今回は、2009年6月に発売されたHG 1/144 GN-001REII ガンダムエクシア リペアIIのレビューをご紹介します!
HG ガンダムエクシア リペアIIは、『機動戦士ガンダム00』に登場する主人公機『ガンダムエクシア リペアII』の1/144スケールモデルキットです。改修を受けたリペアⅡ特有の機体形状を新規造形で再現。展開状態が再現できるGNドライブの他、GNソード改、GNビームサーベル、GNショートブレイド、GNロングブレイド、GNシールドといった多種武装が付属するキットになっています。価格は1,320円(税込み)です。
大破したエクシアリペアを修復・改良し、リボンズ・アルマーク搭乗のOガンダムとの最終決戦に挑んだ機体『ガンダムエクシア リペアⅡ』がHGでキット化。2007年10月に発売されたHGガンダムエクシアをベースに、リペアされた各部形状が新規造形パーツで再現されています。
成型色はHGガンダムエクシアと同じガンダムカラー。ホワイトをベースに、上半身にブルー、腹部やソールにレッド、胸部周りにイエローが配色されています。シールは頭部やGNコンデンサー、脚部ラインモールドなどを補い、適度な量があります。部分的にグレーなどで塗り分ける必要がありますが、そのままでも十分な色分けが再現されています。
ポリキャップはPC-123を使用しますが、あまり多くはありません。肘や膝関節、内部パーツなどにはABS画使用されています。関節強度はまずまず高め。特に大きな背負いものはなく、自立は安定しています。
キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん、薄刃ですが強度が高く、長持ちします。 ⇒ヌルっと切れる片刃ニッパー
GNソード改、GNビームサーベル、GNショートブレイド、GNロングブレイド、GNシールド、平手(左)展開状態のGNドライブパーツが付属。
HGガンダムエクシア用の余剰パーツが付属。肩のGNケーブル以外のパーツがすべて揃っているので、余剰パーツと組み替えればガンダムエクシアを大体の形で再現することができます。(シールは付属しません。)
各部を通常のガンダムエクシア(以下、エクシア)と比較しながら、変化している部分を見ていきます。
頭部をエクシアのものと並べて。形状は全く同じで、全体がシャープに緻密に造形されています。とさか前後のセンサーやツインアイはシールでの色分け。
側面のGNコンデンサーはダークグリーンのシールを貼り、ドーム状のクリアーパーツを被せての色分けです。メット部は左右挟み込みタイプで、頭頂部に合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどの加工が必要そう。後頭部の合わせ目は段落ちモールド化。
胸部、腹部をエクシアと並べて。一見すると殆ど同じですが、脇の形状が変化。エクシアではGNケーブルがシールで色分けされていますが、リペアⅡではモールドと赤いシールによる再現となっています。中央のGNドライヴは同じで、ダークグリーンのシールを貼り、ドーム状のクリアーパーツを被せての色分けです。エアインテークなどもパーツでの色分けを再現。
首はパーツでの再現となっています。アンテナは収納可能。
左右の装甲もボールジョイント接続で、上下左右などフレキシブルに可動します。
腰部をエクシアと並べて。フロントアーマーの形状は同じですが、脚の付け根部分が変化。リペアⅡは付け根に円筒状のサーベルラックが造形されています。フロントアーマーの一部装甲はグレーのシールでの色分け。
後部はリペアⅡ用に幅広いリアアーマーが新造。サーベルラックは上下にスイングしますが、はじめは硬さがあるので、じっくりと可動させて慣らしたほうが良いかと。リアアーマー中央のモールドは赤いシールでの色分けです。
腰アーマー裏にモールドはなし。股間部はボールジョイント接続です。
腕部をエクシアと比較。シルエットは似ていますが、肩も前後形状が違っていて後部のサーベルラックが省かれています。前腕も肘装甲や前腕の色分けなどが違っています。
二の腕は前後の組み合わせで側面には合わせ目ができます。GNケーブルの接続穴もそのままの状態。前腕は左右の組み合わせですが、合わせ目はモールド化。側面のGNコンデンサーは他と同様、ダークグリーンのシールを貼ってドーム状のクリアーパーツを被せます。前腕のラインモールドはグレーのシールでの色分け。
ショルダーアーマーは挟み込みタイプで上部に合わせ目ができます。側面も内部が見えるような簡易的な作り。内部はグレーに塗り分けが必要です。
脚部をエクシアと比較。シルエットは殆ど同じですが、大腿部のGNケーブルはなくなり、膝から下も後部にスラスターが造形されています。膝下の側面とスネのラインはグレーのシールでの色分け。
大腿部、膝から下共に左右の組み合わせで前後各部に合わせ目ができます。肘から分離しないので、合わせ目を消す場合は後ハメやマスキング塗装など細かい処理が必要。後部スラスター内部はグレーに塗り分けが必要です。膝側面のGNコンデンサーは他と同じく、ダークグリーンのシール上にクリアーパーツを被せての再現。
ソール部はエクシアと全く同じ。ポリキャップを含む3個パーツ構成で簡易的な作りになっています。足首周りはグレーに塗り分けが必要。足裏はモールドが造形されていますが、つま先や脇に肉抜き穴があります。
背部をエクシアと並べて。GNドライヴを含め、形状は殆ど同じです。GNドライヴの溝や左右のアームはグレーに塗り分けが必要。
別途展開状態のGNドライヴパーツが付属。組み替えることで、オーバーブーストモードを再現することができます。アームも展開した状態に。展開状態のGNドライヴパーツは内部のフィンが別パーツでの色分けを再現。アームはグレーに塗り分けが必要です。
HGガンダムエクシアと並べて比較。シルエットは殆ど同じですが、リペアⅡは左右に露出した腰部サーベルラックが印象的。肩のGNケーブルは省かれ、リアアーマーや脚部のデザインも少し変わっています。リアアーマーの形状が違うので、リペアⅡのほうがどっしり感があって造形バランスがいいですね。
HG Oガンダム(実戦配備カラー)と並べて。どちらもスタイリッシュに造形されています。OガンダムがRX-78-2と似ているため、最終決戦では新旧ガンダム対決のような構図ができあがっていました。リボンズ・アルマークとのラストバトルは今でも00セカンドシーズンの名シーンとなっています。
可動域はガンダムエクシアとほぼ同じ。
ただし、リアアーマーの形状が変わっているので、その分、後方への開脚が干渉して不十分になっています。
可動域の詳細については以下のリンクから、HGガンダムエクシアのレビューをご参考くださいm(_ _)m
GNソード改。刃の部分にダブルオーのGNソードIIIと同じ半透明の新素材が採用され、切断力が大幅に強化されているとのこと。刀身が折りたたみ可能で、ライフルモードとソードモードが再現可能です。こちらはライフルモード。
ライフル部分は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。銃口も作りが簡易的。
シールドやグリップ部分は可動式です。シールド裏には細かなモールドが造形。
刀身部分やグリップなどを展開することで、ソードモードに変化。刀身部分はクリアーグリーン成型色パーツが新造され、作り込まれたかたちになっています。
ガンダムエクシアのGNソード(画像上)と並べて比較。形状はほぼ同じ。ですが刀身が1個パーツからクリアーグリーン成型色パーツになったことで、見栄えがよくなっています。
GNシールドはエクシアのものと全く同じ。簡易的な作りですが、裏面は別パーツでの色分けとなっています。表面の装甲は白いシールでの色分けです。
GNショートブレイドとGNロングブレイド。こちらもエクシアのものと同じです。2個パーツ構成で作りは簡易的。
一通り武装して。エクシアに比べて脚部の情報量は少なくなっていますが、その分スッキリとして造形バランスも良くなった印象。
GNソード改はグリップで保持し、シールドのジョイントが前腕に固定できるので、保持強度はまずまず。
シールドはジョイントで前腕に固定しますが、シールドが干渉したりするとやや外れやすいので注意が必要です。
可動域がそれほど広いわけではないですが、適度な可動域があるので躍動感あるポーズを再現ことは可能です。GNソード改はクリアーグリーンの刃が鮮やかでいいですね。平手が付属しているので、ポーズに表情が付きます。
関節は強度の高いところと弱いところがあるので、動かしたときに弱いところに負荷がかかりやすいです。その分抜けたりポロリしたりすることもあるので、ポージング時は少し注意が必要です。腰のサーベル柄も手が当たると抜けやすいので注意が必要。
GNショートブレイドやGNロングブレイドはグリップとのサイズが合っているので、抜け落ちたりすることなく保持がさせることができます。特に複雑な構造でもないのでポージングはラク。2刀で振り回すような迫力あるポーズを再現することができます。
GNビームサーベルはエクシアと同じ。ビーム刃をピンクに塗り分ける必要があります。ハンドパーツには隙間なく収まっているので、抜けることなく保持させることができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。劇中では最終話に登場したのみですが、気が付かなかったような箇所も細かく変更が加えられて味のあるキットに変化しています。特にリアアーマーの形状が変わったことで背部にどっしり感が出ていますし、造形バランスも良くなっていますね。
気になる点はおそらくエクシアと同じと思いますが、GNソード改やGNシールドをマウントしている前腕部分が抜けやすいので注意が必要です。腰のGNサーベル柄もポージング時に手が当たると外れることがあるので注意です。
GNソード改はソード刃はクリアーグリーンになったことで見栄えのする武装に変化していますし、背部のオーバーブーストモード用GNドライヴも細かな演出ができてポージングの幅が広がります。これらのギミックや装備によって、Oガンダムとのラストバトルでも高い演出が楽しめそうですね。
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