今回は、MG 1/100 フルアーマーガンダム(ブルーカラーVer.)のレビューをご紹介します!
MGフルアーマーガンダム(ブルーカラーVer.)は、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム 戦場の絆』に登場するMS「フルアーマーガンダム(ブルーカラーVer.)」の1/100スケールモデルキットです。青と白の印象的な機体カラーを成型色とカラーシールで再現。着脱可能な重装甲外装パーツが再現されたプレイバリューの高いキットになっています。価格は5,400円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
ガンダムに増加装甲を取り付けた機体で、漫画『プラモ狂四郎』にも登場した往年のフルアーマーガンダムがブルーカラーバージョンで登場。キット自体は2010年6月に発売されたMG FA-78-1 フルアーマーガンダム(以下、通常版)のカラバリになります。
成型色はブルーとホワイトを基調に、ソール部にブラックを配色。その他、関節などがグレー、武装類がメタリックグレー成形色での再現となっています。
各部を色分けするためのホイルシールが付属。通常版は頭部や一部モールドを補うくらいでしたが、こちらはカラーリングが異なることもあってシールで色分けする箇所が多いです。こめかみのバルカンなどを塗り分ける必要がありますが、塗装が必要な箇所は多くはありません。
素体がMGガンダムVer.2.0なので、内部や関節パーツにはABSが使用されています。KPSは不使用。
ポリキャップはPC-202を使用し、肩部や手首、股間部などに組み込みます。肘や膝関節はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。背部にキャノン砲を持つバックパックを装備していますが、負荷はさほどかからず、自立は安定しています。
2連装ビームライフル、ビーム・サーベル刃✕2、連邦のパイロットフィギュア✕2、ディスプレイ用ジョイントパーツが付属。それと後述しますが、コアファイターディスプレイ用のクリアスタンドが付属しています。
余剰パーツが大量に付属。中でもD、M、Nランナーは一部しかパーツを使用しないため、ほとんどのパーツが余剰になります。(切り離さずランナーのままで撮影しています。)
形式番号や地球連邦軍のエンブレムなどが収録された水転写デカールが付属します。
頭部は素体のMGガンダムVer.2.0と同じ。丸みのあるフォルムでバランス良く造形されています。左右のダクト内部はパーツで細かく色分けされていますが、クマドリやとさか前後のセンサーは赤いシールでの色分け。アンテナ中央部分が赤いシールでの色分けなのはちょっと気になるかも。
ツインアイやとさかセンサーはクリアーパーツでの再現。こめかみのバルカンは別パーツ化されていますが、一部を赤く塗り分ける必要があります。への字スリットは内部のオレンジが見えてしまうので、グレーなどで塗り分けしたほうが良いかもですね。
胴体部。フルアーマーガンダム特有のレトロで厚みのある装甲が再現されています。エアインテークやヘリウムコアはオレンジ成型色パーツで色分けされていますが、両肩のミサイル・ベイや胸元、腹部の白い装甲などはがっつりシールでの色分けとなっています。悪くはないですが、もう少しパーツ分割されていても良かった感じはありますね。
サイドアーマーも一部をグレーのシールで色分けします。リアアーマーにはサーベルホルダーを装備しており、サーベル柄が2本マウントされています。(FAガンダムのバックパックを外して撮影しています。)
肩のミサイル・ベイは開閉が可能。内部のミサイルはオレンジ成型色パーツで細かく色分けされています。
腕部。ショルダーアーマーと前腕の追加装甲が印象的に造形。前腕は左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。目立つ箇所にありますが、モールドっぽく見えなくもないですね。前後のモールドは白いシールで色分けします。
右腕部には簡易小型シールドを装備。
ショルダーアーマー。側面にダクトのある増加装甲が再現されています。上部の白い装甲部分はシールでの色分け。ダクト内部はスリットモールド入りのパーツできっちりと色分けされています。
脚部。膝から下は厚みのある増加装甲を装備。各部のオレンジダクトやメカニカルなスラスターが特徴的なデザインになっています。ダクト各部はパーツで細かく色分けされていますが、膝のゴールドやスネのダークグレー部分はシールでの色分けです。
側面のスラスターは上下に可動。適度に表情を変えることができます。
スラスター内部はスリットモールド入りのパーツで細かく色分けされています。膝のミサイル・ベイも開閉可能。内部のミサイルはパーツできっちりと色分けされています。ハッチを開くと膝のゴールドシールが剥がれやすいので注意です。
ソール部。フルアーマーガンダム特有の凹凸型で重機感のある機体形状が再現されています。足裏も中央のスラスターが露出するした面白みのあるデザイン。
バックパックはグレーとメタリックグレー成型色パーツでメカニカルに造形。Ver.2.0のバックパックの上からフルアーマーガンダム用のバックパックを被せる仕様で、下部はVer.2.0のバックパックがそのまま露出した状態になっています。
キャノン砲はレトロで渋みのあるデザイン。筒型パーツの組み合わせで合わせ目が出来ない構造になっています。キャノン砲は上下にスイング可能。
MGジム・コマンド(コロニー戦仕様)、MG強化型ダブルゼータガンダムVer.Kaと並べて。ジム・コマンドと大きな差はなく、MGとしては比較的小柄なタイプになります。フルアーマーガンダムの全高は18.0m。
可動域を簡単に確認。頭部は幅広く見上げる動きが可能です。腕は水平程度まで上げることができ、肘は2重関節で深くまで曲げることができます。
左右への開脚もかなり広くまで展開が可能。ただしサイドアーマーが外れやすいので注意です。
立膝は特別きれいな姿勢ではないですが、一応再現可能でした。増加装甲が干渉するため、少し不自由な感じはありますが、素体がMGガンダムVer.2.0で可動域が広いので、そのぶん様になるポーズは再現できそうです。
2連装ビームライフル。右腕に装着する武装になります。外側にシールド、内側にグリップを持つ特徴的な装備で、細部までパーツで細かく造形されています。砲身などは筒型で合わせ目は出来ません。
前腕後部に2連装ビームライフルのダボを差し込んで固定。そしてハンドパーツにグリップを握らせて保持します。包み込むように装備するため、かっちりと固定されます。なので持たせにくさや取り回しの難しさも特にないですね。
フルアーマーガンダムの各部増加装甲を外すことで、素体のMGガンダムVer.2.0にすることができます。
フルアーマーガンダムの増加装甲は被せたり挟み込んでダボ固定するような構造ではなく、画像のゲルシートを使って素体のガンダムVer.2.0の表面装甲に貼り付けるようになっています。ゲルシートは裏面の線に沿って切り取り、説明書に記載されている位置に貼り付けます。
ショルダーアーマーはゲルシートを貼らずに組み付けるようになっていますが、スカスカで全く固定されてないようでした。なので画像のように一部に両面テープを貼って固定するようにしました。膝側面に組み付ける丸型装甲やサイドアーマーなども比較的ポロリしやすいので注意です。(個体差はありそうですね。)
フロントアーマー中央部はV字マークの部分を凹ませ、溝を作ってからアーマーパーツを取り付けます。
素体であるMGガンダムVer.2.0を全身から。こちらもブルーを基調に、各部にホワイトやオレンジが配色された特徴的なカラーリングになっています。
素体のMGガンダムVer.2.0を色んな角度から。全身各部のモールドは少なめ。アニメ風のプレーンなデザインで造形されています。15年ほど前のキットですが、プロポーションが良く、古臭さを感じさせないのが良いですね。
Ver.2.0の各部を簡単に見ていきます。
胴体部。首周りやエアインテーク、ヘリウムコアなどはオレンジ成型色パーツで細かく色分けされています。増加装甲のようなシールでの色分け箇所はありません。腰中央部のV字マークもきっちりとパーツで色分けされています。エアインテークのフィンは少し上下に可動。
胸部内部フレームはメカニカルに造形。MGジム系にも使われている定番のフォーマットになります。
腹部中央の装甲は展開可能。手前の装甲も上下にスライドさせることができます。胸元の装甲は内部フレームと干渉し易い箇所なので、力を加えると画像のように白化する場合があるので注意です。
腹部にはコア・ファイターがコンパクトに折りたたまれた状態で内蔵されています。
コア・ファイター。ブルーとホワイトという馴染みのないカラーリングですがその分面白みがあります。クリアーの台座も付属し、コア・ファイター単体でのディスプレイが可能。
キャノピーは機首内部にスライド収納が可能。画像ではやや確認しにくいですが、内蔵されている連邦パイロットはブルー成型色での再現です。
内部のコックピットシートはロール可能。設定だと腹部格納時にシートの角度が変更されますが、そういった細かいギミックもきっちりと再現されています。空対空ミサイルのハッチも展開可能。
フライトシーンを演出。アクションベース用の3.0mm穴はありませんが、コの字パーツで後部を挟むことで一応単体でもディスプレイが可能です。
ヘリウムコア内部にはモールドが細かく造形されていますが、開閉ギミックがないのでパーツで隠れてしまいます。
腕部はモールドが少なくプレーンなデザインで造形。上腕、前腕共に筒型パーツの組み合わせで合わせ目はありません。ショルダーアーマーもフレームに外装パーツを被せるだけの簡単な構造で合わせ目はなし。ハンドパーツは全指可動式で、親指以外は第2関節も細かく可動します。
腕部は全体に内部フレームが再現されています。
脚部。こちらもモールドがほとんどないシンプルなデザインで造形されています。大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちなどでモールド化。膝から下は複数パーツの組み合わせで合わせ目はありません。
脚部も内部フレームがメカニカルに造形。むき出し状態でも十分様になるくらいにクォリティが高いです。
足裏はマルイチモールドがパーツで色分けされるなど細かく造形。つま先やかかと各部が個別に可動し、適度に反らせることができます。
バックパックのサーベルホルダーは可動式。フルアーマーガンダムの装甲を被せるときはサーベル柄を外し、ホルダー基部を内側に収納しておきます。バックパックにもメカニカルな内部フレームが造形されています。
塗装済みですがMGガンダムVer.3.0と並べて。Ver.2.0は比較的アニメに近く、Ver.3.0はお台場のガンダム立像に近いデザインで造形されているため、情報量がだいぶ違っています。
武器がほとんど付属していないので、シンプルにビーム・サーベルを持たせてみました。手のひらのダボとサーベル柄を固定させて保持しますが、ダボが浅いのでやや外れやすいです。なので可動指でしっかりと握らせる必要がありそうですね。
もともと可動域が広いですし、増加装甲をパージしたことで干渉も減っているため、ポージングでは比較的柔軟に対応してくれます。
立膝もラクに再現することができます。
MGジム・キャノン(レッドヘッド)に付属のハイパー・バズーカやシールドを拝借して装備。やっぱりこれらの武装はRX-78-2ガンダムによく合いますね。
ハイパー・バズーカは手のひらダボをグリップに差し込んで固定。シールドはジョイント部分をシールドに固定。どちらもある程度しっかりと保持させることができます。
ハイパーバズーカはグリップが可動するため、担ぐようなポーズも自然な形で再現することができます。
フルーアーマーガンダムで何枚か。
腰を据えたポーズだと腰アーマーのポロリ頻度が高く、ポージングが難しいので若干ストレスを感じるかも。
アクションベースを使ってディスプレイしたほうが、ポージングさせやすいかもですね。
2連装ビームライフルは砲口部分をコンパクトに折りたたむことができます。
各部のミサイル・ベイを展開してフルハッチオープン状態に。ミサイルを乱れ撃つような迫力と独特のかっこよさがあって良いですね。
全身がブルーで統一されていますが、フルアーマーガンダム特有のレトロ感や重厚感は健在。ミリタリー調のデザインがたまらなく良いですね。
以上です。まさに往年のフルアーマーガンダムといった感じで、造形バランスもよく、レトロかつ重厚な雰囲気がとにかく良いですね。ブルーカラーもこのデザインと合っていて違和感がないですし、ミリタリーグリーンの通常版フルアーマーガンダムとはまた違った良さがあります。
気になる点としては、増加装甲の各部がシールでの色分けなのはちょっともったいないですね。昔のキットなので致し方ないですが、できれば新規パーツによって色分けされていると良かったですね。
それと外装を貼り付けるゲルシートですが、場所によっては粘着力が弱く、パーツが外れやすかったりします。スカスカで固定できない箇所もあるので何らかの対処が必要そう。別途両面テープを用意して貼り付けたほうが、しっかりと組み付けられて良いかもですね
気になる箇所はいくつかあるものの、それを忘れてしまうくらいの古き良きキットになっています。フルアーマーガンダムは個人的にも好みでぜひ入手しておきたいキットの一つ。そのレトロな形状を懐かしみつつ、ブルーカラーのまた違った良さを味わうなどして楽しみたいですね。
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2 件のコメントがあります。
ぶるた
on 2019年12月9日 at 21:26 -
レビュー拝見させていただいています。
初めての書き込みで突っ込みっていうのも何ですが。
コアファイターのキャノピーは上下に開けるのではなく、アニメと同じく後ろの方に押し込んで開ける様になっております。
nori
on 2019年12月10日 at 09:57 -
コメントありがとうございます!
そうですね、劇中でもスライドで引っ込んでました、、、よね、確か;
ご指摘感謝ですm(_ _)m
記事を修正しておきました。