜めの飛行シーンが演出しにくいのが辛いところです。
オデュッセウスガンダムと共に。
ペーネロペーを付属の専用台座にディスプレイさせて。かなりの重量ですが、そこまでポージングが難しくはないですね。ただ、脚部もそのまま素組みの状態だと、広げても重量で下がって閉じてしまいます。肩の装甲も外れやすいので、気になる場合は各部の強度アップをするのもいいかと。
股間部はボールジョイントにティッシュを挟むことで、簡単な強度アップができました。
ちょっと動かすだけで大迫力の演出ができます。
肩の複合武装にビーム・サーベル刃を取り付けて。
ペーネロペーの肩部ユニットがオデュッセウスガンダムから外れやすかったので、ダボを太らせました。股間部もティッシュで補強したので、割とグリグリ動かしても各部がバラけることなくポージングできています。フロントスカート部分だけ外れやすいかなという印象です。
ビーム・ライフルの先端にもサーベル刃が取付可能です。ただ、こちらは抜けやすいので注意です。(個体差があるかも。)
最後に、フライトフォームに変形していきます。頭部のアンテナを収納して肩部ユニットやフロントスカートなどを前後に広げます。
肩の複合武装は前方に伸ばし、脚部は後部に伸ばしてつま先を伸ばします。テールバインダーも伸ばしておきます。
リアスカート内部のジョイントに大腿部を固定しています。これで脚部が固定されて動かなくなります。
腕部を後方に伸ばしたら、フライトフォームに変形完了です。
フライトフォームを色んな角度から。まさに鳥のようなスタイルになっています。
フライトフォームの飛行シーンを何枚か。こちらも専用台座で2段階の角度調整ができるくらいなので、シーン演出としては物足りなさを感じるかも。
適当に何枚かどうぞ。
どんなポーズにしてもかっこいいですし、やや後方から撮影したときの造形美にもシビレます!
そのどっしりとした容姿や造形で、簡単に腕を動かすだけでポーズが決まってしまうのが大型キットの魅力ですね。
以上です。さすがの造形美と大ボリュームで、ディスプレイしておくだけで様になるキットです。その迫力は十分に満足感が得られるものになっていると思います。ちょっとポーズを付けただけでかっこよく見えてしまうのがいいですね。
気になる点としては、素組みの状態だとFFユニットの各部が外れやすく、ポージングするにはややストレスを感じることもあるかもです。普通にディスプレイして飾っておくだけなら問題ないですが、ガシガシポージングさせたい場合はある程度強度を上げてやったほうがストレスなく動かせます。それと、大型キットなのでディスプレイスペースはかなり取られそうですね。
オデュッセウスガンダムは強度も高く作りがいいですし、FFユニット単体でのディスプレイもかっちりとした組み合わせで安定しています。変形も難しくないので、飽きない造形美やその存在感が十二分に味わえるキットを映画と共に楽しみたいですね。
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