今回は、MG 1/100 ガンダムエクスインパルスのレビューをご紹介します!
MG ガンダムエクスインパルスは、『ガンダムビルドダイバーズ Genius Head Line』より、ガンプラ『ガンダムエクスインパルス』の1/100スケールモデルキットです。マッシブなディテールとシャープなフォルムを両立した機体デザインを新規パーツを用いて再現。2形態の飛行モードに変形可能なExシルエットの他、銃口にビーム刃がマウント可能なビームライフルが付属するキットになっています。オリジナルデザインを含む水転写デカールも付属。価格は6,600円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
「蒼穹旅団」のリーダー「マンフレート・フォン・サカザキ」がビルドし、高機動に耐え得るための堅牢(けんろう)なカスタムが施された機体『ガンダムエクスインパルス』がMGでキット化。2008年5月に発売されたMGフォースインパルスガンダムをベースに、全身各部の外装パーツや巡航形態・高速機動形態への変形が可能な背部Exシルエット、オリジナルのビームライフルが新規造形で再現されています。
成型色はホワイトとグレーをベースに、各部にレッドやイエローを配色。背部のExシルエットはダークグレー成型色で再現されるなど、やや落ち着いた感じのカラーリングが再現されています。
シールは頭部センサーを補うくらいでわずか。素組みで大部分の色分けが再現されています。
関節や内部はグレー成型色のABS、背部Exシルエットなど一部のパーツにはKPSが使用されています。
ポリキャップはMGインパルスガンダムと同じPC-130Bを各部に使用。肘や膝関節はABSパーツで構成され、関節強度は高めです。ソールがハイヒール状で接地面が小さく、背部にExシルエットを装備しているためやや後方に負荷がかかりますが、割りと安定した自立が可能です。
シールド、アードラー弐型(ツヴァイ)、対装甲ナイフ✕2、ビームサーベル刃✕2、シルエットフライヤー、指パーツ(平手用:左右、武器保持用:左右、握り手用:左右)、マルチパック、
ランディングギア各種(チェストフライヤー用2種、レッグフライヤー用3種、コアスプレンダー用3種、シルエットフライヤー用3種)、コアスプレンダー用のミサイルランチャー×2、ディスプレイ用ジョイントパーツ各種(チェストフライヤー用、レッグフライヤー用、Exシルエット用、コアスプレンダー用、ガンダムエクスインパルス用)、Exシルエット用台座が付属。
MGフォースインパルスガンダムやMGエールストライクガンダムVerRMなどの余剰パーツが多数付属します。
蒼穹旅団のエンブレムや「A(エース)」の称号マークを含むオリジナルデザインを含む水転写デカールが付属。
Exシルエットを外し、ガンダムエクスインパルス本体のみで。背部コアスプレンダーの羽を収納していないですがご了承くださいm(_ _)m
MGインパルスガンダムと各部を比較しながら見ていきます。
頭部をインパルスガンダムと並べて。内部パーツはインパルスガンダムと共通ですが、外装全てがエクスインパルス用に新造。部分的にモールドやフィンが追加することで全体的なバランス調整が施されています。アンテナもストライクガンダムに似たデザインのものが新造。
メット部は前後の組み合わせで上部から側面にかけて合わせ目ができます。消す場合は後ハメなどが必要。
ツインアイやとさか前後のセンサーはクリアパーツにシールを貼っての色分けです。
胸部・腹部をインパルスガンダムと並べて。腹部はインパルスガンダムと同じですが、胸部や中央のコックピット周りの外装が新造。凹凸のある無骨なデザインに変化しています。エアインテーク周りのオレンジラインもパーツによる色分けを再現。
腹部のコックピットハッチは開閉可能。
胴体内部フレーム。インパルスガンダムと同じ構造です。コックピットハッチはシャッターのみ造形されています。
腰部をインパルスガンダムと並べて。サイドとリアアーマーはインパルスガンダムと同じですが、フロントアーマーがエクスインパルス用に新造。厚みのあるエッジの効いた装甲によってプロポーションバランスも少し調整されています。
サイドアーマーは展開可能。内部にはインパルスガンダムと同じM71-AAK対装甲ナイフが格納されています。
対装甲ナイフは展開可能。グリップはメカニカルに、刃の部分はシャープに造形されています。
腰アーマー裏はメカニカルなモールドが造形。それぞれ幅広く展開させることができます。
胴体部はインパルスガンダムと同じく上半身と下半身に分離可能。内部のコアスプレンダーが露出します。
下半身と腹部との接続部はポリキャップからKPSパーツに、軸もボールジョイントから丸筒軸に変更されたことで、背部にユニットを装備しても上半身が反らないようになっています。
腕部をインパルスガンダムと並べて。二の腕や前腕の基部形状は同じですが、肩と前腕の装甲が新造。メカニカルさと厚みのあるデザインで造形されています。ハンドパーツも各指が可動するものから組み換え式のものに変更されています。
腕部内部フレーム。インパルスガンダムと同じです。内部フレームの大部分はABSで構成されています。
二の腕、前腕ともに筒型で合わせ目はなし。新造された前腕の装甲もパーツで細かく色分けされています。ハンドパーツは親指のみ可動し、残り4指は組み換えるタイプ。
ショルダーアーマーもメカニカルなものが新造。特に裏打ちパーツなどはなく、構造は簡易的です。パーツ分割されていないので、スジボリしてモールドに深みを持たせてみてもいいかも。
脚部をインパルスガンダムと並べて。膝周りはインパルスガンダムの装甲がそのまま流用されていますが、大腿部やスネなどの装甲が新造。表面にはメカニカルなモールドが造形されるなど全体的に厚みが持たせてあります。
脚部内部フレーム。こちらもインパルスガンダムと同じです。
大腿部は前後の組み合わせですが合わせ目はなし。膝から下はふくらはぎ後部に合わせ目ができますが、消すのは難しいので段落ちなどでモールド化したほうが良さそうです。
後部のスラスターは上下に可動します。
膝を曲げると大腿部や膝の装甲がスライドします。
ソール部をインパルスガンダムと並べて。インパルスガンダムから大部分が新造され、コンパクトなシルエットに変化しています。かかとのみインパルスガンダムからの流用。インパルスガンダムは左右で形状が違っていましたが、エクスインパルスは左右同じです。シリンダーシャフトは伸縮可能。
脚裏のモールド形状は同じ。つま先は適度に曲げることができます。
背部はインパルスガンダムと全く同じ。コアスプレンダー本体が露出した状態です。
なので、フォースシルエットやブラストシルエットなども装着可能。
背部にはExシルエットを装備。Exシルエットはアクロバティックなマニューバを実現するオリジナルのユニットになります。一部にフォースシルエットのパーツを流用しつつ、白と黒の成型色で印象的に造形。
基部の大部分はフォースシルエットからの流用ですが、サーベル柄や上部の角張ったウイングなどが新造。空気抵抗を意識したようなメカニカルなデザインになっています。サーベル柄はボールジョイント接続で前後左右に可動します。
ウイングの基部は小型エンジンのような装甲が新造。
後部スラスター内部もモールドが造形されています。
ウイングはフォースシルエットからの流用。2色パーツによる色分けが再現されています。表面には適度にパネルラインやモールドが造形。組んだ直後は強度がありますが、接続部がABSなのでヘタれて垂れてくる可能性も。
上部のウイングもフォースシルエットからの流用です。
下部のスラスターもフォースシルエットからの流用。基部はダクトなどもパーツで色分けされています。下部ダクト内部はスリットモールドが造形。
下部のスラスターの接続部はボールジョイントでフレキシブルに可動しますが、Exシルエット側も装甲が展開可能です。
ウイングは大小共に上下などに可動します。ヒンジ接続で、動かしているとたまに外れることがあるので注意。
主翼はコンパクトに折りたたむことができます。
アームは各部がロールし、ウイングをフレキシブルに可動させることができます。
ウイング基部も角度変更が可能で、ウイングのシルエットを大きく変化させることができます。
MGフォースインパルスガンダムのフォースシルエットと並べて比較。ウイングや基部などはフォースシルエットのものがそのまま使用されていますが、ウイングの基部やアームなどが追加されたことで幅のあるユニットに変化しています。
ベースのMGフォースインパルスガンダムと並べて。同じ形状の部分はありますが、上半身のボリュームが増したことでマッシブさがでている印象。デザイン的にもフォースインパルスガンダムはやや古さを感じるところがありますが、エクスインパルスではその当たりがうまく修正されています。
MGブラストインパルスガンダムとも並べて。
各部の可動域をインパルスガンダムと比較して。頭部の可動は、上下はあまり変わりませんが、若干見上げる動きが制限されるようです。
左右への可動は、インパルスガンダムは干渉して可動が制限されますが、エクスインパルスはフォースインパルスガンダムほど干渉せずにスイングさせることができます。
腕を上げる角度は若干制限されますが、それでもY字程度まで高く上げることができます。肘は2重関節で完全に曲げることが可能。
肩の前後スイングは前方に少し広めにスイング可能。
腰の回転はアーマー類が干渉するのでわずかにひねる程度。膝は深くまで曲げることができます。大腿部と膝下の長さに差があるため、立膝をきれいな姿勢で再現するのは難しいようでした。
左右への開脚幅や足首の可動域などもインパルスガンダムとほぼ同じです。
可動域の総括としては、MGなので各部関節は幅広く展開させることができます。合体変形ギミックがあるぶん可動が制限される箇所はありますが、ある程度のポーズを取らせることはできるようです。
浮かせてディスプレイさせる場合は股間部のパーツを外し、付属のディスプレイ用ジョイントパーツを組み付けます。外した股間部パーツはジョイントパーツの側面に組み付けておけます。
アードラー弐型(ツヴァイ)。空戦を制するために考案されたオリジナルのビーム・ライフルになります。厚みのある砲身がデザインされています。先端にはインパルスガンダムのサーベル柄が、グリップやセンサーなどにもビーム・ライフルのパーツが流用されています。
本体部分は左右の簡易的な組み合わせですが、上下の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
フォアグリップは基部が前後にスライドし、グリップも左右にスイングさせることができます。センサーも上下に可動。
銃口にはサーベル刃がマウント可能です。
アードラー弐型はリアアーマーにマウント可能。Exシルエットのウイングがありますが、特に干渉することなく装備させることができます。固定強度もまずまず高めで簡単に外れることはなさそうです。
シールドはインパルスガンダムと同じ形状で厚みがあります。ホワイトがベースの清潔感あるカラーリングで再現されています。チェストフライヤー時にはランディングギアとして使用可能。
四方の装甲が展開可能。全体的なシルエットが変化し、内部のダークグレー装甲が露出して見栄えするデザインに。
裏面のジョイントやグリップは可動します。
マルチパックが付属するので、コアスプレンダーを外して背部に組み付けることで、エールストライカーなど横長ダボ接続のユニットも装備することができます。
一通り武装して。
アードラー弐型は指パーツを組み替えて保持します。指パーツがハンドパーツにしっかりと組み付けられるので安定した保持が可能。持たせるときは先にハンドパーツと指パーツを組み合わせてから、グリップを握らせたほうがラクかと。
腰が1軸接続になっている分、上半身が反らないのでポーズが決めやすいです。
シールドも前腕にダボ固定し、グリップを握らせることでしっかりと保持させることができます。ショルダーアーマーや背部ウイングと干渉しやすいので、うまく配置を変えて干渉しないようにポーズを付けていきます。
両手持ちは若干ぎこちなさを感じますが、問題なく再現することができます。グリップにハンドパーツを添えるだけでOK。
ビーム・サーベルもハンドパーツとはダボ固定で安定した保持が可能。ビーム・サーベル刃はクリアピンク成型色です。背部ウイングの形状が自由に変えられるので、ポージングでも色んな表情を付けることができるのがいいですね。
関節強度も高く、ポロリも殆どないのでポーズさせやすいです。むしろ関節が硬すぎて動かすのに力が必要なくらい。多少ヘタれたくらいのほうがポーズを取らせやすそうです。
アードラー弐型にビーム刃を組み付けて。
造形やプロポーションは完璧。シンプルに素立ちさせるだけでも十分様になります。外装が簡易的な1個パーツ構成なので軽量。その分モールドはしっかりと入っているので、スミ入れなどするとかなりメカニカルさが際立つキットになりそうです。
チェストフライヤー、レッグフライヤー、コアスプレンダー、Exシルエットへの分離変形方法は通常のフォースインパルスガンダムとほぼ同じ。Exフライヤーのウイングの配置が少し違っているくらいです。まずはコアスプレンダーから一通り。
コアスプレンダーは上下半身を分離させ、胴体内部から引き出して機首やウイングを展開させます。主翼はカチッとロックがかかるまで展開させます。
付属のランディングギアを組み付けることで駐機状態が再現可能。ウイング下部には付属のミサイルランチャーを組み付けます。ホワイトとグレーで地味ですが味のあるカラーリングでの再現となっています。
キャノピーはクリアパーツでの再現で開閉可能。内部にはパイロットフィギュアが造形されています。
付属のジョイントパーツを使用することで、コアスプレンダー単体でディスプレイさせることが可能です。
軽量なので取り扱いやすく、ディスプレイもし易いです。各部の固定強度が高いので形状が崩れることもありません。
チェストフライヤーは分離した上半身の腕を可動させて頭部を覆うように配置。右手にはアードラー弐型を保持させておきます。
シールドは上下の装甲を外してランディングギアパーツを組み付けます。
上部の装甲を取り付けて前腕に組み付けたらチェストフライヤーへの変形完了です。
後部に付属のジョイントパーツを組み付けることで、チェストフライヤー単体でディスプレイさせることができます。
ショルダーアーマーの形状とビーム・ライフルがアードラー弐型で違っているので、フォースインパルスガンダムに比べてシルエットが少し変化しています。グレー成型色がベースでミリタリー感も強調されています。
各部にロック機構がないため、腕部の配置がやや変わりやすいので注意です。
レッグフライヤーは膝を逆S字に曲げてつま先を伸ばします。膝を曲げることで露出するスネのダボ穴にランディングギアを組み込みます。前側は腰部のカバーパーツを外してランディングギアを組み付け。
レッグフライヤーへの変形はこれだけです。
付属のジョイントパーツを股間部に組み付けることで、浮かせた状態でのディスプレイが可能です。股間部に組み付けるため、少し開脚し易いので注意です。
見た目はシュールですが、フライトシーンを再現すると割りと様になっています。特にロック機構はないですが、関節強度がかなり高いので形状を崩すことなくディスプレイさせることができます。
シルエットフライヤーも付属のランディングギアを組み付けることで駐機状態が再現可能。コアスプレンダーと同じく無彩色のクールなカラーリングになっています。
後部のバーニアは上下に可動。下部にはハードポイントが造形され、引き出してExシルエットに組み付けることで機首として使用することができます。
シャトルを思わせる特徴的なデザイン。
付属のジョイントパーツを使用することで、シルエットフライヤー単体でのディスプレイが可能です。
Exシルエットはウイングを左右に開き、サーベルホルダーを前側に展開。下部スラスターは後部に伸ばします。
そしてシルエットフライヤーを組み付けます。これでExシルエットへの変形完了です。
Exシルエット用のランディングギアはなく、付属の台座を使って駐機状態を再現します。
Exシルエットはシルエットフライヤー用のジョイントパーツを使ってのディスプレイとなります。特に形状が崩れることもなく安定したディスプレイが可能です。
フォースシルエットがアップデートされたようなデザインで、フライトシーンを再現するとスピード感が出ます。
ウイングの位置を変えて表情を変えてみるのも面白いですね。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。細身な印象が強かったMGフォースインパルスガンダムが、メカニカルで厚みのある外装によってマッシブさが出ていますし、それによってプロポーションにも調整が図られ、全体的なバランスが良くなっています。背部のExシルエットによってポージングにも迫力が出ますし、ホワイト&グレーのカラーリングもクールさがあってまとまりがよく、かっこよく映ります。
気になる点はあまりないですが、関節が硬いのでポーズを取らせる際に少し力が必要です。贅沢な悩みですが、その分ポージングが崩れないのはいいですね。それとExシルエットのウイングがヒンジ接続なので、動かしているとたまに外れることがあるので注意です。
合体変形ギミックも忠実に再現されていて秀逸ですし、Exシルエットのデザイン性も高いです。どことなくエールストライクガンダム的な雰囲気もありますね。ギミックが多く、遊んでいるといつの間にか時間が経っているような、遊びがいのあるキットになっているのがいいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら
3 件のコメントがあります。
ガロ
on 2022年8月20日 at 23:15 -
取説とランナーの情報お願いします。
ぶんぶん
on 2023年4月13日 at 09:28 -
すみません、ちょっとお聞きしたいですが、この商品は交換用パーツのみですか?それとも本体を組み立てれるようなパーツも全部入っているのですか?すごくかっこいいので入手したいのですが、よろしくお願いいたします。
nori
on 2023年4月13日 at 16:18 -
コメントありがとうございます!
本体が組み立て可能なパーツが一式入っています。
なので組み立てると画像のようなキットに仕上がりますよ!