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RG ガンダムアストレイレッドフレーム レビュー

今回は、2015年8月に発売されたRG 1/144 MBF-P02 ガンダムアストレイレッドフレームのレビューをご紹介します!

RGガンダムアストレイレッドフレームは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY』に登場するMS『ガンダムアストレイレッドフレーム』の1/144スケールモデルキットです。アドヴァンスドMSジョイント採用により、人体をイメージさせる動きを再現。カラーパーツによるボディ各部の濃淡の他、外部装甲のスライド伸縮による連動可動ギミックが再現されたキットになっています。シルバーメッキ加工が施された日本刀(ガーベラ・ストレート)も付属。価格は2,750円(税込み)です。

オーブが連合の試作MS開発を請け負った陰で、その技術を盗用し開発した自国防衛用プロトタイプMSの1機『ガンダムアストレイレッドフレーム』がRGでキット化。人間の筋肉をイメージしたようなマッシブ感ある機体形状が新規造形で再現されています。

成型色はホワイトとレッドがメインですが、それぞれホワイトとライトグレーの2色、レッドと濃いレッドの2色で構成されています。その他頭部や胸部、バックパックなどにダークグレー、腹部にグレーを配色。頭部センサーはクリアグリーン成型色での再現となっています。

内部フレームにはアドバンスド・MS・ジョイントフレームが採用されています。ホワイトとレッド成型色の混合。レッドフレームらしさが表現されています。一部にABSが使用されています。

一部の関節やハンドパーツにもABSが使用されています。外装パーツの一部はアンダーゲート仕様。アドバンスド・MS・ジョイントは関節が弱い印象ですが、このキットの関節強度はまずまず高め。負荷のかかる装備はなく自立は安定しています。

ガーベラストレート、ガーベラストレート用ジョイントパーツ、ビームライフル、対ビームシールド、ビームサーベル(ビーム刃、サーベル柄)×2、可動手(左右)、握り手(左右)武器持ち手(右)、平手(左)、ディスプレイ用ジョイントパーツ、ロウ・ギュールフィギュアが付属。

リアリスティックデカールが付属します。

アドバンスド・MS・ジョイントによる内部フレームを全身から。RGアストレイ系の内部フレームである『アドバンスド・MS・ジョイント10』が使用されています。

腹部中央にはコックピットが造形。シートのモールドも簡易的ながら造形されています。脇には他のRGにはないシャフトシリンダーのようなものが造形されています。

脚部は一部が露出するため、アストレイの脚部に近い裾細りのシルエットで造形されています。

頭部。アストレイ特有の形状がシャープでメカニカルに造形されています。ツインアイは赤いパーツにシールを貼っての色分けでクリアパーツなどは使用されていません。前後のセンサーはクリアグリーン成型色での再現ですが、ブラックライトで照らしても発光はしませんでした。

ダークグレーのラインモールドなどもパーツによる細かい色分けを再現。合わせ目の出来ないパーツ構成になっています。

胸部。アストレイ系としては比較的オーソドックスですが、胸板左右のモールドなどもパーツで細かく色分けされています。

中央のコックピットハッチは開閉可能。内部はシートまで確認することができます。腹部中央の赤と白のパーツがポロリしやすいので注意。

腰部は前後とも緻密に造形。色分け箇所もすべてパーツによる色分けとなっています。

腰アーマー裏はラインモールドなどで適度にデザインされています。

腰部には可動ギミックがあり、上半身をある程度傾けることができます。

腕部。アストレイ特有の人体の筋肉らしく造形されています。モールドも細かく入ってメカニカル。

二の腕、前腕ともに細かいパーツの組み合わせで合わせ目はありません。

前腕は少し反らすことができます。

肘も深くまで曲げることが可能。外装のスライドギミックはありません。

ショルダーアーマーもアストレイ特有のデザイン。前面と上部が2色の白装甲で覆われています。後部のダクト内部も細かく造形。

脚部。細かいパーツ分割、色分けにより、腕部以上に人体の筋肉らしい密度感あるデザインで造形されています。

大腿部、膝から下ともに複数パーツの組み合わせで合わせ目はなし。大腿部側面にはダークグレー成型色のハードポイントが造形されています。

膝も深くまで曲げることが可能。こちらは可動に合わせて外装がスライド展開するようになっています。

膝裏の装甲は上下に可動。

ソール部。草鞋や草履のような和を感じさせるデザイン。簡易的に見えますが、複数パーツで細かく造形されています。足裏も細かなモールドが造形。

つま先は2箇所が可動し、適度に反らすことができます。

背部には軽装のバックパックを装備。左右にはガンダムタイプ特有のサーベルホルダーも造形されています。ダークグレーの外装は前後の組み合わせで合わせ目ができますが、そのままモールドとしても良さそう。

表面の丸モールドや下部スラスターは別パーツでの色分け。スラスターはわずかに上下させることができます。

内側のサーベルホルダーも左右にスイングが可能。

背部は人体のような逆三角形。メカニカルに造形されています。バックパック接続基部はアームによる造形。可動ギミックがあり、バックパックを下げることができます。背部に角型の接続部がありますが、HGガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)のフライトユニットを装備することはできませんでした。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。軸ジムと同程度の大きさで小柄です。ガンダムアストレイレッドフレームの全高は17.53m。

HGガンダムアストレイレッドフレーム(フライトユニット装備)のアストレイ本体と並べて。プロポーションは近いものがありますが、更にバランス調整をしつつ、より緻密に造形されています。

HG SEED初期のガンダムアストレイレッドフレームとも並べて。こちらとはプロポーションがだいぶ違っています。造形的にも初期のものは大味。

頭部は適度に上下します。左右へは胸部の装甲が尖っているため、頬の装甲と干渉しやすいです。ですが干渉しつつも水平程度までスイングが可能。破損に注意しながら動かします。

腕はY字程度まで上げることが可能。肘もV字程度まで深く曲げることができます。

肩はアドバンスド・MS・ジョイントの可動ギミックにより、前方に広くスイングさせることができます。

上半身は腰部が可動するため、少し前方に傾けることができます。後方へはスイングせず。

腰は干渉なく360度回転させることができます。アクションベースやスタンドへは、付属のジョイントパーツを股間部に組み付けてのディスプレイとなります。やや前側から見えやすいですが、前方からスライドさせてはめ込み、カチッとはまり込みます。

前後開脚は、フロントアーマーが小柄なので前方へは広く展開可能。後方はリアアーマーが干渉しやすいですが、適度に展開することができます。

膝は深くまで曲げることが可能。

足首は前後左右とも適度にスイングさせることができます。

左右への開脚は水平程度まで幅広く展開可能。これ以上にも上がりますが垂れやすいです。

大腿部と股間部が干渉するので内股は殆どできず。がに股も45度程度までとなります。

可動が柔軟なため、立膝はまずまずな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、頭部や内股、がに股など、多少干渉して動かしづらい箇所はありますが、全体的に幅広く可動します。若干デリケートさはあるものの、ある程度思ったようなポーズは再現できそうですね。

ガーベラストレート。MSサイズの日本刀になります。モビルスーツを一刀両断出来るほどの切れ味を誇り、ビームをも切り裂く事が出来るとのこと。鞘や柄など各部がパーツで細かく色分けされ、表面にも細かなモールドが入っています。

鞘は赤と白の外装が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。部分的な合わせ目は段落ちモールド化。

柄の部分にもひし形のモールドが入っています。鍔や柄頭もゴールド成型色で色分けされるなど豪華な仕上がりに。

刀身は鞘から引き抜きが可能。刃にはシルバーメッキ加工が施され、細かくリアルな刃文も入っています。

茎(なかご)には『菊一文字』と印字。細部までこだわりが見て取れます。

ガーベラストレートは大腿部のハードポイントにマウント可能。

サイドアーマーにジョイントパーツを組み付けることで、ガーベラストレートを腰部にマウントさせることができます。

ビーム・ライフル。ライフルタイプのMS用ビーム砲になります。ザフト系の標準的なビームキャノンより大幅に小型化されながらも、収録鑑定の装甲を一撃で貫通する威力を持つとのこと。

左右の銃身部などは左右の組み合わせで上下に部分的に合わせ目ができます。

フォアグリップは左右にスイングが可能。センサーはクリアグリーン成型色パーツでの再現です。

リアアーマーにマウント可能。

対ビームシールド。ストライクガンダムなどと同型のMS用盾になります。ビームを拡散、吸収するコーティングが施されており、敵ビームを屈折、拡散させるとのこと。

それほど複雑な構造ではないですが、各部がパーツで色分けされ、裏面には細かなモールドも入っています。

ジョイント部分やグリップは可動式。

ロウ・ギュールフィギュア。コンピュータ「8(ハチ)」を担いだポーズで再現されています。白成型色のみで構成されているので塗装はしやすそうです。

一通り武装して。

ビーム・ライフルは武器持ち手で保持させます。トリガーに指を添えるような持ち手で見た目もリアル。

固定式の持ち手でダボ固定させるので、安定した保持が可能です。腕の関節強度がまずまずあるので、重量で腕が垂れることもなくポーズを取らせることができます。

対ビームシールドはジョイントパーツを前腕にマウントし、可動手でグリップを握らせて保持させます。

2箇所でしっかりと固定されるので、対ビームシールドの保持は安定。ただしジョイントがアドバンスド・MS・ジョイントなため可動がゆるく、グリップを握らせないと少しふらつくので注意です。

肩や腕部の可動域が広めなので、両手持ちもラクに再現することができます。シールドのグリップを離すため、シールドがふらつきやすくなるのがちょっと難点かと。

ビームサーベルは持ち手とグリップをダボ固定させるため、安定した保持が可能です。

ビーム刃はクリアピンク成型色で、ブラックライトで照らしても発光はせず。根元が棘状になっているのはビームの強さが感じられていいですね。

ガーベラストレートはビームサーベルと同じく握り手で保持します。ダボ固定ではないですが、隙間なく挟み込めるのでしっかりとした保持が可能です。

ガーベラストレートを構えることで、和の雰囲気が一気に強調されます。かっこいいですね。

平手が付属するので、抜刀時に鞘に手を添えるような自然な表情を付けることができます。ジョイントパーツで鞘を腰部にマウントする場合、大腿部と干渉してぽろりしやすいので注意です。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。外装がとにかく緻密で、人体の筋肉らしくリアルに造形されています。可動も人間の自然な動きが表現されていてポージング映えするのがいいですね。アドバンスド・MS・ジョイント仕様で可動はヌルヌルですが、RG初期のキットよりも強度があるので多少ポージングがしやすいです。

気になる点は、腹部の白いパーツがややぽろりしやすいのと、ガーベラストレートを腰部にマウントする場合、ジョイントパーツとともに外れやすいので注意が必要です。その他、首を左右に振る場合、装甲と干渉しやすいのと、動かしても少し元に戻る場合があるので注意です。

多少不自由な箇所はありますが、メッキ加工や刃文が造形されたガーベラストレートは完成度が高いですし、構えることで和の雰囲気、武士の雰囲気をより良く表現することができます。HGにはない、RGならではのリアルな演出が出来るアストレイとして、造形の良さ、緻密さ、自然な表情付けが楽しめるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。(一度切りです。)切れ味はもちろん優秀。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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長太郎様 ガンダムブログ、とても参考にさせていただいております!MGEX ユニコーン、自分も楽しんで製作しようと思います(^^♪

おっさn様 いつも参考にさせていただいております

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