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HGUC シャア専用ズゴック レビュー

今回は、2001年2月に発売されたHGUC 1/144 MSM-07S シャア専用ズゴックのレビューをご紹介します!

HGUC シャア専用ズゴックは、『機動戦士ガンダム』に登場するMS『MSM-07S シャア専用ズゴック』の1/144スケールモデルキットです。シャア専用機の特徴である赤いカラーリングを成型色で再現。腕、足、胴各部にABS樹脂製ボールジョイントを採用し、スムーズな可動と曲線を実現したキットになっています。頭部ミサイルや可動式のクローもリアルに再現。価格は770円(税込み)です。

シャア・アズナブルが搭乗し、ジャブローにてRX-78-2ガンダムやRGM-79ジムなどと交戦を繰り広げた『MSM-07S シャア専用ズゴック』がHGUCでキット化。1999年11月に発売されたHGUCズゴックをベースに、シャア専用機特有の赤いカラーリングや首を持たない胴体部、蛇腹状の手足、鋭い3本爪といった特徴的な機体形状が再現されています。

成型色はピンクと深みのあるレッドをベースにしたシャア専用機カラー。その他、3爪はホワイト。四肢の蛇腹部分や胴体部のダクトなどはダークグレー、モノアイレールや内部パーツはブラック成型色での再現となっています。

シールはモノアイとコックピットハッチを補うくらいでわずか。塗装も腕部のメガ粒子砲部分を補うくらいで殆ど必要ありません。素組みで十分な色分けが再現されています。

関節や内部のブラック成型色パーツにはABSが使用されています。KPSは不使用。特に別途付属する武装などはありません。

ポリキャップはPC-123を各部に使用し、すべて使い切ります。関節強度はまずまず。多少蛇腹四肢の組み合わせ強度が弱い感じもありますが、特に負荷のかかるような装備はなく、自立は安定しています。

頭部は胴体内部に埋め込まれたような形。表面にはシャープなモノアイスリットとフレームが簡単に造形され、ズゴックらしい表情を醸し出しています。合わせ目の出来ないパーツ構成。

頭頂部には240mmロケット弾が6基造形。ミサイル弾頭部分は別パーツできっちりと色分けされています。

頭部は一応脱着が可能。首はポリキャップ接続ですが、胴体部にしっかりと埋まっているため、可動ギミックなどはありません。

モノアイはピンクのシールを貼っての再現でモールドなどはなし。黒いモノアイレールにシールを貼るので、モノアイの位置を変える場合は頭頂部のパーツを外し、シールの位置を貼り替えるようになります。

シールにシワが入りやすいので貼り替える際は注意ですが、シールの位置を少し上にして三白眼っぽくすることで簡単にギロリとした表情を付けることができます。

胴体部もズゴックらしい幅広の容姿。円形ダクトやスリットインテークなどがパーツで細かく色分けされています。中央のコックピットハッチは白いシールでの色分け。

肩は胸部内部のABSパーツによるボールジョイント接続です。胴体部は前後の組み合わせで肩部に合わせ目あり。

腰部も逆三角型で独特。腰アーマーなどはなく軽装なスタイルです。前後の組み合わせで側面に合わせ目ができますが、挟み込む内部フレームはほぼ見えないのでそのまま合わせ目を消すだけで良さそうです。

股間部はボールジョイント型のABSパーツで構造自体は簡易的。股間部にディスプレイ用の3.0mm穴などはなく、円形スラスターが別パーツでデザインされています。

腕部も水陸両用MSらしい独特の形状で、蛇腹の腕部(フレキシブル・ベロウズ・リム)や腕部の爪(クロー)が印象的に造形されています。フレキシブル・ベロウズ・リムは機種によっては伸縮するものもありますが、ズゴックにそういった可動ギミックはありません。

上腕の蛇腹部分は筒型パーツの組み合わせで合わせ目はなし。前腕は左右の組み合わせでで後面にのみ合わせ目ができます。分解できるので合わせ目消しはラク。前側に合わせて段落ちモールド化しても良いかもですね。

上腕の蛇腹はボールジョイント接続でフレキシブルに可動。ちょっと見えにくいですが、内部ボールジョイントのABSパーツも組付け位置が決まっているので組み間違いなどがありません。肘はポリキャップ接続。

クロー部分はポリキャップと1軸接続でロール可能。

3爪は先端まで鋭利に造形。各部が可動し、グワッと開くことができます。3爪中央のメガ粒子砲はグレーに塗り分けが必要。

脚部も水陸両用MSらしい蛇腹状の大腿部と、水中での抵抗を意識した丸みのある脚部形状が再現されています。

蛇腹大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化。特に合わせ目処理の必要はありません。

脚部も腕部と同じく、ジャバラ内部はABSのボールジョイント接続で柔軟に可動します。膝はABS軸とポリキャップ接続。

ソール部は丸みのあるシンプルなデザイン。ポリキャップを挟んでの2枚パーツ構成で作りも簡易的ですが、足底が広めで接地性は高いです。

足裏にはメカニカルな裏打ちパーツが造形。肉抜き穴などは一切ありません。中央には水中用MSらしいファンもモールド造形。足首はABSのボールジョイント接続です。

背部には2基の推進装置を装備。基本的には各種に設けられたインテークから取り入れた海水を高圧で噴射するハイドロジェット、またはウォータージェットによって航行するとのこと。推進装置は左右とも同形状になります。

推進装置は上部が左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。装甲に少し段差があるので、合わせ目を消す場合はエッジを落とさないように注意が必要。

底面は別パーツで噴射口が簡単に造形されています。

推進装置と背部はポリキャップの1軸接続。1軸付け根の角型ダボで固定されていますが、少し引き抜くことで一応可動させることも可能です。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。少し横幅がありますが、全高自体は陸ジムと同サイズ程度で特別大きくはありません。ズゴックの全高は18.0mや17.5m等様々。

HGUC RX-78-2ガンダム(021)HGUC RX-78-2ガンダム(REVIVE)と並べて。REVIVEはかなりスタイリッシュですが、ズゴックの造形バランスがいいのでどちらと組み合わせてもそんなに違和感はなさそうですね。エコプラHGUC RX-78-2ガンダムを塗装したものになります。

RG MSM-07S シャア専用ズゴックと並べて。HGUCがモールドの少ないベーシックなスタイルなのに対し、RGは適度にアレンジが加えられていてメカニカルさも強くなっています。

腕は水平程度まで上げることができますが、蛇腹によって少し反らす動きが可能。肘自体は45度程度までですが、上腕の蛇腹可動で少し深めに曲がるようになっています。

肩の前後スイングは見た目的に殆ど分からないので画像は省きました。

腹部と腰部がボールジョイント接続なので、上半身を広めに前後させることができます。左右へも少し傾けることが可能。

腰は干渉で少しひねる程度。アクションベースやスタンドでディスプレイさせるような3.0mm穴などはないので、浮かせる場合はアクションベースなどに付属しているアームで挟んでのディスプレイとなりそうです。

前後開脚は一応広めに前後しますが、外側に開くように展開します。

膝は90度ほど曲げることができます。なので立膝もきれいな姿勢で再現可能。

足首の可動は、前後へはまずまず広めに可動しますが、左右への可動はそれなり。

左右への開脚は水平程度まで展開することができます。(画像を撮影し忘れたので後で追加しておきます;)

蛇腹のボールジョイントがロールするので、内股、がに股共に幅広く柔軟に可動します。

簡単にポージング。プロポーションがいいので、シンプルにクローを構えるだけでも違和感のないかっこいいポーズを再現することができます。モノアイは左右に振るように貼り替えたほうが表情が付いて良さそうですね。

シャア専用ズゴック定番の立膝登場シーンも再現可能。多少股間部が抜けやすいのと、大腿部の蛇腹ボールジョイントが弱く、接続箇所も多いため、くねくねして位置固定が難しかったりするので注意です。

爪などの武器を顔の近くに配置して撮影すると、よりかっこよく、臨場感のある1枚を撮ることができます。

水中を移動するポーズなど、真横に浮かせるポーズでは足が垂れやすいので、再現したい場合は大腿部の蛇腹や股間部のボールジョイントを補強したほうが良さそうです。浮かせてディスプレイさせるにはアームを引っ掛けるなどする必要があるので、その点では少し不格好さが出てしまう場合も;

劇中で交戦したHGUC RGM-79ジムと組み合わせて。膝もしっかりと曲がるので、深く腰を落としたポーズも再現可能です。(少しジムに寄り添わせて自立をサポートさせています。)

RX-78-2ガンダムと組み合わせてジャブロー攻防戦のワンシーンっぽく再現。ガンダムと組み合わせることで、アムロVSシャアの激しい戦闘が脳裏に蘇ります。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。だいぶ前のキットで価格も3桁という安価さでありながら、造形的にはまとまりがありますし、プロポーションもしっかりとしていて優秀。簡単なポーズを取らせてもジムやガンダムと組み合わせても、簡単にディスプレイするだけで劇中の雰囲気をとても良く演出してくれますね。色分けもしっかりとしていて塗装が殆ど必要ないので、シャア好きガンプラ初心者にも重宝されるキットになっていると思います。

気になる点は、多少合わせ目があるのと、大腿部蛇腹部分の固定強度がそれほど高くはないので、腰を深く落としたりする際にくねくねしたり股間部が外れたりします。浮かせてディスプレイさせる場合も足が重量で垂れやすいので、予め補強などしておいたほうが安心して遊べそうです。

クローは展開ギミックで表情が付きやすいですし、可動にも柔軟性があるのでズゴック単体で十分に楽しむことができます。RGのようなメカニカルさはなくても、モールドのないプレーンな造形には味がありますし、ポーズを付けるといちいちかっこよく、色褪せない良さを感じさせるキットになっているのがいいですね。

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キットの組み立てには『ヌルっと切れる片刃ニッパー』を使用しています。薄刃ですが強度が高く長持ちするのでおすすめです。⇒ヌルっと切れる片刃ニッパーのレビューはこちら

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