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HGBF アメイジングズゴック レビュー

今回は、HGBF 1/144 アメイジングズゴックのレビューをご紹介します!

HGBF アメイジングズゴックは、『ガンダムビルドファイターズ GMの逆襲』に登場するガンプラ「MSM-07-A アメイジングズゴック」の1/144スケールモデルキットです。ズゴックベースの特徴的な機体形状を再現。水陸両用機であるアッグ、アッグガイ、ジュアッグ、ゾゴックの4機体のギミックを備えた両腕アームが新規造形で再現されています。価格は1,620円(税込み)。プレミアムバンダイ限定の商品です。

三代目メイジン・カワグチが「ガンプラの楽しさ」を体現するため、シャア専用ズゴックをベースに製作したガンプラで、劇中ではイオリ・セイのスターバーニングガンダムらと共闘。ジムズゴックやサイコジムと激しい戦闘を繰り広げたガンプラ「MSM-07-A アメイジングズゴック」がHGBFでキット化。

2001年に2月発売されたHGUCシャア専用ズゴックをベースに、水陸両用MS複数機の能力を1機に集約するという大型両腕部が新規造形で再現されています。アッグガイモード再現用のヒートロッドやジュアッグモード再現用のロケットランチャーも付属。

成形色はワインレッドとピンクを基調に、各部にホワイトを配色。その他、上腕関節や腕部がグレー、大腿部がダークブルー、一部の内部パーツがブラック成形色での再現となっています。

ホイルシールは頭部モノアイと腹部コックピットハッチの色分けを補うもののみが付属。
背部推進ユニットの一部を塗装する必要がありますが、素組みでも十分なくらいの色分けが再現されています。

新規の腕部グレーパーツ、一部のブラックパーツはKPS素材での再現。
その他のブラック成形色パーツにはABSが使用されているため、塗装やスミ入れをする場合は破損やひび割れなどに注意が必要です。

ポリキャップはPC-123を使用し、頭部や背部、足首などに使用します。上腕はKPSパーツ構成、大腿部はABSパーツ構成で関節強度はまずまず高め。ただし大腿部の強度が少し弱く、前後に負荷がかかると少し傾きやすい傾向にあります。

■付属品

アッグガイモード用のヒートロッド✕4、ジュアッグモード用のロケットランチャーパーツ✕6、シャア専用ズゴック再現用の腕部(左右)が付属。

余剰パーツがいくつか付属。内部フレームと付属の腕部パーツを組み合わせることで、HGUCシャア専用ズゴックのカラバリを再現することができます。

■各部形状

HGBFアメイジングズゴックの各部を見ていきます。

■頭部・胴体部

頭部と胴体部。形状自体はHGUCシャア専用ズゴックと全く同じです。頭部と胴体部は水陸両用機らしい一体型仕様のヒトクセあるデザイン。
各部スリットダクトはパーツできっちりと色分けされています。
腹部中央のコックピットハッチは白いシールでの色分け。

頭頂部の240mmミサイルは特に弾頭の脱着ギミックなどはありませんが、黒いパーツできっちりと色分けされています。

モノアイは内部パーツにピンクのシールを貼っての色分け。特にモールドなどはありません。
可動ギミックなどもなく、モノアイの可動はシール位置を貼り替えること表現します。

内部の黒いフレームはアメイジングズゴック用に新造。

肩に可動ギミックが追加され、より柔軟に可動するようになっています。
腕部とも1軸接続に変更され、簡単には抜けない仕様に変わっています。

胴体部と腹部、腰部とはボールジョイント接続で柔軟に可動。

■背部

背部にはズゴックと同じ2本の円筒状推進ユニットを装備。
派手さはないですが、シンプルかつ水中での機動性に優れた装備になっています。

推進ユニットは一部が左右の組み合わせで中央に合わせ目ができます。
上部のドーム状装甲と底面の排出口周りは胴体部と同じピンクに塗り分けが必要。
ベースが古いキットなのでモールドはやや浅め。スジボリなどして彫り込みを入れると見栄えが良くなりそうですね。

推進ユニットと胴体部とはポリキャップによる1軸接続。他キットとは構造が異なるため、バックパックの交換はできません。
ですが1軸接続のアイテムを装備させるなどカスタマイズすることはできそうです。

推進ユニットは適度にロールさせることができます。

腰部はシンプルな逆三角型。モールドも最低限のものになっています。
胴体部と同様、前後の組み合わせで側面に合わせ目ができます。

股間部と脚部とはボールジョイント接続で柔軟に可動。
股間部に可動ギミックはありません。固定軸になります。

■腕部

腕部は全体がHGBFアメイジングズゴック用に新造。
水陸両用MS複数機の能力を集約した大型腕部ユニットになっています。

前腕は上腕を覆うほどの装甲やワイドカッター、アイアンネイル、3連装ロケットランチャー基部などで構成されています。
筒型パーツの組み合わせで合わせ目はできないパーツ構成です。

肩や上腕はグレーのKPSパーツ構成、前腕の一部は赤いパーツによる構成。
それぞれポリキャップやKPSパーツによる接続で柔軟に可動します。
各部とも簡単な2枚パーツの組み合わせで一部に合わせ目ができます。

前腕のアームともポリキャップを交えた1軸ダボ接続。

腕部先端の3又アイアンネイルは個別に展開可能。中央にはメガ粒子砲の砲口もきっちりと造形されています。
アイアンネイル基部は1軸接続でロールも可能。
アイアンネイルを閉じた状態だとアッグモードになります。

前腕装甲表面のワイドカッターは展開可能。展開することでゾゴックモードを再現することができます。

付属のヒートロッドパーツを3連装ロケットランチャーの基部2口に装着することでアッグガイモードが再現可能。

アイアンネイルを外し、ロケットランチャー基部に砲口パーツを組み付けることでジュアッグモードが再現可能。

■脚部

脚部はズゴックと同形状。水陸両用機らしい筒型の下腿装甲や蛇腹状の大腿部装甲が特徴的に造形されています。

下腿内部にはABSによる簡易的な内部フレームが造形。

蛇腹の大腿部はPSの筒型パーツとABSによるボールジョイント型パーツの組み合わせで柔軟に可動します。

下腿装甲は前後の組み合わせですが、側面の合わせ目は段落ちモールド化されています。

膝後部の装甲は大腿部側にあるため干渉がなく、膝を深くまで曲げることができます。

ソール部は丸型で可愛らしさを感じさせるデザイン。
どことなくスニーカーっぽくもあり、親しみやすさも感じさせるものがあります。
脚底は多数のモールド入りパーツで蓋をするようになっているため、肉抜き穴などはありません。
ファンはグレーなどに塗り分けると見栄えが良くなりそうです。

■他キットとの比較

HGUC RX-78-2ガンダム(リバイブ版)、HGUCνガンダム(ファンネルなし)と並べて大きさを確認。全高はRX-78-2と大差ないですが、腕部にボリュームがあるため、横幅はRX-78-2 2体分ほどに。

HGUCシャア専用ズゴックと並べて比較。腕部以外の形状は全く同じ。ですがアメイジングズゴックは腕部が大型化したことで全体的にボリューム感が出ています。それと胴体部のカラーリングが違っているため、少し印象が違います。

HG ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)と並べて。デザインやカラーリングはよく似ていますが、各部の形状は全くの別もの。どちらも1stのズゴックを元によくオマージュされていると思います。

■各部可動域

腕部は関節なども新造されていますが、可動域自体はベースのHGUCシャア専用ズゴックと対して変わりません。
腕部は水平程度まで上げることが可能。肘は45度程度まで曲がります。

腰は360度回転可能。膝も90度程度角度変更が可能です。立膝はきれいな姿勢で再現することができました。

左右への開脚も水平まで幅広く展開可能。HGUCシャア専用ズゴックは関節がヘタれているため、より深くまで広がるようになっています。
足首は45度程度まで角度変更が可能。

■ズゴック用腕部

ズゴック用の腕部。腕部をごっそり組み替えることで通常のズゴックも再現することができます。

蛇腹の上腕部分は脚部と同様、HGUCズゴックからの流用。筒型パーツとABSボールジョイントパーツ構成で柔軟に可動します。
ただしHGUCズゴックは肩関節がABSボールジョイントなのに対し、このアメイジングズゴックはKPSによる1軸接続にアップデートされています。

アメイジングズゴック用の腕部をバラし、ズゴック用の上腕パーツに組み替えてシャア専用ズゴックを再現。

肩部がアップデートされているため、比較的腕が動かしやすいですね。
上腕や大腿部の蛇腹はベースキットと同じ構造ですが、柔軟に可動するのでより自然なポーズを再現することができます。

多少蛇腹関節がゆるくふらつきやすいですが、劇中ジャブロー攻防戦シーンや印象的な立膝ポーズも問題なく再現することができました。
胴体部のピンクに落ち着きがあり、ベースキットよりもよりシャア専用機らしいカラーリングになるのが良いですね。

■ポージング

アメイジングズゴックでポージング。アイアンネイルを閉じた状態だとアッグモードになります。
腕部が大型なため、ポーズにずっしりとした重厚感が感じられるようになっています。

股間部にディスプレイ用の3.0mm穴などはないので、スタンドに付属しているアームを背部推進ユニットに引っ掛けてディスプレイさせてみました。やや不安定ですが、浮かせての攻撃ポーズも格好良く決まりやすいですね。

前腕のワイドカッターを展開させてゾゴックモードに。

通常のアッグモードとそんなに変わらないですが、ワイドカッターを展開したことで少しワイルドさが増しました。

設定ではワイドカッターを飛ばして敵を切断するとのことですが、キットでは取り外せるようになっていません。
ですがバラして単体でディスプレイさせ、飛ばすシーンを演出してみても面白いかもですね。

HGUCゾゴック(ユニコーンVer.)と並べて。どちらも水陸両用機なのでシルエットは似ていますが、ゾゴック要素はワイドカッターだけかなと思います。他は丸々ズゴックですね;

腕部にヒートロッドを組み付けてアッグガイモードに。

触手のようなヒートロッドを装備したことでゲテモノ感が増しています。
大型腕部+ヒートロッドで重量が増しますが、新造された肩や上腕はしっかりしているので腕が重量で垂れることはなかったです。

腕部に砲口パーツを組み付けてジュアッグモードに。

3連装ロケットランチャーによって中距離攻撃が可能となります。
砲口はきっちりと開口されています。

アイアンネイルを装備した状態でもロケットランチャーの砲口は装着可能。

ジュアッグモードでHGUCジュアッグ(ユニコーンVer.)と並べて。
こちらも似ているのは3連装ロケットランチャーが円筒状になっているところくらい。
ですがアイデアは面白いですし、いろんな水陸両用機の武装が楽しめるのがこのキットの魅力でもあります。

適当に何枚かどうぞ。

以上です。形状自体は通常のシャア専用ズゴックから腕部が新規の大型腕部ユニットに変わっただけですが、その腕部が水陸両用機各種の武装を演出できるという面白さがありますし、ポージングバリエーションも多彩に演出してくれます。
新規パーツの強度が高く、ベースキットに比べてポージングしやすくなっているのも良いですね。

気になる点は、大腿部などはベースキットと同じなのでヘタレやすいです。
なのでポーズを取らせてもヘナっとなったり、倒れたり傾いたりすることがあるので注意です。
適度にポーズは取らせられますが、ヘタレが気になる場合はあらかじめ補強しておくと良いですね。

シャア専用ズゴックも再現できるため、ギミックや重厚感を楽しみたいならアメイジングズゴックに、シンプルに昔なじみの姿を楽しみたいならシャア専用ズゴックにというように、楽しみの幅が広がるというのもなかなかありがたい配慮。
懐かしさと新鮮味を併せ持つ、遊びがいのあるキットになっているのが良いですね。

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