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HGUC ガンダムMk-II(ティターンズ仕様) レビュー

今回は、2015年11月に発売されたHG 1/144 RX-178 ガンダムMk-II(ティターンズ仕様)のレビューをご紹介します!

HGUC ガンダムMk-II(ティターンズ仕様)は、『機動戦士Zガンダム』に登場するMS『RX-178 ガンダムMk-II(ティターンズ仕様)』の1/144スケールキットです。HGシリーズ“新生‐REVIVE‐”第5弾として、ティターンズカラーの黒いガンダムMk-IIが登場!幅広い可動域により、劇中での活躍を想起させる、迫力のアクションが再現可能なキットになっています。バルカン・ポッド・システムやハイパー・バズーカ、ビームライフルといった多彩な武器が付属。価格は1,650円(税込み)です。

ティターンズが組織のフラッグシップ機として開発したガンダムの発展機で、全4機のうちの2号機、3号機がカミーユ・ビダンによってエゥーゴへと強奪された『RX-178 ガンダムMk-II(ティターンズ仕様)』がHGUCでキット化。

同日発売されたHGUC ガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)(REVIVE)と内容物は殆ど同じですが、ダークブルーを基調としたティターンズ所属機のカラーリングで再現されています。また、一部のランナーはカラバリによってパーツの配置が変更されています。

成型色はダークブルーとブラックを基調とし、頭部や胴体部などにイエローとレッドを配色。その他、ツインアイはクリアグリーン、内部・関節パーツはパープルグレー成型色での再現となっています。

シールは頭部や胸部、武器センサーを補うくらいでわずか。ただし小さいシールが多いので、貼り付ける際は紛失などに注意です。一部モールドやダクト、バーニア内部などを塗り分ける必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

内部・関節に使用されているパープルグレー成型色パーツはKPSが使用されています。ABSは不使用。

ポリキャップはPC-002を殆ど使い切ります。肘はKPS、膝はKPSとポリキャップ接続で関節強度はまずまず高め。背部に中型のバックパックを装備していますが、特別負荷はかからず、接地面も広いので自立は安定しています。

ハイパー・バズーカ、ビーム・ライフル、シールド、シールド用ジョイントパーツ2種、バルカン・ポッド・システム、ビームサーベル刃✕2が付属。

ナンバーが収録されたマーキングシールが付属。お好みで1~3号機を再現することができます。

頭部。Mk-Ⅱらしいベーシックなガンダムタイプで、全体的に丸みがあって作りにもまとまりがあります。顎や額のアンテナ中央もパーツによる色分けを再現。とさか前後のセンサーはグリーンのシールで色分けしますが、左右のダクトはグレーに塗り分けが必要です。

メット部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。合わせ目を消す場合はフェイスパーツの後ハメが必要。

ツインアイはクリアパーツの上からシールを貼る仕様と、下にシルバーのシールを貼ってクリアパーツを活かす仕様がチョイス可能。後者の場合はクマドリを黒く塗り分ける必要があります。

側面に溝があり、付属のバルカン・ポッド・システムが装着可能。一旦頭部を外してから組み付けたほうがラクなようですね。

バルカン・ポッド・システムは簡単な2個パーツ構成ですが、ベルトやアンテナ、バルカン、センサーなどが細かく造形されています。センサーはグリーンのシールでの色分け。

胴体部。シンプルですが、適度にエッジの効いたバランスの良いデザインになっています。首周りやエアインテーク、腹部などもパーツによる色分けを再現。左右のセンサーはグリーンのシールで色分けします。

首はパーツによる構造で前後にスイング可能。肩はポリキャップが上下に可動します。

腰部。広がりがあって全体的なマッシブ感を底上げしているような作り。フロントアーマーのスリットダクトもモールドが細かく造形されています。サイドアーマーのハードポイントは赤く塗り分けが必要。

腰アーマー裏は各部とも特にモールドはありません。

腕部も派手さはないですが、程よいモールドでバランス良く造形されています。

上腕以下には簡単な内部フレームが造形。

上腕は筒型で合わせ目はなし。前腕は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目はモールドっぽく造形されているので、合わせ目消しは必要なさそうですね。

ショルダーアーマーも合わせ目が出来ないパーツ構成。前後で組み合わせる装甲も上部の合わせ目は段差モールド化されています。側面のダクトパーツははめ込むと抜きにくいので注意。内部はグレーに塗り分けが必要です。

脚部。程よく肉厚で程よくエッジの効いた強度を感じさせる造りになっています。裾には内部フレームが露出するなど、メカニカルさも併せ持つデザイン。

脚部も全体に内部フレームが造形。設定のムーバブル・フレームを意識したような作りで、部分的に動力パイプやシリンダーシャフトなども造形されています。

大腿部は筒型で合わせ目はなし。膝から下も四方でパーツを組み合わせる構造で合わせ目はありません。

ふくらはぎのダクトは黄色いパーツでの色分けですが、内部はグレーに塗り分けが必要です。

ソールはゴツゴツとした感じが強く、つま先のモールドで重機的な雰囲気が強調されています。足裏はモールドも適度に造形されていますが、ふちに肉抜き穴があるので処理する場合は少し面倒かも。アンクルアーマーも合わせ目は端でモールド化。

バックパックは上部に特有のフレキシブルバーニアスラスターを装備。適度に幅があり、下部にも2連のスラスターが印象的に造形されています。バックパック基部は前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。

フレキシブルバーニアスラスターも2枚パーツ構成で側面に合わせめあり。手前のサーベル柄は脱着が可能です。

ボールジョイント接続で前後と左右に少し可動。

下部のバーニアに可動ギミックはなし。内部を赤く塗り分ける必要があります。

バックパックは差し込んで少し下げることで固定されるタイプ。ですが背面に2ダボが造形されているので、他のHGUCやHG水星の魔女シリーズキットのバックパックも組み付けが可能です。ちなみに旧HGUCガンダムMk-Ⅱ(030)のバックパックは3本の縦長ダボ接続なので組み付けることは出来ませんでした。

HG陸戦型ジム、HGルプスレクスと並べてサイズを比較。大きさは陸ジムと同じ。特別大きくはありません。ガンダムMk-Ⅱの全高は19.6m、18.9m、18.5mなど出版物によって様々です。説明書には18.5mと記載。

HGUCガンダムMk-II(エゥーゴ仕様)(REVIVE)と並べて比較。形状は全く同じですが、腰部などの配色が違っているのと、全体的に黒いので少しヒール感があるかなとも思います。

REVIVE前のHGUCガンダムMk-II(ティターンズ)(030)が手元にないので、2002年に発売されたHGUCスーパーガンダムのMk-Ⅱと並べて。REVIVE版は劇場版のMk-Ⅱをもとにデザインされているので、全体的に少し丸みがある印象。

頭部の可動は、顎引きはあまりできませんが、見上げる動きは幅広く展開可能です。左右へは干渉なくスムーズにスイング可能。

腕はY字程度まで上げることが可能。肘も2重関節で深くまで曲げることができます。

肩はボールジョイントで少し前後にスイング可能。

腹部や腰部のボールジョイント接続により、上半身を適度に前後させることができます。

腰は少し引き抜いて干渉を避けることで360度回転可能。ただしそのぶん抜けやすくなるので注意です。アクションベースやスタンドへは、通常通り股間部に3.0mm軸を差し込んでのディスプレイです。

前後開脚は、フロントアーマーが可動するので前方へは水平まで展開可能。後方はリアアーマーが可動しないのでそれなりです。

膝は2重関節で、完全では無いですが深くまで曲げることができます。膝を曲げるとフレームのような構造が露出するのがいいですね。

足首は2箇所が可動するため、広く前後させることができます。左右へは45度程スイング可能。

左右への開脚は水平まで幅広く展開させることができます。

内股は大腿部と股間部が干渉するため制限されます。一方のガニ股は水平まで幅広く展開可能。

立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

可動域の総括としては、プロポーションが肉厚ですが、全体的に可動は柔軟。柔らかい動きができるのでポージングの自由度も高そうです。劇中では押し倒されたり強奪されたりというイメージが強かったので、キットでは躍動感あるアクションポーズを楽しみたいところです。

ハイパー・バズーカ。カートリッジ式の弾倉を使い分けられるタイプのバズーカになります。上部ターゲットセンサーを有し、射撃精度が向上しているとのこと。

本体部分は簡単な左右の組み合わせで上下などに合わせ目ができます。

グリップは前後にスイングが可能。上部センサーはグリーンのシールで色分けします。

砲口は深めに開口。後部ダクトもスリットモールドが細かく造形されています。

リアアーマーのマウントラッチを展開することで、ハイパー・バズーカをリアアーマーにしっかりとマウントすることができます。ラッチのダボ(赤◯)を切り落としてしまっていますが、ゲートがこのダボと繋がっているので誤って切り落とさないように注意です。

ビーム・ライフル。Eパック方式を採用し、マニピュレータからのエネルギー供給方式がオミットされたビーム・ライフルになります。モードによって出力と発射回数が変化するとのこと。メカニカルでスタリッシュにデザインされています。

本体部分はシンプルな左右の組み合わせで上下などに合わせ目ができます。エネルギーパックの脱着ギミックはなし。センサーの可動ギミックもオミットされています。

センサーはグリーンのシールでの色分け。側面のフォアグリップは上下にスイングが可能です。ビーム・ライフルは腰部にマウント可能。ある程度しっかりと固定されますが、後部が長く、脇と干渉しやすいので外れないように注意します。

シールド。慣性モーメントを調整でき、表面には耐ビームコーティングが施されたシールドになります。表面ののぞき穴や表面装甲は別パーツで色分けされ、裏面にはエネルギーパックが造形されるなどしっかりとした作り。こちらもエネルギーパックの脱着ギミックはありません。

シールドは組み替えることで伸縮状態を再現することができます。のぞき窓にダボを組み付けるのはなかなか斬新・・・;

2種類のジョイントパーツが付属し、使い分けることで側面と後面に配置を変更することができます。

一通り武装して。

ビームライフルは通常の握り手で保持します。特にダボ固定ではないですが、グリップとハンドパーツに隙間なくしっかりと収まるので安定した保持が可能。欲を言えばトリガーに指を添えるタイプの持ち手があると良かったですが・・・・;

黒いガンダムMk-Ⅱは特有の渋さがあっていいですね。ヒロイックでもありヒール感もある姿がたまりません。背部にバズーカをマウントしていると腕と干渉しやすく、少しぎこちない感じがあるので注意です。

両手持ちも少し肩の可動が制限されるくらいなので、特に問題なく再現することができました。フォアグリップをハンドパーツに差し込むだけで良いので構えるのがラクです。

シールドもジョイントパーツでしっかりと固定されているので、ふらついたり外れたりというのは殆どなかったです。ごく偶に、直線状のジョイントパーツ(後面配置用)からシールドが抜けやすいかなという程度。

ハイパー・バズーカも通常の握り手でグリップを握らせます。グリップが前後に可動するので、特に支えることもなく保持できますし、グリップに隙間なくしっかりと収まるのでふらつきもありません。構えるのがラクです。

脇に構えるようなポーズもラクに再現することができました。が、平手が付属していないのはちょっと残念かも。平手が付属すると、砲身に手が添えられるのでもっと自然な表情が付けられて良かったと思います。

ビームサーベル刃はクリアピンク成型色での再現。柄が角型なので、ハンドパーツにしっかりと収まって全く抜けたりすることがありません。取り扱いがかなりラクです。

バックパック中央のカバーパーツを外すことで3.0mm穴が露出。HGUCスーパーガンダム(別売り)などに付属しているGディテンサーを装備させることができます。

Gディフェンサーを装備してGフライヤーに。劇中ではガンダムMk-Ⅱ(ティターンズ仕様)はこの形態にはなっていないですが、エゥーゴ仕様と同型なので問題なく装備可能でした。

背部はしっかりと固定されていますし、肩や大腿部にアームなどが被せてあるので特に不安定さはありません。

Gディフェンサーを展開して、ティターンズ仕様のガンダムMk-Ⅱでスーパーガンダムに。

画像では見えていないですが、ロング・ライフルを保持させるため、右の武器持ち手はHGUCスーパーガンダム(別売り)に付属しているものを使用しています。手甲パーツが白なので、ティターンズ仕様で使用する場合は手甲パーツの塗装が必要です。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。全体的に可動域が広く、ポージングの自由度が高いですし、ティターンズカラーということで深みや重厚感があり、ポージングにも迫力が感じられます。ヒロイックともヒールとも取れる印象深いカラーリングなので、作品の冒頭のような謎めいた雰囲気が表現できるのがいいですね。

気になる点はそんなにないですが、他の部位に比べて多少腰部が抜けやすいので注意が必要です。それと、ハイパー・バズーカを背部にマウントすると干渉しやすく、腕が少し動かしづらいです。プロポーションに関しては、劇場版のイメージということで少しクセのあるマッシブさですが、自分は嫌いではないですね。

武装類の保持にもストレスが無いですし、適度な可動域でポージングの自由度も高いです。躍動感あるポーズもある程度は再現可能。劇中ではガシガシとした格闘シーンが多かったですが、スマートな射撃ポーズも問題なく再現できますし、ポージングバリエーションが多彩に演出できる、優秀なキットになっているのがいいですね。

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