今回は、MG 1/100 ガンダムAGE-1 フルグランサ用 拡張パーツのレビューをご紹介します!
MG ガンダムAGE-1 フルグランサ用 拡張パーツは、機動戦士ガンダムAGEに登場するMS『ガンダムAGE-1 フルグランサ』が再現可能な1/100スケールモデル拡張パーツセットです。グランサ最大の特徴である追加装甲を新規造形で再現。ゼフルドランチャーに組み替え可能なグラストロランチャーの他、サーベル刃が装着可能なシールドライフルが付属します。劇中の鋭い目つきをイメージしたアンテナパーツやアップグレードパーツも多数付属。価格は2,970円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
2012年2月に発売されたMGガンダムAGE-1ノーマル(以下、AGE-1ノーマル)(別売り)と組み合わせることで『ガンダムAGE-1 フルグランサ』、『ガンダムAGE-1 フラット(ゼフルドランチャー装備)が再現可能な拡張パーツセットです。
内容物はグランサ用の装備一式(各部増加装甲、シールドライフル✕2)、
グラストロランチャー、ゼフルドランチャー用パーツ✕2、
AGE-1フラット再現用パーツ(アンテナパーツ、頭部センサーパーツ、胸部パーツ)、背面互換パーツ、腹部・膝関節用アップデートパーツ、補助用支柱パーツ、ジョイントパーツです。
その他、AGE-1フラット用のパーツやAGE-1ノーマル用のセンサーパーツなどが余剰で付属。鋭い目つきが再現できるアンテナパーツも余剰で付属しているので、タイタスやスパローを組み替えてもいいですし、センサー類を組み替えて色味の異なるAGE-1を再現してみても面白そうですね。
専用のホイルシールと水転写デカールが付属します。ホイルシールはAGE-1フラット用の頭部センサーを補うもののみが付属。グリーンのシールはお好みで使用してくださいとのことです。
MGガンダムAGE-1ノーマル(別売り)と組み合わせた状態の『ガンダムAGE-1 フルグランサ』を全身から。大破したガンダムAGE-1フラットをヴェイガンとの決戦に備えて強化改修。ウェア換装システムを廃止し、全身に追加装甲と火器を装着して重装甲化させる事で防御力と火力を高めた機体になります。
未組立のAGE-1ノーマルを用意するように記載されていますが、組み立て後のAGE-1ノーマルでも一部を分解するだけで組み替えることができます。拡張パーツを組み付けることで、AGE-1ノーマルが重厚感あるシルエットに変化。
増加装甲の成型色はダークブルーがメインで、スラスターや裏打ちパーツにはグレー、シールドライフルの一部やミサイル類にはライトグレー成型色パーツが使用されています。頭部パーツなどはAGE-1ノーマルと同じホワイト成型色での再現で、センサー類のみAGE-1ノーマルとは色味が異なり、クリアオレンジ成型色での再現となっています。
拡張セット自体はポリキャップレス。ダクトや裏打ちパーツなどのグレー成型色パーツにはKPSが使用されています。背部に重量のあるグラストロランチャーを装備しているため、後方にかなりの負荷がかかります。そのままだと自立が難しいので、付属のジョイントパーツと支柱パーツを組み付けて自立をサポートします。
まずはフルグランサの素体であるAGE-1フラットの各部を簡単に見ていきます。とりあえず全身から。
AGE-1フラット用のパーツは頭部アンテナパーツ、頭部センサーパーツ、胸部カバーパーツ、背面互換パーツ、腹部アップデートパーツ、脚部アップデートパーツです。これらのパーツによる組み替え箇所を一通り。
頭部はAGE-1フラット用のセンサーとアンテナパーツが付属。組み替えることでAGE-1フラットの劇中イメージと同じ、鋭い目つきの表情を再現することができます。
アンテナパーツはひさし形状が異なるのではなく、裏面の形状を変えることで組付けが深くなり、鋭い目つきになるように再現されているっぽいですね。
シールを貼らない状態で。クリアオレンジパーツはブラックライトで照らしても発光はしませんでした。
AGE-1タイタスのものですがAGE-1ノーマルの頭部と比較して。ひさしの部分に角度がついたことでだいぶ表情が変わっています。
胸部は『A』マークのクリアパーツではなく、AGE-1フラット用のカバーパーツを組み付けます。
AGE-1ノーマルと胸部を比較して。白いパーツで蓋がされているため華やかさは落ちますが、フラットらしいよりシンプルな機体形状になります。
腹部は内部パーツをKPSのアップデートパーツに変更します。アップデートパーツは少し形状がことなり、腹部パーツと干渉させることで上半身の反りが防げるようになっています。
通常のパーツとアップデートパーツでの可動域を比較して。上半身の前後や左右へのスイングが制限されるようになっていますね。
脚部も膝関節パーツをKPSのアップデートパーツに変更します。
こちらの関節パーツの形状は既存のものと同じ。ただし既存のものはポリキャップが使用されているため、KPSにして関節強度を高めてあるようです。
背部はグラストロランチャーを接続するための互換パーツ(KPS)に組み替えます。
互換パーツはAGE-1ノーマルのものと形状は殆ど同じですが、接続部が少し延長され、後部のスラスター口が深くなっています。
続いげグランサ用の増加装甲です。
胸部の増加装甲。前面に突き出たような厚みのある装甲が再現されています。表面のモールドは少なめ。左右のダクトはグレー成型色パーツでの色分けです。コックピット開閉ギミックはありません。
2個パーツ構成で、胸部に直接被せて組み付けます。エアインテークの部分に組み付けるのでしっかりと固定できますし、中央のコックピットハッチに影響はなく、ラクに取り外すこともできます。
腰部の増加装甲は縦に長く厚みのある装甲を装備。表面にはパネルラインなどメカニカルなモールドが入っています。
前後とも2枚パーツ構成。白い腰部装甲パーツを挟み込んで組み付けます。裾のダクトは裏打ちパーツとの兼ね合いで色分けが再現されています。
前後装甲とも裏打ちパーツには適度なモールドが入っています。AGE-1ノーマルは腰部がごっそり外れやすかったですが、このフルグランサでもそれは変わらず。なので取り扱いに注意が必要です。
肩部の増加装甲は前後の組み合わせですが、上部の合わせ目は段落ちなどでモールド化。
上部の装甲をスライド展開することで内部のミサイルランチャーが露出。内部ミサイルの脱着はありませんが、別パーツできっちりと色分けされています。細かいギミックですがしっかりと再現されているのがいいですね。
増加装甲をAGE-1ノーマル肩部の溝に固定するため、しっかりと装備できています。
前腕には特徴的な形状のシールドライフルを装備。
特に可動ギミックはありませんが、各部ともパーツできっちりと色分けされていて作りに落ち度はありません。
銃身の二枚板バレル内側もスリット入りの装甲がしっかりと造形されています。
銃口にはAGE-1ノーマルに付属のビーム・サーベル刃が組み付け可能。
脚部の増加装甲はマッシブでメカニカル。脛のミサイルハッチや後部スラスターもグレーのパーツできっちりと色分けされています。
脚部の増加装甲は四方から組み付けるタイプ。脚部を包み込むのでガッチリとした組付けが可能です。装甲の内側には裏打ちパーツも造形されています。
脛のミサイルハッチは展開可能。内部のミサイルは別パーツでの色分けで脱着が可能。ハッチの固定強度があまり高く無いのか組み合わせが悪いのか、ハッチが自然と開いてしまうことがありました。
背部には重厚なグラストロランチャーを装備。グラストロランチャーはミサイルランチャーやシグマシスキャノンと同等の出力を持つビームキャノンです。ゼフルドランチャーの発展型。
AGE-1フラットの背部にそのまま組み付けるだけですが、互換パーツを交えた3箇所の丸角ダボでしっかりと固定することができます。
基部はグレーのパーツを上下から赤い装甲で挟み込む構造。パーツ数自体は少ないですが、中央のダクトなどもパーツでしっかりと色分けされています。表面にもメカニカルなモールドも造形。
ウイングは簡易的な1個パーツ構成。ですが表面にはモールドもしっかりと入っています。
グラストロランチャー砲身部。各部装甲がパーツできっちりと色分けされています。
合わせ目はありません。HGではグレーのシールで色分けされていた台形モールドは特に色分けしないようです。
グリップは引き起こしが可能。
砲口部分は上下の白い装甲板を開くことで、中央の砲口部分も連動してスライド展開します。
白い装甲板の内側はスリット状のモールドが造形。
ウイングは上下にスイング可能。グラストロランチャー接続用のボールジョイント部も幅広く可動します。
なのでグラストロランチャーを前方に展開可能。
左右へのスイングも可能。接続部分を引き出すことでより柔軟に可動させることができます。
背部にグラストロランチャーを装備すると自立が難しいため、付属のジョイントパーツや支柱パーツを使用して自立をサポートします。ジョイントパーツはグラストロランチャー基部にスライドして差し込むためしっかりと固定されます。フルグランサを浮かせてディスプレイさせる際もこのジョイントパーツを使用します。
同シリーズのMGガンダムAGE-1タイタスと並べて。どちらもそれぞれの戦局に特化したウェアを纏っているため、形状は全く異なります。
HGガンダムAGE-1フルグランサとサイズを合わせて比較。MGのほうが若干マッシブ感が強いのと、背部グラストロランチャーの位置や大きさが違っているようです。
可動域については増加装甲が関係する部分だけ簡単に見ていきます。腕は肩部増加装甲やシールドライフルが干渉するため、水平まで上げるのは難しいようでした。肘は変わらず深くまで曲がります。
肩の前後スイングはAGE-1ノーマルとほぼ同じ。前後とも幅広くスイングします。
腰部の増加装甲がやや干渉しますが、前後開脚は適度に展開させることができます。重量で垂れるかと思いきや、意外と耐えてくれているようです。
脚部に増加装甲を纏っているぶん、膝の曲げる角度は少し制限されます。
可動域の総括的には、増加装甲が直接干渉する肩部や腰部、膝部は干渉で少し制限されますが、全体的に可動域は広めまずまずで動いてくれるので、ある程度思ったようなポーズは取らせることができるのかなと思います。
その他の可動はAGE-1ノーマルと同じなので、以下のリンクからMGガンダムAGE-1ノーマルのレビューをご参考くださいm(_ _)m
ダークブルーの装甲には渋みが合っていいですね。背部グラストロランチャーも存在感がスゴいですし、全身の増加装甲も細身のAGE-1ノーマルとは対称的な重厚感や存在感を感じることができます。
腕は肩の増加装甲と前腕のシールドライフルが干渉しやすいので注意。それと、干渉すると肩増加装甲側面のパーツが外れやすいのでその点は注意です。それ以外は、一度胸部増加装甲が外れることがありましたが、ほぼしっかりと組み付いていてポロリはありませんでした。
重量があるので浮かせてディスプレイさせるのが怖いかなと思いましたが、背部互換パーツの変更によってグラストロランチャーとグランサ本体がしっかりと固定されているので安心して取り扱うことができます。
サーベル刃をシールドライフルに組み付けて。腰や脚部のアップデートパーツによって躍動感あるポーズも適度に再現可能。ただし脚部を動かすとどうしても腰アーマーがごっそり外れてしまうので、基部とリアアーマーのダボにパーマネントマットバーニッシュを少し塗って強度を上げておきました。
グラストロランチャーのグリップを握らせる場合は、AGE-1ノーマルに付属の握り手用指パーツに組み替えることで、自然な形で保持させることができます。難しいようなら一旦前腕のシールドライフルを外してから組み付けてもいいですね。
脇をしっかりと閉めて肘を深く曲げることで、グリップをラクに持たせることができます。グラストロランチャーの展開で比重が変わってもディスプレイに不安はないですね。今回は再現しませんでしたが、背部グラストロランチャーを外すことでシンプルなグランサも再現可能です。
各部の増加装甲やグラストロランチャーを外し、シンプルなAGE-1フラットの状態で。
派手さはないですが、増加装甲がないぶん取り扱いはラク。鋭い目つきはフリットのヴェイガンに対する感情を表現しているようですね。(ライフル保持の指パーツを間違えているような・・・;)
こちらはグランサ用のジョイントパーツが使えないので、股間部にAGE-1ノーマル用のジョイントパーツを組み付けてディスプレイします。固定強度があまり高くないですが、軽装なので負荷はかかりにくいです。
背部にゼフルドランチャーを装備して。第2期終盤のノートラム攻防戦で見せた装備になります。劇中ではゼフルドランチャーのミサイルを発射し、移動要塞ダウネスの推進システムを破壊。
ゼフルドランチャーがグラストロランチャーよりも長めで接地性させることができるので、支柱やジョイントパーツなしでも自立させることができます。
ゼフルドランチャーはグラストロランチャーから砲口パーツを組み替えるだけで変更可能。上下の向きに注意してランチャー本体に差し込みます。
グレーの砲身部分は左右の組み合わせですが、上下の合わせ目は段差などでモールド化。砲口部分は白い装甲を開くことで連動してグレーのパーツがスライドし、内部のミサイルが露出します。
ミサイルは脱着可能。ライトグレー成型色での色分けです。白い装甲内部にもモールドが造形されるなど作りが細かいですね。
浮かせてディスプレイさせる場合も特に不自由さはありません。劇中のようなポーズも難なく再現可能でした。背部ゼフルドランチャーはグラストロランチャー以上の存在感を放っています。
グラストロランチャーを前方に展開して射撃シーンを再現。砲口のハッチが展開することで表情を変化させることができますし、ミサイルが引き抜けるので射撃直後の演出も可能。
内部のミサイルは後部に3.0mm穴があるので単体でディスプレイさせることが可能。なので発射後のミサイルが向かっていくようなシーンもリアルに再現することができます。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。各部の増加装甲はメカニカルでグランサならではの重厚感が感じられますね。AGE-1フラット用のパーツによって表情が一変しているのもいいですし、劇中でのフリットの心情などが表現されているようで面白いです。腹部や脚部のアップデートパーツも目立たないですがしっかりと役割を果たしていて、重量あるキットでもポーズが付けられるようになっています。
気になる点は、AGE-1ノーマルからですが、腰部が特殊な構造なのでどうしてもアーマーごとごっそりと外れてしまいます。脚部を動かすと干渉で外れやすくなってくるので、ある程度補強を意識しておいたほうが良さそうです。それと肩の装甲パーツが前腕のシールドライフルと干渉すると外れやすいので注意。
装備を変えることでグランサ、フルグランサ、AGE-1フラット、ゼフルドランチャー装備と形態が変えられるのも遊びの幅が広がりますし、ミサイルが単体でディスプレイできるなど嬉しい配慮もされています。素立ちでディスプレイしておくだけでも十分な存在感がありますし、簡単なポーズでも十分に格好良く決まります。待望のMG化なので、AGE-1の最終形態として印象に残る劇中シーンを再現するなどして楽しみたいですね。
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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら