塗装レシピと完成写真レビュー | 素組みレビュー | パッケージ・ランナーレビュー
制作① 小改修 ⇒ 制作② モールド再造形、パーティングライン処理など ⇒ フィニッシャーズのレッド系塗料を比較 ⇒ 制作③ 続・モールド再造形、パーティングライン処理など ⇒ 制作④ 塗装その1 内部フレーム、バーニア内部、マスキング塗装など ⇒ 制作⑤ 塗装その2 細部マスキングや内外パーツの塗装など ⇒ 制作⑥ 塗装その3 円形マスキング、エフェクトパーツグラデ塗装など ⇒ 制作⑦ プロペラントタンクやシールド裏、細部の塗り分けなど ⇒ 制作⑧ スミ入れやフィギュア塗装など ⇒ 制作⑨ スミ入れ、デカール貼り、つや消しコートなど ⇒ 制作⑩ 仕上げ1 部分塗装、簡単なメタルパーツ埋め込みなど ⇒ 制作⑪ 仕上げ2 モノアイ、ビームライフルのディテールアップなど
今回は、RG 1/144 MSN-04 サザビーのレビューをご紹介します!
RG サザビーは、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するMS『MSN-04 サザビー』の1/144スケールモデルキットです。RGならではの緻密なパーツ構成や質感、腕部のシリンダーやファンネルなどを忠実に再現。リアアーマーの放熱機構やメンテナンスを想定した展開機構もRG独自のアレンジで再現されるなど、リアルな外観と可動機構を追求したキットになっています。価格は4,860円(税込み)です。
サイコフレームを採用したネオ・ジオン軍試作型MSで、フィフス・ルナやアクシズ落下作戦にて運用されたシャア専用機『MSN-04 サザビー』がRGで待望のキット化。RGらしい緻密でメカニカルな造形と、最新の可動機構を持つ完成度の高い機体形状が新規造形で再現されています。
成型色は外装の赤2色をベースに、肩部や腹部、腰アーマーなどにイエローを配色。その他、バックパックや武装類がブラック、内部・関節がグレー成型色パーツでの再現となっています。
ホイルシールは付属せず。部分的に内部パーツが露出するので、付属のリアリスティックデカールを使用すればより緻密な色分けが再現できそうです。外装パーツは各部がアンダーゲート仕様になっているので、素組みでもゲート跡の露出が少なくきれいに仕上がります。
これまでのRGとは異なり、肩部、前腕部、腰部にのみアドバンスド・MS・ジョイントパーツが使用されています。アドバンスド・MS・ジョイントはABS素材。グレー成型色の内部・関節パーツにはKPSが使用されています。
ポリキャップは不使用。可動箇所の多いキットですが、関節など各部の強度は高め。背部にファンネルコンテナやプロペラントタンクを持つバックパックを装備していますが、負荷は少なく、広い脚底でしっかりと接地できるため、自立は安定しています。
シールド、ビーム・ショット・ライフル、ビーム・サーベル柄✕2、ビーム・トマホーク、シャア・アズナブルフィギュア、
平手(左右)、武器持ち手(右)、握り手(左右)、ビームサーベル刃✕2、ビーム・トマホーク刃2種✕2が付属。付属のハンドパーツはどれも手首が可動式です。画像手前の手甲と手首パーツは余剰パーツになります。
リアリスティックデカールが付属。組立段階でいくつか貼るようになっていますが、今回はモノアイのみ貼り付けています。
頭部。額のハッチとマスク、アンテナなどが細かく造形。全体的にシャープなデザインで造形されています。メット部は上から被せるタイプで合わせ目はありません。額のセンサーはクリアーパーツでの色分けで、表面にグリーンのシールを貼るようになっています。
コックピットは劇中と同じような脱出ポッド型で頭部に内蔵。頭部装甲の裏には細かいモールドが造形されています。首周りも動力パイプなどが緻密に造形されています。
頭部は展開可能。バイザーとマスクを上下に可動させて開きます。モノアイが折れてしまったので接着していますが、小さいパーツで破損しやすいので、ややデリケートな扱いが必要かと。(個体差があるかもです。)クリアーのモノアイパーツはしっかりと差し込まないとバイザーが閉まらなかったりするので注意が必要です。
胸部は複数パーツで細かく造形。モールドも適度に入っています。HGUCやMGなどに比べると若干小ぶりでスタイリッシュなデザインになっています。
腹部、腰部。肉厚で、サイドアーマーやリアアーマーがワイドに造形されています。各アーマーとも外装と裏打ちパーツとの兼ね合いでモールドが細かく緻密に色分けされています。
サイドアーマーはスライド可動し、内部パーツが露出します。バーニアも細かく造形されています。
リアアーマーも左右に展開。内部パーツは1個パーツのそれほど複雑ではない作りですが、細かな造形がされています。下部のスラスターなどもパーツによって色分けされています。裏面もかなり情報量の多い造形になっています。
フロントアーマーの中央部は少し手前に引き出すことができます。フロントアーマー裏も情報量の多い造形になっています。
腰はアドヴァンスドMSジョイント構造になっていて、フロントアーマーやサイドアーマーを左右に広げることができます。さらに左右にもスイングするので、腰の可動がかなり柔軟になっています。これだけ柔軟ながらも、強度もまずまず高めです。
腕部。複数パーツの細かな組み合わせで、複雑かつメカニカルな造形になっています。
肘を曲げると前腕裏のシャフトが露出。手首も外装パーツを展開して手首を引き出すことで、ポージングの幅が広がるギミックを内蔵しています。
ショルダーアーマー。これまでのサザビーとは少しことなり、肩にアンテナが造形されています。部分的に内部パーツが露出し、外装の赤も2色に分けられています。側面から見える内部もメカニカルな造形になっています。
サブのアーマーも内外ともに細かい造形になっています。
ショルダーアーマーはハッチオープンギミックによって各部が展開。アーマー裏にも細かくモールドが入っています。
脚部。全体的な形状はこれまでのシリーズとあまり変わらずのサザビーらしいフォルムです。大腿部、膝から下ともに左右挟み込みタイプですが、中央にできる合わせ目は共に段落ちモールド化されています。
脚部もフロントガードやサイドアーマーが展開するオープンギミックを持っています。内部もかなりメカニカルな造形で、脚部アーマー裏にもモールドが入っています。バーニア内部もしっかりとモールドが入っています。
足首から下の部分。これまでのシリーズよりもさらにカクカクした印象。モールドなどの情報量も多めです。足裏もかなり細かな造形が再現されていて、フロントガードの内側までもモールドが入っています。
バックパック。ファンネルコンテナとプロペラントタンクを2基ずつ装備した、サザビーおなじみの形状です。カラーリングもブラックで統一されています。
バックパックはダボ2箇所による接続。強度も高めですが、脱着もしやすいです。背中にもバックパック裏にも細かくモールドが入っています。
バックパックのスラスターが可動し、上部の展開に連れて下部のスラスター基部も可動します。左右の外装パーツも展開。
ファンネルコンテナ。3基のファンネルを装備しています。裏面もメカニカルな造形で、全体的なモールドも多めです。
ファンネルコンテナが展開。外装の内側にもスリットが入っています。展開時には後部もスライド可動します。
ファンネルは四方の羽を開き、上部装甲を下げることでビーム口が露出。装甲を下げると同時に展開した羽もロックされます。逆に羽を閉じることで、下げた装甲部分が元に戻ってビーム口も収納されます。羽がポロポロ抜け落ちることもなく、作りがしっかりとしています。
ファンネル後部には3ミリ穴が造形されているため、アクションベースやスタンドなどを使用すれば単機でディスプレイさせることができます。
プロペラントタンクは後部は筒型ですが、中央部はモナカ割なので合わせ目ができます。
HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと。比較にならないくらいのサイズ差があります。ちなみにサザビーの頭頂高が23.0mで、陸戦型ジムが18.0mです。
続いて他のRGと。RGの中でもかなり大きいキットです。(HGサザビーやMGサザビーVer.Kaとの比較がなくて申し訳ないですm(_ _)m)
頭部の前後可動はそれなり。大きい頭部装甲がかなり可動の妨げになります。それでも顎引きは空間があるので少し可能です。左右へは水平にまでしっかりと可動します。
大柄なショルダーアーマーがありますが、腕部はY字くらいにまで上げることができます。肘もしっかりと折り曲げることができます。
肩は前方へは広くスイング可能。後方へもまずまず可動します。肩パーツは根元1本で支えているので、他の可動箇所に比べて若干デリケートになっています。ポージングに大きく影響したりはないですが、無理やり展開しようとすると破損したりすることもありそうなので注意です。
腹部や胸が可動するので、上半身を自然な形で前後可動させることができます。
腰も少し上半身を浮かせたりすることで360度回転可能。付属のマウントパーツを使用してアクションベースにディスプレイ。キットが大きいので、小さいアクションベースだと少し物足りないかもです。マウントパーツはスライドさせてカチッと固定するので、ポージングはしやすくなっています。
股間のアーマー(マウントパーツを取り付けている部分)を下げ、股間部をスライドさせることができます。脚部を元の位置に戻し、股間のアーマーを元に戻すとストッパーがかかるようになっています。
脚部は腰アーマーを左右に広げて干渉させないようにすることで、RGではありえないくらい広く前後可動します。リアアーマーも可動しますが、交わすようにすることで後方へも広く可動します。
膝も外装の大きさはありますが、しっかりと折り曲げることができます。可動もきつくなくゆるくもないちょうどいいレベル。
外装パーツでちょっとわかりにくいですが、足首も割と深めに前後可動します。左右へもしっかりと可動します。
つま先も中央と先端の2箇所を曲げることができます。画像は用意していませんが、反対側にも適度に曲げることができます。
左右への開脚も水平にまで上げることができます。内股は大腿部と股間部が干渉するのでそれなり。がに股は水平以上にしっかりと可動します。
リアアーマーと大きい脚部外装が干渉して妨げになりますが、割とキレイな形で立て膝もできました。この重厚なサザビーにおいてこの可動域はほぼ奇跡といってもいいくらい素晴らしいものになっています。
ファンネルコンテナは上下左右に可動し、プロペラントタンクも付け根のボールジョイントによって適度に可動します。
シールド。HGやMGのシールドとは少しディテールが異なり、ややシャープさを感じる造形になっています。裏面にも細かくモールドが入っています。
マウント部はスライドし、パーツの組み合わせによってフレキシブルに可動します。先端のミサイルは脱着可能で、ビーム・トマホークがマウント可能です。ビーム・トマホークのマウント部は、前後2箇所、お好みで配置が可能です。
シャア・アズナブルフィギュア。逆襲のシャアに登場したスタイルです。
ビーム・ショット・ライフル。本体部分は左右挟み込みタイプですが、上下の合わせ目は段落ちモールド化されています。
グリップは前後に可動。干渉がなく保持しやすくなっています。手前のマガジンは脱着可能。銃身下部のフォアグリップは前後にスライドします。
お好みですが、手首を引き出したほうが、ビーム・ショット・ライフルのストックが干渉しないので持たせやすいです。シールドもまずまず固定され、ポージング時に外れることはなさそうです。
平手が付属するので、フォアグリップをスライドさせるようなリアルな表現が可能。ポージングを格好良く演出してくれます。
ビームサーベル刃、ビーム・トマホーク刃は蛍光クリアグリーン成型色での再現。装備することでポージングを鮮やかに彩ってくれますし、ブラックライトで照らすと発光します。
フルハッチオープン状態で。メカニカルなRGサザビーが更にメカニカルな容姿に変化します。MGでも展開ギミックはありましたが、それとはまた違った緻密さがあって格好良いですね。
では適当に何枚かどうぞ。
以上です。この造形にして圧倒的な可動域なので、その可動域をフル活用することでかなり派手で柔軟なポージングが可能です。これは素晴らしいの一言です。しっかりと可動させてもポロリ箇所はほぼないですし、ポージングにワイルドさが出るので取り扱うのがかなり楽しくなってきます。
頭部や肩部など、若干破損などに注意する部分はありますが、ガンプラ史上最高峰の完成度を誇るキットになっていると思います。アドヴァンスドMSジョイントなどこれまでのガンプラの不満点を研究しつつ反映させ、より良いキットに仕上げた感がありますね。
かなり素晴らしい構造なので、もはやこれ以上のキット化は必要ないかと。あとはRGのνガンダムもこの品質できれば文句ないですし、ガンダムの中でも王道のサザビーなので、ぜひ入手して、思う存分楽しみたいですね。
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RG 1/144 MSN-04 サザビー
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制作① 小改修 ⇒ 制作② モールド再造形、パーティングライン処理など ⇒ フィニッシャーズのレッド系塗料を比較 ⇒ 制作③ 続・モールド再造形、パーティングライン処理など ⇒ 制作④ 塗装その1 内部フレーム、バーニア内部、マスキング塗装など ⇒ 制作⑤ 塗装その2 細部マスキングや内外パーツの塗装など ⇒ 制作⑥ 塗装その3 円形マスキング、エフェクトパーツグラデ塗装など ⇒ 制作⑦ プロペラントタンクやシールド裏、細部の塗り分けなど ⇒ 制作⑧ スミ入れやフィギュア塗装など ⇒ 制作⑨ スミ入れ、デカール貼り、つや消しコートなど ⇒ 制作⑩ 仕上げ1 部分塗装、簡単なメタルパーツ埋め込みなど ⇒ 制作⑪ 仕上げ2 モノアイ、ビームライフルのディテールアップなど
1件のコメントがあります。
匿名
on 2019年11月24日 at 15:11 -
今更ですが、頭部のモノアイは差し込みピンをカットすればMGみたいに左右に可動させる事もできましたよ(サイズの関係で気持ち程度ながら)。