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RE/100 ヤクト・ドーガ(クェス・エア機) レビュー

今回は、RE/100 1/100 ヤクト・ドーガ(クェス・エア機)のレビューをご紹介します!

RE/100 ヤクト・ドーガ(クェス・エア機)は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するMS『ヤクト・ドーガ』の1/100スケールモデルキットです。クェス・エア機の流線的な頭部を新規造形、赤いボディカラーを成型色で再現。一般発売のRE/100 ヤクト・ドーガ(ギュネイ機)と同型のヒートナイフ付きビーム・サーベルや6基のファンネルに加え、新規造形のメガ・ガトリングガンも付属。価格は4,860円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

2018年9月に発売されたRE/100 ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機)をベースに、劇中で活躍したクェス機がキット化されました。カラバリキットですが、本体の変更箇所は頭部のみなので、余剰パーツはほぼ出ないようになっています。

成型色は赤と言うよりは朱色(Vermilion:ヴァーミリオン)っぽく、劇中のクェス機よりは少し柔らかい印象のカラーリングになっていると思います。ライトグレーも違和感なく、朱色と合っています。

構造はギュネイ機と同じで、RE/100定番のポリキャップ(PC-210)を使用。関節強度はそれほど高くなく、各部がふらつきやすいですが、大柄なキットで脚底も大きいので、自立は安定しています。

頭部。造形的にはギュネイ機とあまり変わらない流線型ですが、メット、フェイス、アンテナパーツといった外装類がそれぞれ新規パーツに変更されています。

ギュネイ機の頭部と比較して。モノアイスリット上の眼マーキングやメット上部のモールドはなく、シンプルな造形になっています。後頭部のアンテナも飾りツノ型。

内部は同じ構造のくり抜き状。モールドやメカ造形はありません。

モノアイはクリアーパーツにシールでの色分けで、手動で左右に可動させることができます。

胸部から腰部をまとめて。造形的にはギュネイ機と変わらずで、クェス機ならではの朱色とライトグレーのカラーリングになっています。コックピットハッチ(可動せず)はギュネイ機、クェス機共に赤パーツでの色分けで、腰部動力パイプも同じダークグレー成型色。フロントアーマー中央部がギュネイ機ではイエローでしたが、クェス機ではライトグレーになっています。

リアアーマーはダクト内部はグレーパーツの色分けで、縁は赤パーツで色分けされていますが、外装の朱色であまり判別できないようです。

サイドアーマーの造形もギュネイ機と同じ。バーニアはグレーパーツでの色分けですが、内部は後の塗装を考慮して赤いパーツを取り付けていません。バーニアは各部とも赤いパーツをはめ込むようになっていますが、一度はめ込むと外しにくいので、塗装する場合は注意です。

腕部も造形的にギュネイ機と変わらないので簡単に。大型なパーツが組み合わさっていますが、最低限の色分けはされています。

ライトグレー成型色のショルダー・シールドには3機のファンネルを装備。ファンネルはギュネイ機と同じ成型色です。ファンネルはふらつきますが、ミゾにカチッとはまり込むのでそれほど外れることはありません。

ファンネルは脱着して個別に展開が可能。下部を押し込むだけで4枚羽が開き、先端が露出します。逆に羽を閉じると下部と先端も収納されます。

裏面の3基ミサイルランチャーは、ギュネイ機では説明書の通りに組みましたが、クェス機ではモールドに合わせて説明書とは逆向きに取り付けてみました。(画像右上が説明書に記載の取り付け方)

脚部。肉厚な造形で、ギュネイ機と変わらず。脚底も広めでどっしりとしています。関節が弱めなので自立時にふらつくことがあります。

脚部裏面や大腿部側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

足裏はモールドが入っていますが、左右挟み込みタイプなので中央に合わせ目ができます。脚部は蓋状で内部が塞がれています。別パーツ化された側面バーニア内部はパーツによる色分けはありません。

バックパック。ギュネイ機と同型です。比較的少ないパーツ数の簡単な組み合わせで、上部に合わせ目ができます。

上下のバーニア内部は赤いパーツでの色分けです。

バックパックは角型ダボ接続。

クェス機とギュネイ機を並べて。頭部形状が異なるだけですが、カラーリングが全く違うので印象が違って見えます。この2機が並ぶとより劇中シーンがイメージしやすいです。

各部可動域についてはギュネイ機とほぼ同じなので、ギュネイ機のレビューをご参考くださいm(_ _)m ⇒RE/100 ヤクト・ドーガ(ギュネイ・ガス機) レビュー

メガ・ガトリングガン、シールド、ヒート・ナイフ、アクションベースマウントパーツ、ビームサーベル刃(1本は余剰パーツです)が付属。

ファンネルディスプレイ用のクリアーパーツ2種、軟式クリアー棒×6が付属。

軟式クリアー棒は角度をつけて折り曲げるのは推奨されていないので、なだらかに曲を描くためには、曲げたい方向に少し力を入れつつ、親指と人差指で何度も棒をツーっと撫でるようにすると徐々になめらかに曲がってきます。

機動戦士ガンダムUCに登場した“袖付き”ヤクト・ドーガ再現用の肩内部パーツ、袖パーツが付属。袖パーツにはエングレービングが造形されています。

専用のマーキングシールが付属。“袖付き”ヤクト・ドーガ用のマーキングシールも付属しています。個人的に、水転写デカールではないのは残念。

メガ・ガトリングガン。クェス機用の新規造形武装です。ダークグレー単色ですが、複数個のパーツが組み合わさって構成されています。本体部分(砲身部分込み)はモナカ割ですが、合わせ目は各部とも段落ちモールド化されています。

砲身下部のアーム?は回転可動します。

砲口は4門とも適度に開口され、センサーは特に色分けはありません。グリップにはダボがあり、ハンドパーツにしっかりと固定できます。円型の造形物(マガジン?エネルギーパック?)の裏面には別パーツでモールドも造形されています。

シールド。ギュネイ機と同じ造形で、ライトグレー成型色になっています。裏面には細かくモールドが造形されています。

裏面中央のマウントパーツは可動式。

ヒートナイフ。ギュネイ機に付属のものと同じです。

ナイフの刃の部分は適度に可動し、ビームサーベル刃を取り付けてヒート・ナイフ付ビーム・サーベルに。

ヒートナイフはコンパクトに折りたたんでサイドアーマーに収納可能です。

シールドとメガ・ガトリングガンを装備して。シールド、メガ・ガトリングガン共に保持力は高め。ポージングしても問題ないですが、キットの関節が弱めなので、劣化したりすると多少重量で垂れる部分も出てくるかもです。

武器持ち手が付属せず、トリガーに指をかけない状態での保持なのはちょっとさみしいところです。

造形美があるので、ちょっと動かしただけでかっこいいポーズが演出可能です。

ヒート・ナイフ付ビーム・サーベルを装備。グリップにダボがあるので保持強度が高く、ポージングしてもストレスはありません。

“袖付き”ヤクト・ドーガにするには、MGギラドーガ(ユニコーンVer.)右腕の肩内部パーツをクェス機に付属のパーツに組み換えます。

そしてクェス機左腕の手首パーツをエングレービングパーツに組み換えます。

バックパックをギラドーガのものに組み換えます。

ギラドーガの右腕に組み換え、ビームマシンガンを持たせたら“袖付き”ヤクト・ドーガへの組み換え完了です。

割とサイズバランスもよく、ギラドーガの右腕がしっくりときていていいと思います。左右非対称なのもいいですし、塗装すれば全然違和感なく仕上がりそうです。

肩を上げるとショルダーアーマーが胸部と干渉して、肩の差し込みが少し浅くなり、腕が少し抜けやすくなるので注意です。(頻繁に抜けるわけではないです。)

ファンネルディスプレイ用のクリアーパーツは、バックパックやアクションベースの支柱にマウント可能です。バックパックにはしっかりと固定されますが、支柱への固定は少しゆるく、軟式棒を差し込んでディスプレイしていると外れることもあるので注意です。

軟式クリアー棒を使ってファンネルをディスプレイ。ダイナミックで迫力のあるポーズが演出可能です。クリアーパーツに差し込んだ軟式棒は抜けやすかったり、クルッと回転してしまったりするので注意です。

ギュネイ機と。

以上です。全体的にボリューム感のあって、簡単なポーズでもかっこよく決まります。クェス機の赤いカラーリングも合っていますし、ギュネイ機と並行させると劇中シーンも再現できていいですね。

欠点は、ギュネイ機から変わらず、各部関節がゆるく、劣化などでヘタレやたるみが出てくるのでポージングが不安定になってくるのと、ファンネルの軟式棒の固定が甘かったりするので、全部を使ってポージングすると少しストレスを感じて大変な部分があると思います。

RE/100なのでラクに組み立てられますし、袖付きユニコーン仕様は、ギラドーガとヤクト・ドーガの造形が合っていて思いの外よく見えます。マーキングシールも袖付き用が付属していますし、クェス機に袖付きのヤクトドーガに、好みの仕様をチョイスして楽しめるキットなのがいいですね。

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