MG RX-77-2 ガンキャノン レビュー

今回は、2001年12月に発売されたMG 1/100 RX-77-2 ガンキャノンのレビューをご紹介します!

MG RX-77-2 ガンキャノンは、『機動戦士ガンダム』に登場するMS『RX-77-2 ガンキャノン』の1/144スケールモデルキットです。精密なモールドと精巧な形状再現により、ガンキャノンの魅力的な機体形状を再現。全身各部の内部メカフレーム加え、コクピットブロックのコアファイターへの分離・変形ギミックが再現されたキットになっています。ビームライフルやミサイルポッド、手榴弾なども付属。価格は3,300円(税込み)です。

ホワイトベース隊に配備され、主にカイ・シデンが搭乗。一年戦争の戦火を駆け抜けた中距離砲撃用MS「RX-77-2 ガンキャノン』がMGでキット化。両肩の240mm低反動キャノン砲や赤い重装甲といった特徴的な機体形状、カラーリングが再現されています。肩のキャノン砲はスプレーミサイルランチャーと交換可能。

成型色はレッドをベースに、頭部や肩部スプレーミサイルランチャー、コアファイターなどにホワイトを配色。その他頭部バルカンや胸部エアインテーク、腰部などにイエロー、コアファイターの一部がブルー成型色での再現となっています。ホイルシールは付属せず。一部に塗装が必要ですが、組み立てるだけで高い完成度に仕上がります。

内部フレームや関節、ソール部、バックパックなどにはグレー成型色パーツが使用されています。内部フレームの一部や股間部などの強度が必要な箇所にはABS素材のパーツを使用。KPSは不使用です。

ポリキャップはPC-125を全身各部に使用します。関節強度はまずまず高め。バックパックは特別大柄でもないので負荷はかからず、自立は安定しています。

ビームライフル、スプレーミサイルランチャー(左右)、コアファイター、ハンド・グレネード☓2、平手(左右)、パイロットフィギュアが付属。

専用のマーキングシールが付属。連邦やホワイトベース隊、劇場版で設定された108や109のナンバーマーキングが収録されています。

ナンバーデカールが収録されたガンダムデカールが付属。擦って転写するタイプになります。

ソール部以外の全身各部にはメカニカルな内部フレームが造形。胴体部はバックパック接続用に外装パーツを組み付けています。

頭部内部フレームは簡易的な1個パーツのみ。ですがバイザー内部のメカニカルなディテールが再現されています。

胴体部は胸部と腰部に内部フレームが造形。腹部はダミーのコアブロックを格納するようになっています。ダミーコアブロックメカニカルに造形。コックピット内部にはパイロットスーツ姿の連邦兵フィギュアを格納。説明書にキャラ名の記載はありませんでした。

腕部も内部フレームがメカニカルに造形。左右の組み合わせで一部に合わせ目ができますが、前面の中央の合わせ目は段落ちモールド化されているようです。外装を外して内部フレームを露出させておくのもありですね。

脚部もメカニカルでボリューム感のある内部フレームが造形されています。膝下部分は左右で形状が少し違っているので、組み間違えないように注意します。こちらも左右の組み合わせ箇所が多いですが、中央の合わせ目は段落ちなどでモールド化。

バックパックにもメカニカルな内部フレームが造形されています。ディテールがとにかく緻密。

外装パーツの内側には細かなラインモールドが造形されていました。何気に見えない箇所まで手が加えられているのはいいですね。

続いて外装パーツを組み付けた状態で。

頭部。丸みのあるベーシックなフォルムですが、バイザーや後頭部の2本アンテナ、頬には3スリットのダクトが造形されるなど愛嬌を感じるデザインになっています。バイザーはクリアグリーン、ひさしはレッド成型色パーツでの色分け。こめかみのバルカンも黄色いパーツできっちりと色分けされています。

メット部は前後の組み合わせで頭頂部から側面にかけて合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は内部フレームなどの後ハメ加工が必要そう。後頭部のアンテナは細身なので折ってしまわないように注意が必要です。

胴体部。派手さはないですが、左右に幅があって頑丈さを感じさせるデザインになっています。エアインテークや側面の小型アポジなどはパーツによる色分けを再現。

首は少し前後に可動させることができます。

240mm低反動キャノン砲は砲身部分が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。ポリキャップを挟み込むため、場合によっては合わせ目に少し隙間ができる可能性も。合わせ目はシンプルに消せばいいだけなのでラク。基部は別パーツ化されています。

キャノン砲は90度近くまで上げることができます。

肩のキャノン砲とは細身の縦軸接続。ですが接続軸にはメカニカルなモールドが造形されています。

腹部のコックピットハッチは開閉可能。内部コアブロックのコックピットを露出させることができます。ハッチ裏もモールド入りの裏打ちパーツが造形されるなど緻密。

腰部。派手さはないですが、適度にエッジも効いていて味のあるデザインになっています。

腰アーマーは前後とも幅広く展開させることができます。リアアーマーは干渉で少しぎこちない感じも。

腰アーマー裏は各面ともモールド入りの裏打ちパーツが造形。細部にこだわりが感じられますね。股間部のボールジョイントは左右個別にスイングさせることができます。

腕部。円筒状の装甲を組み合わせたようなガンキャノン特有のデザインで造形されています。

二の腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちモールド化されています。ハンドパーツは親指と人差指、残り3指が個別に可動するタイプです。

肩はシンプルなドーム状の装甲パーツの組み合わせですが、内部にダボがあり、形状が崩れることなく肩装甲を収納、展開させることができます。

脚部は大腿部、膝から下ともに角丸四角型。ガンキャノン特有の親しみやすいデザインで、表面にモールドは殆どなくプレーンなデザインでの造形されています。

大腿部、膝からともに左右から外装を被せる仕様ですが、中央の合わせ目は段落ちモールド化。段落ちモールドは黒く塗り分けが必要です。

側面の装甲は展開可能。内部はハンド・グレネード収納用のラックになっています。ポリキャップ接続で適度に展開可能。

ハンド・グレネードは3個パーツ構成の緻密な作り。ハンドパーツ内にもすっぽりと収まるので投擲シーンなども再現できそうです。

膝装甲の内側には網状の膝カバーが造形。膝の曲げる角度に合わせて可動します。

ソール部はコンパクトでまとまりのあるデザイン。適度に丸みがあって可愛らしい雰囲気を持ったソールになっています。足首の部分は左右の簡単な組み合わせですが、前後の合わせ目は段落ちモールド化。適度に浮かせることができます。左右へも少し可動。

脚裏はMGらしい緻密なデザインモールドが造形。全体が裏打ちパーツで肉抜き穴などもありません。

バックパックは左右に円筒状のタンクを備えたようなデザイン。表面にはメカニカルなモールドも造形されています。前後から外装を組み合わせますが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。中段にあるダクトも別パーツかされています。

1軸ダボとポリキャップでの接続ですが、内部は見えないながらも肩のキャノンから平型の動力パイプがバックパックに伸びる構造になっています。こちらにもちょっとしたこだわりが感じられますね。

下部のバーニアは別パーツ化。

MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べてサイズを比較。キットの大きさはジムコマンドなどと同じくらいで小柄。ガンキャノンの全高は18.1mです。

一番くじのソリッドクリアスタンダードで申し訳ないですが、手持ちのMG RX-78-2ガンダムVer.2.0と並べて。装甲表面のモールドが少なく、プロポーションも似た感じでよく合っていますね。

塗装済みですが、Ver.3.0(MG RX-78-2ガンダムVer.3.0)やMG RX-78-2ガンダムTHE ORIGIN(ソリッドクリアスタンダード)とも並べて。どちらも合わなくはないですが、ディテール的にもVer.2.0と合わせるのがいいのかなと思います。THE ORIGIN版ならなんとか・・・・。

塗装済みですが、HGUCガンキャノン(001)(元はエコプラ)とサイズを合わせてプロポーションを比較。プロポーションや外装のディテールなどは殆ど同じでが、MGのほうが頭部が少し小さくスタイリッシュ。

頭部の可動は、顎引きはわずかですが、見上げる動きはかなり幅広く可動させることができます。左右へは少し後頭部が干渉しますが、真横にまで問題なくスイングさせることができます。

腕は水平まであげることができます。肘は1重関節で90度程度まで。メリハリのある可動域がいかにもメカらしくていいですね。

肩はわずかに前方にスイングする程度。

腰のボールジョイントによって上半身を少し前後させることができます。

腰は干渉でわずかにひねる程度。アクションベースなどで浮かせてディスプレイさせるような指示はなし。浮かせる場合は股間部にコの字パーツを挟むようになりそうです。

腰アーマーが広く可動するので、前後開脚は幅広く展開させることができます。

膝は2重関節である程度深くまで曲げることが可能。

足首の可動は前後左右とも特別広くはありません。

股間部がボールジョイント接続なので、左右への開脚はハの字程度まで。

内股、がに股ともに45度程度までとなります。

立膝はまずまずきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、可動域がそれほど広いわけではないですが、腕が水平で一直線だったり肘が90度だったりで動きにメリハリがあるのがいいですね。立膝もきれいな姿勢で再現できるので、立膝を付いて肩のキャノン砲を発射するなどのポーズもメカメカしく再現できそうです。

ビームライフル。ボウワ製の専用ビーム・ライフルで、ガンダムのものと比べて取り回しは悪いが、照準精度や射程に優れ、遠距離からの精密射撃に用いられたとのこと。通常のビームライフルとは異なる、砲身の長いビームライフルになっています。

銃身からグリップ辺りまでがモナカ割で上下に合わせ目ができます。その他一部装甲部分にも合わせ目あり。分解できるので合わせ目消しはラクそうです。

側面のセンサーは左側に展開可能。クリアパーツでの再現で、クリアイエローに塗装が必要です。

コアファイター。色分けが不十分なので少しおもちゃっぽい感じはありますが、全体的にまとまりのあるデザインで造形されています。

キャノピーはクリアパーツでの再現。コックピット内部は簡易的な1個パーツ構成ではありますが、パイロットも簡単に造形されています。内部は塗装が必要。

機首は一部が左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合は後ハメなど細かな作業が必要そう。ランディングギアは脱着が可能です。

後部にミサイルの展開ギミックはなし。ハッチのモールドのみ造形されています。前方のダクトはグレーに塗り分けが必要です。

後部のバーニア口などは塗り分けが必要です。後部のランディングギアも脱着が可能。

コアファイターをMG RX-78-2ガンダムVer.2.0(画像左)、MG RX-78-2ガンダムVer.3.0(画像右)のものと並べて比較。それぞれ細かな部分が違っています。

ランディングギアを取り外してウイングを収納。機首もコンパクトに折りたたむことでコアブロックに。コアブロックはガンキャノンの内部に収納することができます。

コアファイターはアクションベースやスタンドでディスプレイできるようにはなっていないので、アームなどで挟んでディスプレイさせるなど少し工夫が必要です。

デザイン性が高く、浮かせてのディスプレイはかなり様になりますね。リュウが搭乗し、ルッグンを追撃するようなシーンが脳裏に浮かびます。

パイロットフィギュア。シンプルなパイロットスーツ姿の連邦兵になります。モールドは浅めで大味。白成型色なので下地をあまり気にする必要がなく、塗装し易いのはいいですね。

一通り武装して。

ビームライフルの保持は、指パーツの可動に強度があるのでグリップをしっかりと握らせることが可能。保持も安定しています。

腰を低く落としてホワイトベースからの出撃シーンをイメージ。膝の穴あき装甲が何気にいい味出していますね。

平手パーツが付属。平手パーツは手首のボールジョイント部分が90度ほど可動するようになっています。

平手に組み替えることで、キャノン砲に手を添えるようなポーズを再現することができます。立膝がきれいな姿勢で再現できるので、姿勢を低くした状態でのキャノン砲射撃シーンもラクに再現可能。

手首が可動するので、ガンキャノンお決まりの寝そべった状態での射撃ポーズも問題なく再現することができます。

劇中でも使用していたハンド・グレネード投擲シーンを再現。確かア・バオア・クーの内部に放り投げていましたね。

スプレーミサイルランチャーに組み替えて。

スプレーミサイルランチャーは通常の240mm低反動キャノン砲に比べて存在感があり、装備することで肩周りにボリューム感が出るなど雰囲気がかなり違ってきます。

スプレーミサイルランチャー基部は簡易的な左右の組み合わせで上下に合わせ目ができます。

ミサイルの発射口はグレー成型色パーツでの色分け。特に砲口の回転ギミックなどはないですが、内部のダボを削るだけで再現することはできそうです。肩への接続部であるモールド入りパーツはグレーに塗り分けが必要です。

スプレーミサイルランチャーは前後に幅広く上下させることができます。左右への可動ギミックはありません。

劇中では使用していないオプション武装ですが、装備することでカスタム機っぽさが出ていいですね。今回は再現しませんでしたが、ランチャーの可動域が広いので寝そべったポーズもなかなか様になりそうです。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。モールドが少ないため、一見するとHGとあまり変わらないようではありますが、細部はMGらしく緻密に造形されていますし、内部フレームのディテールもかなり細かく再現されています。外装裏のモールドやバックパックにつながる動力パイプといった目に見えない箇所にもこだわりが感じられますね。

気になる点は、コアブロックによる分離ギミックがあるため、キットを弄っているとごくたまにですが上半身がスポッと抜けることがあります。ある程度固定強度があるのでさほど不自由さはないですが、少し気にしておくと良いかもです。それと若干ハンドパーツが外れやすいので注意です。

それ以外にポロリや取り扱いに不自由さを感じるところはなく、ポージングもし易いです。指パーツに強度があるので武器保持も特に不自由さはありません。スプレーミサイルランチャーやコアファイター、ハンド・グレネードといった遊べるアイテムも多数付属するなど、ガンキャノンの良さを余すところなく楽しめるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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