今回は、リキテックス パーマネントマットバーニッシュのレビューをご紹介します!
リキテックスから発売のパーマネントマットバーニッシュは、べたつきの少ない艶消し水性仕上げ剤です。本来は木材や布、紙、キャンバスなどに使うつや消し剤なのですが、ガンプラの関節に塗ることで補強することができるということで注目されているので今回購入してみました。価格は120mlで850円、40mlで462円程度です。
塗装皿に少し取り出し。乳白色で少し粘度がある溶液になっています。匂いはシンナーなどとはだいぶ違っていて、新品のパソコンのような匂いがしますね。あまり強くないので、特に部屋に匂いが充満してしまうとか、近所から苦情がくるとかいったことはなさそうです。
塗装皿に出す場合は、ひっくり返してから抑えながら出したほうが、蓋周りが汚れずにすむかと。完全に乾ききる前だと、水性なので水で溶かしたり、ティッシュに水を付けて拭き取ったりすることで落とすことができます。
関節などの強度をアップさせる場合は、このパーマネントマットバーニッシュを筆で塗るか、スポイドで少しとって関節に流し込むだけでOK。流し込んだあとは関節を回したりして全体に行き渡らせます。インジェクター(注射器)を使って流し込んだほうが、より細部まで行き届くのでいいかもです。
使ったスポイドや筆は塗装皿などに用意した水でしっかりと洗っておかないと、固まって再度使用することができなくなるので注意です。
特にSDCSなどは関節がポリキャップではないので、比較的ヘタレが早く、経年によって垂れたり分解しやすくなったりします。(今回試したのSDCSシスクード(ティターンズカラー) )。
重量のある武装だと、そのままだと保持させるのはほぼ不可能に。
ですが関節などにパーマネントマットバーニッシュを塗って乾燥させるだけで、ポロリしなくなり、関節強度が高まって安定して取り扱えるようになります。乾燥後にパーツを組み合わせると、塗っていない箇所だけが分解するのでその違いは顕著です。
重量ある武装保持もこの通り。乾燥は早くて15分~1時間30分程度。塗った箇所は乾燥して徐々に艶がなくなってきます。15分でもある程度乾きますが、時間が短いとすぐに削れたりします。待てば待つほど強度が高くなってくるので、気長に待ったほうがいいですね。
片足立ちも余裕に。スポイドで流し込む場合は空気に触れる面が小さくなるので、比較的乾きが遅いです。なのでパーツを分解して筆塗りしたほうが早く乾燥して良いかも。
乾燥後はグリグリ動かしていると白化して剥がれてくるので、緩くなってきたら再度塗り直すようになります。
続いてHG エクストリームガンダム(type-レオス)エクリプス・フェースですが、このキットも比較的各部関節強度が弱く、姿勢が崩れがち。それに加えて肩背部に重装備のエクリプス・クラスターやカルネージ・ストライカーを装備しているので、素立ちで既に肩が垂れてしまっています。
カルネージ・ストライカーやエクリプス・クラスターを展開。左のエクリプス・クラスターはある程度耐えられますが、右のカルネージ・ストライカーは重量で完全に垂れ下がります。
関節各部にパーマネントマットバーニッシュを塗って1時間ほど待つとこの通り。しっかりと自立するまでに補強されます。
ボールジョイント関節の相手側がポリキャップだと、塗っても剥がれやすいので注意が必要です。ただ、剥がれた部分をそのまま残して組み付けておくだけでも強度はあるので問題ないといえばないですね。爪楊枝で塗ってもいいですが、しっかりと補強したいなら筆で全体に行き渡らせたほうがいいかもです。
以上です。正直いうと接着剤のほうがより強度が高くなって長持ちもすると思いますが、誤って接着固定され、破損に繋がる恐れもあります。一方こちらはそういったこともないので安心。完全に乾いていなくてもある程度の強度は確保できるので、気が短かったり短時間でなんとかしたかったりという場合はこちらのほうが合っていると思います。
近年のガンプラやフィギュアなどはより緻密さが増してきていますが、その分関節に弱さが出やすかったり、ポロリ頻度が高くなっているところも多いです。そんなときにこのようなアイテムがあると、気になった部分にサクッと塗って補強できるのでストレスがなくていいですね。
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