今回は、一番くじ A賞 MG 1/100 RX-78-02ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)[ソリッドクリア/スタンダード]のレビューをご紹介します!
MG 1/100 RX-78-02ガンダム(GUNDAM THE ORIGIN版)[ソリッドクリア/スタンダード]は、一番くじ(ハズレなしのキャラクターくじ 1回630円:税抜)のA賞当選アイテムです。最新フォーマットのMG RX-78-02ガンダム(THE ORIGIN版)にクリアパーツが採用された特別仕様。
キット自体は2015年11月に発売されたMG 1/100 RX-78-02 ガンダム(THE ORIGIN版)と同じですが、胸部など一部の外装がクリアー成型色に変更された鮮やかな仕上がりのキットになっています。
外装は青、赤、黄をクリアー成型色で再現。通常版が手元にないのでおそらくですが、外装のホワイトが通常版よりもピュアなホワイトになり、内部パーツや武装類のグレーもメタリックグレー成型色になっているようです。
ポリキャップは肩や手首、腰部など一部に使用されているのみ(PC-202Aを使用)。内部フレームは主にPS、腕部の一部にABSを使用した構造になっています。関節強度は高め。細身ですが自立も安定しています。
頭部。THE ORIGIN版の丸みのある造形と特徴的な渋めのフェイス。アンテナ中央やクマドリ下、顎パーツの赤、バルカンの黄色などがクリアー成型色に変更されています。ツインアイはクリアーイエローパーツにゴールドのシールを貼るようになっています。
ツインアイは別途クリアーのパーツが付属し、LEDユニット内蔵時に使用することで発光させることができます。(クリアーイエローのツインアイでも発光します。)
とさか前後のセンサーは、表面にシールを貼って色分けする方法(画像上)と、内側に貼ることで、クリアーパーツを活かす方法(画像下)がチョイス可能です。シール貼り替え時にパーツ分解するときは破損に注意です。
胴体部。胸部や腹部は全体がクリアー成型色になったことで、若干内部フレームが確認できるようになっています。
それほど内部が目立つ感じではないですね。内部フレームと重なることで深めのブルーになり、通常版とはひと味違った印象に。
背部からLEDユニットが内蔵できる構造。
コックピットハッチは下側に展開が可能。内部にはコックピットシートが造形され、カジュアル服のアムロ・レイフィギュアが内蔵されています。
メタリックグレー成型色の内部フレーム。このキットはコア・ブロック・システムを採用していないタイプです。
右肩には展開式のガトリング砲、左肩にはショルダーマグナムを2基装備しています。
右肩のガトリング砲は外装の違うパーツが付属し、組み換えることで色違いを再現可能です。腰のV字モールドはパーツによる色分け。小さいパーツなので紛失には注意が必要です。
腰アーマーはすべて裏打ちパーツが造形されています。ダボになっているマルイチモールドは白なので少し目立つ感じも。
股間部の軸は可動式で、脚部の可動域が広がるようになっています。
腕部。細身でモールドも少なめ。全体的にシンプルな造形になっています。肘左右の丸モールドは別パーツによる色分け。
肘が新規造形ですが、それ以外の内部フレームはMGガンダムVer.2.0と同じ構造。
二の腕は左右挟み込みタイプですが合わせ目は段落ちモールド化されています。前腕は筒型で合わせ目はモールド化。装甲の一部が別パーツ化されています。ハンドパーツは全指可動式のエモーションマニピュレーターを採用。指が外れやすかったり、手首が弱くなりがちなので注意です。
左前腕にはガトリング砲を装備。右前腕も組み換えパーツが付属するので同じように再現が可能です。
ショルダーアーマー。シンプルな形状ですが、一部がパーツ分割され、上部の装甲が展開します。
脚部。こちらも細身でシンプルな形状ですが、モールドが各部に多めに入っています。膝左右の丸モールドは別パーツでの色分け。
脚部は、流用ではない新規パーツによる内部フレームが造形されています。
ふくらはぎ後部の装甲が展開。内部には別パーツのバーニアが造形されています。
膝は完全に折り曲げることができます。曲げたときに大腿部の装甲がスライド。肘もワイドに展開します。肘関節パーツも合わせ目は段落ちモールド化されています。
ソール部はかなりの薄型。こちらも内部フレームはあまり目立ちません。足裏も別パーツで造形、色分けされています。つま先とかかとが可動し、足裏を反らせることができます。
つま先も少し左右に可動させることができます。
バックパック。2本サーベルを装備したガンダムらしい造形が再現されています。
バックパックはポリキャップによる横長ダボ接続。接続が1箇所で心もとなさそうですが、左右の小さい2爪で固定されるのでそれほど弱くもないですね。サーベル柄は引き起こしリブが自然に出てきてしまうので、気になる場合は強度アップしても良いかと。(個体差があるかもです。)
バックパックも内部フレームが造形。バーニア上部の装甲が可動し、バーニアも上下や付け根の回転など、フレキシブルに可動します。
サーベルホルダーは付け根がボールジョイント接続で適度に可動します。バックパック中央のパーツを回転させることで武器マウント基部が露出。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。ジムなどと同じ標準的なサイズ。全高は18.0m。
塗装済みですがMGガンダムVer.3.0と並べて。オリジン版のほうが頭部も小さめでプロポーションもいいですが、どちらもスタイリシュ。
頭部は適度に上下可動します。左右へも干渉なくスムーズに可動。
腕はY字程度に上げることができます。ショルダーアーマーは付け根が全体が斜めに可動するのではなく、上部だけが展開するようになっています。肘は完全に曲げることができます。
肩は前後で同じくらいにスイングしますが、後方のほうが広めにスイングします。
上半身は後方に広くスイングします。
腰は干渉なく、360度ラクに回転します。アクションベースへは、付属のジョイントパーツを差し込んでのディスプレイとなります。パーツの固定強度はまずまずで、キットの角度を変えてディスプレイするとたまにはずれることもあるので注意です。それほどひどくはありません。
腰アーマーが前後とも可動し、脚部との干渉も殆どないため、前後開脚は広くバランスよく展開が可能です。
脚首は前後へは適度に可動し、左右へは深く広めに可動します。
左右への開脚は水平にまではいかないくらい。サイドアーマーはしっかりと展開しますが、付け根部分の可動に限界があります。
内股は水平まではいきませんが、まずまず広めに可動します。がに股は水平以上に広く可動します。
立膝は若干の不自然さがありますが、まずまずな姿勢でこなすことができました。
可動域の総括としては、トップレベルとまではいかないかもしれませんが、全体的によく動きますし取り扱いやすいです。ポロリ箇所もほとんどなく強度が高いので、安心してポージングできそうですね。
シールド、ショルダーキャノン、ビームライフル2種(前期型、後期型)、ハイパー・バズーカ、バズーカ用予備弾頭、ビームサーベル刃☓2、肩や前腕ガトリング砲とショルダーマグナム用のマズルフラッシュエフェクトパーツ(3種)、アムロ・レイフィギュア、アクションベースマウントパーツ、前腕ガトリング砲パーツ、ツインアイ用クリアーパーツ、肩ガトリング砲組み換えパーツが付属。
余剰パーツがいくつかと、専用のマーキングシールが付属します。
シールド。表面の赤い装甲や黄色い十字がクリアーパーツで色鮮やか。
基部が上下にスライドし、グリップやジョイント用のアームも可動します。
のぞき穴もスライドによって開閉が可能。
ビームライフル(前期型)。よく見るガンダムのビームライフルとは異なり、メカニカルで重量感のある造形になっています。本体部分は左右挟み込みタイプですが、合わせ目は各部とも段落ちモールド化されているようです。
砲身の一部には肉抜き穴があります。完成度の高い武器なので、目立つ部分にあるのは痛いかも。
グリーンのセンサーは内部にシールを貼って手前のクリアーパーツを活かすことができますし、表面に直接シールを貼ることもできます。後部の丸型センサーは内部にシールを貼り、クリアーパーツを取り付けるタイプ。丸型センサーは左右に可動します。
グリップの引き起こしリブやリアアーマー、シールドへのジョイント部が展開可能(画像左)。説明書に記載はないようですが、逆側のフォアグリップも展開します(画像右)。
ビームライフル(前期型)はリアアーマーにマウント可能です。大型の武装なのでなかなかの存在感があります。
シールド裏にもマウント可能です。
ビームライフル(後期型)。よく見る形のビームライフルです。複数パーツの組み合わせで合わせ目はできないようになっています。
こちらも丸型センサーは左右に可動。シールを貼って表面にクリアーパーツを取り付けるタイプです。
フォアグリップは左右に可動し、グリップも引き起こしリブが展開。後部のジョイント部も左右に展開させることができます。
こちらのビームライフルもリアアーマーにマウント可能で、シールドにも取り付けることができました。
2本ともまとめて取り付けられるみたいですね。どちらのビームライフルともバックパックや前腕へは穴のサイズが合わないので取り付けられないようです。(バックパックは無理やりはめ込むことができそう。)
ハイパー・バズーカ。砲身なども筒型で合わせ目がでない、しっかりとした作りになっています。
センサーはこちらもシールを貼って上からクリアーパーツを取り付ける仕様で左右に可動します。
下部のマガジンは脱着が可能。内部には弾頭が別パーツ化されていて、予備と組み換えることができます。
ハイパー・バズーカもリアアーマーにマウント可能です。
ショルダーキャノン。左右で挟み込む箇所もありますが、合わせ目は段落ちモールド化されています。
センサーは前後2箇所あり、ともにクリアーパーツを活かす方法と表面にシールを貼る方法がチョイス可能です。
バックパックのサーベルホルダーを外してショルダーキャノンを取り付けます。ボールジョイント接続でフレキシブルに可動。アームによって前方に向けることができます。アームは付け根が少しスライド可動します。
マズルフラッシュエフェクトパーツ3種。左から、左前腕ガトリング砲用、右肩ガトリング砲用、左肩ショルダーマグナム用になります。ショルダーマグナム用は2個パーツ構成。一部塗り分けが必要です。
アムロ・レイフィギュア。カジュアルな上下デニムスタイルです。
一通り武装して。バランスのいい武器配置で、安定した良さを感じます。オリジン版のガンダムはシールドを逆向きに装備。シールドは基部を組み換えることで画像のように逆向きにできます。
武装類はリブ同士の組み合わせになるので、保持強度は高いです。ただ、何度も脱着を繰り返しているとエモーションマニピュレーターが弱ってヘタれてくるので、指が外れやすくなります。
両手持ちも余裕で再現できます。シールドはバックパックにマウント可能。ショルダーキャノンを装備していても、シールドの向きを逆にすれば干渉することもありません。
ビームライフル(後期型)も取り回しはラクです。
バズーカは肩に担ぐとどうしてもバックパックのサーベル柄が干渉してしまうので、砲口の角度や保持が制限されてしまうかと。
脇に抱えると持たせやすいですね。
エフェクトパーツもひと味違った演出ができて面白いです。
サーベルもダボ同士の接続なので、しっかりとした強度で保持が可能です。
LEDユニットはイエローかピンクを内蔵するようになっていますが、手元になかったのでグリーンを使ってみました。ツインアイが鮮やかに発光します。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。クリアー成型色は色鮮やかに仕上がっていますし、それ以外の外装パーツもメタリック成型色だったりクールなホワイトが使われていたりして、通常版と違った色合いが楽しめるのが嬉しいところです。キット自体は出来がいいので、ポージングも自由にできて遊びがいもありますね。
欠点的には、やはりエモーションマニピュレーターが分解しやすいので、武器の持ち換え時には破損やポロリしないよう注意が必要です。
肩ガトリング砲の展開、武器センサーのクリアーパーツを活かす構造、マズルフラッシュのエフェクトパーツ、LEDユニットの内蔵など、もともと各部に細かいこだわりがあるキットですし、それに加えてクリアー成型色による特別感が味わえるキットとして楽しめそうですね。
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