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HG ライトニングバスターガンダム レビュー

今回は、HG 1/144 ライトニングバスターガンダムのレビューをご紹介します!

HG ライトニングバスターガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するMS「ZGMF-103HD ライトニングバスターガンダム」の1/144スケールモデルキットです。腰部ビームガンや背部大型キャノンを持つ特徴的な機体形状を再現。内部構造「SEEDアクションシステム」の搭載により、劇中の印象的なアクションポーズが再現可能なキットになっています。価格は2,860円(税込み)です。

廃棄される予定だったバスターガンダムを秘密裏に改修し、核エンジンに換装。劇中ではディアッカ・エルスマンが搭乗し、クーデターを起こしたジャガンナートを止めるべく交戦するなどオーブ軍艦隊を支援した機体「ZGMF-103HD ライトニングバスターガンダム」がHGCEでキット化。

HGデュエルブリッツガンダムの内部・関節パーツ(1/144 GAT-FRAMEランナー)を流用しつつ、バスター特有の機体形状や機体カラー、腰部高エネルギービームガン、背部の複列砲身多目的砲や77式多目的誘導弾発射筒といった武装類が新規造形で再現されています。

成形色は少しくすみのあるホワイト、ダークグリーン、レッドといったバスター特有のカラーリング。その他、肩部センサーが蛍光クリアグリーン成形色での再現となっています。内部や関節、背部の複列砲身多目的砲などはグレー成形色での再現。

ホイルシールが付属し、頭部や腰部、高エネルギービームガン、複列砲身多目的砲のセンサー、頬の装甲などを補いますが多くはありません。背部の77式多目的誘導弾発射筒の弾頭などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

グレー成形色パーツにはKPSが使用されています。ABSは使用されていないので、塗装やスミ入れをする場合もそんなに破損を心配する必要はなさそうです。

ポリキャップは不使用。関節各部はKPSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部に2本の複列砲身多目的砲を装備しているため、後方に負荷がかかりやすいですが、うまく配置してバランスを調整することで自立は可能です。

■付属品

腰部高エネルギービームガンの差し替え用銃身パーツ✕2が付属。

■各部形状

HG ライトニングバスターガンダムの各部を見ていきます。

■頭部

頭部は額にスリット状の装甲、頬に赤い装甲を持つバスター特有の形状が再現されています。マスクはへの字スリットのないタイプ。頬の装甲がシールでの色分けなのはちょっと残念かも。

メット部は前後の組み合わせ。側面に合わせ目ができますがモールドとしておくか微妙なところ。消す場合はツインアイパーツの後ハメが必要です。とさか前後のセンサーはグリーンのシールでの色分け。

ツインアイは特にクリアパーツなどは使用されておらず顎パーツと一体型。モールドにシールを貼っての色分けです。

■胴体部

胸部・腹部。こちらもダークグリーンとレッド、エアインテークのグレーの装甲でまとめられたバスター特有の機体形状が再現されています。ミリタリー調の実機感あるデザイン。こちらはシールでの色分け箇所はありません。

内部フレームはHGデュエルブリッツガンダムと同じ、SEEDアクションシステム搭載型の内部フレームが再現されています。

なので首は前後にスイング可能。肩も前方に幅広く展開し、上下にも可動します。

腰部もバスターガンダムと同デザインの装甲がそのまま再現されています。前後にフラットな装甲、サイドアーマーにはスリットモールド入りの赤い装甲が造形。フロントアーマー中央の丸型センサーはグリーンのシールでの色分けです。

腰部フレキシブルアームはバスターガンダムと同じく別パーツ化されています。ただしバスターが背部のガンランチャーや高エネルギーライフルを展開するのに対し、ライトニングバスターは小柄な高エネルギービームガンを展開する仕様になっています。

側面の高エネルギービームガンは前方に展開し、銃身部分を差し替えることで展開状態が再現可能。銃身の先端はきっちりと開口されています。

基部は左右の2枚パーツ構成ですが、上下にできる合わせ目はモールドっぽく造形されています。

センサーはグリーンのシールでの色分け。

腰アーマー裏は簡易的で裏打ちパーツはありませんが、フロントとリアアーマー裏にはモールドがデザインされているため、印象が良いです。サイドアーマーがフレキシブルアームとの兼ね合いで外れないようになっているのも良いですね。

股間部にはHGデュエルブリッツと同様、上下へのスライドギミックがあり、スライドさせることで脚部の可動域を広げることができます。

■腕部

腕部。こちらも基本的にはバスターガンダムと同じデザインですが、肩前面には赤い角型フレームを持つセンサーが造形されています。

腕部は肩から肘あたりまで簡単なフレームが造形されています。

上腕は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。前腕は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちモールド化。落ち度がなく完成度が高いです。

ショルダーアーマーはダークグリーンを基調とした厚みのある装甲が造形。前面のセンサー、裾のグレーフレームもパーツできっちりと色分けされています。こちらも合わせ目ができない構造で高い完成度。

前面のセンサーは蛍光クリアグリーンパーツなのでブラックライトで照らすと鮮やかに発光します。側面の白い装甲は少し上下に可動。

■脚部

こちらもバスターガンダムと同じデザイン。一部にグレーのフレームが露出したGAT-Xシリーズ特有の形状が再現されています。

脚部は部分的に簡単な内部フレームが造形。

大腿部は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。膝から下は前面と左右の組み合わせで後部の合わせ目は段落ちモールド化されています。

後部角型スラスターはスリットモールドがきっちりと造形されていますが、フチを赤く塗り分ける必要があります。

ソール部もGAT-Xシリーズ特有のまとまりのあるデザイン。特に可動ギミックはないですが、足裏はパーツで蓋がされているため、肉抜き穴はありません。

■バックパック

背部には77式多目的誘導弾発射筒を持つ角型のバックパック、左右には折りたたみ式の大型複列砲身多目的砲を装備。ライトニングバスターガンダム特有の迫力あるユニットになっています。

バックパック基部は左右の組み合わせで下部の角型スラスターに合わせ目ができます。スリットモールドが入っていて見栄えは良いですが、合わせ目を消すのは少し難易度が高いかも。

バックパック表面の装甲を展開させることで、内部の77式多目的誘導弾発射筒が露出。弾頭は色分けされていないので、丸モールドを赤く塗り分ける必要があります。

バックパックとライトニングバスター本体とは他のHG SEED FREEDOMシリーズと同じ2ダボ接続。

なので一部のHGUCやHG水星の魔女シリーズなどのバックパックと交換することができます。プラウドディフェンダーまでも装備可能。

左右に装備する複列砲身多目的砲。収納時は厚みのある角筒状にまとめられています。

展開時は先端部をスライドさせて展開し、前方に向けて固定。これで展開状態になります。先端部は収納時はロックがかかるので自然に開いたりすることはありません。

複列砲身多目的砲を展開状態で。

グレーの砲身部分は各部とも左右の組み合わせですが、上下にできる合わせ目は大部分が段落ちなどでモールド化。

グリーンの装甲部分も左右の組み合わせで合わせ目は段差などでモールド化されています。

前面のセンサーはグリーンのシールで色分けします。砲口は途中まで開口。フチにスリットモールドが造形されています。このあたりもリアルに造られていて良いですね。

複列砲身多目的砲のアームは2枚パーツ構成。肉抜き穴がなくしっかりとした造りになっています。アームはボールジョイント接続で柔軟に可動。

上方に展開させる場合はショルダーアーマーに複列砲身多目的砲を組み付けて固定します。

脇からも展開させることができます。こちらは特に固定するようにはなっておらず、保持用のグリップなどはありません。ですがアームの接続強度が高いのでしっかりと配置を維持することができます。

■他キットとの比較

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。HGとしては特別大きくはありません。中間程度の大きさになっています。ライトニングバスターの全高は18.86m。

HG SEEDのバスターガンダムと並べて比較。原型機なので形状が似た箇所が多いです。ですが肩部や背部にライトニングバスター用の装備があるのと、HGCEなのでプロポーションがスタイリッシュ。細部も洗練されています。いずれ通常のバスターガンダムもHGCE化されそうですね。

HGヴェルデバスターガンダムと並べて。ヴェルデバスターはフェイス全体が装甲で覆われるなど少しクセが強めです。こちらもいずれHGCEでキット化されるかも・・・・?

共闘したHGデュエルブリッツガンダムとも並べて。

■各部可動域

首の可動ギミックによって頭部は幅広く上下させることができます。左右へは多少顎が干渉しますが、浮かせることでスムーズにスイングさせることができます。ショルダーアーマーとの干渉もありません。

腕は水平以上にまで上げることが可能。ショルダアーマーに厚みがありますが、基部が可動し、側面の白い装甲も可動するので干渉が避けられます。肘は2重関節で深くまで曲げることが可能。

肩はボールジョイントで適度に前後スイングが可能。胴体側に可動ギミックがあるので、前方へは更に幅広くスイングさせることができます。

腹部の可動ギミックと腰部ボールジョイントによって上半身を広く前後させることができます。

リアアーマーが干渉するため、腰の回転は45度程度と制限されます。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

股間部のスライドギミックによって前方へは干渉なく展開可能。後方はリアアーマーが干渉するので少し制限されます。

膝は2重関節で深くまで曲げることが可能。膝関節の合わせ目は段落ちモールド化されていますし、膝裏も裏打ちパーツで蓋がされているため、簡素な感じはありません。

足首の可動は、つま先を伸ばす動きは制限されますが、逆の動きはかなり幅広く可動します。左右へも2箇所の可動ギミックがあるので幅広くスイングさせることができます。

左右への開脚も水平程度まで幅広く展開させることが可能。

股間部と大腿部が干渉するため、内股はやや制限されます。がに股は水平程度まで広く可動させることができます。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、腰可動が少し制限されるくらいでほかはかなり可動域が広いです。SEEDアクションシステムが搭載されているため、各部ともかなり広く可動させることができます。ポージングの自由度は高そうですね。

■ポージング

特に武装類を展開せずとも、四肢や頭部に動きを付けるだけで十分格好良く見せることができます。背部に大柄の装備を持つ機体は簡単なポーズでもが映えますね。

背部からの見た目も良いですね。

腰部の高エネルギービームガンは展開し、グリップにハンドパーツ穴を差し込むだけで保持が可能。少しこじんまりとしていて派手さはないですが、肘が深く曲がるのでグリップはラクに握らせることができます。特に突っ張ったりぎこちない感じはないですね。

複列砲身多目的砲を展開して。複列砲身多目的砲はKPS素材で軽量なため、上方から展開してもキットに重苦しい感じはありませんでした。

複列砲身多目的砲はショルダーアーマーに固定しなくても展開は可能。この場合は少し左右に広げることができます。

上方から展開している場合、接地した状態だと前方に少し負荷がかかって倒れやすいです。ですがうまくバランスを調整することで十分格好良いポーズを再現することはできます。

複列砲身多目的砲を脇から展開して。特に腕が干渉することもなく取り扱いやすいですね。ヴェスバーっぽい攻撃シーンを演出することができます。ヴェスバーのようにグリップが展開できるようになっていても面白いかなとは思いますがそういったギミックはありません。

77式多目的誘導弾発射筒を展開して。背部に表情が付けられるのも良いですね。

HGデュエルブリッツガンダムと組み合わせてパケ絵のようなイメージで。どちらも機体名に「雷に関連した言葉」が含まれていますが、ニコルに対する思いが感じられるようで泣けますね。(ブリッツはドイツ語で「電撃、稲光」という意味)

説明書にはHGミーティアユニット(別売り)へのドッキング方法も記載。腰部の高エネルギービームガンと背部の複列砲身多目的砲を上から展開して組み合わせるようになっています。

ドッキングクランパーで腹部をはさみ、ハンドパーツとグリップを組み合わせます。ただしドッキングクランパーはダボなどでしっかりと組み付けられるわけではないため、キットが外れやすいので注意。何かしらジョイントパーツが付属していると良かったですね。

そしてウェポンアームのグリップにハンドパーツを組み付けます。しっかりと固定されるわけではないですが、ハンドパーツ穴に上下のダボをはめ込めるのである程度の保持はできるようになっています。

ミーティアとの相性もバッチリ。上部に複列砲身多目的砲、腰部に高エネルギービームガンを展開しているぶん、デュエルブリッツガンダムよりも攻撃的な雰囲気が強く、より格好良く演出することができます。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。複列砲身多目的砲のアームが柔軟に可動するので、上部からキャノン砲としての展開、脇からのヴェスバーっぽい展開とそれぞれ違った表情が付けられるのが良いですね。SEEDアクションシステムによって関節各部が柔軟に可動しますし、躍動感あるポーズも難なく再現できるのでポーズが付けやすいです。

気になる点は殆どないですが、できれば頬の赤い装甲はパーツがシールではなく、パーツで色分けされていると良かったですね。それと武装が少ないですが、劇中でも特に使っていないのでまぁ仕方ないかと。それとあえていうなら、デュエルブリッツと同様、脚の付け根部分がバラけやすいのが気になりました。

各部とも合わせ目ができない構造で完成度が高いですし、バスター特有の大型砲を展開すれば、それだけで圧巻の射撃ポーズを演出することができます。ミーティアとの相性もバッチリで、組み合わせることでデュエルブリッツ以上の迫力が出せるのも魅力的。どうしても主役機の影に隠れがちなところもありますが、それを覆すくらいのパワーを持ったキットになっているのが良いですね。

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