今回は、MG 1/100 ドワッジ改のレビューをご紹介します!
MGドワッジ改は、『機動戦士ガンダムZZ』に登場するMS『ドワッジ改』の1/100スケールモデルキットです。モノアイバイザーの大型化や2門の60mmバルカン、胸部の拡散ビーム砲発射口など、ドワッジ改の特徴的な形状を新規パーツを交えて再現。その他、連邦軍基地を襲撃して得たビーム・カノンを新規造形にて再現。ヒート・サーベル、両刃のヒート・トマホークといった各種武装が付属します。価格は6,050円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。
アフリカ戦線、デザート・ロンメルが搭乗し、ガンダムチームと戦闘を繰り広げた砂漠戦特化型MS『ドワッジ改』がキット化。2019年4月にプレバンから発売のMGドワッジをベースに、ドワッジ改の特徴的な形状部分を新規造形で再現。重量感あるキットに仕上がっています。
成型色は茶系(ワインレッド)をメインに、ダークブルーやグレー、オレンジなど。もともと細かな色分けの少ない機体ですが、各部ともパーツで色分けされ、素組みで十分な完成度になっています。ホイルシールは付属しません。
内部フレームはMGドワッジと同じく、MGドムをベースにしたアップデート版。肩部や腰部、腕部などが内部フレームを含め新造されています。膝や肘、股間部などはパーツによる組み合わせですが、それ以外の部分にはだいたいポリキャップ(PC-121とMランナー)が使用されています。脚部が肉厚で脚底も広く、自立は極めて安定しています。ABS素材のランナーはありません。
俯瞰。
各部をMGドワッジと比較しながら見ていきます。
頭部をドワッシと比較。ドワッジ改独自の形状が再現されています。左右の60mmバルカン砲は別パーツ構成。アンテナが細身なので、引っ掛けて折ったりしないよう注意です。アンテナは固定が少し甘いようで、抜けやすい場合があるので注意です。(個体差があるかも。)
頭部はメットや基部パーツの形状は異なりますが、モノアイなどはドムやドワッジと同じです。付け根がポリキャップとボールジョイントで上下左右に可動。
表面のモノアイバイザーを外して可動させます。
胴体部をドワッジと比較。内部フレームを含め、ドムとドワッジのパーツを織り交ぜつつ、新造パーツと組み合わせてドワッジ改の形状を再現しています。左胸の拡散ビーム砲はグリーンに塗り分けが必要です。
腕の付け根はドワッジと同じアップデート版で、可動箇所が追加されたものになります。腹部内部フレームはドムと同じものを採用。ただ、ドワッジまでは内蔵されていたパイロットフィギュアが省かれています。ロンメルフィギュアなども付属しません。
コックピットハッチは開閉可能。
フロントアーマーは新造されていますが、裏にモールドは造形されていません。股間部はドワッジと同じアップデート版でスライド可動するタイプです。
リアスカートはドワッジと同じです。
リアアーマー裏のスラスターや腰部フォーマットなどもドワッジと変わらず。
腕部をドワッジと比較。
肩部以外はドワッジと同じで、構造が一新されたアップデート版です。ハンドパーツも各指が可動式のエモーションマニピュレーターを採用。
ショルダーアーマーはドワッジ改用の特徴的な形状が新規造形で再現されています。パーツによって色分けされ、手前の赤い装甲は適度に可動。後部のバーニア内部は赤く塗り分けが必要です。
ショルダーアーマーは胴体と腕の間に挟むタイプで、回転させて角度を変えることができます。多少遊びがあるので緩さが気になるかも。
脚部をドワッジと比較して。脚部はドワッジと全く同じ形状です。
内部フレームもドワッジと同じ。
大腿部は前後挟み込みタイプですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。膝から下の部分は左右挟み込みタイプで、後部に合わせ目ができます。
後部ドロップタンクは筒型パーツの組み合わせで合わせ目が出来ない組み合わせになっています。足裏はドムから同じ形状を引き継いでいます。
背部の熱核ジェットエンジン吸気口やプロペラント・タンクなどもドワッジから変わらず。中央のセンサーも同じクリアーピンクパーツが使用されています。
サーベルホルダーはショルダーアーマー側面に装備しており、背部側面のジョイント穴は開口された状態になっています。ただ、ショルダーアーマーで隠れるので目立ちません。
MGドワッジと並べて。下半身はそれほど違いはないですが、頭部や肩部、腰部、成型色などが違っていて、ドワッジ改ならではの存在感を感じます。
頭部はわずかに上下可動します。左右へは、後頭部のアンテナが干渉するためわずかに動かせる程度です。無理に動かしてアンテナを破損させないよう注意です。
腕は水平程度まで上げることができます。肘もV字程度まで可動。ドワッジとほとんど変わらないですね。
前後開脚もほとんど差はないですが、フロントアーマーの形状が違っている分、ドワッジ改のほうがやや広範囲に可動するようです。
それ以外の箇所はほぼドワッジと同じなので、下記のリンクからレビューをご参考ください。
ビーム・カノン、ヒート・サーベル、ヒート・トマホークが付属。
専用の水転写デカールが付属。
MGドムやMGドワッジのパーツが多数余剰で付属します。頭部やショルダーアーマーパーツなどがないので、ドムやドワッジとして組むことはできませんが、ドワッジと同じくラケーテン・バズが完全な形で付属しているのはいいですね。余りのポリキャップを使用すれば、旧式の腕も組み上げることができます。
ヒート・トマホーク。ドワッジに付属しているものと同じです。グリップのリブは引き起こしが可能で、ハンドパーツにしっかりと保持させることが出来ます。
ヒートサーベルはショルダーアーマーのサーベルホルダーに挟み込んで装備させます。ホルダーは可動式。特に抜け落ちることなく、しっかりとした保持が可能です。
そして新規付属のビーム・カノン。なかなかのサイズ感があります。フォアグリップは可動式。
余剰のラケーテン・バズと並べてサイズを比較。
本体部分は左右挟み込みタイプで、砲身部分上下に合わせ目ができます。
ただし後部のストック部分は合わせ目が端にくる構造になっています。ストックは可動しません。
グリップは可動式。ストッパーがかかるようなゴリゴリした動きで、強度はまずまず高めです。グリップには引き起こしリブが造形されています。
センサーは上部がクリアーパーツでの再現で、グリーンに塗り分けが必要です。センサー基部は複数パーツの組み合わせで、合わせ目は端にくるようになっています。
砲口は開口されています。ストック後部は合わせ目ではなくパーティングラインです。
一通り武装して。
ビーム・カノンの保持は、はじめはリブの組み合わせが難しいですが、一旦保持させた後は外れることもなく、ポージングさせやすいです。
たいして動かしていないですが、それでもなかなかかっこいいポージングになりますね。
両手持ちも問題なくラクに保持が可能です。ただ、担いだ状態でフォアグリップを保持する形になり、両手持ちした状態で自由に砲口を向けたりするのは難しいかもです。
干渉しやすいですが、ビーム・カノンを脇に抱えることもできました。
ヒート・トマホークもリブ接続で保持力は高め。軽装備でなかなか味のあるポーズができるのがいいですね。
ヒート・サーベルもリブ固定なので、ラクに取り回しができます。
余剰のラケーテン・バズを保持して。こちらには引き起こしリブがないので、エモーションマニピュレーターに握らせての保持となります。しっかりと握らせるのが難しいので、ややフラフラしてポージングが難しいかも。ですが装備させるとかなり映える、ドム系の機体に最適な武装です。
適当に何枚かどうぞ。
以上です。ドワッジとはまた違った造形で面白みやワイルドさなどがあり、独特の存在感が感じられるキットになっていると思います。内部フォーマットもアップデートされた仕様で動きやすいですし、武装類も保持強度が高く、ラクにポージングさせることもできました。
気になる点としては、ショルダーアーマーにやや遊びがあり、ふらつきやすいのと、新規付属のビーム・カノンの構造が単調というところでしょうか。見栄え自体はそんなに悪くないですが、もう少し作り込まれた構造であって欲しかったかなぁと。
簡単なポーズでも十分にかっこよさが演出でき、それだけでも十分に満足できますが、汚しなど砂漠仕様の機体として塗装面でも楽しめる、コアなファンの期待に添えるキットになっているのではないでしょうか。
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